本記事は1世代前のFire 7のレビュー記事です。
最新モデルとは少し違うところがあります。
本モデルと最新モデルのスペックの違いなどは記事の最初に記載しています。
Fire 7はAmazonから発売されているタブレット端末です。
スペックを最小限に抑え、5,980円という破格の安さを実現しています。
Amazonの各種サービスとの相性が良く、プライムビデオやKindeを利用する人におすすめです。
価格が安いので、お子様やシニア層のタブレットデビューにも向いています。
今回はそんなFire 7のレビューです。
実際の使い勝手や、どれくらいゲームができるかなどを検証しています。
追記:メモリ増量&アレクサ対応の新Fire 7が発売
2019年6月6日に第9世代の新しい「Fire 7」が発売さました。
価格はストレージ16GB版が5,980円、32GB版が7,980円です。
新Fire 7のスペックを旧Fire 7と比較してみました。
新Fire 7 | 旧Fire 7 | |
本体サイズ | 192×115×9.6mm | 192×115×9.6mm |
重量 | 286g | 295g |
ディスプレイ | 7インチ 1024 x 600 | 7インチ 1024 x 600 |
SoC | クアッドコア1.3GHz | クアッドコア1.3GHz |
メモリ | 1GB | 1GB |
ストレージ | 16GB/32GB | 8GB/16GB |
microSDカード | 最大512GB | 最大256GB |
Wi-Fi | a/b/g/n | a/b/g/n |
バッテリー | 7時間 | 8時間 |
Alexa | 〇 | × |
本体サイズや見た目はほぼ同じ。
スペックもほぼ同じなので、使い勝手はあまり変わらないと思います。
ただ、ストレージ容量が「8GB/16GB」から「16GB/32GB」に増量されました。
同じ値段でストレージ容量が2倍なので、かなりお得ですね。
さらにAlexaにも対応。
新Fire 8HDがAlexaに対応していないので、Fire 7で対応したのは驚きです。
手ごろな価格でAlexaを使ってみたい人にもおすすめですね。
※以降は1世代前のFire 7のレビューです。
外観や基本スペックはほぼ同じですが、細かい違いがあると思います。
あくまでも参考程度にとらえてください。
外観をチェック
さっそく外観からチェックしていきます。
まずは前面から。
ごく普通のタブレットですね。
今はやりのベゼルレスではなく、ベゼルは結構太め。
なんだかNexus 7を思い出します。
続いて背面。
とってもシンプル。
素材はプラスチックで、安物っぽさは否めませんが価格が価格なので仕方ないですね。
本体右側の側面、上のほうにmicroSDカードスロット。
本体上部には電源、micro USB端子、イヤホンジャック、音量ボタンがすべてそろっています。
全部片側なのは珍しいですね。
コンパクトかつ軽量で片手持ちも◎
Fire 7はタブレットですが7インチなのでコンパクト。
特別、手の大きくない僕でも片手で楽に持てます。
重量も軽く、長時間持っても手が疲れないです。
普段iPad(9.7インチ)を使っているので、余計小さく軽く感じます。
やっぱりこのサイズ感好きです。
付属品は必要最低限
続いて付属品をチェック。
説明書、USBケーブル、ACアダプターの3つです。
タブレットとしては非常に標準的。
ケースや保護フィルムはありません。
さすがにこの値段では無理ですね(笑)
Fire 7のスペック
Fire 7のスペックは以下の通り。
本体サイズ | 192×115×9.6mm |
---|---|
重量 | 295g |
ディスプレイ | 7インチ 1024 x 600 (171 ppi) |
SoC | クアッドコア1.3GHz |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 8GB/16GB |
microSDカード | 最大256GB |
Wi-Fi | a/b/g/n |
バッテリー | 8時間 |
コスパ重視のモデルなので、スペックはかなり控えめ。
SoCは1.3GHzのクアッドコアですし、メモリも1GBと少ない。
ストレージも8GB/16GBという最低限の容量。
ただ最大256GBのmicroSDカードが使え、アプリの保存もできるのであまり気にならないかも。
逆に言えばある程度使うならmicroSDカードは必須。
スペックを抑えている分だけ価格は5,980円と激安。
僕はプライムデーに買ったので3,240円とさらに安かったです。
スペックが低く動作はモッサリ
Fire 7はスペックが低く、はっきり言って動作はかなりモッサリしています。
