「スマホでゲーム」が当たり前の時代になりました。
一方で最近はゲームのクオリティが上がり、求められるスペックも高めです。
とくに3Dゲームだと、安いスマホでは起動すらしないこともあります。
ゲーム目当てでスマホを買う場合は、ゲームに適したスペックのスマホを選ばないといけません。
ただ、「そんなこと言われても、ゲームに適したスマホの選び方なんて分からない…」という人も多いと思います。
本記事ではゲーム用のスマホの選び方と、ゲーム用途におすすめのSIMフリースマホを紹介します。
ゲーム用のスマホを選ぶポイント
ゲーム用のスマホを選ぶ際のポイントは以下の4つです。
- SoCはSnapdragon 700番台以上
- メモリは6GB以上(できれば8GB以上)
- ストレージは128GB以上
- iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
他にもないわけではありませんが(バッテリーとかディスプレイとか)、最低限この4つをチェックしておけば大丈夫でしょう。
①SoC:Snapdragon 700番台以上
ゲーム用途のスマホを選ぶ上でもっとも大事なのが「SoC」です。
結論から言うと、ゲーム用途なら最低でもSoCにSnapdragon 700番台を搭載したスマホを選びましょう。
SoCは言わばスマホの頭脳です。
SoCの性能が高ければ高いほど、そのスマホの処理性能も高くなります。
Androidスマホは多くの機種がクアルコム社の「Snapdragon」というSoCを搭載しています。
「Snapdragon 480」や「Snapdragon 888」みたいに後ろに付く数字を見れば性能が分かるようになっています。
番号ごとの性能と価格の傾向を「超ざっくり」まとめました。
後ろに付く番号 | 性能 | 価格 |
---|---|---|
400番台 | 低い | 安い(2~3万円台が多い) |
600/700番台 | そこそこ高い | 標準(3~4万円台が多い) |
800番台 | 超高い | 高い(6万円~) |
超ざっくり言えば後ろの数字が大きいほど性能が高くなります。
ゲーム用途のスマホを選ぶなら、最低でもSnapdragon 700番台を選びましょう。
600番台でもそれなりに動きますが、3Dゲームを快適にプレイするには力不足です。
スペック面で妥協したくないなら「800番台」のスマホ一択です。
Snapdragon 888やSnapdragon 8 Gen 1などですね。
②メモリ(RAM):最低6GB以上
CPUに次いで大事なのがメモリ(RAMともいう)です。
こちらも結論から言うと、最低でも6GB以上のメモリを積んだスマホを選んでください。
メモリは一時的にデータを保存しておく領域のことです。
間違いやすいですが、アプリや画像などを保存できる容量は「ストレージ(ROM)」と言い、メモリとは違います。
説明すると長くなるので、とりあえず「メモリの容量が多い=スマホがサクサク動く」とだけ覚えておけばOKです。
具体的に必要な容量ですが、ゲーム用途の場合は最低でも「6GB」は欲しいです。
予算が許すなら、8GBや12GBといった大容量メモリのスマホを選びましょう。
③ストレージ(ROM)は128GB以上
CPUやメモリほどではないものの、ストレージ(ROM)の容量も大事です。
ストレージはアプリやデータ(画像や音楽など)を保存できる容量のことです。
ようするに、ストレージが多いとそれだけたくさんのアプリや画像を保存できます。
最近ではスマホのゲーム1個あたりの容量が大きくなっています。
最低でも128GB以上はあると安心ですね。
32GBや64GBだと足りなくなるかもしれません。
④iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
ゲーム用にiPhoneを買うなら「iPhone 8」以降のモデルを購入しましょう。
iPhone 8は2017年発売モデルですが、スペックは比較的高めです。
動作の重たい3Dゲームもそれなりにプレイできます。
よりこだわるならiPhone 13シリーズやiPhone SE(第3世代)など新しいモデルを購入してください。
iPhone 7やiPhone 6sでも一応ゲームはできます。
ただ、重たい3Dゲームだと動きがもたつく可能性が高いでしょう。
それに、今から7や6sを買ってもそう長くは使えません。
あくまでもゲーム目当てなら、iPhone 8以降にするのが無難ですよ。
ゲーム用途におすすめのスマホ5選
ここまでゲーム用のスマホを選ぶポイントを解説しました。
ただ、それでも「どれを買えばいいか分からん!」という人のためにおすすめのスマホを紹介します。
ハイスペックモデルだけでなく、それなりのスペックで価格の安いミドル~ミドルハイクラスのスマホもピックアップしてみました。
迷ったら、とりあえずこの中から検討してみてください。
Redmi Note 10 Pro
スペック | |
---|---|
価格 | 34,800円 |
CPU | Snapdragon 732G |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.67インチ、FHD+ (2400×1080) |
バッテリー容量 | 5020mAh |
- スナドラ732G&6GBメモリ搭載
- 120Hzリフレッシュレート対応の有機ELディスプレイ
- 5020mAhの大容量バッテリー搭載
- ステレオスピーカー搭載
- おサイフケータイ、防水非対応
Redmi Note 10 Proは中国のスマホメーカーXiaomiのSIMフリースマホです。
Snapdragon 732Gと6GBメモリを搭載しています。
最大の売りはカメラですが、スペックもまずまず高めです。
よほど重い3Dゲームでなければ十分プレイできます。
3万円前後である程度ゲームもプレイできるスマホを探している人におすすめです。
120Hzのリフレッシュレート対応の有機ELディスプレイを搭載しています。
動きの速いレースゲームやアクションゲームも滑らかです。
大容量バッテリーとステレオスピーカーを搭載しているのも、ゲーマーにはうれしいポイントですね。
iPhone SE(第3世代)
スペック | |
---|---|
価格 | 64GB版:57,800円 128GB版:63,800円 256GB版:76,800円 |
CPU | A15 Bionic |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB |
ディスプレイ | 4.7インチ(1,334 x 750) |
