近年はスマホゲームのクオリティが上がり、求められるスペックも高くなりました。
とくに3Dゲームだと、安いスマホでは起動すらしないことも少なくありません。
ゲーム目当てでスマホを買う場合は、ゲームに適したスペックのスマホを選ぶ必要があります。
本記事ではゲーム用のスマホの選び方と、ゲーム用途におすすめのSIMフリースマホを紹介します。
このような疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてください。
ゲーム用のスマホを選ぶポイント
ゲーム用のスマホを選ぶ際のポイントは以下の4つです。
他にもないわけではありませんが(バッテリーとかディスプレイとか)、最低限この4つをチェックしておけば大丈夫でしょう。
①SoC:Snapdragon 7番台以上
ゲーム用途のスマホを選ぶ上でもっとも大事なのが「SoC」です。
SoCは言わばスマホの頭脳です。
SoCの性能が高ければ高いほど、そのスマホの処理性能も高くなります。
Androidスマホの多くはQualcomm社の「Snapdragon」というSoCを搭載しています。
製品名の後ろに付く数字を見れば、だいたいの性能が分かるようになっています。
番号ごとの性能と価格の傾向を「超ざっくり」まとめました。
後ろに付く番号 | 性能 | 価格 |
---|---|---|
400番台 | 低い | 安い(2万円前後) |
600番台 | 普通 | 標準(2~4万円台) |
700番台 | そこそこ高い | やや高い(5~7万円前後) |
800番台 | 超高い | 高い(10万円~) |
中には例外もありますが、基本的には後ろの数字が大きいほど性能が高くなります。
ゲーム用途のスマホを選ぶなら、最低でもSnapdragon 7番台を選びましょう。
Snapdragon 6番台でもそれなりに動きますが、3Dゲームを快適にプレイするには力不足です。
7番台はあくまでも中くらいの性能ですが、よほどスペックにこだわらないなら問題ありません。
スペック面で妥協したくないならSnapdragon 8番台のスマホ一択です。
Snapdragon 888やSnapdragon 8 Gen 1などですね。
②メモリ(RAM):最低6GB以上
CPUに次いで大事なのがメモリ(RAM)です。
メモリは一時的にデータを保存しておく領域のことです。
間違いやすいですが、アプリや画像などを保存できる容量は「ストレージ(ROM)」と言い、メモリとは違います。
具体的に必要な容量ですが、ゲーム用途の場合は最低でも「6GB」は欲しいですね。
予算が許すなら、8GBや12GBといった大容量メモリのスマホを選びましょう。
③ストレージ(ROM)は128GB以上
ストレージ(ROM)の容量も大事です。
ストレージはアプリやデータ(画像や音楽など)を保存できる容量のことです。
ようするに、ストレージが多いとそれだけたくさんのアプリや画像を保存できます。
最近ではスマホのゲーム1個あたりの容量が大きくなっています。
最低でも128GB以上はあると安心ですね。
④iPhoneは最低でもXR以降を選ぶ
ゲーム用にiPhoneを買うなら「iPhone XR」以降のモデルを購入しましょう。
iPhone XRは2018年発売モデルですが、スペックは比較的高めです。
動作の重たい3Dゲームもそれなりにプレイできます。
筆者もiPhone XRをサブで使っていますが、今でも結構サクサクですよ。
よりこだわるならiPhone 13/14シリーズやiPhone SE(第3世代)など新しいモデルを購入してください。
iPhone 7やiPhone 8でも一応ゲームはできます。
ただ、重たい3Dゲームは快適にプレイできません。
最新のiOSにも対応していないので、そう長くは使えないでしょう。
あくまでもゲーム目当てなら、iPhone XR以降にするのが無難ですよ。
ゲーム用途におすすめのスマホ5選
ここまでゲーム用のスマホを選ぶポイントを解説しました。
ただ、それでも「どれを買えばいいか分からん!」という人のためにおすすめのスマホを紹介します。
迷ったら、とりあえずこの中から検討してみてください。
iPhone SE(第3世代)
スペック | iPhone SE(第3世代) |
---|---|
価格 | 64GB版:62,800円 128GB版:69,800円 256GB版:84,800円 |
SoC | A15 Bionic |
メモリ | 4GB(非公式) |
ストレージ | 64/128/256GB |
ディスプレイ | 4.7インチ(1,334 x 750) |
バッテリー容量 | 2081mAh(非公式) |
少なめの予算でiPhoneを買うならiPhone SE(第3世代)がおすすめです。
iPhone 13シリーズと同じ15チップを搭載しています。
10万円以上するAndroidスマホにも負けない処理性能で、3Dゲームもサクサクです。
あくまでも廉価モデルなので、バッテリー持ちやディスプレイ性能は上位モデルに劣ります。
こだわるならiPhone 15 Proを選びましょう。
そこまでがっつりプレイしないライトゲーマーや、できる限り安く済ませたい人はiPhone SE(第3世代)がおすすめです。
POCO F4 GT
スペック | POCO F4 GT |
---|---|
価格 | 128GB版:74,800円 256GB版:84,800円 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8/12GB |
ストレージ | 128/256GB |
