Fire 7はAmazonから発売されているタブレット端末です。
スペックを最小限に抑え、5,980円(最新モデルは6,980円)という破格の安さを実現しています。
Amazonの各種サービスとの相性が良く、プライムビデオやKindeを利用する人におすすめです。
ただしスペックがかなり低くめで、ある程度は用途を絞る必要があります。
なんでもこなせるわけではないため、注意が必要です。
本記事ではそんなFire 7の使い勝手や、どれくらいゲームができるかなどをレビューしています。
もう少しスペックが高いタブレットを使いたい人にはFire HD 10 Plusがおすすめです。
追記:パワーアップした新Fire 7が発売
2022年6月に新しい「Fire 7」が発売さました。
価格はストレージ16GB版が6,980円です。
新旧Fire 7のスペックを比較してみました。
ほぼすべての面で新Fire 7が上回っています。
とくにSoC/メモリが強化されているのは大きいですね。
最新モデルもエントリー機である点は変わりませんが、電子書籍やプライムビデオくらいなら快適に使えます。
コンパクトかつ安価なタブレットが欲しい人におすすめです。
外観をチェック
さっそくFire 7の外観からチェックしていきます。
まずは前面からです。
流行りのベゼルレスではなく、ベゼルは結構太めです。
Nexus 7など、一昔前のAndroidタブレットを思い出しますね。
続いて背面です。
素材はプラスチックで、安っぽさは否めません。
価格が価格なので仕方ないですね。
本体右側の側面、上のほうにmicroSDカードスロットがあります。
本体上部には電源、micro USB端子、イヤホンジャック、音量ボタンがすべてそろっています。
全部片側なのは珍しいですね。
コンパクトかつ軽量で片手持ちも◎
Fire 7は7インチサイズとコンパクトなのが特徴です。
特段、手の大きくない筆者でも片手で楽に持てます。
重量も軽く、長時間持っても手が疲れません。
普段iPad(9.7インチ)を使っているので、余計小さく軽く感じます。
付属品は必要最低限
続いて付属品をチェックします。
説明書、USBケーブル、ACアダプタの3つです。
ケースや保護フィルムはありません。
価格を考えれば、むしろACアダプタが付いているだけでもありがたいですね。
Fire 7のスペック
Fire 7のスペックは以下の通り。
本体サイズ | 192×115×9.6mm |
---|---|
重量 | 295g |
ディスプレイ | 7インチ 1024 x 600 (171 ppi) |
SoC | クアッドコア1.3GHz |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 8GB/16GB |
microSDカード | 最大256GB |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n |
バッテリー | 8時間 |
コスト重視のモデルなので、スペックはかなり控えめです。
SoCは1.3GHzのクアッドコアですし、メモリも1GBしかありません。
ストレージも8GB/16GBという最低限の容量です。
ある程度使うならmicroSDカードは必須と言えます。
その代わりに価格は5,980円と激安です。
スペックが低く動作はモッサリ
Fire 7はスペックが低く、はっきり言って動作はかなりモッサリしています。
お世辞にも「サクサク動く」とは言えません。
購入するならある程度モッサリしていることを想定しておいたほうが良いでしょう。
とは言え、電子書籍を読んだり、プライムビデオを見たりするくらいなら問題ありません。
ベンチマークスコアも低め
スマホ・タブレットのスペックを計測する「Antutu」を使ってスコアを出してみました。
スコアは「21593」でした。
なぜかGPUについては計測してくれず「0」になっていますが、それを差し引いても低いですね。
今時は最低でも80,000くらいは欲しいところ。
8GB版の実容量は約4.3GB
今回筆者が購入したFire 7のストレージは8GBです。
しかし、一部をシステムが利用するので実際の空き容量は約4.3GBしかありません。
追加でアプリを入れたり、電子書籍や音楽をたくさん保存したい場合はmicroSDカードが必須です。
Amazonで一緒にmiocrSDカードも買っておきましょう。
独自OSでAmazonのサービスと相性が◎
Fireシリーズは独自OSである「Fire OS」を採用しています。
Fire OSはAmazonの各種サービスを利用することに特化しています。
画面を横にスワイプするだけで電子書籍やビデオに素早くアクセス可能です。
まさにAmazonユーザー向けのタブレットですね。
