僕はこれまでに格安SIMを6年以上利用しており、その間に契約した格安SIMは15社以上に及びます。
その中でもっとも長く使っているのがOCNモバイルONEです。
OCNモバイルONEは格安SIMの中では老舗に当たります。
長期間に渡って質の良いサービスを提供していますし、トップ3かけ放題や無料のMUSICカウントフリーといった独自のサービスも多数あります。
今回はOCNモバイルONEを5年以上使っている筆者が、OCNモバイルONEのメリット・デメリットを徹底レビューしたいと思います。
OCNモバイルONEが新プランを発表!1GB770円~
2021年3月25日、OCNモバイルONEが新料金プランを発表しました。
現行プランと比較してみましょう。
まずは音声通話SIMから。
通信量 | 新プラン | 現行プラン |
---|---|---|
1GB | 770円 | 1,298円 |
3GB | 990円 | 1,628円 |
6GB | 1,320円 | 2,178円 |
10GB | 1,760円 | 3,168円 |
20GB | 廃止 | 4.840円 |
30GB | 廃止 | 6,578円 |
20GB/30GBが廃止され、1~10GBまでの4種類になりました。
20GBはahamoもありますし、低容量のユーザーをターゲットにしているのでしょう。
月額料金はかなり安くなっていますね。
1GBなら月額770円です。
しかも、これまではかけ放題を利用する際は専用アプリが必要でしたが新プランでは必要ありません。
標準のアプリからかけても、かけ放題が適用されます。
かけ放題を利用しない場合も通話料が他社の半額の11円/30秒です。
単純な安さではIIJmioやnuroモバイルの新プランに劣りますが、通話料を節約しやすいのは大きなメリットと言えます。
データSIMも刷新
新プランはデータSIMももちろん利用可能です。
通信量 | 新プラン | 現行プラン |
---|---|---|
3GB | 858円 | 968円 |
6GB | 1,188円 | 1,518円 |
10GB | 1,628円 | 2,508円 |
20GB | 廃止 | 4.180円 |
30GB | 廃止 | 5,918円 |
現行プランよりは安いですが、音声通話SIMほどのインパクトはありませんね。
データSIMに関しては他社の利用も検討しましょう。
21年10月追記:新たに500MBコースを発表
2021年10月、新たに500MBコースが追加されることが発表されました。
- 2021年10月21日スタート
- 月額550円で500MBのデータ通信を使える
- 10分の無料通話つき
- 最低利用期間なし
- 他のコースへ変更可能
- ドコモショップで受付あり
これはドコモがMVNOと連携してライトユーザー向けのプランを提供する「ドコモのエコノミーMVNO」の1つです。
全国のドコモショップでOCNモバイルONEの新規契約や初期設定サポートなどを受けられます(店員さん、大変ですね)。
肝心のプランですが、まさにデータ通信をあまり使わないライトユーザー向けです。
OCNモバイルONEではアプリなしでも通話料が半額になり、無制限かけ放題も使えます。
電話がメインでデータ通信をあまり使わない人にはありかもしれません。
ただ楽天モバイルやpovo2.0がスタートした今だと、ちょっとインパクトに欠けますね。
22年2月追記:5G通信にも対応
2022年2月より、OCNモバイルONEも5G通信に対応しました。
5Gはオプションとして提供されています。
別途申し込みが必要ですが、オプション料は無料です。
音声通話SIMのみ5Gを利用できます。
データSIM・SMS付きデータSIMは5G通信に未対応です。
大手キャリアと異なり、現状では格安SIMだと5Gに繋がっても速度向上は見込めません。
今後に期待したいですね。
OCNモバイルONEのメリット
OCNモバイルONEのメリット・良いところは以下の通りです。
- 新コースは通信速度が速く安定している
- 専用通話アプリなしでも通話料がお得
- 音楽ストリーミングが使い放題
- 端末セットが安い
- 最低利用期間・違約金ともになし
- 低速通信の品質が◎
- 公式アプリが使いやすい
- OCN光とのセット割がある
- シェアSIMの追加手数料が実質無料
