LIBMO(リブモ)はTOKAIコミュニケーションズが手掛ける格安SIMです。
TOKAIコミュニケーションズはガスや電気などを手掛けるTOKAIグループの1つで、東海エリアに住んでいる人には馴染み深いかもしれません。
逆に、東海エリア以外ではあまり知名度が高くないかもしれません。
20GB・30GBの大容量プランが安いので、ある程度データ通信をたくさん使う人におすすめです。
TLCポイントへの対応や光回線とのセット割など、TOKAIグループユーザーにうれしいサービスもありますよ。
本記事ではそんなLIBMOを実際に利用した筆者が、メリットや良かった点、デメリットなどをレビューします。
LIBMOの料金プラン
LIBMOの料金プランは以下の通りです。
容量 | 音声通話SIM | データSIM |
---|---|---|
200kbps無制限 | – | 528円 |
500MB (ゴーゴープラン) | 5分かけ放題:1,100円 10分かけ放題:1,320円 無制限かけ放題:1,980円 | – |
3GB | 980円 | 858円 |
8GB | 1,518円 | 1,320円 |
20GB | 1,991円 | 1,991円 |
30GB | 2,728円 | 2,728円 |
新プラン「なっとくプラン」は低速のみ~30GBまでの6種類です。
とくに20GB/30GBの大容量プランは月額料金が割安に設定されています。
ある程度データ通信をたくさん使う人におすすめです。
ゴーゴープランは500MBのデータ通信量とかけ放題がセットになったプランです。
データ通信はほとんど使えないため、電話専用回線として使うのに向いています。
LIBMOのメリット・良かったところ
さっそく、LIBMOのメリットや使ってみてわかった良かったところを解説します。
20GB/30GBプランが安い
LIBMOの料金プランのうち、20GBプランと30GBプランはとくに割安です。
実際に主要な格安SIMと月額料金を比較してみました。
まずは月20GBです。
格安SIM | 20GBの月額料金 |
---|---|
LIBMO | 1,991円 |
H.I.Sモバイル(5分かけ放題含む) | 2,190円 |
IIJmio | 2,000円 |
LinksMate | 2,970円 |
mineo | 2,178円 |
NUROモバイル | 2,699円 |
UQモバイル(10分かけ放題含む) | 3,278円 |
ワイモバイル | 4,015円 |
イオンモバイル | 1,958円 |
エキサイトモバイル | 2,068円 |
イオンモバイルやIIJmioに並んで業界最安レベルです。
しかも後述するポイント還元キャンペーンを含めると、実質料金をもっと抑えられます。
続いて30GBプランです。
格安SIM | 30GBの月額料金 |
---|---|
LIBMO | 2,728円 |
LinksMate | 3,905円 |
ワイモバイル | 5,115円 |
イオンモバイル | 3,058円 |
エキサイトモバイル | 4,400円 |
そもそも30GBプランとなると種類が限られますが、こちらもLIBMOが業界最安級です。
大容量のデータ通信を安く使いたいなら、LIBMOの20GB/30GBプランを検討しましょう。
dポイントとTLCポイントに対応
LIBMOを利用すると、dポイントとTLCポイントが同時に貯まります。
TLCポイントはTOKAIグループのサービスで貯まるポイントです。
貯まったポイントは1ポイント=1円でLIBMOの支払いに利用できます。
さらに、dアカウントと連携するとdポイントも同時に貯められます。
dポイントも、1ポイント=1円でLIBMOの支払いに充てることが可能です。
LIBMOで利用できるのは通常のdポイントのみです。
dポイント(期間・用途限定)は利用できません。
@TCOM光とのセット割あり
LIBMOの音声通話SIMとTOKAIコミュニケーションズが手掛ける光回線をセットで使うと「LIBMO×光セット割」が適用されます。
「LIBMO×光セット割」が適用されると、LIBMOの月額料金が1回線あたり220円割引されます。
光回線1契約につき最大5回線まで割引の対象です。
すでに@TCOMの光回線を利用しているなら、スマホもLIBMOへまとめるとお得になります。
@TCOMの利用でもTLCポイントが貯まってお得です。
データ繰り越し対応
LIBMOでは当月中に使い切れなかったデータ容量が翌月に繰り越されます。
