スマホでゲームをする人は多いと思いますが、最近はゲームのクオリティが上がり、求められるスペックもかなり高くなってきました。
とくに3Dゲームになると、安いスマホでは起動すらしないこともあります。
ゲーム目当てでスマホを買う場合は、ゲームに適したスペックのスマホを選ばないといけません。
「そんなこと言われても、ゲームに適したスマホの選び方なんて分からない…」
という人も多いと思います。
そこで今回はゲーム用のスマホの選び方と、ゲーム用途におすすめのSIMフリースマホを紹介します。
ゲーム用のスマホを選ぶポイント
ゲーム用のスマホを選ぶ際のポイントは以下の4つです。
- CPUはSnapdragon 700番台以上
- メモリは4GB以上(できれば6GB)
- ストレージは64GB以上(できれば128GB)
- iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
他にもないわけではないですが(バッテリーとかディスプレイとか)、最低限この4つをチェックしておけば大丈夫でしょう。
①CPU:Snapdragon 700番台以上が目安
ゲーム用途のスマホを選ぶ上でもっとも大事なのが「CPU」です。
結論から言うと、ゲーム用途なら最低でもCPUにSnapdragon 700番台を搭載したスマホを選びましょう。
CPUは言わばスマホの頭脳です。
CPUの性能が高ければ高いほど、そのスマホの処理性能も高くなります。
Androidスマホではほとんどのスマホがクアルコム社の「Snapdragon」というCPUを搭載しています。
Snapdragonは「Snapdragon 450」とか「Snapdragon 845」みたいに後ろに付く数字を見れば性能が分かるようになっています。
番号ごとの性能と価格の傾向を「超ざっくり」まとめました。
後ろに付く番号 | 性能 | 価格 |
---|---|---|
400番台 | 低い | 安い(2~3万円台が多い) |
600/700番台 | そこそこ高い | 標準(3~4万円台が多い) |
800番台 | 超高い | 高い(6万円~) |
ざっくり過ぎて、詳しい人が見たら怒りそうですが….(;^_^A
ようするに数字が大きいほど性能が高くなります。
例えばSnapdragon 450とSnapdrgaon 710なら、710のほうが高性能です。
また、同じ番台でも数字が大きい方が新しく性能が高いことを意味します。
600番台でもSnapdragon 636よりSnapdragon 660のほうが高性能、って感じです。
ゲーム用途のスマホを選ぶなら、最低でもSnapdragon 700番台を選びましょう。
400番台でも軽い2Dゲームなら動きますが、3Dゲームをするには力不足です。
600番台ならある程度ゲームもできますが、最近では700番台を搭載したスマホも2~3万円ほどで購入できます。
ゲーム目的なら最低でもSnapdragon 700番台を選んでください。
スペック面で妥協したくないなら「800番台」のスマホ一択です。
Snapdragon 845やSnapdragon 855などですね。
②メモリ(RAM):最低4GB以上
CPUに次いで大事なのがメモリ(RAMともいう)です。
こちらも結論から言うと、最低でも4GB以上のメモリを積んだスマホを選んでください。
メモリは一時的にデータを保存しておく領域のことです。
間違いやすいですが、アプリや画像などを保存できる容量は「ストレージ(ROM)」と言い、メモリとは違います。
メモリの容量が多いとたくさんのアプリを同時に起動できるようになります。
説明すると長くなるので、とりあえず「メモリの容量が多い=スマホがサクサク動く」とだけ覚えておけばOKです。
具体的にメモリがどれくらいあればいいかですが、ゲーム用途の場合は最低でも「4GB」欲しいところです。
余裕をもって6GBあれば問題ないでしょう。
たまに8GBとか12GBみたいな大容量メモリのスマホがありますが、現状は無理にそんな容量のスマホを買う必要はありません。
(もちろん多いに越したことはないですが)
③ストレージ(ROM)は可能なら128GB以上
CPUやメモリ程ではないものの、ストレージ(ROMともいう)の容量も大事です。
ストレージはアプリやデータ(画像や音楽など)を保存できる容量のことです。
ようするに、ストレージが多いとそれだけたくさんのアプリや画像を保存できます。
ストレージはどれくらいの数のゲームをするかによりますが、できれば128GB以上が望ましいです。
最近ではスマホのゲームのクオリティも上がっており、ゲーム1個当たりの容量が非常に大きくなっています。
一昔前なら32GBや64GBあれば十分でしたが、最近では64GBでも足りなくなる可能性が高いです。
