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「Pixel 6a」実機レビュー!約5.4万円でハイエンドに迫る高コスパモデル

4.0
Pixel 6a Android
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Pixel 6aはGoogleが発売する「Pixelシリーズ」の廉価モデルです。

独自SoCのTensorやツートンカラーなどPixel 6/6 Proの特徴を引き継ぎつつ、53,900円という手ごろな価格を実現しています。

価格は安いですが、処理性能やカメラの品質はハイエンド顔負けです。

「ハイエンド機を買う予算はないけど、できる限りスペックの高いスマホが欲しい」という方にピッタリですよ。

本記事ではそんなPixel 6aを利用している筆者が良かったところやイマイチに感じたところを本音でレビューします。

この記事を書いた人
吾妻かずき

格安SIM・スマホ(とくにモトローラ)が好きなライターです。格安SIM歴は9年を越え、その経験を生かしてスマホライターとして活動しています。

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ツートンカラーがおしゃれ

さっそく外観からチェックしましょう。

今回はグリーン系統の「セージ」を購入しました。

Pixel 6aの背面

カメラの上下で色味が異なるツートンカラーがおしゃれですね。

従来のPixel aシリーズは少し安っぽさがありましたが、Pixel 6aは安っぽさを感じません。

他のスマホにはない独特なデザインで、かなりお気に入りです。

Pixel 6/6 Proの特徴でもあるカメラバーは6aにも採用されています。

6/6 Proに比べると出っ張りは控えめです。

Pixel 6aのカメラ

右側面には上から電源ボタンと音量ボタンが配置されています。

Pixel 6aの側面

左側面はSIMカードスロットのみです。

Pixel 6aの側面

底面にはUSB-Cポートがあります。

Pixel 6aの底面

過去のaシリーズはすべてイヤホンジャックを搭載していましたが、Pixel 6aはイヤホンジャックが廃止されています。

有線イヤホンを使う場合はUSB-C変換ケーブルなどが必要です。

ディスプレイには画面中央にパンチホールがあります。

Pixel 6aのディスプレイ

サイズも重さもちょうどいい

Pixel 6aはPixel 6より小さく・軽くなりました。

比較項目Pixel 6aPixel 6a
サイズ幅約71.8mm
高さ約152.2mm

厚さ約8.9mm
幅約74.8mm
高さ約158.6mm
厚さ約8.9mm
重量約178g幅約74.8mm
高さ約158.6mm
厚さ約8.9mm

Pixel 6はサイズが大きく、重量も207gと重めです。

筆者は重たすぎるスマホが苦手なため、それだけでPixel 6はスルーしました。

一方、Pixel 6aの重量は178gです。

驚くほど軽量!というわけではありませんが、Pixel 6に比べると軽くなりました。

長時間持っても手が痛くならず、SNSや動画視聴なども快適に楽しめています。

サイズも大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いサイズで手になじみます。

Pixel 6aのサイズ感
Pixel 6aのサイズ感

付属品は最低限

Pixel 6aの付属品は以下の通りです。

Pixel 6aの付属品
  • USB-C-USB-C ケーブル(USB 2.0)
  • クイックスタートガイド
  • クイックスイッチ アダプタ
  • SIMピン
Pixel 6aの付属品

付属品は最低限です。

充電器や保護フィルム、ケースなどは付属しません。

必要なものは自分で用意してください。

筆者はGoogle純正ケースを購入しましたが、Spigenなどその他のメーカーからもケースが発売されています。

フィルムは以前iPhone 13 miniの保護フィルムを購入したNIMASOのものを購入しました。

質感が良く、指紋認証も問題ありません。

ただし画面全体を覆うわけではないため、全体をカバーしたい人は別のフィルムを購入してください。

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Pixel 6aのスペック

Pixel 6aのスペックイメージ

Pixel 6aのスペックをまとめました。

カラーセージ
チョーク
チャコール
サイズ幅約71.8mm
高さ約152.2mm
厚さ約8.9mm
重さ約178g
ディスプレイ約6.1インチ, OLED
FHD+(2400×1080)
OSAndroid 13(要アップデート)
CPUGoogle Tensor
メモリ6GB
ストレージ128GB
カメラアウト:1220万画素+1200万画素
イン:800万画素
バッテリー4,410mAh(USB PD3.0)
SIMサイズnanoSIM + eSIM
DSDS〇(DSDV)
5G
Wi-FiWi-Fi 6(802.11ax)
Bluetooth5.2
防水・防塵IP67
おサイフケータイ
参考:Google