繰り越したデータ容量から消費されるため、余ったデータ容量が無駄になりません。
繰り越し分のデータ容量がどれくらいあるかは、LIBMOのマイページから確認できます。
かけ放題が充実、しかもアプリ不要
LIBMOでは3種類のかけ放題が用意されています。
オプション名 | 内容 | 月額料金 |
---|---|---|
5分かけ放題 | 1回5分以内の通話が無料 | 550円 |
10分かけ放題 | 1回10分以内の通話が無料 | 770円 |
かけ放題マックス | 無制限(厳密には2時間)のかけ放題 | 1,430円 |
5分かけ放題・10分かけ放題に加えて無制限かけ放題も用意されています。
実際には約2時間で切断されますが、かけ直せば良いだけなので問題ありません。
さすがに2時間もかけ放題なら十分でしょう。
しかも、LIBMOのかけ放題は専用アプリが不要です。
スマホ標準の電話アプリから発信すれば良いので、手間をかけずに通話料を節約できます。
株主優待でさらに安くなる
TOKAIコミュニケーションズの持ち株会社であるTOKAIホールディングスの株を持っている場合、株主優待でLIBMOの月額料金が割引されます。
保有株数 | 月額料金割引 | 割引期間 |
---|---|---|
100~299株 | 350円/月 | 6ヶ月間 |
300~4,999株 | 850円/月 | 6ヶ月間 |
5,000株以上 | 1,880円/月 | 6ヶ月間 |
例えば300株持っている人が3GBプランを契約すると、半年間は月額130円で利用できます。
5,000株以上持っている場合、3/8GBプランは無料、30GBプランも月額848円です。
100株なら個人投資家でもいけそうですね。
割引期間は6ヶ月ですが、株主優待は年2回あります。
毎回LIBMOの株主優待を選べば、常に割引料金で利用することも可能です。
LIBMOのデメリット
LIBMOのデメリットは以下の通りです。
お昼は速度が遅め
LIBMOは回線が混雑する時間帯の通信速度が遅めです。
とくに平日のお昼は速度が大きく低下します。
実際にLIBMOの速度を測定してみました。
朝・昼・夕方・夜の時間帯に分けてそれぞれ3回ずつ測定し、平均値を算出しました。
時間帯 | 下り | 上り |
---|---|---|
朝(9時台) | 57.4Mbps | 5.4Mbps |
昼(12時台) | 2.6Mbps | 3.4Mbps |
夕方(18時台) | 9.2Mbps | 5.8Mbps |
夜(21時台) | 39.9Mbps | 7.6Mbps |
お昼は下り・上りのいずれも通信速度が大きく低下しています。
下りが2Mbps以上なので最低限の用途はこなせますが、お昼にゲームをしたり動画を見たりする人はストレスを感じるでしょう。
お昼ほどではありませんが、夕方も速度が低下しています。
帰宅途中の電車やバスでスマホを使う人も要注意ですね。
反対に、朝や夜はそれなりに速い速度です。
普通にスマホを使っていて困ることはありませんね。
通信速度を重視する場合は、大手の格安プランやサブブランドも検討してください。
音声通話SIMは1年間の最低利用期間あり
LIBMOの音声通話SIMには1年間の最低利用期間が設定されています。
利用開始日から1年以内に解約した場合、契約プランの月額料金1ヶ月分相当を契約解除料として請求されるので注意してください。
データ通信専用SIMの場合、いつ解約しても契約解除料はかかりません。
最低利用期間はLIBMOのマイページにログイン後、「契約情報確認画面」→「ご契約内容」→「最低利用期間」から確認できます。
解約する前に、最低利用期間を過ぎているかどうかをチェックしてください。
3/8GBプランは低速が128kbpsと遅い
LIBMOの料金プランのうち、3GBと8GBのプランは低速時の最大通信速度が128kbpsと遅めです。
以前は全プラン最大128kbpsでしたが、20/30GBプランのみ200kbpsに引き上げられました。
対象プラン:なっとくプラン20GB・なっとくプラン30GB
引用元:LIBMO
【変更前】128kbps
【変更後】200kbps
一般的な格安SIMでは、低速時の最大通信速度が200kbpsです。
200kbpsでもかなり遅いわけですが、LIBMOの3/8GBプランの低速はさらにも遅いことになります。
低速になるとかなり使いづらくなるので、データ通信量をこまめに確認して使い切らないようにしましょう。