なお、以前メリットの1つとして紹介した無料の公衆無線LANサービスは5/31で終了しました。
新コースは通信速度が速く安定している
OCNモバイルONEは2019年11月に新しい料金プラン「新コース」をスタートさせました。
新コースは従来のプランより通信速度が速く安定しているのが特徴です。
他の格安SIMだと通信速度が低下する平日お昼や夕方も速い速度を維持しています。
実際に回線が混雑する昼(12時台)と夕方(18~19時台)に通信速度を計測した結果が以下の通りです。
- お昼
- 夕方
さすがにお昼は他の時間帯より遅いですが、20~30Mbpsをキープ。
他の格安SIMだと1Mbps出ないのが当たり前の時間帯でこれならかなり優秀です。
夕方にいたっては60Mbpsに迫る速度が出ていますし。
もちろん早朝や夜間など、回線が空いている時間帯はかなり速いです。
サブブランドであるUQモバイル、Yモバイルにも負けませんね。
個人的にこれまでドコモ回線の通信速度No.1はLinksMateでしたが、今ならOCNモバイルONEが一番でしょう。
専用通話アプリなしでも通話料がお得
OCNモバイルONEは専用通話アプリなしでも通話料がお得です。
従来は「OCNでんわ」というアプリを経由すると通話料が通常の22円/30秒から半額の11円/30秒に割引されていました。
2021年4月7日以降は仕様が変更され、専用アプリなしでも自動的に通話料が半額になります。
わざわざ専用アプリを利用する必要はありません。
割引が適用される場合、通話料は1分で22円、5分で110円です。
たまにしか電話を掛けない人なら、かけ放題なしでも問題ありませんね。
通話オプションが充実している(完全かけ放題あり)
OCNモバイルONEは他社と比べて通話オプションが充実しているのも大きなメリットです。
通話オプション自体は格安SIMでも珍しいものではありませんが、OCNモバイルONEはかけ放題オプションが3種類も用意されています。
- 10分かけ放題:月額935円
- トップ3かけ放題:月額935円
- 完全かけ放題:月額1,430円
2021年2月より、無制限のかけ放題オプションが登場しました。
時間や回数を気にせず、思う存分電話をかけられます。
10分かけ放題は1回10分までの通話が何度でも無料になるオプションです。
短い電話を何度もする人におすすめですが、10分かけ放題は他社にも用意されています。
OCNモバイルONEならではのオプションなのが「トップ3かけ放題」です。
これはその月に電話をかけた番号のうち、通話料が高かった上位3番号の通話料が0円になるというものです。
ようするに、毎月3人までは時間や回数を気にせず無料で通話ができます。
家族や友人など、特定の人とだけ長電話をする人にとっては実質無制限のかけ放題と言えます。
このように、電話の使い方に合わせて通話オプションを選べるのがOCNモバイルONEの大きな魅力の1つです。
もちろん、かけ放題も専用通話アプリなしで利用できますよ。
MUSICカウントフリーで音楽が聴き放題
OCNモバイルONEでは対象の音楽サービスがデータ通信量を消費しなくなる「MUSICカウントフリー」が使えます。
こういったカウントフリーサービスは有料オプションであることが多いですが、MUSICカウントフリーはなんと無料です。
Amazon MusicやGoogle Play Musicのヘビーユーザーだという人は、OCNモバイルONEにすることでスマホ代を大幅に節約できますよ。
MUSICカウントフリーについてはこちらの記事に詳細をまとめています。
端末セットが安い
ここ最近OCNモバイルONEは端末セットに力を入れており、他社より安く端末を購入できます。
厳密には同じNTTグループのショッピングサイト「goo Simseller」で端末とOCNモバイルONEのセット契約が可能です。
OCNモバイルONEの端末セットは基本的に音声通話SIMとのセットのみですが、代わりに販売価格が他社より安いです。
端末によっては他社の半額ほどで買えることもあります。
しかもOCNモバイルONEはここから端末代がさらに安くなるセールを頻繁に実施しています。
端末を安く買いたいなら、OCNモバイルONEで決まりですね。
最低利用期間・違約金ともになし
OCNモバイルONEは音声通話SIMでも最低利用期間・違約金ともにありません。