SoCにはPixel 6/6 Proと同じ「Tensor」を搭載しています。

メモリ/ストレージは減らされているものの、スペックはハイエンド並みです。

5万円台前半のAndroidスマホとしてはトップクラスの処理性能と言えます。

防水・おサイフケータイにもしっかり対応しています。

ただし、防水等級は最高のIP68ではなくIP67です。

過度な期待は禁物ですね。

Antutuスコアは約70万

Pixel 6aで定番ベンチマークの「Antutu」と「Geekbench 6」を回してみました。

Pixel 6aのAntutuスコア
Antutu(1回目)
Pixel 6aのAntutuスコア
Antutu(2回目)
Pixel 6aのAntutuスコア
Antutu(3回目)
Pixel 6aのGeekbench
Geekbench 6

Antutuは約72万、Geekbenchはシングル1,438、マルチコア3,276でした。

5万円台前半のスマホとは思えないスコアを記録しています。

参考:Antutuスコアの目安

  • 20万未満:動作はモッサリ
  • 20~30万:最低限の性能、軽いアプリはOK
  • 30~50万:普段使いなら十分
  • 50万~80万:ゲーム以外はサクサク動く
  • 80万以上:多くのゲームが快適

しかし、Antutuは3回連続で回したところ、どんどんスコアが落ちてしまいました。

発熱するとパフォーマンスが大きく下がるようです。

3回目の約53万でも十分なスコアですが、1回目に比べるとかなり落ちています。

追記:Android 13で改善?

2022年8月15日よりAndroid 13の配信がスタートしました。

さっそく筆者のPixel 6aもアップデートし、再度Antutuを走らせてみました。

Android 12の時よりも2~3回目のスコアが落ちていないことが分かります。

Pixel 6aのAntutuスコア
1回目
Pixel 6aのAntutuスコア
2回目
Pixel 6aのAntutuスコア
3回目

Android 12の時は3回目に約53万まで落ちていましたが、Android 13にしてからは約66万までしか落ちていません。

Android 13では、実に約150個の不具合が修正されています。

発熱についても改善されているのかもしれませんね。

3DゲームもOKだが発熱に注意

Pixel 6aでいくつかゲームを試してみました。

ゲームテストの結果
  • モンスト:◎
    ⇒快適に動作、全く問題なし
  • FGO:
    ⇒サクサク快適
  • Apex Mobile:
    ⇒動作は問題ないがHD以上は発熱あり
  • ウマ娘:
    ⇒標準+高品質化オンでもサクサク
  • 原神:△
    ⇒中設定ならサクサク、高以上は発熱注意