ゲームを頻繁にプレイする人なら、最低128GB以上のスマホを選びましょう。
④iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
ゲーム用にiPhoneを買うなら「iPhone 8」以降のモデルを購入しましょう。
iPhone 8は2017年発売モデルですが、スペックは比較的高いです。
動作の重たい3Dゲームもサクサク快適にプレイできます。
よりこだわるならiPhone XSやiPhone 11、iPhone SE(第2世代)など新しいモデルを購入してください。
iPhone 7やiPhone 6sでも一応ゲームはできます。
ただ、重たい3Dゲームだと動きがもたつく可能性が高いです。
それに、今から7や6sを買ってもそう長くは使えないでしょう。
あくまでもゲーム目当てなら、iPhone 8以降にするのが無難ですよ。
ゲーム用途におすすめのスマホ5選
ここまでゲーム用のスマホを選ぶポイントを解説しました。
ただ、それでも「どれを買えばいいか分からん!」という人のためにおすすめのスマホ6つを紹介します。
迷ったら、とりあえずこの5機種の中から選んでください。
Redmi Note 9S
スペック | |
---|---|
価格 | 24,000円前後 |
CPU | Snapdragon 720G |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 6.67インチ、フルHD+ (2400×1080) |
バッテリー容量 | 5020mAh |
- 2万円台でスナドラ720G搭載
- 5020mAhの大容量バッテリー搭載
- Wi-Fiの11acにしっかり対応
- メモリとストレージはやや物足りない
Redmi Note 9Sは中国のスマホメーカーXiaomiのSIMフリースマホです。
2万5,000円前後と手ごろな価格ながら、SoCにはSnapdragon 720Gを搭載しています。
少し前のハイエンド向けである「Snapdragon 835」に近い性能で、よほど重くなければ3Dゲームもプレイ可能です。
バッテリーは5020mAhと大容量で電池持ちも◎
急速充電対応なので、電池がなくなっても素早い充電が可能です。
低価格モデルではWi-Fiの11ac規格に対応していないこともありますが、Redmi Note 9Sはしっかり11ac規格に対応しています。
回線速度が重要なオンラインゲームも大丈夫です。
おサイフケータイ非対応のミドルハイクラスではもっともコストパフォーマンスに優れています。
ゲーム用のサブ端末を安く買いたいならRedmi Note 9Sがおすすめです。
AQUOS sense4
スペック | |
---|---|
価格 | 35,000円前後 |
CPU | Snapdragon 720G |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.8インチ、FHD+ (2280×1080) |
バッテリー容量 | 4570mAh |
- 3万円台でスナドラ720G搭載&防水・おサイフケータイ対応
- バッテリー持ちが良い
- ゲームに集中できるゲーミング設定機能付き
- メモリ・ストレージはやや物足りない
おサイフケータイと防水対応かつ手ごろな価格でゲームを楽しみたい人におすすめなのがAQUOS sense4です。
3万円台後半でSnapdragon 720Gを搭載し、おサイフケータイと防水に対応しています。
防水やおサイフケータイ不要ならRedmi Note 9Sがおすすめです。
AQUOS sense4は防水やおサイフケータイを使いつつ、ある程度ゲームをしたい人に向いています。
大容量バッテリーとIGZO液晶により、電池持ちも良好です。
ゲームに集中しやすい「ゲーミング設定」も利用できます。
通知の設定や録画に加えて、一時的に画面のタッチを無効化して誤動作を防ぐ機能なども利用可能です。
コスパに優れるモデルですが、メモリとストレージはやや物足りないですね。
こだわる人は上位モデルを検討してください。
ROG Phone III
スペック | |
---|---|
価格 | 12GB版:130,000円前後 16GB版:142,000円前後 |
CPU | Snapdragon 865 Plus |
メモリ | 12GB / 16GB |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.59インチ、フルHD+ (2340×1080) |
バッテリー容量 | 6000mAh |
- Snapdragon 865 Plus搭載で3Dゲームもスムーズ
- 12GB or 16GBメモリ&512GBストレージ搭載
- リフレッシュレート144Hzの有機ELディスプレイ
