HUAWEI P30 liteはHUAWEIから発売されているミドルクラスのSIMフリースマホです。
約3万円と手ごろな価格ながら高品質なカメラを搭載し、上位機種顔負けの写真が撮影できます。
CPU性能もそこそこよく、よほど重くなければゲームも可能です。
現在は後継モデルのP40 liteシリーズが出ていますが、あちらはGoogleのサービスが使えません。
P30 liteはGoogleのサービスがちゃんと使えます。
ライトユーザーなら、P30 liteでもまだまだ現役ですよ。
今回はHUAWEI P30 liteを実際に購入し、スぺックやカメラについてレビューしていきます。
HUAWEI P30 liteの外観をチェック
さっそくHUAWEI P30 liteの外観をチェックしていきます。
まずは背面からです。

カラーはパールホワイトを購入しました。
シンプルながら安っぽさを感じさせない、安定の仕上がりです。
金属フレームもアクセントになっていて〇
背面上部には売りであるトリプルレンズカメラと指紋センサーがあります。

カメラはやや出っ張っています。
気になる人はケースをつけましょう。
本体上部にはSIMカードスロットがあります。

画面下部はUSB端子(USB-C)とイヤホンジャック、スピーカーが配置されています。

画面はP20 liteより広くなった
前モデルのHUAWEI P20 liteと並べてみました。

P30 ltieのほうがやや縦長ですが、誤差レベルです。
カメラはデュアルからトリプルレンズになりましたが、配置は似ています。
P20 liteの時点で完成されたデザインだったため、新鮮さはありません。
一方、ディスプレイは変化が出ています。

P30 liteは画面上部のノッチ(切り欠け)が水滴型になりました。
画面下のHUAWEIロゴもなくなり、画面全体が広くなっています。


よほど手が小さい人でなければ十分片手で使えます。
付属品も相変わらず充実
HUAWEI P30 liteの付属品は以下の通りです。

- 取扱説明書
- SIMピン
- イヤホン
- USBケーブル
- ACアダプタ
- ケース
- 保護フィルム(画面に貼り付け済み)
相変わらずHUAWEIのスマホは付属品が充実しています。
ケースや保護フィルムまでついているのはさすがです。
簡易的なものとはいえ、保護フィルムが最初からついているのは助かります。
ケースもTPU製のしっかりしたものです。


余計な費用をかけなくても、ケースやフィルムが揃うのはうれしいポイントです。
HUAWEI P30 liteのスペック
HUAWEI P30 liteのスペックは以下の通りです。
スペック | HUAWEI P30 lite |
---|---|
カラー | ピーコックブルー パールホワイト ミッドナイトブラック |
サイズ | 幅約72.7mm 高さ約152.9mm 厚さ約7.4mm |
重さ | 約159g |
ディスプレイ | 約6.15インチ, FHD+ (2,312×1,080) |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 9(EMUI 9.0) |
SoC | Kirin 710 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
アウトカメラ | 2400万画素+800万画素+200万画素 |
インカメラ | 2400万画素 |
バッテリー | 3,340mAh |
対応SIM | nanoSIM + nanoSIM |
DSDV | 〇 |
5G | × |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 4.2 |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
オクタコアCPUのKirin 710と4GBメモリを搭載しており、動作はスムーズです。
スワイプなどの操作やアプリの起動ももたつきません。
ブラウジングやSNS、ニュースアプリ、動画視聴などの普段使いなら不満なくこなせます。
スペック面が充実している一方、防水・防塵やおサイフケータイは対応していません。
そろそろおサイフケータイにも対応してほしいですね。
Antutuスコアは約11万
ベンチマークアプリ「Antutu」でスコアを測ってみました。

総合スコアは「116191」でした。
まさにミドルクラスというか、約3万円のスマホのど真ん中という感じ。
10万超えているので、よほど重い3Dゲームでなければ大丈夫そうです。
軽いものならゲームもプレイ可能
HUAWEI P30 liteでいくつかゲームを試してみました。
2Dゲームであるモンストやにゃんこ大戦争は普通にプレイできました。
全く問題ありません。
試しにFGOを少しプレイした時の動画をあげておきます。
3Dゲームも思ってたよりもプレイできました。
ただ、PUBGなど負荷の大きいゲームはカクカクしたり発熱したりと、快適とは呼べません。
負荷の大きい3Dゲームもサクサク快適にプレイしたいなら、もう少し性能が高い機種を選びましょう。
HUAWEI P30 liteのカメラ性能をチェック
HUAWEI P30 liteは3つのレンズで構成されるトリプルレンズカメラを搭載します。
- 約2400万画素の広角レンズ
- 約800万画素の超広角レンズ
- 約200万画素の被写界深度レンズ
果たして、どのような写真が撮れるのでしょうか?
実際に撮影してみました。
明るい場所では十分キレイ
さっそく、作例を見ていきます。
まずは通常レンズ(オートモード)で写真をいくつか撮影しました。








3万円のスマホとしてはこれだけ撮れれば十分ですね。
ディテールもしっかりしています。
背景もキレイにぼかせる
背景をぼかして人物を際立たせる「ポートレート」や、ぼけを調節できる「アパーチャ」も使えます。