2Dゲームはもちろん、3Dゲームもおおむね快適です。

ただ、動作が重いゲームは全体的に発熱が気になります。

「ウマ娘 プリティーダービー」は「標準+高品質化オン」設定もサクサクです。

Apex Mobileはデフォルトだとノーマル設定です。

HD以上にしてもスムーズに動作しますが、1マッチでも結構発熱しました。

高負荷で知られる原神も中設定なら問題なくサクサクでした。

高設定でも動作は問題ありません。

ただ高以上は結構発熱します。

また、最高画質だと基本はサクサクですがたまにカクつくことも。

Pixel 6aで原神
高以上にするとデバイス負荷が「非常に高い」と警告も

Pixel 6aで原神をプレイしてみた動画はこちらです。

デフォルト設定のままプレイしています。

録画しながらなので一部カクつくところがありますが、動作は快適です。

ただ、短いプレイでもそれなりに発熱を感じました。

処理性能は高めですが、高負荷なゲームを長時間プレイする場合は要注意です。

リフレッシュレートは60Hz

Pixel 6aのリフレッシュレートは60Hzです。

リフレッシュレートが高いと画面のスクロール・動きが滑らかになります。

ゲームはもちろん、SNSなどほかのアプリもヌルヌルです。

最近ではミドルクラスのスマホでも高リフレッシュレートの機種が増えています。

筆者が所有するモデルだと2万円台のRedmi Note 11が90Hzです。

価格がPixel 6aに近いmotorola edge 20にいたっては144Hzという高リフレッシュレートに対応しています。

motorola edge 20 リフレッシュレート
motorola edge 20は最大144Hz

5万円以上するPixel 6aが60Hz止まりなのは少し残念ですね。

これまで高リフレッシュレートの機種をメインに使っていた人だと物足りないでしょう。

筆者は同じ60HzであるPixel 4aをメインで使っていたのでそこまで違和感はありません。

高リフレッシュレートだとバッテリー持ちが悪くなるため、電池持ちを考えるとむしろ60Hz止まりも悪くありません。

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上位モデルにも負けないカメラ性能

Pixel 6aの背面カメラは広角+超広角のデュアルカメラです。

Pixel 6aのアウトカメラ構成
  • メインカメラ
    1,220万画素 広角 (f/1.7、光学式および電子式手ぶれ補正)
  • セカンドカメラ
    1,200万画素 超広角 114°(f/2.2)

Pixel 6/6 Proから広角カメラの性能が落とされているほか、LDAF(レーザー検出オートフォーカス)も非搭載です。

スペック面ではハイエンドモデルに劣ります。

とは言え、そこをソフトウェアでうまく補正するのがGoogleの真骨頂です。

Pixel 6aもハイエンド顔負けの写真を撮影できます。

いくつかPixel 6aで撮影した作例を掲載します。

画像サイズの変更とプライバシー保護のためのモザイクはありますが、それ以外の加工・修正は一切ありません。

Pixel 6aの作例追加
Pixel 6aの作例
Pixel 6aの作例
Pixel 6aの作例追加
Pixel 6aの作例
Pixel 6aの作例
Pixel 6aの作例追加

そこまでキツイ補正ではなく、割と自然な仕上がりです。

オートモードで適当にシャッターを切っているだけでもきれいな写真を撮影できます。

写真撮影の技術や知識がない人でもキレイな写真が撮れるので、写真撮影が楽しくなりますね。

デジタルズームは最大7倍

ズームは最大7倍です。

望遠レンズを搭載していないため4倍以上は荒くなります。

2倍なら十分キレイな画質ですね。

Pixel 6aの2倍ズーム
2倍

ポートレートもキレイ

背景をぼかす「ポートレート」も使えます。

Pixel 6aのポートレート
Pixel 6aのポートレート

撮影後にぼけを調整できます。

デフォルトだと強くボケるので、簡単に調整できるのはありがたいですね。

写り込みを消す「消しゴムマジック」

Pixel 6aではPixel 6/6 Proにもあった「消しゴムマジック」機能を使えます。

名前の通り、写真に写り込んだ物を消せる機能です。

写真の編集画面で「ツール」→「消しゴムマジック」を選択し、消したいものをなぞるだけで消せます。

画像によっては、消去する対象を自動で選択してくれることも。

Pixel 6aの消しゴムマジック

なぞったものが写真から消去されます。

少しドロイド君の緑色が残っていますが、結構きれいに消えますね。

消しゴムマジックも完ぺきではなく、シチュエーションによってはきれいに消えません。

それでもスマホ1台、しかも標準アプリでこのような機能が使えるのは驚きですね。

Pixel 6aは新機能「カモフラージュ」も利用可能です。

写り込んだ物を消すのではなく、周りの色にカモフラージュさせて目立たなくします。

なかなか面白い機能ですね。

カモフラージュ機能でいろんな色のドロイド君を撮ることもできます。

超広角カメラも違和感なし

Pixel 6aのセカンドカメラは1200万画素の超広角カメラです。

メインの広角カメラよりも、さらに広い範囲を写真に収められます。

画面の歪みはありませんし、色味も広角カメラとほぼ同じです。

超広角カメラでも、違和感なく写真を撮れますね。

夜景もきれいに撮れる

夜景に強いのもPixel 6aの魅力です。

ナイトモードを使えば、暗所でもノイズや白飛びの少ないきれいな写真を撮れます。

Pixel 6a ナイトモード
Pixel 6a ナイトモード
Pixel 6a ナイトモード
Pixel 6aの夜景
Pixel 6aの夜景

5万円という価格を考えると、かなりキレイに撮れていると言えます。

手振れ補正も良い感じです。

ナイトモードはズーム時や超広角カメラでも使えます。

Pixel 6a ナイトモード
ナイトモード(2倍ズーム)
Pixel 6a ナイトモード
ナイトモード(超広角)