データ通信量はマイページから確認できます。
日単位および月単位で過去の使用量をチェックすることもできます。
うまく活用してください。
LIBMO専用アプリなし
LIBMOには専用アプリが用意されていません。
データ通信量を確認するにはわざわざマイページにログインする必要があります。
一応、「TLCポイントアプリ」というTOKAIグループのアプリがあり、そちらからマイページへアクセス可能です。
TLCポイント
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しかし、LIBMOのマイページへ行くためには[アプリ起動]→[TLCマイページ]→[お客様専用ページ]と遷移していく必要があり、結局手間がかかります。
しかもTLCポイントアプリを使うには、TLCアカウントの作成が必要です。
LIBMOのIDではログインできないため、余計に面倒だと感じました。
複数のアカウントを管理する手間もかかります。
ただ、TLCポイントを貯める・使うにはどちらにせよTLCアカウントが必要です。
初回限定でポイントももらえるので、これを機にアカウントを作っておいても良いでしょう。
本当はアプリを開いてサッと手続きできれば楽ですが、ないよりはマシですね。
端末ラインナップは少なめ
LIBMOは端末セットも取り扱っていますが、ラインナップは少なめです。
2023年12月時点ではAndroidが7機種、iPhoneは1機種だけしか購入できません。
いずれもエントリー~ミドルのみで、ハイエンド機の取り扱いはありません。
ただし、端末代が実質22,000円引きされる特典が用意されているので、お目当ての端末があるならセット購入しても良いでしょう。
LIBMOで実施されているキャンペーン
2024年9月現在、LIBMOで実施されているキャンペーンは以下の通りです。
もっともお得なのは音声通話SIMと端末をセットで契約する際に使える「2.2万円相当還元プログラム」です。
MNP・新規問わず、22,000円相当のTLCポイントがもらえます。
TLCポイントは1ポイント=1円でLIBMOの支払いに使えるので、端末代が実質22,000円引きです。
例えば21,120円で販売されているmoto g13なら、実質0円で購入できます。
端末を購入しない場合も、契約プランに応じて毎月ポイントが還元される「生活応援キャンペーン第2弾」を利用できます。
例えば30GBの音声通話SIMなら、24ヶ月で10,560ポイントの還元です。
データ容量 | 音声通話SIM | データSIM |
---|---|---|
3GB | 2,640ポイント (110ポイント×24ヶ月) | 2,640ポイント (110ポイント×24ヶ月) |
8GB | 5,280ポイント (220ポイント×24ヶ月) | |
20GB | 7,920ポイント (330ポイント×24ヶ月) | |
30GB | 10,560ポイント (440ポイント×24ヶ月) |
LIBMOを利用するなら、これらのキャンペーンをうまく活用しましょう。
LIBMOに関するよくある質問
- QLIBEMOはiPhoneで使える?
- A
LIBEMOはiPhoneでも使えます。
ドコモ版はもちろん、他キャリア版やSIMフリー版も動作確認済みです。
- QLIBEMOの店舗はある?
- A
LIBEMOは実店舗でもサポートを受けられます。
静岡県内には直営ショップ「TOKAIモバイルショップ」が12店舗あります。
また、全国のドコモショップで契約可能です。
- QLIBEMOはeSIMに対応している?
- A
LIBEMOはeSIMに対応していません。
今後の対応予定も未定です。
- QLIBEMOは5G通信に対応している?
- A
LIBEMOは5G通信に対応していません。
- QLIBEMOの解約方法は?
- A
LIBEMOはオンラインまたは電話で解約できます。
オンラインの場合はマイページにログイン後、[契約情報確認画面]→[ご契約内容]から手続き可能です。
電話の場合はLIBMOお客様センター(0120-27-1146)へ電話してください。
まとめ
以上、LIBMOのレビューでした。
TLCポイントが貯まる、@TCOM光とのセット割があるなどすでにTOKAIグループのサービスを利用している人向けです。
20GBプランと30GBプランは月額料金が安く、キャンペーンを利用すれば格安で大容量のデータ通信が使えます。
知名度の低さが欠点ですが、地味ながら結構優秀な格安SIMですよ。