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「AQUOS wish」レビュー!シンプル・低価格なエントリー5Gモデル

3.0
AQUOS wish アイキャッチ Android
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AQUOS wishはSHARPから発売されているSIMフリースマホです。

ミドルレンジの「AQUOS sense」シリーズよりも下位に位置付けられます。

いわゆる「エントリークラス」のスマホですね。

「エントリースマホは性能が低すぎて使いづらそう」と思うかもしれません。

しかし、AQUOS wishはエントリースマホの中でもそれなりに使いやすいスペックです。

「3Dゲームをバリバリプレイしたい」「カメラにこだわりたい」という人でなければ十分おすすめできます。

本記事では、筆者がワイモバイルで実際に購入したAQUOS wishを本音でレビューします。

後継モデルである「AQUOS wish2」のレビューはこちらです。

この記事を書いた人
吾妻かずき

格安SIM・スマホ(とくにモトローラ)が好きなライターです。格安SIM歴は9年を越え、その経験を生かしてスマホライターとして活動しています。

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マットで落ち着いたデザイン

さっそくデザインからです。

今回は「オリーブグリーン」を購入しました。

AQUOS wishの外観

マットな仕上がりのグリーンで落ち着いた印象です。

少しザラザラとした変わった質感と触り心地で、結構気に入っています。

ただ、ガラスボディのスマホと比べると安っぽく見えるかもしれません。

実際に価格.comなどの口コミでは安っぽいという意見がありますね。

一方で、筆者の家族からは「カワイイ」と評判です。

このあたりは人によって好みが分かれますね。

背面左上にはアウトカメラ、さらにその右下にFelicaマークです。

AQUOS wishの外観

個人的にちょっと気になったのが側面のボタン配置です。

右側面にはボタンが4つも配置されています。

  • 音量ボタン
  • アシスタントキー
  • 電源ボタン
  • 指紋認証センサー
AQUOS wishの外観
上から音量ボタン、アシスタントキー、電源ボタン、指紋センサー

せっかくシンプルなデザインなのに、側面がごちゃついているのは残念です。

アシスタントキーと電源ボタンを押し間違えることが多々あります。

慣れの問題ですが、スマホは日常で頻繁に使うものなのでちょっとしたことがストレスです。

アシスタントキーが不要な場合は[設定]→[AQUOSトリック]→[アシスタントキー]からオフにしておきましょう。

AQUOS wishのアシスタントキーをオフに

左側面はSIMカードスロットのみです。

従来モデル同様、SIMピンなしで取り出せます。

AQUOS wishの外観
出来ればアシスタントキーはこちらに配置してほしかった

底面にはUSB-Cポート。

AQUOS wishの外観

上部にはイヤホンジャックがあります。

筆者はワイヤレスイヤホンしか使いませんが、有線イヤホンを使う人にはうれしいですね。

AQUOS wishの外観

本体サイズは比較的コンパクトで、片手でも持てます。

AQUOS wishの外観
AQUOS wishの外観

厚みがある分、サイズの割にはやや重みを感じます。

それでもここ最近のAndroidスマホの中ではかなり軽量な部類ですね。

女性やシニア層でも使いやすいサイズ感・重さと言えます。

分厚いベゼルがやや目立つ

続いてはディスプレイです。

AQUOS senseシリーズと異なり、指紋認証センサーが側面に移行しました。

これだけでかなりすっきりした印象です。

AQUOS wishの外観
ノッチは水滴型であまり目立たない

ただ、ベゼルはかなり太めです。

とくに下部のベゼルは「実は指紋認証センサーがあるのでは?」と思う太さ。

AQUOS wishの外観
筆者のPixel 4a(左)と並べると、AQUOS wishのベゼルの太さが目立つ

普段ベゼルが狭いモデルを使っていると気になるかもしれません。

付属品はほとんどなし

AQUOS wishの付属品はデータ移行用のアダプターと取扱説明書のみです。

AQUOS wishの付属品

保護フィルムやケースはおろか、ACアダプタやUSBケーブルもありません。

筆者は保護フィルムとケースは自分で購入しました。

AQUOS wish用のケースとフィルム

必要なものは自分で用意してください。

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AQUOS wishのスペック

AQUOS wishのスペックをまとめました。

なお、今回はY!mobileで購入したためY!mobile版のスペックを記載しています。

スペックAQUOS wish(ワイモバイル版)
カラーオリーブグリーン
アイボリー
チャコール
サイズ幅約71mm
高さ約147mm
厚さ約8.9mm
重さ約162g
ディスプレイ約5.7インチ,HD+(1,520×720)
リフレッシュレート60Hz
OSAndroid 11
SoCSnapdragon 480 5G
メモリ4GB
ストレージ64GB
アウトカメラ1300万画素
インカメラ800万画素
バッテリー3,730mAh
対応SIMnanoSIM + eSIM
DSDV
5G
Wi-FiWi-Fi 5(802.11ac)
Bluetooth5.1
防水・防塵IPX5/IPX7、IP6X
おサイフケータイ