ミドルハイでこれだけ夜景をキレイに撮れるのは、さすがPixelですね。

動画の手振れ補正もばっちり

Pixel 6aは動画機能も高性能です。

手振れ補正が4種類あり、このうち「アクティブ」にすると手持ちでも手ぶれをしっかり抑えた動画を撮影できます。

4K画質での撮影にも対応していますし、スローモーションやタイムラプスももちろんOKです。

筆者は普段スマホで動画をあまり撮りませんが、Pixel 6aにしてから動画もたくさん撮るようになりました。

Pixel 6aは手ごろな価格で動画性能が高いスマホを探している人にもピッタリです。

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電池持ち良好、充電も速い

続いてはPixel 6aのバッテリー持ちのテストです。

バッテリー持ちと充電速度を検証しました。

結論から言うとバッテリー持ちは良好で、充電速度も申し分ありません。

バッテリー持ちは良好だが発熱に注意

まずはバッテリー持ちのテストです。

以下の状態でYouTubeを再生し、電源が切れるまでの時間を計測してみました。

バッテリーテストの条件
  • 電池100%
  • 明るさMAX
  • Wi-Fi接続
  • 画面のスリープオフ

その結果がこちら。

経過時間バッテリー残量
1時間96%
2時間89%
3時間82%
4時間74%
5時間68%
6時間62%

6時間動画を再生しても62%残っていました。

通勤途中の電車や昼休みに動画を見る人でも、丸1日は電池が持ちそうです。

最終的に0%になるまで14時間54分かかりました。

Pixel 6aのバッテリー残量推移

参考までに、直近で筆者がレビューした他のモデルと比較してみましょう。

 バッテリー容量再生時間
Pixel 6a4,410mAh14時間54分
Redmi Note 115,000mAh14時間42分
AQUOS wish2700mAh9時間1分
motorola edge 204230mAh12時間49分
iPhone 13 mini3400mAh10時間21分

バッテリー容量の多さを考慮しても、Pixel 6aの電池持ちは良好と言えます。

SNSや調べものなどライトな用途がメインの筆者は1回の充電で1日半ほど持っています。

ただし、Pixel 6aは発熱しやすく、ゲームなどの負荷の大きいアプリ利用時はバッテリーの減りが早いと感じました。

3Dゲームを長時間プレイするヘビーユーザーだと、思ったほど電池が持たないかもしれません。

PD充電器なら充電もまずまず速い

続いては充電速度のテストです。

先ほどの実験で電池が0%になった状態から、100%になるまでの時間を計測しました。

利用したUSBケーブルは付属品です。

充電器は付属していないため、筆者が普段利用している「Anker PowerPort I PD」を使用しています。

テストの結果はこちらです。

バッテリー残量充電にかかった時間
50%43分
80%1時間13分
90%1時間26分
100%1時間55分

0%から90%までの充電は1時間26%でした。

90%以降は充電速度が遅くなり、100%までは2時間近くかかります。

特別速いわけではありませんが、実用的な速度ですね。

電池持ちが良いことを考えると、朝起きてから家を出るまでの充電でも1日は持ちそうです。

筆者の場合は夜遅くまで使っても60%ほど残っています。電池切れの心配がなくて楽ですね。

Pixel 6aは急速充電規格「USB PD 3.0」に対応しています。

USB PD対応の充電器を使うことで急速充電が可能です。

Pixel 6aの急速充電表記

Pixel 6aを使う場合は、PD対応充電器を用意しておきましょう。

ワイヤレス充電は非対応

Pixel 6/6 Proと違い、Pixel 6aはワイヤレス充電に対応していません。

今のところ、Pixel aシリーズはどのモデルもワイヤレス充電非対応です。

ワイヤレス充電を利用したい場合はPixel 6/6 Proを購入しましょう。

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指紋認証の精度はまずまず

Pixel 6aは生体認証として指紋認証を採用しています。

画面内に指紋センサーを配置する画面内指紋センサーです。

Pixel 6/6 Proは指紋認証の精度がイマイチと言われていました。

それを受けて、Pixel 6aは指紋センサーを変更。

認証精度もそれなりに改善されています。

Pixel 6aの指紋認証

物理ボタンに搭載された指紋認証に比べるとワンテンポ遅めですが、ストレスは感じません。

ただ、屋外の直射日光下ではやや精度が落ちますね。

なお、一部では登録していない指紋でも認証を突破できる不具合があるようです。

筆者のPixel 6aでは起こっていないため個体差があるようですが、早く修正してほしいですね。

Android 13で精度アップ?