大手キャリアの契約はいわゆる「2年縛り」というもので、2年に一度の更新月以外に解約すると違約金が発生しますよね。
しかも解約しなかった場合は自動更新され、さらに2年間の契約を結ぶことになります。
ホント、やっかいですよねぇ。
一方、OCNモバイルONEにはそういった縛りが一切ありません。
以前は半年間の最低利用期間がありましたが、2019年11月にスタートした新コース(新プラン)では縛りと違約金がなくなりました。
OCNモバイルONEに乗り換えて仮に気に食わなかったとしても、違約金なしですぐに解約できます。
大手キャリアと比べると、ずいぶん解約しやすいですね。
なお、旧コースの音声通話SIMには6ヶ月間の最低利用期間があります。
それでも違約金はたった1,000円(不課税)なので、実質縛りはないようなものです。
低速通信を活用してデータ通信量を節約できる
OCNモバイルONEは低速通信を活用したい人にも向いています。
「速度切り替え」と「バースト転送」という2つの機能により、低速通信がとても快適です。
普段は低速にしておき、いざという時だけ高速にすることで賢くデータ通信量を節約できます。
速度切り替えで高速と低速をいつでも切り替えられる
OCNモバイルONEは高速通信と低速通信を任意のタイミングで切り替えられる「速度切り替え」に対応しています。
切り替えは後述する専用アプリ「OCNモバイルONEアプリ」からワンタッチで切替が可能です。
低速通信中は最大通信速度が200kbpsと遅くなりますが、データ通信量を一切消費しなくなります。
200kbpsというのは速度制限時と同じ速度なので、普通なら遅すぎてストレスが溜まります。
しかし、OCNモバイルONEはバースト転送があるので軽い用途なら低速でも快適です。
バースト転送で低速中も素早く読み込み
「バースト転送」は低速通信中でも最初の読み込みだけ高速通信が使える機能です。
バースト転送のおかげでOCNモバイルONEの低速通信は比較的品質が良く、以下のような軽い用途なら低速でも利用できます。
- LINE
- ブラウジング(画像が多いサイトは重い)
- SNS(Twitterなど)
- 音楽ストリーミング
- 地図アプリ
- ゲーム(ドラクエウォーク)
実際に、OCNモバイルONEの低速通信でTwitterを試してみました。
端末はHUAWEI nova lite 3を利用しています。
画像の読み込みこそ遅いですが、ツイートの読み込みや投稿は全く問題ありませんね。
OCNモバイルONEは速度をいつでも切り替えられ、しかもバースト転送で読み込みも早いです。
ただし、品質が良いとはいえあくまでも低速通信。
動画視聴やアプリのダウンロードなどはさすがに読み込みが遅くて難しいです。
こういった用途は素直に高速通信かWi-Fi環境で利用しましょう。
公式アプリが使いやすい
OCNモバイルONEには専用公式アプリ「OCNモバイルONEアプリ」が用意されています。
これが多機能でとても便利です。
公式アプリで出来る事をまとめてみました。
- データ通信量の確認
- 速度切り替え
- 契約内容確認
- コース変更(容量変更)
- 請求情報の確認
- 容量の追加購入
- Wi-Fiスポット(詳しくは後述)への接続
- SIMカード追加
格安SIMを利用する上で必要な手続きのほとんどがアプリ上で出来てしまいます。
いちいちブラウザを起動してマイページにログインして….という手間が省けるため、非常に便利です。
アプリは必須ではありませんが、こういった便利なアプリがあるのはありがたいです。
OCN光とのセット割がある

(出典:OCN光モバイル割 公式ページ)
OCNモバイルONEは「OCN光」とのセット割があります。
OCNと言えば、昔からインターネットプロバイダとして有名ですよね。 すでにOCN光やフレッツ光などでOCNを利用している人も多いと思います。
OCNの光回線を利用している人がOCNモバイルONEを契約すると「OCN光モバイル割」というセット割が適用され、OCNモバイルONEの月額料金が220円割引されます。
光回線1つにつき、OCNモバイルONE最大5回線まで適用可能です。
家族5人でOCNモバイルONE+OCN光を利用すれば毎月1,100円の割引を受けられます。
すでに自宅の光回線がOCNの人は、スマホもOCNモバイルONEにするとお得ですよ。