バッテリー容量 | 2081mAh |
- A15チップ搭載で3Dゲームもサクサク
- 価格が57,800円からでコスパも高め
- サイズが比較的小さくて持ちやすい
- Apple Payや防水、eSIMにも対応
- バッテリー容量は少なめ
- ディスプレイが小さいので迫力に欠ける
- カメラはiPhone 13に劣る
少なめの予算でiPhoneを買うならiPhone SE(第3世代)がおすすめです。
iPhone 13シリーズと同じ15チップを搭載しています。
10万円以上するAndroidスマホにも負けない処理性能で、3Dゲームもサクサクです。
それでいて価格は57,800円からと、税込み6万円以下で購入できます。
ストレージ256GBモデルでも76,800円です。
コストパフォーマンスは今回紹介した機種でもトップクラスでしょう。
カメラやバッテリーなどはiPhone 13 Proに敵いません。
それでも、できる限りコストを抑えたいならiPhone SE(第3世代)がおすすめですね。
もっと価格を抑えたいなら1つ前のiPhone SE(第2世代)も検討しましょう。
第3世代には劣りますが、動作はスムーズですよ。
筆者の妻がiPhone SE(第2世代)を利用しています。
それなりにソシャゲもプレイしますが、動作面では全く不満はないようです。
ROG Phone 5
スペック | |
---|---|
価格 | 12GB版:100,000円前後 16GB版:115,000円前後 |
CPU | Snapdragon 888 |
メモリ | 12GB/16GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.78インチ、フルHD+ (2448×1080) |
バッテリー容量 | 6000mAh |
- Snapdragon 888搭載で3Dゲームもスムーズ
- 12GB or 16GBメモリ搭載
- リフレッシュレート144Hzの有機ELディスプレイ
- 冷却ファンやコントローラーなど専用周辺機器が充実
- 6000mAhの大容量バッテリー搭載
- 価格は10万円前後と高め
- おサイフケータイ、防水非対応
ROG Phone 5はASUS製ゲーミングスマホの最新モデル。
Snapdragon 888を搭載しており、どんな3Dゲームでもサクサク快適に動作します。
メモリは12GB or 16GB、ストレージは256GBと容量面も◎
リフレッシュレート144Hz対応の有機ELディスプレイを搭載しており、動きの速いゲームもなめらかです。
バッテリー容量は6000mAhと、スマホというよりタブレット並み。
65Wの急速充電にも対応しており、素早い充電が可能です。
冷却ファンやコントローラーなど、専用周辺機器も多数用意されています。
自分のゲーミングスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
価格は高いですが、スペックに妥協したくないゲーマーはROG Phone 5がおすすめです。
Xperia 1 III
スペック | |
---|---|
価格 | 148,104円 |
CPU | Snapdragon 888 |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.5インチ, 4K |
バッテリー容量 | 4500mAh |
- Snapdragon 888+12GBメモリでゲームも快適
- 4K 120Hz HDR対応ディスプレイ
- ゲーマー向け機能も充実
- 防水・防塵やおサイフケータイも対応
- 価格は14万円オーバーと高め
国内で高い人気を誇るXperiaシリーズの最上位モデルです。
Snapdragon 888と12GBメモリにより、3Dゲームもサクサク動作します。
ストレージも512GBと大容量です。
ディスプレイは4K解像度で、120Hzのリフレッシュレートにも対応。
滑らかで美しい映像を楽しめます。
「ゲームエンハンサー」はゲーム環境を整えられるアプリです。
パフォーマンス調整やゲーム画面の録画など、ゲーマーにうれしい機能が充実しています。
価格は14万円オーバーとやや高めです。
手軽に買える値段ではありませんが、スペック(とくに映像)にこだわる人に向いています。
iPhone 13 Pro
スペック | |
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価格 | 128GB版:122,800円 256GB版:134,800円 512GB版:158,800円 1TB版:182,800円 |
CPU | A15 Bionic |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | 6.1インチ(2,532 x 1,170) |
バッテリー容量 | 3095mAh |
- A15 Bionicで3Dゲームもサクサク
- 120Hzのリフレッシュレート対応
- 最大1TBのストレージを選べる
- 価格が高い
iPhoneシリーズの最新モデルです。
高性能なSoC「A15 Bionic」を搭載しており、どんなゲームもサクサク快適にプレイできます。
さらにProMotionディスプレイにより最大120Hzのリフレッシュレートに対応しました。
FPSやレースゲームなど、動きの速いゲームも滑らかです。
ストレージ容量も最大1TBが登場。
たくさんゲームを保存したい人でも安心ですね。
なお、ディスプレイサイズやバッテリー容量を重視するならより大型の「iPhone 13 Pro Max」もあります。
価格は高いですが、大画面でゲームを楽しめます。
価格を重視するならiPhone 13/13 miniもおすすめです。
ProMotionディスプレイは対応していませんが、A15 Bionic搭載なのでゲームもストレスなくプレイできます。
筆者もiPhone 13 miniを使っていますが、原神などの重いゲームもサクサクです。
よほどこだわらないなら、スタンダードモデルでも問題ありません。
まとめ
最後にゲーム用のスマホを選ぶポイントをもう一度おさらい。
- SoCはSnapdragon 700番台以上
- メモリは6GB以上(できれば8GB以上)
- ストレージは128GB以上
- iPhoneならiPhone 8以降を選ぶ
とりあえずこの4つを満たしておけば大丈夫でしょう。
迷った場合は今回紹介した機種の中から選べばOKです。
ゲームに最適なスマホを購入して、快適なスマホゲームライフを送りましょう!