HUAWEI P20 liteはHUAWEIが2018年夏にリリースしたSIMフリースマホです。
コスパの良さで日本でも大ヒットしたHUAWEI P10 liteの後継モデルにあたります。
本機も30,000円前後と手ごろな価格ながら普段使いには問題ないスペックと高品質なカメラを備えた高コスパモデルです。
本記事ではそんなP20 liteを実際に購入したので、良いところやイマイチなところをレビューしたいと思います。
低価格とは思えない上質なデザイン
さっそくHUAWEI P20 liteの外観をチェックしていきます。
まずは背面からです。
今回は「サクラピンク」をチョイスしました。
鮮やかできれいな色合いです。
ややベージュに近い薄いピンク色で「ど派手な真っピンク」って感じではありません。
落ち着いた色なので、男性が使っても違和感なしです。
ガラスボディで質感は良好です。
高級感もあり、見た目だけならハイエンドモデルにも負けていません。
続いてカメラ部分です。
P10 liteと違ってカメラがちょっとだけ出っ張ってます。
ケースをつけない人は要注意です。
次は側面です。
左側にはSIMカードスロットが配置されています。
右側に電源と音量ボタン。
底面はスピーカー、USB端子、イヤホンジャックです。
これまでP10 lite、Mate 10 lite、nova lite 2と下位モデルはずっとmicro USBでした。
HUAWEI P20 liteではついにUSB type-Cが採用されています。
低価格モデルでのUSB type-C採用はありがたいですね。
充実した付属品
HUAWEI P20 liteの付属品は以下の通りです。
シリコン製のしっかりとしたケースが付属しています。
P10 liteやnova lite 2のプラスチックケースに比べると、しっかりとした作りのケースです。
ケースを付けたP20 liteを持ってみました。
滑りにくくて持ちやすいですね。
このケースをメインで使うのもアリですね。
HUAWEI P20 liteのスペック
HUAWEI P20 liteのスペックは以下の通りです。
発売日 | 2018年6月15日 |
---|---|
カラー | クラインブルー サクラピンク ミッドナイトブラック |
サイズ | 幅:約71mm 高さ:約149mm 厚さ:約7.4mm |
重さ | 約145g |
ディスプレイ | 約5.8インチ, FHD+ (2280×1080) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Kirin 659, オクタコア (2.36 GHz / 4 + 1.7 GHz / 4) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 32GB(au版は64GB) |
カメラ | アウト:1600万画素+200万画素 イン:1600万画素 |
バッテリー | 3,000mAh(https://amzn.to/3yRUWVz急速充電) |
対応バンド | LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28/41 WCDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
DSDS | × |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ | × |
SoCはnova lite 2にも搭載されているKirin 659を搭載しています。
ミドルレンジのオクタコアCPUで、処理性能はまずまずです。
P10 liteやnova lite 2と違ってメモリが4GBと多いのもP20 liteの特徴ですね。
アウトカメラは1600万画素+200万画素のダブルレンズカメラを搭載しています。
詳細は後述しますが、下位モデルとは思えないほどカメラのクオリティも高めです。
その他にも機能が充実しており、とても3万円のスマホとは思えません。
- au VoLTE対応
- Wi-Fiの11ac&5GHz帯対応
- 急速充電対応
au VoLTEはau系格安SIMを使う際に必須ですが、対応している端末は多くありません。
UQモバイルやmineoなど、au系格安SIMを使いたい人には貴重ですね。
低価格だけどサクサク動く
下位モデルではあるものの、サクサク快適に動作します。
スクロールやスワイプも突っかかることなくスムーズです。
筆者は主に次のような用途でHUAWEI P20 liteを使っていますが、全く問題ありませんね。
- LINE
- SNS(TwitterやInstagram)
- 動画視聴
- ブラウジング
- 地図アプリ
くらいなら全く問題ないですね。
Antutuスコアは約8.7万
定番ベンチマークソフト「Antutu」でスコアを測ってみました。
スコアは「87378」でした。
ミドルクラスど真ん中って感じのスペックです。
30,000円のスマホでこれなら十分ですね。
軽いゲームならOK
HUAWEI P20 liteのスペックだとどらくらいゲームができるのでしょうか?