シェアSIMの追加手数料が無料
OCNモバイルONEはシェアSIMの追加手数料が実質無料です。
シェアSIM(容量シェア)を利用すると、最大5枚のSIMカードで容量をシェアできます。
家族で使う場合や、サブ端末・タブレットなどでもデータ通信を使いたい時におすすめです。
容量シェアの月額料金は追加するSIMカードのタイプで決まっています。
データ通信専用SIM | SMS付きデータSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
440円 | 572円 | 1,100円 |
上記の月額料金以外に、本来であればSIMを1枚追加するごとに追加手数料が必要でした。
現在は追加手数料が撤廃され、どのタイプも無料で追加できます。
例えば音声通話SIMを3枚追加する場合、本来なら9,900円かかる追加手数料が0円です。
433円のSIMカード手配料はかかりますが、3,300円の手数料が0になるのは結構大きいですよね。
実際に筆者がシェアSIMを追加した際の明細がこちら。
SIMカード手配料はかかっていますが、追加手数料は請求されていませんね。
容量シェアを利用したい人にはありがたいですね。
OCNモバイルONEのデメリット
たくさんのメリットがあるOCNモバイルONEですが、以下のようなデメリット・注意点もあります。
- 旧コースは平日お昼の通信速度が遅い
- 新コースは低速通信を使いすぎると制限がかかる
- キャリアメール・キャリア決済は使えない
- LINEのID検索が利用できない
- 旧コースは他社と比べると月額料金がやや高い
- auとソフトバンクのスマホはそのまま使えない
- 対面サポートは弱い
- バッテリーの減りが少し早くなる
旧コースは平日お昼の通信速度が遅い
OCNモバイルONEは大手キャリアと比べると通信速度が遅いです。
とくにお昼(12時台)は著しく速度が遅くなり、SNSやブラウジングといった軽い用途も読み込みに時間がかかります。
お昼にスマホをよく使う人、通信速度を重視する人は要注意です。
一方、早朝や深夜、中途半端なお昼の時間(15時など)はOCNモバイルONEでも快適な速度がでます。
お昼にあまりスマホを使わない、という人ならOCNモバイルONEでも大丈夫です。
新コースは旧コースと違って1日を通して安定した速度が出ます。 通信速度を重視する人は新コースを選びましょう。
OCNモバイルONEの通信速度については以下の記事にまとめています。
新コースは低速通信を使いすぎると制限がかかる
OCNモバイルONEの新コースは低速通信を使いすぎるとさらに制限がかかります。
具体的には「契約しているデータ通信量の半分以上、低速通信を使う」のが制限される目安です。
例えば3GBコースを契約している場合は低速通信を1.5GB以上使うとさらに制限されます。
低速制限にかかると、最大通信速度が200kbpsから50kbpsくらいまで低下。
恐ろしいぐらい遅いです。
低速通信をメインに使う人は新コースではなく旧コースを使いましょう。
制限後の通信速度については以下の記事にまとめています。
キャリアメール・キャリア決済は使えない
OCNモバイルONEでは「キャリアメール」と「キャリア決済」が使えません。
キャリアメールは大手キャリアが発行しているメールアドレスです。
例えばドコモなら「@docomo.ne.jp」というメールが使えますよね。
大手キャリアと違い、格安SIMであるOCNモバイルONEではキャリアメールが使えません。
キャリアメールの代わりにGmailやYahoo!メールといった「フリーメール」で代用しましょう。
フリーメールを使えばOCNモバイルONEでも問題なくメールができます。
現在はキャリアメールを維持できる「持ち運びサービス」が各キャリアでスタートしています。
キャリア | サービス名 | 利用料 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモメール持ち運び | 月額330円 |
au | auメール持ち運び | 月額330円 |
ソフトバンク | メールアドレス持ち運び | 年額3,300円 |
どうしてもキャリアメールを使いたい場合は上記のサービスを検討してください。
