motorola razr 40sはモトローラから発売されている縦折り式の折りたたみスマホです。
まだまだ高価な折りたたみスマホですが、motorola razr 40sは125,800円と比較的リーズナブルな価格に設定されています。
回線とのセット契約なら、2年間実質24円で利用できます。
ヴィーガンレザーを採用した高級感のあるデザインが魅力です。
普段使いなら十分な処理性能や夜景も撮れるカメラを備え、おサイフケータイにも対応します。
機能性も充実しており、折りたたみスマホの入門としてもおすすめです。
本記事ではmotorola razr 40sを実際に購入した筆者が、良かったところやイマイチなところをレビューしていきます。
なお、razr 40sはソフトバンクの専売モデルですが、SIMフリー版である「razr 40」との違いはカラーリングとプリインストールアプリのみです。
筆者が購入したのはrazr 40sですが、razr 40を検討している人もぜひ参考にしてください。
motorola razr 40sの外観チェック
さっそくmotorola razr 40sの外観からチェックします。
筆者はmotorola razr 40sの限定カラー、サマーライラックをチョイスしました。
背面はヴィーガンレザーを採用し、質感は良好です。
メタリックなフレームも相まって、高級感のある上品なボディに仕上がっています。
シックな紫色もかなりおしゃれです。このためだけにソフトバンク版を買いました笑
背面上部にはデュアルカメラと1.5インチのサブディスプレイが配置されています。
存在感はありますが、思っていたほどは出っ張っていません。
右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。
電源ボタンは指紋認証センサー兼用です。
左側面はSIMカードスロットのみです。
本体底部にはスピーカーとUSB type-Cポートがあります。
イヤホンジャックは非搭載です。
本体サイズは大きいものの、厚みが7.35mmと薄く重量も188.6gに抑えられています。
大きさの割には軽いので、重すぎるスマホが苦手な人にもおすすめです。
折りたたむとコンパクト
motorola razr 40s最大の特徴は半分に折りたためることです。
感覚的には折りたたみ式のガラケーに近い感じです。
なつかしさを感じて、意味もなくパカパカしてしまいます笑
スマホとしては大型な部類に入るmotorola razr 40sですが、折りたたむと片手に収まるくらい小さくなります。
隙間なくピッタリ折りたためるので、折りたたんだ状態でも思ったより厚みを感じません。
筆者はスマホをズボンのポケットに入れてよく自転車に乗ります。
最近のスマホはサイズが大きいため、ポケットから落ちないか少し不安です。
でも、razr 40sは折りたたむとポケットにすっぽり入るので、その心配がありません。
携帯性の良さは、通常のスマホにはない大きなメリットです。
好きな角度で固定できる
motorola razr 40sは開閉するだけでなく、自由な角度で固定できます。
アプリによっては半開き時に専用UIへ変化します。
例えばYouTubeなら上に動画が表示され、下画面でコントロール(再生、停止など)が可能です。
カメラを起動すると、スタンドや三脚なしでも本体を固定して撮影できます。
夜景や、セルフタイマーで集合写真を撮る時などに便利です。
筆者はニュースアプリを閲覧する時に使っています。
UIは変化しませんが、スタンドなしでも角度をつけて読めるのが地味に便利です。
工夫次第で、いろいろな使い方できそうですね。
6.9インチの大型ディスプレイ
motorola razr 40sは6.9インチの大型ディスプレイを搭載しています。
縦長でスマートな印象ですが、思っていたよりデカイです。
持ち運ぶ際は折りたためるので問題ありませんが、片手での操作は難しいでしょう。
有機ELなので発色が良く、輝度も十分です。
同じく有機ELのPixel 7aと比べてみると、razr 40sのほうが明るいのが分かります。
斜め下から見るとうっすら折り目が見えるものの、正面から見る分にはほぼ気になりません。
ダークモードにすれば、さらに目立ちにくくなります。
折り目の部分が少しへこんでいるので、最初は操作している時に気になるかもしれません。
筆者の場合は2日くらいで慣れました。今では全く気になりません。
motorola razr 40sの付属品は最低限
motorola razr 40sの付属品は冊子類とSIMピンのみです。
ケースやACアダプタ、USBケーブルなどは付属していません。
必要なものは自分で購入してください。
筆者は外部ディスプレイのフィルムとケースを購入しました。
メインディスプレイはすでにフィルムが貼っています。
フィルムをはがしたり、他社製のフィルムを貼ったりすると保証の対象外です。
メインディスプレイのフィルムは買わなくても良いでしょう。
なお、記事執筆時点ではmotorola razr 40s向けのまともなサードパーティー製ケースがほとんど発売されていません。
筆者が探した限りでは、ちゃんとしたメーカーのケースはラスタバナナさんのやつだけでした。
ケースにこだわりがある人は苦労するかもしれません。
筆者はクリアケースを使いたいのですが、まともな製品がなく苦労しました…。
motorola razr 40sのスペック
motorola razr 40sのスペックは以下の通りです。
スペック | motorola razr 40s |
---|---|
カラー | セージグリーン バニラクリーム サマーライラック※40sのみ |
サイズ | 幅約73.95mm 高さ約170.82mm 厚さ約7.35mm |
重さ | 約188.6g |
ディスプレイ(メイン) | 約6.9インチ, pOLED FHD+(2,640×1,080) |
ディスプレイ(サブ) | 約1.5インチ, 194×368 |
リフレッシュレート | メイン:144Hz サブ:60Hz |
OS | Android 14 (要アップデート) |
SoC | Snapdragon 7 Gen 1 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | 利用不可 |
アウトカメラ | 6400万画素(メイン) 1300万画素(超広角) |