- 冷却ファン/専用ケースが標準で付属
- その他にも専用周辺機器が充実
- 6000mAhの大容量バッテリー搭載
- 価格は13万オーバーと高め
ROG Phone IIIはASUS製ゲーミングスマホの最新モデル。
Snapdragon 865 Plusを搭載しており、どんな3Dゲームでもサクサク快適に動作します。
メモリは12GB or 16GB、ストレージは512GBと容量面も◎
リフレッシュレート144Hz対応の有機ELディスプレイを搭載しており、動きの速いゲームもなめらかです。
バッテリー容量は6000mAhと、スマホというよりタブレット並み。
QC3、USB PDといった超急速充電にも対応しており、素早い充電が可能です。
専用ケースと冷却ファン内蔵外付けユニットが標準で付属。
他にも専用周辺機器が多数用意されており、自分のゲーミングスタイルに合わせたカスタマイズができます。
価格は高いですが、とにかくスペックに妥協したくないゲーマーはROG Phone IIIがおすすめです。
AQUOS zero2
スペック | |
---|---|
価格 | 99,000円前後 |
CPU | Snapdragon 855 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.4インチ、FHD+ (2340×1080) |
バッテリー容量 | 3130mAh |
- Snapdragon 855&8GBメモリ搭載
- 120Hz(240Hz)対応の有機ELディスプレイ
- おサイフケータイ対応
- 本体がとにかく軽い
- バッテリー容量はそこまで多くない
- microSDカードが使えない
AQUOS zero2はスペックを重視しつつ、おサイフケータイ&防水対応スマホを使いたい人向けのモデルです。
Snapdragon 855と8GBメモリを搭載しています。
スペックは申し分なく、3Dゲームも快適にプレイ可能です。
リフレッシュレート120Hz(240Hz)のディスプレイでとにかくゲームがぬるぬる動きます。
アクションゲームやレースゲームなど、動きが速いゲームをプレイする人におすすめです。
そしてシャープのスマホということもあり、おサイフケータイと防水にしっかり対応。
現状、おサイフケータイ対応のSIMフリースマホとしてはもっともスペックが高いでしょう。
iPhone SE(第2世代)
スペック | |
---|---|
価格 | 64GB版:49,280円 128GB版:54,780円 256GB版:66,880円 |
CPU | A13 Bionic |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
ディスプレイ | 4.7インチ(1,334 x 750) |
バッテリー容量 | 1821mAh |
- 最新のA13チップ搭載で3Dゲームもサクサク
- 価格が49,280円からでコスパはかなり高い
- サイズが比較的小さくて持ちやすい
- Apple Payや防水、eSIMにも対応
- バッテリー容量は少なめ
- ディスプレイが小さいので迫力に欠ける
- カメラはiPhone 11や11 Proに劣る
ゲーム用にiPhoneを買うなら、今おすすめなのがiPhone SE(第2世代)です。
iPhone SE(第2世代)は最新のiPhone 11/11 Proと同じ13チップを搭載しています。
10万円以上するAndroidスマホにも負けない処理性能で、3Dゲームもサクサクです。
それでいて価格は49,280円からと、税込み5万円以下で購入できます。
ストレージ256GBモデルでも66,800円です。
同価格帯のAndroidスマホではこれだけの処理性能を持つ機種はありません。
コストパフォーマンスは今回紹介した機種で断トツでしょう。
カメラやバッテリーなどは最新のiPhoneに敵いませんが、ゲーム用としてはiPhone SE(第2世代)が一番おすすめですね。
まとめ
今回はゲーム用途のスマホの選び方と、おすすめの機種を紹介しました。
最後にゲーム用のスマホを選ぶポイントをもう一度おさらい。
- CPUはSnapdragon 700番台以上
- メモリは4GB以上(できれば6GB)
- ストレージは64GB以上(できれば128GB)
- iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
とりあえずこの4つを満たしておけば大丈夫でしょう。
迷った場合は今回紹介した5機種の中から選べばOKです。
ゲームに最適なスマホを購入して、快適なスマホゲームライフを送りましょう!
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