Pixel 6aをAndroid 13にアップデートしたところ、指紋認証の精度がアップしました。

認証スピードも速くなったと感じています。

最初は勘違いかな?と思いましたが、Twitterの口コミでも「精度が良くなった」という意見が多く見られました。

Android 13ではいろいろ機能が追加されていますが、個人的にはこれが一番うれしいですね(笑)

一部では精度が悪くなったという意見もあります。

保護フィルムとの相性などもあるのかもしれません。

23年1月の更新でさらに改善

2023年1月上旬のアップデートで、指紋認証の精度が改善されました。

生体認証システム
・特定の状況での指紋認証とレスポンスを改善

引用元:Google Pixel のアップデート – 2023 年 1 月 – Google Pixel コミュニティ

実際にアップデートしたところ、確かに精度が良くなりました。

相変わらず屋外ではやや精度が悪くなりますが、アップデート前よりはマシですね。

リリース当初よりも使いやすくなりました。

顔認証は非対応

Pixel 6aは顔認証に対応していません。

Pixelシリーズで顔認証に対応しているのはPixel 4もしくはPixel 7以降のモデルのみです。

顔認証を利用したい場合はPixel 7aを購入しましょう。

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nanoSIM+eSIMのDSDV対応

Pixel 6aのSIMカードスロットはnanoSIM×1のシングルSIMです。

物理SIMカード2枚によるDSDVはできません。

Pixel 6aのSIMカードスロット

ただし、eSIMに対応しているためnanoSIM+eSIMによる「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」に対応しています。

eSIMはスマホ本体に内蔵されているSIMのことです。

物理SIMを挿すことなく、オンライン上で契約・解約手続きができます。

eSIMとは

最近ではeSIM対応キャリア・格安SIMが増加中です。

SIMカードの郵送を待つことなく、サクッとサブ回線を契約できますよ。

ドコモの5Gバンドは非対応

Pixel 6aの対応バンドは以下の通りです。

規格対応バンド
5Gn1/2/3/5/7/8/12/20/25/28/30/38/40/41/48/66/71/77/78
4GB1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/25/26/28/29/30/38/39/40/41/42/48/66/71
3G 1/2/4/5/6/8/19
参考:Google