ディスプレイ | 6.67インチ、FHD+, 120Hz (2400×1080) |
バッテリー容量 | 4700mAh |
POCO F4 GTはXiaomiのサブブランドであるPOCOシリーズの日本向けモデル第1弾です。
特徴はコストパフォーマンスの良さ。
Snapdragon 8 Gen 1に8GBメモリとハイエンド並みのスペックで価格は74,800円です。
本体側面には物理ボタンとして使える「ポップアップトリガー」を備えています。
ゲームコントローラーのRボタン・Lボタンのように使うことが可能です。
その他にも120Hzのリフレッシュレートや最大120Wの超急速充電に対応するなど機能が充実しています。
コスパ重視の人にはPOCO F4 GTがおすすめです。
ROG Phone 7
スペック | ROG Phone 7 |
---|---|
価格 | 12GB版:129,000円前後 16GB版:149,000円前後 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ | 12/16GB |
ストレージ | 256/512GB |
ディスプレイ | 6.78インチ、フルHD+, 165Hz (2448×1080) |
バッテリー容量 | 6000mAh |
ROG Phone 7はASUS製ゲーミングスマホの最新モデルです。
Snapdragon 8 Gen 2を搭載しており、どんな3Dゲームでもサクサク快適に動作します。
記事執筆時点では、Android向けで最高性能のSoCです。
メモリは12GB or 16GB、ストレージは256GB or 512GBと申し分ありません。
リフレッシュレート165Hz対応の有機ELディスプレイを搭載しており、動きの速いゲームもなめらかです。
冷却ファンやコントローラーなど、専用周辺機器も多数用意されています。
自分のゲーミングスタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
価格は高いですが、スペックに妥協したくないゲーマーにはROG Phone 7がおすすめです。
格安SIMのIIJmioなら、MNPで乗り換えると12GB版が119,980円、16GB版が139,800円で購入できます。
ROG Phone 7を少しでも安く買うなら、IIJmioがおすすめです。
Xperia 1 V
スペック | Xperia 1 V |
---|---|
価格 | 190,000円前後 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.5インチ、4K, 120Hz |
バッテリー容量 | 5000mAh |
Xperia 1 Vは国内で高い人気を誇るXperia 1シリーズの最新モデルです。
最新SoCであるSnapdragon 8 Gen 2を搭載し、3Dゲームもサクサク動きます。
先代のXperia 1 IVより発熱も少なめです。
筆者も仕事でXperia 1 Vをレビューしましたが、しっかり発熱対策がされていました。
専用のゲーミングギア「Xperia Stream」に対応しています。
空冷ファンで本体を効率的に冷やし、有線LAN接続やHDMIケーブルによる画面出力なども可能です。
約19万円と気軽に買える価格ではありませんが、スペックにこだわるならおすすめです。
ソフトバンクではゲーミングギアとセットになった「Gaming Edition」が198,000円で発売されています。
ゲーミングギアを一緒に買うなら、ソフトバンクがおすすめです。
iPhone 15 Pro
スペック | iPhone 15 Pro |
---|---|
価格 | 128GB版:159,800円 256GB版:174,800円 512GB版:204,800円 1TB版:234,800円 |
SoC | A17 Pro |
メモリ | 非公開 |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | 6.1インチ(2,556 x 1,179) |
バッテリー容量 | 非公開 |
iPhoneシリーズの最新モデルです。
高性能なSoC「A17 Pro」を搭載しており、2023年に発売されたスマホではトップクラスの処理性能を誇ります。
iPhone 15/15 Plusも十分高性能ですが、Proモデルはそれ以上です。
ProMotionディスプレイにより最大120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
FPSやレースゲームなど、動きの速いゲームも滑らかです。
ディスプレイサイズやバッテリー容量を重視するならより大型の「iPhone 15 Pro Max」もあります。
価格は高いですが、大画面でゲームを楽しめます。
逆に「Proモデルはいらないかな」という人にはスタンダードモデルのiPhone 15もおすすめです。
A16 Bionic搭載で、3Dゲームもサクサク快適です。
リフレッシュレートは60Hzですが、それさえ気にならないなら「アリ」でしょう。
まとめ
最後にゲーム用のスマホを選ぶポイントをもう一度おさらいしておきます。
とりあえずこの4つを満たしておけば、大きく失敗することはありません。
もし迷った場合は、本記事で紹介した機種の中から選べばOKです。
ゲームに最適なスマホを購入して、快適なスマホゲームライフを送りましょう!
筆者はSnapdragon 778G搭載のmotorola edge 20でたまにゲームをしますが、だいたいのゲームは不満なくプレイできています。