キャリア決済は携帯電話の料金とアプリの課金やネットショッピングなどの料金をまとめて支払うサービスです。
キャリア決済もOCNモバイルONEでは使えません。
クレジットカードやコンビニ払いなど、他の支払い方法で代用してください。
LINEのID検索が利用できない
OCNモバイルONEではLINEのID検索が利用できません。
LINEのID検索を利用するためには年齢確認が必要です。
しかし、年齢確認は大手キャリアのシステム(例えばMy docomoなど)を利用します。
格安SIMであるOCNモバイルONEでは年齢確認ができないため、ID検索も利用不可です。
OCNモバイルONEでLINEの友達を追加する場合は「QRコード」や「招待」などを利用してください。
ちなみに、一度年齢確認をした端末では引き続きID検索ができます。
筆者のスマホも現在は格安SIMのみですが、乗り換え前に他のSIMで年齢確認をしたのでID検索が可能です。
auとソフトバンクのスマホはそのまま使えない
OCNモバイルONEではauおよびソフトバンクのスマホはそのまま使えません。
大手キャリアのスマホには他キャリアを使えなくする「SIMロック」という制限がかかっています。
例えばドコモのスマホにはドコモのSIMロックがかかっており、auやソフトバンクのSIMカードは挿しても使えません。
OCNモバイルONEはドコモ回線の格安SIMなので、auとソフトバンクのスマホは「SIMロック解除」が必要です。
SIMロック解除は条件があるので、もし条件を満たしていないスマホの場合はOCNモバイルONEで利用できません。
なお、2021年10月以降はSIMロックが原則禁止されました。
iPhone 13シリーズなど、2021年10月以降に発売したモデルであればSIMロック解除なしで使えます。
対面サポートは弱い
OCNモバイルONEは対面サポートが弱いのもデメリットです。
全国の家電量販店などで取り扱ってはいますが、あくまでも新規契約ができるだけ。
大手キャリアのように端末修理や契約内容変更といったアフターサポートは受けられません。
OCNモバイルONEでは、契約内容変更などの手続きは基本的にウェブで行います。
慣れている人からするとわざわざショップに行く手間が省けて楽です。
ただ、スマホに詳しくない人だと全部自分でやらないといけないのは不安かもしれません。
対面によるサポートを重視する人は、以下のような直営店がたくさんある格安SIMを選びましょう。
現在はドコモショップでもOCNモバイルONEを申し込めるようになりました。
ただ、基本的には申し込みのサポートがメインです。
以下のような契約後の変更手続きは受けられません。
- OCN接続プランからのプラン変更のお申し込み
- データ専用SIMカードから音声対応SIMカードへの変更
- 容量シェアへの変更
- SIMカードの追加・削除
- SIMカードのサイズ変更
- 解約
バッテリーの減りが少し早くなる
OCNモバイルONEのSIMカードを使うと、スマホのバッテリーの減りが早くなります。
どうやらプライベートIPアドレスではなくグローバルIPアドレスを使っているのが原因のようです(詳細は割愛)。
実際に、僕もOCNモバイルONEと他の格安SIMでバッテリーの減りがどれくらい違うか試してみました。
(このテストは2019年にスタートしたプランで実施したため、2021年4月スタートの現行プランでは違った結果かもしれません。)
- 利用端末はZenFone 5(購入から2年経過)
- アプリ「Battery Mix」で計測
- 比較対象はエキサイトモバイル
- バッテリーを100%に充電し、24時間スリープで放置
- Wi-Fi、Bluetooth、位置情報はオフ
実験結果は以下の通りです。
- OCNモバイルONE
- エキサイトモバイル
OCNモバイルONE | エキサイトモバイル | |
---|---|---|
24時間後のバッテリー残量 | 66% | 75% |
1時間あたりのバッテリー消費量 | 約1.42% | 約1.04% |
エキサイトモバイルが1時間あたりに約1.04%消費しているのに対し、OCNモバイルONEは1時間あたり約1.42%消費しています。
つまり、OCNモバイルONEが約1.36倍速く消費するということですね。
2022年にはバッテリー問題が解決するかも?