アプリの起動はワンテンポ待たないといけないし、ファイルのダウンロードもかなり遅い。
5,980円という価格を考えれば確かにコスパは良いです。
しかし、あくまでも値段の割には動くというだけ。
お世辞にも「サクサク」とは言えない。
なので、購入するならある程度モッサリしていることを想定しておいたほうが良いです。
とは言え、電子書籍を読んだり、プライムビデオを見たりするくらいなら問題なし。
やはりコスパはかなり高いと言えます。
ベンチマークスコアもかなり低め
スマホ・タブレットのスペックを計測する「Antutuベンチマーク」を使ってスコアを出してみました。
スコアは「21593」でした。
うむ、やはり低いですねw
なぜかGPUについては計測してくれず「0」になっていますが、それを差し引いても低い。
スコアの目安は
- 50,000以下:エントリースペック
- 50,000前後:ミドルスペック
- 80,000~120,000台:ミドルハイ
- 130,000以上:ハイスペック
って感じなので、Fire 7はエントリースペッククラスの性能です。
正直、今時は最低でも50,000くらいないとサクサクとは言えないですね。
8GB版の実ストレージは約4.3GB。SDカードは必須
今回僕が購入したFire 7のストレージは8GBです。
しかし、一部をシステムが利用するので実際の空き容量は約4.3GBしかありません。
僕はiPadがメインでFire 7はサブなのでなんとか大丈夫です。
アプリも追加でほとんど入れていませんし。
追加でアプリを入れたり、電子書籍や音楽、プライムビデオをたくさん保存したい場合はmicroSDカードは必須です。
Amazonで一緒にmiocrSDカードも買っておくといいでしょう。
ちなみに16GB版もある程度アプリを入れたり、プライムビデオをダウンロードしておきたい場合はmicroSDカードを買ったほうがいいです。
独自OSでAmazonのサービスに素早くアクセス可能
Fireシリーズは独自OSである「Fire OS」を採用しています。
Fire OSはAmazonの各種サービスを利用することに特化しており、画面を横にスワイプするだけで電子書籍やビデオに素早くアクセスできます。
まさにAmazonユーザー向けのタブレットですね。
僕自身もKindleで電子書籍を読んだり、プライムビデオを見たりするため、そういった用途ならFire OSは使いやすいと言えます。
Amazonのサービスを使わない人には鬱陶しいだけですが、そういう人にはそもそもFireシリーズは向いていません(笑)
ちなみにFire OSはAndroidがベースなので、通知などはAndroidとほぼ同じです。
KindleやAmazonプライムビデオの視聴に最適
今回僕がFire 7を購入した目的は大きく2つ。
Kindleで電子書籍(主にレシピ本)を読むのと、プライムビデオの視聴です。
この2つに関してはFire 7でも全く問題ないです。
(画像載せようと思ったけど一応著作権に配慮してやめました。)
まず電子書籍。
公式のKindleアプリで読みます。
ディスプレイの解像度は低いですが、とくに文字がつぶれて読みにくいみたいなことはないです。
ページをめくる際に若干読み込みが入ったりつっかかったりします。
何ページも一気にめくったりしないのであれば気になりませんね。
プライムビデオもとくに画質が悪いとかはないです。
再生さえされればスムーズ。
もちろん、僕が所持しているiPadと比べると大きく劣りますが、値段が全然違いますからね。
価格を考えれば十分です。
アプリストアはまだまだアプリが少ない
Fire 7には標準ではGoogle Playが導入されていません。
代わりに専用のアプリストアからアプリをインストールします。
そのアプリストアですが、まだまだアプリが少ないです。
主要なSNS(Twitterなど)の公式アプリや有名どころのゲームアプリなどある程度は用意されています。
しかし、Google Playと比べると圧倒的に少ない。
僕が調べた中では以下のようなアプリはストアにありませんでした。
- Google Chrome
- LINE
- メルカリ
- スマートニュース
- Shimeji
- クックパッド
- YouTube
- アズールレーン
- グラブル
- FGO
また、ストアにあったとしても通常のAndroid版より出来が悪かったり、バージョンが古かったりします。
Fireタブレットが登場して結構経っているるのに、これだけは一向に改善されませんね….。
Google Playもインストール可能(自己責任)
Fire 7はベースがAndroidなので、他のAndroid端末同様Google Playがインストール可能です。