ポートレートやアパーチャは前モデルのP20 liteにありました。
P20 liteに比べて、被写体と背景の境界がクッキリしている印象です。
今まで以上に、キレイにぼかした写真を撮影できます。
超広角レンズが便利
HUAWEI P30 liteの特徴の1つが「超広角レンズ」です。
画角120°のレンズにより、通常よりも広い範囲を含めた写真を撮影できます。
実際に通常レンズと超広角レンズで取り比べてみました。
上が通常レンズ、下が超広角レンズです。






全く同じ場所で撮影しましたが、超広角レンズのほうが広い範囲を撮影できています。
画面端がやや歪みますが、風景写真やグループ写真を撮影する際に便利です。
夜景もそこそこキレイに撮れる
HUAWEI P30 liteは薄暗い場所での撮影用の「夜景モード」も搭載しています。
こちらもいくつか試しに撮影してみました。



ちょっと白飛びやノイズは入りますが、3万円のスマホとしては許容範囲内です。
むしろ、スマホのカメラが苦手な夜景をこれだけ取れたら十分でしょう。
HUAWEI P30 liteのバッテリーをチェック
続いてHUAWEI P30 liteのバッテリー性能をチェックしてみます。
今回もバッテリー持ちと充電速度の両方をテストしてみました。
バッテリー持ちは結構良い
最初はバッテリー持ちのテストです。
以下の状態のHUAWEI P30 liteでYouTubeの動画を再生し、電源が切れるまでの時間を計測してみました。
- 電池100%
- 明るさMAX
- Wi-Fi接続
- 画面のスリープオフ
- YouTubeを全画面で再生
その結果がこちらです。
参考までに筆者が所持している他の端末で同条件の実験をした結果も載せています。
機種 | バッテリー容量 | 再生時間 |
---|---|---|
HUAWEI P30 lite | 3340mAh | 6時間45分 |
AQUOS sense2 | 2700mAh | 5時間53分 |
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 8時間1分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 6時間39分 |
HUAWEI P20 lite | 3000mAh | 5時間24分 |
バッテリー持ちは「6時間45分」でした。
容量が増えたということもあり、P20 liteより1時間以上伸びています。
電池持ちは良好ですね。
充電速度も速い
続いてHUAWEI P30 liteの充電速度も計測してみました。
先ほどの実験で電池が0%になった状態から、100%になるまでの時間を計測しました。
充電ケーブルとアダプタはHUAWEI P30 liteの付属品を使用しています。
こちらも参考までに僕が所持している他の端末で同条件の実験をした結果を載せています。
機種 | バッテリー容量 | 充電完了の時間 |
---|---|---|
HUAWEI P30 lite | 3340mAh | 1時間45分 |
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 2時間42分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 1時間45分 |
HUAWEI P20 lite | 3000mAh | 2時間12分 |
HUAWEI P30 liteの充電時間は「1時間45分」でした。
前モデルのP20 liteよりバッテリー容量が増えているにも関わらず、充電速度は速くなっています。
朝起きて充電し忘れていることに気づいても、 30分くらい充電すればとりあえず1日使えるバッテリーを確保可能です。
DSDVで2枚のSIMを併用できる

HUAWEI P30 liteはDSDVに対応しています。
2枚のSIMカードで同時に待ち受けできる機能。従来のDSDSと違い、4G回線+4G回線で待ち受けできる。
P liteシリーズでDSDVに対応するのは本機が初です。
従来のDSDSではできなかったau VoLTE SIMとの併用も実現できます。
大手3キャリア回線対応
HUAWEI P30 liteはドコモとソフトバンク、auのVoLTEにしっかり対応しています。
au VoLTE SIM2枚挿しやソフトバンク系SIMとau VoLTE SIMなど、柔軟な組み合わせが可能です。
実際にSIMカードを2枚挿してみました。
- SIM1:OCNモバイルONE(ドコモ回線)
- SIM2:LINEモバイル(au回線)
どちらもちゃんと電波が立ち、正常に通信ができました。

次は以下の構成を試してみました。
- SIM1:LINEモバイル(ソフトバンク回線)
- SIM2:LINEモバイル(au回線)
こちらもSIM1、SIM2ともに正常に電波が立っていますね。

DSDVとmicroSDの併用は不可
HUAWEI P30 liteでDSDVを使うとmicroSDカードが使えなくなります。
以下はP30 liteのSIMスロットです。

右側がSIMスロット1、左側がSIMスロット2です。
このうち、SIMスロット2はmicroSDカードスロットも兼ねています。
DSDVとmicroSDを併用する場合は、SIMカードスロットが独立している「トリプルスロット」構成のスマホを選ぶ必要があります。
トリプルスロットのスマホが欲しい人はXiaomiやモトローラのスマホを検討しましょう。
まとめ
以上、HUAWEI P30 liteのレビューでした。
- 洗練されたデザイン
- 普段使いには問題ないスペック
- 夜景や広角写真もそこそこキレイなカメラ
- 電池持ちも〇
- DSDV&au VoLTE対応
- これだけ充実して価格は約3万円
- DSDV利用中はmicroSD利用不可
- 防水やおサイフケータイには非対応
3万円と手頃ですが、普通に使う分にはまず困らない性能です。
カメラの品質も良好ですし、DSDVにも対応しました。
おサイフケータイと防水は対応しません。
それさえ気にならないなら、P30 liteは幅広い人におすすめできる1台です。
コストパフォーマンスは前モデルのP20 liteにも負けません。