4Gは幅広いバンドに対応しており、大手4キャリアいずれも問題ありません。

5Gも基本的にはOKですが、ドコモのn79には非対応です。

とは言え、n79非対応でもドコモ回線で普通に通信できます。

こだわる人以外は気にしなくてOKです。

筆者はPixel 6aでドコモ回線のIIJmioを使っていますが、繋がりにくいと感じたことはありません。

microSDカードは利用不可

Pixel 6aはmicroSDカードが利用不可です。

256GBを選べたPixel 6と違い、ストレージは128GBしか選べません。

動画や画像、アプリをたくさん保存する人は要注意です。

GoogleフォトやDropboxなどのクラウドストレージを活用しましょう。

付属のアダプタでUSBメモリが使える

microSDこそ使えないPixel 6aですが、付属のクイックスイッチ アダプタを使えばUSBメモリを利用できます。

Pixel 6aでUSBメモリ

実際に筆者のPixel 6aにUSBメモリを挿したところ、しっかり認識されました。

データ移行ももちろんOKです。

公式な使い方ではないため自己責任での利用になります。

それでも、付属のアダプタでUSBメモリを使えるのはありがたいですね。

Pixel 6aとPixel 6の違い

Pixel 6a
引用元:Google

Pixel 6aはPixel 6の廉価モデルという位置づけです。

しかし、SoCは同じですしデザインもパッと見では似ています。

違いが分からず、どちらにするか迷っている人もいるかもしれません。

Pixel 6aとPixel 6の違いをまとめました。

スペックPixel 6aPixel 6
価格(公式ストア)53,900円128GB:74,800円
256GB:85,800円
カラーセージ
チョーク
チャコール
ソータシーフォーム
キンダコーラル
ストーミーブラック
サイズ幅約71.8mm
高さ約152.2mm
厚さ約8.9mm
幅約74.8mm
高さ約158.6mm
厚さ約8.9mm
重さ約178g約207g
ディスプレイ約6.1インチ, OLED
FHD+(2400×1080)
約6.4インチ, OLED
FHD+(2400×1080)
リフレッシュレート60Hz最大90Hz
OSAndroid 13Android 13
CPUGoogle TensorGoogle Tensor
メモリ6GB8GB
ストレージ128GB128GB / 256GB
カメラアウト:1220万画素+1200万画素
イン:800万画素
アウト:5000万画素+1200万画素
イン:800万画素
バッテリー4,410mAh(USB PD3.0)4,614mAh(USB PD3.0)
ワイヤレス充電×
SIMサイズnanoSIM + eSIMnanoSIM + eSIM
DSDS〇(DSDV)〇(DSDV)
5G
Wi-FiWi-Fi 6(802.11ax)Wi-Fi 6(802.11ax)
Bluetooth5.25.2
防水・防塵IP67IP68
Felica

それぞれの強みは以下の通りです。

Pixel 6aと6の強み
  • Pixel 6aの強み
    コンパクトで軽い、Tensor搭載で価格が安い
  • Pixel 6の強み
    90Hz対応、メモリ/ストレージ容量が多い、ワイヤレス充電対応、カメラも優秀

スペックはやはりPixel 6が上です。

90Hzのリフレッシュレートに対応していますし、8GBメモリ/256GBストレージも選べます。

広角カメラもPixel 6aより優秀です。

一方で、コストパフォーマンスはPixel 6aが優れています。

同じSoC(Tensor)を搭載しながら、価格差は2万円以上です。

本体サイズが小さくなり、重量も軽くなっています。

スペック重視ならPixel 6、コスパや携帯性を重視するならPixel 6aですね。

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Pixel 6aの価格【中古は3万円台】

ここではPixel 6aの販売価格を見ていきます。

Pixel 6aの販売価格
  • 定価:53,900円
  • 白ロム(新品)相場:40,000円前後
  • 中古相場:28,000~37,000円前後
  • 格安SIM:IIJmioならMNP特価で39,800円

発売から1年以上経過したため、Googleストアや大手キャリアでの取り扱いは終了しました。

白ロム(新品)や中古品を買うか、格安SIMで購入しましょう。

中古なら3万円台で購入できます。

格安SIMのIIJmioでは、Pixel 6aの未使用品を購入できます。

通常価格は49,800円ですが、MNP乗り換えなら一括39,800円です。

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まとめ

以上、Pixel 6aの実機レビューでした。

Pixel 6aの良かったところ
  • 他のスマホにはない独特なデザイン
  • Pixel 6より少し小さく軽くなった
  • Tensor搭載でハイエンドにも負けない処理性能
  • 防水とおサイフケータイに対応
  • カメラ性能も上位モデル顔負け
  • バッテリー持ちは良い(発熱に注意)
  • 物理SIM+eSIMのDSDVが可能
  • 価格は53,900円とハイエンドよりも割安
Pixel 6aの気になるところ
  • イヤホンジャック非搭載
  • 処理性能は高いが高負荷時に発熱しやすい
  • リフレッシュレートは60Hz止まり
  • ワイヤレス充電非対応
  • microSDカード利用不可
  • 物理SIM2枚でのDSDVもできない

廉価モデルではありますが、処理性能はハイエンド並みです。

カメラ性能もハイエンドスマホに負けていません。

一方で、思っていたより発熱しやすいのが少し気になります。

リフレッシュレートも、価格を考えると90Hzにしてほしかったのが本音です。

不満点もあるものの、コスパの良さは4~5万円台のAndroidスマホでもトップクラスでしょう。

コスパを重視する人や、Pixel 6はちょっと重い・大きいと感じる人には魅力的な1台です。