AQUOS wishはスペックを抑えたエントリーモデルです。

SoCにはSnapdragon 480を採用しています。

従来の400番台SoCから処理性能が向上しており、Snapdragon 600番台にも負けないパフォーマンスです。

筆者はAQUOS wishで以下の用途を主に使いましたが、とくに問題ありませんでした。

  • ブラウジング
  • Twitter
  • YouTube
  • Apple Music
  • Google Map
  • ゲーム(動作が軽い2Dゲーム)

上位モデルに比べるとアプリの起動・切り替えはややモッサリしています。

普段ミドルハイ~ハイエンドクラスを使っている人だと物足りません。

反対にSNSやちょっとした調べものが中心の人なら十分なスペックです。

また、国内で需要の高い防水・おサイフケータイにもしっかり対応しています。

防水・おサイフケータイが必須な人にはうれしいですね。

Antutuスコアは約30万

ベンチマークソフト、Antutuを走らせてみたところスコアは約30万でした。

Snapdragon 690 5Gを搭載したAQUOS sense5Gを超えるスコアですね。

エントリークラスでこのスコアは驚きです。

Geekbenchはマルチコアスコアが1512です。

AQUOS wishのGeekbenchスコア

スコア的にはミドルクラスと言っても過言ではないでしょう。

3Dゲームのプレイには向かない

AQUOS wishでいくつかゲームも試してみました。

ゲームテストの結果
  • モンスト:◎
    ⇒快適に動作
  • FGO:
    ⇒問題なくプレイできる、一括DL推奨
  • PUBGモバイル:
    ⇒HDでプレイ可だが発熱多め
  • ウマ娘:△
    ⇒動作するがアプリが良く落ちる
  • 原神:△
    ⇒低画質でもカクつく、発熱多め

やはり、負荷の大きい3Dゲームのプレイは難しいと感じました。

すぐ発熱しますし、動きもカクカクです。

ウマ娘にいたっては相性が悪いのかスペック不足なのか、しょっちゅうアプリが落ちてしまいます。

以下は高負荷で知られる原神をプレイした動画です。

プレイできなくはありませんが、低画質にしてもカクツキがあります。

数分プレイしただけでかなり発熱もありました。

やはり3Dゲームのプレイには向きません。

ストレージが64GBなのも問題です。

ゲームを数個入れると容量が一杯になります。

例えばモンスト、ウマ娘、FGO、原神を入れると残り約4GBほどになりました。

AQUOS wishはゲーム2,3個で容量が一杯に

ゲームをプレイするならSnapdragon 800番台、128GB以上のストレージ搭載のハイスペックモデルを購入するのがおすすめです。

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AQUOS wishのカメラ性能

続いてはAQUOS wishのカメラ(アウトカメラ)をチェックします。

アウトカメラは1300万画素のシングルカメラです。

最近ではエントリークラスでもデュアル以上が一般的なので、逆に珍しいかもしれません。

カメラアプリはGoogle製のCamera Goを採用しています。

Androidの軽量版である「Go Edition」向けに開発されたカメラアプリです。

シンプルなUIと軽い動作が特徴で、PixelシリーズのGoogleカメラと使い勝手はさほど変わりません。

設定画面も各項目の説明が書かれていて分かりやすいですね。

Camera Goの設定

AQUOS sense5Gはシャッターを切ってから実際に保存されるまでタイムラグがあり、使いにくい印象でした。

Camera Goのおかげか、AQUOS wishはシャッターを切ってすぐに保存されます。

カメラアプリの使い勝手は悪くありません。

明るい所ならそれなりにキレイ

肝心な写真の出来栄えですが、アプリのおかげか明るい所ならそれなりにキレイに撮れます。

いくつか作例をどうぞ。

なお、作例はすべて記事掲載に合わせて画像サイズのみ変更、人が映っている場合はモザイクを入れています。

それ以外の加工・修正は一切していません。

AQUOS wishの作例
AQUOS wishの作例
AQUOS wishの作例
AQUOS wishの作例

AQUOS wishはポートレートモードを搭載しています。

明るい所ならポートレートも結構キレイですね。

背景もしっかりボケます。

AQUOS wishの作例(ポートレート)