Google Playさえ入れば普通にAndroidタブレットとして使えるようになります。
導入は簡単で、APKというファイルをインストールするだけでOKです。
ただしGoogle Playの導入は非公式なのでやるなら自己責任で。
セキュリティとかその辺に疎い人は入れないほうがいいでしょう。
詳しい導入方法はこちらのサイトが分かりやすいです。
Fire 7はどこまで使えるのか?いろいろアプリを試してみた。
もともとFire 7のスペックには期待していません。
iPadのサブとして、電子書籍やプライムビデオ専用にするつもりで購入しました。
ただ、せっかくなのでFire 7がどこまで使えるのか、いろいろアプリを試してみました。
Twitter:〇
代表的なSNSの1つ。
こちらはアプリストアにもアプリがありました。
結果としては、普通に使えるかなという感じです。
スクロールがスムーズでなく、若干つっかかる感じはありますがそこまで気になりません。
普通に使えます。
YouTube:◎
言わずと知れた動画サイト。
アプリストアでは配信されていなかったので、Google Playからアプリを取得。
いくつか動画を見てみましたが全く問題なし。
スムーズに再生されました。
Google Chrome:◎
Google製のブラウザ。
こちらもGoogle Playからインストール。
いろんなサイト見てみましたが、こちらも全く問題なし。
というか純正のブラウザより速くて使いやすいです。
艦これ:◎
続いて試したのはDMMのブラウザゲーム「艦これ」です。
結果はとても快適にプレイできました。
インストール方法はAndroid版と全く同じ。
[設定]→[セキュリティ]にある[不明ソースからのアプリ]をタップしてオンにします。
あとはブラウザから「DMM GAMES ストア」アプリをダウンロードし、アプリから艦これをインストールするだけ。
無事起動しました。
正直Fire 7じゃ厳しいかな….?
と思っていたのですが、なんと動作は快適そのもの。
母港でも戦闘でも普通に動いています。
クアッドコア&1GBメモリのFire 7でごく普通に動いている。
これはビックリ。
ブラウザとかホーム画面ではモッサリしているのに…..w
とにかく、艦これをタブレットで手軽にやりたい人にはFire 7は最適な気がしますね。
それぐらいよく動いてくれます。
アズールレーン:△
続いてアズールレーンをやってみました。
結果はやれなくはないけどあまりおすすめできません。
こちらはGoogle Playからインストール。
一通りやってみた感じだと、できなくはないです。
でも読み込みやページの移動に時間がかかったり、戦闘中に少しカクカクしたりします。
発熱もすごい。
あと、戦闘開始後も「LOADING」の文字が出続けて動作を受け付けなくなるバグが結構出ました。
iOS版ではこんなバグは見たことないです。
したがって、アズレンはやれなくはないですがあまりおすすめはできないですね。
FGO:△
フォロワーさんが気になっていたFGOも入れてみました。
結論から言うとこちらもできなくはないですが厳しいです。
まず、タイトル画面に行くまでに苦戦します。
- データダウンロード
- ダウンロード途中で突然クラッシュ
- 最初から再ダウンロード
を5回くらい繰り返してようやくタイトル画面へ。
その後も全体的に読み込みが遅く、テンポも悪い。
戦闘シーンはそれなりに動きますが、エフェクトによっては少しカクカクします。
あと発熱がすごく、結構な頻度でアプリがクラッシュします。
正直、快適とは言いづらいですね。
やはりある程度重いゲームをするのにはFire 7は向いていないですね。
白猫プロジェクト:〇
アプリストアにあるゲームも試そうと思い、白猫プロジェクトを入れてみました。
結論から言うと白猫は大丈夫そうです
ちょっとムービーシーンでカクついたり映像が乱れますが、プレイには支障がなさそうです。
まとめ
というわけでFire 7のレビューでした。
- とにかく価格が安い入門用にも◎
- 電子書籍やプライムビデオなら快適
- ゲームも軽い物ならプレイ可能
- スペックが低く動きがもっさり
- 容量が少なくmicroSDカードはほぼ必須
- アプリの種類が少ない
価格が安いのでスペックは低く、モッサリ感は否めません。
しかし、電子書籍や動画視聴なら問題ないですし、意外とゲームも動きます。
ちょっと辛口になってしまったところもありましたがコスパはかなり良いです。
サブ端末としてや用途を絞って使うならぜんぜんアリだと感じました。
とにかく安いタブレットが欲しい人、普段からAmazonのサービスをよく使う人には十分おすすめです。