実際にいくつかゲームをしてみました。
ゲーム名 | 動作※ | 備考 |
---|---|---|
モンスト | 〇 | 問題なし |
にゃんこ大戦争 | 〇 | 問題なし |
FGO | △ | ロード長め。戦闘もややカクつく |
PUBG | △ | 画質「低い」でかろうじてできる |
※〇:問題なし △:できなくはないが難あり ×:快適なプレイは難しい
HUAWEI P20 liteでも軽いゲームならなんとかできます。
逆に3Dゲームをサクサク快適にプレイしたい人には向きません。
こちらはP20 liteでFGOをプレイした動画です。
プレイできなくはないですが読み込みが長く、ややカクツキも見られます。
やはり負荷の大きいゲームをプレイするには処理性能が足りません。
ゲームを快適にプレイしたい人はゲーミングスマホを選ぶのがおすすめですよ。
ノッチ採用で大画面ながらコンパクト
HUAWEI P20 liteは今流行のノッチ(切り欠き)ありディスプレイを採用しています。
ベゼルが非常に狭く、アスペクト比18:9と今までより縦長です。
これにより、本体サイズはそのままに画面を大きくすることに成功しています。
前モデルのP10 liteと並べてみました。
ディスプレイサイズは結構違いますが、本体サイズはほぼ同じです。
ノッチを採用してベゼルを削ったことで、本体サイズを変えることなく大画面化を実現しているわけですね。
売りのカメラをチェック
HUAWEIと言えばカメラですよね。
低価格モデルでもカメラへの妥協はありません。
HUAWEI P20 liteは背面に1600万画素+200万画素のダブルレンズカメラを搭載しています。
さっそくカメラを使っていくつか写真を撮影してみました。
あまりカメラに詳しくないのでオートモードでパシャパシャ撮影するだけです。
それでも結構良い写真が撮れます。
他のHUAWEIスマホもそうですが、全体的に実際の色より鮮やかです。
それをどう感じるかは好みですが、下位モデルとは思えないクオリティなのは事実です。
夜景など暗所での撮影は苦手
夜景の撮影もしてみました。
全体的に暗いですし、ノイズも目立ちます。
「夜間撮影」も試しましたが、三脚などで固定しないと手ブレでまともに撮れません。
さすがのP20 liteでも夜景の撮影は苦手です。
3万円くらいで夜景を撮りたいなら後継機であるP30 liteも検討してください。
ワイドアパーチャでボケも自由自在
背景を自由にぼかせる「ワイドアパーチャ」も利用できます。
上位モデルと比べると不自然なぼけ方をする時もありますが、価格を考えれば十分すぎますね。
背景ボケ自体は珍しくないですが、ワイドアパーチャは写真撮影後にぼかす場所やボケ量を調整可能です。
撮った写真が気に食わなかった場合、あとから調整できるのはうれしいですね。
au VoLTEにしっかり対応
HUAWEIのスマホはau VoLTE非対応な機種が多いです。
しかし、HUAWEI P20 liteはちゃんとau VoLTEに対応しており、au系格安SIMでも使えます。
試しにUQモバイルのVoLTE SIMを挿しましたが、正常に通信できています。
ちょっと見づらいですがちゃんと4Gマークがついて通信ができました。
au系格安SIMを使いたい人も安心して使えます。
デュアルSIM仕様だがDSDSは×
SIMフリー版のHUAWEI P20 liteはデュアルSIM仕様になっており、2枚のSIMカードを挿して切り替えながら使えます。
スロット1にmineo(Sプラン)、スロット2にUQモバイルを入れましたが、正常に使えました。
ただし、同時に待受けするDSDSには非対応です。
手動でSIMを切り替える必要があります。
今なら後継機のP30 liteがDSDSの上位互換機能である「DSDV」に対応しています。
DSDSを使いたいならP30 liteを選びましょう。
指紋認証は相変わらずの速さ
HUAWEI P20 liteは指紋認証でロック画面を解除できます。
認証速度は高速です。
精度も良く、適当にサッと触れてもしっかり認証してくれます。
バッテリー持ちはまずまず
続いてはHUAWEI P20 liteのバッテリーをチェックしていきます。
まずはスマホを使う上で気になるバッテリー持ちです。
以下の条件でYouTubeの動画を再生し、バッテリーが0%になるまでの時間を計測しました。
その結果が以下の通りです。
筆者が持っている他のHUAWEI機も参考に載せています。
機種名 | バッテリー持ち |
---|---|
HUAWEI P10 lite | 5時間08分40秒 |
HUAWEI nova lite 2 | 5時間35分03秒 |
HUAWEI P20 lite | 5時間47分28秒 |
HUAWEI P20 liteの電池持ちは5時間47分でした。
ずっと動画を再生してこれならまずまずの結果です。
ライトユーザーであれば電池持ちは気になりませんね。
独自の急速充電対応に対応
HUAWEI P20 liteはP10 lite同様、HUAWEI独自の急速充電に対応しています。
付属のACアダプターを使うことで、約100分で満タンまで充電することが可能です。
バッテリー20%の状態から100%まで充電し、かかった時間を計測しました。
その結果がこちらです。
通常充電時 | 急速充電時 | |
---|---|---|
P10 lite | 2時間7分 | 1時間38分 |
nova lite 2 | 2時間11分 | 非対応 |
P20 lite | 1時間49分 | 1時間26分 |
約80分で20%から100%まで充電できました。
約100分で満タンになるという公式の情報とほぼ同じですね。
QC3.0やUSB PDなどは非対応
HUAWEI P20 liteはQuick ChargeやUSB PDといった急速充電規格には非対応です。
あくまでも、付属の充電器でのみ急速充電できます。
充電器が付属しているだけマシですが、市販の充電器で充電したい場合は不便ですね。
筆者はスマホがたくさんあるので、普段は以下のような複数ポートのある充電器を利用しています。
HUAWEI P20 liteもこちらを使って充電しています。
急速充電が使えないのがもったいないですが、このほうが便利なのですよね。
中古なら1万円台で購入可能
これからHUAWEI P20 liteを買う場合は中古が基本です。
購入場所にもよりますが、おおむね1万円台で購入できます。
例えばAmazonなら12,000~13,000円ほどです。
まとめ
以上、HUAWEI P20 liteのレビューでした。
驚異的なコスパを誇ったP10 liteの後継機ということもあり、P20 liteも他のスマホを圧倒するコスパの良さを誇ります。
現在は後継モデルのP30 liteが出ていますが、スペックやカメラにこだわりがないならHUAWEI P20 liteも十分おすすめですよ。
逆に派手なピンクが好きな人にはちょっと物足りませんね。