夜景はイマイチ

明るい所ではそれなりに撮れるAQUOS wishのカメラですが、夜景はイマイチです。

AQUOS wishの夜景撮影
AQUOS wishの夜景撮影
AQUOS wishの夜景撮影
AQUOS wishの夜景撮影

夜間モードをオンにすると明るくはなります。

しかし、電灯や看板などは白飛びしていますし、全体的に不鮮明です。

夜景もキレイに撮りたいは、もっとカメラ性能の良いスマホを購入しましょう。

逆に「明るいところで普通に撮れれば良い」という人ならAQUOS wishでも問題ありません。

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バッテリー持ち・充電速度をチェック

次はバッテリー性能をチェックします。

AQUOS senseシリーズは大容量バッテリーとIGZOのおかげで電池持ちが優秀です。

一方、AQUOS wishのバッテリー容量は3730mAhと特別多くはありません。

果たしてどのような結果になるのでしょうか。

電池持ちはやや物足りない

まずは以下の条件で電池持ちのテストを実施し、バッテリーが0%になるまでの時間を計測しました。

バッテリーテストの条件
  • 電池100%
  • 明るさMAX
  • Wi-Fi接続
  • 画面のスリープオフ
  • YouTubeを全画面で再生

その結果がこちらです。

経過時間バッテリー残量
1時間91%
2時間81%
3時間70%
4時間59%
5時間49%
6時間38%

0%になるまでの時間は9時間1分でした。

12時間以上再生し続けたAQUOS sense5Gと比べると物足りませんね。

動画視聴やゲームを長時間利用する場合は電池が1日持たないかもしれません。

PD対応で充電速度は良好

続いては充電速度のテストです。

さきほどのテストが終わって0%になった状態から充電にかかる時間を計測しました。

AQUOS wishにはUSBケーブルもACアダプタも付属していません。

そのため、今回のテストでは筆者が普段使っている以下のUSBケーブルとACアダプタを利用しました。

AQUOS wishは急速充電規格「USB PD」に対応しています。

今回のテストでもUSB PD対応ポートに接続して充電してみました。

充電速度テストの結果はこちら。

バッテリー残量充電にかかった時間
50%42分
80%1時間7分
90%1時間21分
100%2時間12分

42分で50%まで充電できました。

90%までは1時間21分とスピーディです。

PD対応充電器があればかなり速く充電できます。

90%から100%までは約50分かかりました。

恐らく、過充電を防ぐために90%を超えると充電速度を落としているのでしょう。

それでも1時間ちょっとで90%前後充電できるなら十分速いと言えます。

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nanoSIM + eSIMのDSDV対応

AQUOS wishは物理SIM(nanoSIM) + eSIMで同時に待ち受けできるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。

eSIMはスマホに内蔵されているSIMのことです。

通常のSIMと違い、物理的なSIMカードなしで利用できます。

eSIMとは

これまでキャリア版のスマホはDSDVやeSIMが潰されることがありました。

AQUOS wishはY!mobile版でもSIMフリー版同様にDSDV・eSIMが利用可能です。

実際にmineoの物理SIM+楽天モバイルのeSIMを試してみたところ、問題なく利用できました。

なお、SIMカードスロットは1つだけなので物理SIM2枚によるDSDVはできません。

AQUOS wishのSIMカードトレイ

DSDVを利用する場合はeSIMを活用してください。

AQUOS独自機能は健在

AQUOS wishでもAQUOSシリーズならではの独自機能が健在です。

「AQUOSトリック」としてまとめられていますよ。

AQUOSトリック

例えば「Payトリガー」は任意のアプリを指紋センサー長押しで起動できる機能です。

Payとついていますが、決済系以外のアプリも指定できます。

Clip Nowはスクショをサッと撮れる機能です。

以前は横向きになぞる動作でしたが、今回は少し長押し→斜めという動作に変更されました。

Clip Now

以前の操作よりも誤動作が減って使いやすくなりました。

他にもゲームに役立つ機能をまとめた「ゲーミングメニュー」やアプリを素早く起動できる「クイック操作」など、便利な機能が満載です。

AQUOS wish クイック操作
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SIMフリー版とワイモバイル版の違い