Kindleやプライムビデオの利用がメインならFire OSは使いやすいと言えます。
ベースはAndroidなので、通知などのデザインはAndroidとほぼ同じです。
アプリストアはまだまだアプリが少ない
Fire 7には標準ではGoogle Playが導入されていません。
代わりに専用のアプリストアからアプリをインストールしますが、対応アプリは少なめです。
主要なSNS(Twitterなど)の公式アプリや有名どころのゲームアプリなどある程度は用意されています。
しかし、Google Playには遠く及びません。
筆者が調べた中では以下のようなアプリはストアにありませんでした。
Fireタブレットが登場して結構経っているのに、これだけは一向に改善されませんね。
Google Playもインストール可能(自己責任)
Fire 7はベースがAndroidなので、他のAndroid端末同様Google Playがインストール可能です。
Google Playさえ入れば普通にAndroidタブレットとして使えるようになります。
導入は簡単で、APKというファイルをインストールするだけでOKです。
ただし、Google Playの導入は非公式なので自己責任で実施してください。
セキュリティなどに疎い人は入れないほうが良いでしょう。
Fire 7はどこまで使えるのか?いろいろアプリを試してみた。
もともとFire 7のスペックには期待していません。
サブとして、電子書籍やプライムビデオ専用にするつもりで購入しました。
ただ、せっかくなのでFire 7がどこまで使えるのか、いろいろアプリを試してみました。
Twitter:〇
代表的なSNSの1つです。
こちらはアプリストアにもアプリがありました。
結果としては、普通に使えるかなという感じです。
スクロールがスムーズでなく、若干つっかかる感じはありますがそこまで気になりません。
普通に使えます。
YouTube:◎
言わずと知れた動画サイトです。
アプリストアでは配信されていなかったので、Google Playからアプリを取得しました。
いくつか動画を見てみましたが全く問題なし。
スムーズに再生されました。
Google Chrome:◎
Google製のブラウザです。
こちらもGoogle Playからインストールしています。
いろんなサイト見てみましたが、こちらも問題ありません。
純正のブラウザより速くて使いやすいです。
艦これ:◎
続いて試したのはDMMのブラウザゲーム「艦これ」です。
結果はとても快適にプレイできました。
インストール方法はAndroid版と全く同じです。
[設定]→[セキュリティ]にある[不明ソースからのアプリ]をタップしてオンにします。
あとはブラウザから「DMM GAMES ストア」アプリをダウンロードし、アプリから艦これをインストールするだけです。
無事起動しました。
正直Fire 7じゃ厳しいかな….?
と思っていたのですが、なんと動作は快適そのもの。
母港でも戦闘でも普通に動いています。
艦これをタブレットで手軽にやりたい人には、Fire 7が最適な気がしますね。
それぐらいよく動いてくれます。
アズールレーン:△
続いてアズールレーンをやってみました。
結果はやれなくはないけどあまりおすすめできません。
こちらはGoogle Playからインストールしました。
一通りやってみた感じだと、できなくはありません。
しかし、読み込みやページの移動に時間がかかったり、戦闘中に少しカクついたりします。
発熱もすごいですね。
したがって、Fire 7でのアズレンのプレイはあまりおすすめできません。
FGO:△
フォロワーさんが気になっていたFGOも入れてみました。
結論から言うとこちらもできなくはありませんが、厳しめです。
まず、タイトル画面に行くまでに苦戦しました。
- データダウンロード
- ダウンロード途中で突然クラッシュ
- 最初から再ダウンロード
を5回くらい繰り返してようやくタイトル画面へ。
その後も全体的に読み込みが遅めです。
戦闘シーンはそれなりに動きますが、エフェクトによっては少しカクカクします。
発熱もすごく、結構な頻度でアプリがクラッシュします。
お世辞にも快適とは言えません。
白猫プロジェクト:〇
アプリストアにあるゲームも試そうと思い、白猫プロジェクトを入れてみました。
結論から言うと白猫は大丈夫そうです。
ちょっとムービーシーンでカクついたり映像が乱れますが、プレイに支障はありません。
まとめ
というわけでFire 7のレビューでした。
価格が安いのでスペックは低く、モッサリ感は否めません。
しかし、電子書籍や動画視聴なら問題ありませんし、意外にゲームも動きます。
ちょっと辛口になってしまいましたが、コスパは悪くありません。
用途を絞って使うならアリです。
とにかく安いタブレットが欲しい人、普段からAmazonのサービスをよく使う人におすすめです。