OCNモバイルONEのバッテリー問題ですが、2022年には解決するかもしれません。
IPアドレス付与方式を従来のグローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスへ変更することを検討中のようです。
2022年3月末より順次対応予定としており、まだ詳細は分かりません。
ただ、プライベートIPアドレスへ変更されれば、バッテリー消費量が多くなる問題が解消される可能性があります。
続報に期待しましょう。
OCNモバイルONEの口コミ・評判
OCNモバイルONEに関する口コミ・評判をTwitterからいくつか集めてみました。
ポジティブな口コミ・評判
まずはポジティブな意見から。
OCNモバイルONE結構速いな。今測ったらソフバンより速いし
— 地平線ちゃん (@SKY_L1NE) February 25, 2020
OCNモバイルONEの旧プランと新プランの、混み合う平日昼時の速度比較。
— 腐親父れおさん@ポチッとおぢさん (@ruga_reo) January 14, 2020
これ位のDL速度が、今後も継続して出るんであれば、全て新プランへの切替アリかなあ・・🤔 pic.twitter.com/D9msfMOXaz
OCNモバイルONE新コースにして昼でも蒼の三国志出来るじゃん。なんか、感動。
— \(^o^)/ (@Twin_GN_Drive) August 3, 2020
もっと早く新コースにしても良かった。
今日だけじゃなければいいけど…
ocnモバイルoneのsimに乗り換えたら安くスマホ買えた。
— めんつる@古民家一人暮らし→HSP&サーフィン (@SnowSurf56) July 17, 2020
OCNモバイルONEでスマホセットの申し込みを済ませた。端末代金が1円だったので、即決だよ。「使いやすい」のが売りの機種なので、俺のような老人に優しい仕様なのだろう。今使っているタブレットは解約しよう。なお、電話は引き続きガラホを使う。
— Hidenobu KUBO 久保英信 (@tucan) August 6, 2020
今まであんまり気にしていなかったけど
— hiro (@chappu_th2o3o) July 22, 2020
OCN モバイル ONEのMUSICカウントフリーを
申し込みました🎵
追加料金もありません💰
今日からお外で容量気にせず音楽聞けます(*´▽`*)
Amazon Musicを主に使っているので
対応していてよかったです💕
もっと早くに申し込んでおけばよかった🤣
ポジティブな意見は通信速度に関するものが多いです。
新コースは通信速度が速く安定していますね。
UQモバイルやY!mobileには適いませんが、ドコモ回線の格安SIMではトップクラスです。
その他では端末セールに関する意見が結構ありました。
やはり最安1円から買えるというのは衝撃的です。
ネガティブな口コミ・評判
続いてはネガティブな意見です。
OCNモバイルONE が新プランになって、物凄く扱いにくくなってなあ。
— 【きんいろまぞく】Shin Bridges@2022年から本気出す… (@shin_bridges) July 26, 2020
高速通信+使用可能標準残量が切れたあとの二段階制限に入るとマトモに繋がらなくなる。
仕方ないので…同様に高速残量切れの他社SIM搭載機にルータ役を担ってもらい使用している。
…それなら、ほぼ最低限でも使えるのだ。(-_-)
OCNモバイルONEの通信速度【二段階規制】に戦慄している・・・。
— 練習中🔰 (@pocketMG2020) August 8, 2020
乗り換え先を探すときのいい勉強になったわー🙃
ocnモバイルONE解約しようと電話かけ続けてるけどさっきからいっこうに繋がらない!月曜のこの時間で繋がらないってやばくない?!一生解約できない気がしてきた。
— ぐー@アマビエ (@UNSuiAFeW5kyV3p) July 13, 2020
スマホのデータ通信をOCNモバイルONEにしてみたけど、バッテリーの減りが凄い。何か設定が有るのかな。ミュージックフリーとか意味ない。
— 在郷翁 (@zaigocco) July 4, 2020
ネガティブな意見でとくに多いのが低速通信の制限ですね。
低速通信の質は良いのですが、低速でもデータ通信量を気にしないといけないのは疲れます。