筆者が購入したのはワイモバイル版のAQUOS wishですが、SIMフリー版とは以下の違いがあります。

SIMフリー版とワイモバイル版の違い
  • 対応バンド
  • キャリアアプリ

違い①:対応バンド

ワイモバイル版とSIMフリー版では対応周波数帯が異なります。

通信規格ワイモバイル版SIMフリー版
5Gn3/28/77/78n3/28/77/78/79
4GB1/2/3/5/7/8/12/17/18/19/38/41B1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41
3GB1/5/8B1/2/5/6/8/19

SIMフリー版と比べると対応バンドがやや少なめです。

とは言え、大手3キャリア+楽天モバイルの主要なバンドに対応しています。

他社のSIMも問題なく利用可能です。

試しにドコモ回線であるOCNモバイルONEのSIMを入れましたが、問題なく使えました。

ワイモバイル以外の格安SIMで利用する際は、必ず各社で動作確認されていることをチェックした上で利用してください。

違い②:キャリアアプリ

Y!mobile版にはY!メールをはじめとするY!mobileオリジナルアプリがプリインストールされています。

数はそこまで多くありませんが、不要なアプリが入っているのはやはり邪魔ですね。

しかも一部のアプリはアンインストール・無効化できません。

AQUOS wish Yメール

不要なアプリが入っているのが嫌な人はSIMフリー版を購入しましょう。

AQUOS wishとAQUOS wish2の違い

AQUOS wish2
筆者が購入したAQUOS wish2

AQUOS wish2はAQUOS wishのマイナーチェンジ版です。

見た目はAQUOS wishとほぼ同じですが、スペックもほとんど変わりません。

唯一、スペックで異なるのがSoCです。

AQUOS wish/wish2のSoC
  • AQUOS wish
    Snapdragon 480 5G
  • AQUOS wish2
    Snapdragon 695 5G

AQUOS wish2はAQUOS wishより少し高性能なSoCを搭載しています。

それ以外の点はほぼ同じなので、これから買うならぶっちゃけAQUOS wish2がおすすめです。

AQUOS wish2は別記事で詳しくレビューしています。

AQUOS wishの口コミ・評判

AQUOS wishに関する口コミ・評判をTwitterで集めてみました。

AQUOS wishの良い口コミ・評判

まずはAQUOS wishの良い口コミ・評判からです。

良い口コミは主に本体サイズに言及するものが見られました。

コンパクトで片手でも持ちやすいので、サイズ感を重視する人にピッタリです。

AQUOS wishの悪い口コミ・評判

続いては悪い口コミ・評判です。

やはり、価格が安いエントリーモデルなのでスペックは高くありません。

処理性能やカメラを重視する人はもう少しスペックの高いスマホがおすすめです。

スペックへのこだわりがなく、LINEや調べものなど最低限の用途が使えればOKならAQUOS wishでも満足できますよ。

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AQUOS wishの販売価格

AQUOS wishは複数の格安SIMで取り扱いがあります。

2024年10月現在、AQUOS wishを取り扱っている主な格安SIMをまとめました。

格安SIM販売価格
BIGLOBEモバイル25,872円
IIJmio28,480円
LIBMO35,640円
mineo29,832円
QTモバイル33,000円
UQモバイル販売終了
Y!mobile販売終了
エキサイトモバイル27,900円
イオンモバイル33,880円
2023年10月時点

おすすめはIIJmioです。

通常価格は28,480円ですが、MNPで乗り換えると19,800円で購入できます。

ただし、mineoならよりパワーアップしたAQUOS wish3もセール中は19,800円です。

同じ値段なら、AQUOS wish3のほうが絶対におすすめです。

お得な端末セール実施中!

まとめ

以上、ワイモバイル版AQUOS wishのレビューでした。

AQUOS wishの良かったところ
  • コンパクトなボディ
  • 普段使いなら問題ないスペック
  • 防水・おサイフケータイ対応
  • 充電速度が速い
  • eSIM・DSDV対応
  • 格安SIMとのセットがお得
AQUOS wishのイマイチなところ
  • 人によっては安っぽく感じるデザイン
  • 側面のボタン配置がイマイチ
  • senseシリーズほどは電池が持たない
  • カメラにこだわる人には向かない

コンパクトボディと防水・おサイフケータイへの対応、そして価格の安さが魅力です。

エントリークラスなのでスペックは控えめですが、Snapdragon 480 5Gにより動きは悪くありません。

普段使いがメインのライトユーザーやシニア層ならとくに不満なく使えます。

ただし、現在はよりスペックアップしたAQUOS wish2およびwish3が登場しています。

よほどの理由がなければ、AQUOS wish2かwish3がおすすめです。