低速メインならロケットモバイルやmineoを選んだ方がいいでしょう。
また、「OCNモバイルONEの新コースだとバッテリー消費が激しくなる」という声もいくつかありました。
バッテリーが気になる人は要注意です。
OCNモバイルONEのキャンペーン
現在、OCNモバイルONEで実施されているキャンペーンは以下の通りです。
- 端末セール※22年3月16日まで
- Amazon Music Unlimited契約でギフト券プレゼント※22年3月11日まで
- OCNモバイルONEアプリで最大10GBプレゼント※22年2月20日まで
2月7日まで人気スマホセールが開催中です。
AQUOS sense4が8,000円、Zenfone 8が50,400円、moto g50 5Gが1円など、人気スマホが大幅値下げされています。
SIMフリースマホを安く買いたいなら要チェックです。
まとめ
以上、OCNモバイルONEのレビューでした。
- 新コースは通信速度が速く安定している
- 専用通話アプリなしでも通話料がお得
- 音楽ストリーミングが使い放題
- 端末セットが安い
- 最低利用期間・違約金ともになし
- 低速通信の品質が◎
- 公式アプリが使いやすい
- OCN光とのセット割がある
- シェアSIMの追加手数料が無料
- 旧コースは平日お昼の通信速度が遅い
- 新コースは低速通信を使いすぎると制限がかかる
- キャリアメール・キャリア決済は使えない
- LINEのID検索が利用できない
- auとソフトバンクのスマホはそのまま使えない
- 対面サポートは弱い
- バッテリーの減りが少し早くなる
新コースの通信速度の速さはドコモ回線の中でもトップクラスです。
サブブランド以外で通信速度を重視するなら、まず検討したい格安SIMになりました。
月額料金・セット端末も安いです。
とくに端末は安すぎて使うこっちが心配になります。
デメリットもいくつかありますが、LINEのID検索やキャリアサービスが使えないなど基本的には他の格安SIMと共通のデメリットばかり。
事前に把握して対策を考えておけば問題ないでしょう。
通信速度が改善されたことで、大きなデメリットはなくなったと言えます。
唯一、新コースで気を付けないといけないのが低速通信の制限ですね。
どうしても低速通信をメインで使うなら旧コースを選びましょう。

コメント
OCNモバイルONEとエキサイトモバイルのバッテリー消費比較の結果の評価について、
違和感があります。
24時間後の残量および1時間あたりの消費量について、
”思ったより差がありませんね。”という評価はだいぶおかしいと思いますよ。
比較に際して、1時間あたりの消費量を直接比較してますが、
その比較方法は間違いですよ、数値の扱いも疑わしいです。
本当は66/24=1.4166・・・=1.42、75/24=1.04166・・・=1.04ですから、
表に出ている数値はおかしいです。
そして1時間あたりの消費量の差を見るのではなくて、比を取ってください。
OCNの方が1時間あたりの消費量が1.42/1.04=1.36倍も多いのです。
つまり、1.36倍も消費が速いのです。
(そもそも、24時間後の結果も消費量で示したならば、
OCNは34%消費でエキサイトは25%消費ですから、当たり前ですが、34/25=1.36倍です)
これは、エキサイトにおいて81.6分かかって消費するデータ量を、
OCNは60.0分で消費してしまうことを意味します。
差は大きいのです。
”思ったより差がありませんね。”などという評価はいい加減です。
また、”バッテリー容量が多い最近のAndroidスマホなら、この差はさらに小さくなるでしょう。”という考えもメチャクチャです。
バッテリー容量が大きくなると、全体量が増えた分だけ長い時間使える、それだけです。
OCNの方がバッテリーを速く消費することに変わりはなく、
OCNと他の格安SIMとの差が小さくなるわけではないです。
長文コメント、ありがとうございます。
確かに、1時間当たりの比で取るべきでしたね。
申し訳ございません。
そもそも、このバッテリーテストが旧プラン(2021年4月に始まった新プランではなく、その前に始まった新プランのもの)のままで、その時点では正しい情報ではありませんね。
また再テストしたほうがいいかもしれません。
とりあえず、コメントを参考に記事の内容は修正いたします。
ありがとうございました。