インカメラ | 3200万画素 |
バッテリー | 4,200mAh(30W) |
ワイヤレス充電 | 〇(5W) |
対応SIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 |
5G | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax) |
Bluetooth | 5.3 |
生体認証 | 指紋認証、顔認証 |
防水・防塵 | IP52 |
おサイフケータイ | 〇 |
motorola razr 40sはミドルハイ向けSoC「Snapdragon 7 Gen 1」を搭載しています。
国内では採用している機種がほぼありませんが、処理性能は必要十分以上です。
詳しくは後述しますが、サクサク快適に動作します。
モトローラの国内向け折りたたみ機では初めておサイフケータイに対応しました。
筆者もおサイフケータイが必須の人間なので、razr 40 Ultraではなくrazr 40sを選んだ理由の1つでもあります。
防水性能は防滴相当のIP52止まりです。
水滴がかかるくらいなら大丈夫ですが、水に浸けたりシャワーをかけたりするのはやめましょう。
発売当初はAndroid 13でしたが、2024年8月にAndroid 14へアップデートされました。
それに伴い、モトローラの独自UI「Hello UI」も適用されます。
razr 40sのAntutuスコアは約67万
motorola razr 40sでベンチマークソフト「Antutu」を回したところ、スコアは約67万でした。
スコア的にはミドル~ミドルハイクラスに位置付けられます。
ハイエンドには一歩及ばない性能です。
折りたたみ機としては安価とは言え、10万円前後するモデルです。
本音を言えば、80万~90万前後のスコアが欲しかったですね。
とはいえ、このスコアなら普段使いで困ることはまずありません。
スクロールや文字入力でのつっかかりは一切なく、動作はサクサクです。
ゲームもそれなりに動く
motorola razr 40sならゲームも”それなりに”プレイできます。
原神のような負荷の大きいゲームだとかなり発熱します。
2Dゲームがメインの人やカジュアルなゲーマーなら問題ありませんが、長時間がっつり3Dゲームをプレイしたい人には向きません。
モンスト(モンスターストライク)
まずは2Dゲームのモンストからプレイしてみました。
結論から言うと全く問題なく動作します。
複数の友情コンボやストライクショットが重なっても処理落ちしません。
2Dゲームであれば、razr 40sでも不満なくプレイできるでしょう。
FGO(Fate/Grand Order)
続いてはFGO(Fate/Grand Order)ですが、こちらも問題なくプレイできます。
「標準解像度」+「高品質」の設定でも滑らかに動作します。
宝具演出やオダチェンなどもスムーズです。
発熱もそこまで感じないので、イベント周回などもこなせそうです。
PUBGモバイル
続いてはバトロワのPUBGモバイルをプレイしてみました。
こちらも動作は問題ありません。
クオリティ「HDR」+フレーム設定「ウルトラ」でサクサク動きます。
ただし、30分ほどのプレイでも結構発熱しました。
長時間のプレイは要注意です。
原神
最後に原神です。
razr 40sでもプレイはできますが、かなり発熱します。
デフォルト設定は「低」です。
「中」にするとデバイス負荷が「非常に高い」になります。
「中」設定なら割と快適に動作しますが、10分ほどプレイしただけで”爆熱状態”になりました。
端末への負荷を考えると、長時間のプレイは推奨できません。
バッテリーもゴリゴリ減っていました。
3Dゲームを高画質かつ快適にプレイしたい人は、もう少し性能が高いスマホを買いましょう。
モトローラの折りたたみ機が良いのであれば、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載するrazr 40 Ultraがおすすめです。
razr 40sでもゲームが全くできないわけではありません。
2Dゲームがメインの人や、多少画質を下げても良い人ならrazr 40sでも十分でしょう。
サブディスプレイでできることは限定的
motorola razr 40sは1.5インチのサブディスプレイを搭載しています。
本体を閉じたままでも、次のような操作が可能です。
サブディスプレイには時計やバッテリー容量などの情報を表示できます。
いちいち開かなくても確認できるのは便利です。
サブディスプレイに表示する項目は設定画面から変更できます。
その他にも通知の内容を確認したり、クイック設定へアクセスしてWi-Fiをオフにしたり、といった操作ができます。
ただ、思ったよりもサブ画面でできること(というか対応しているアプリ)は多くありません。
例えばGalaxy Z Flip 4みたいに「サブ画面にQRコードを表示して支払い」とかできれば良いのですけどね。
ソフトウェア面については、まだまだ改善の余地があると思いました。
国内版はピュアAndroid搭載
motorola razr 40sは素のAndroid OSに近い「ピュアAndroid」を搭載しています。
中国版ではMyuiという独自OSを搭載するようですが、国内版ではまだ搭載されていません。
ピュアAndroidはカスタマイズが少なく、シンプルで使いやすいのが特徴です。
中には「痒い所に手が届かなくて使いにくい」と感じる人もいますが、筆者はピュアAndroidが好みです。
プリインストールアプリも最低限で、余計なアプリが入っていません。
ただし、razr 40sはソフトバンク謹製のアプリが複数プリインストールされています。
筆者が試した限りでは、ソフトバンク系のアプリはすべてアンインストール or 無効化できました。
筆者のようにソフトバンク以外のSIMで使う人にとっては、不要なアプリを消せるのはありがたいですね。
消せないアプリが多いド〇モのスマホに比べるとずいぶんマシですね笑
motorola razr 40sのカメラ性能
続いてはmotorola razr 40sのカメラ性能をチェックします。
メインカメラは6,400万画素の広角カメラ、セカンドカメラは超広角・マクロ兼用です。
色鮮やかでキレイな写真が撮れる
さっそく、motorola razr 40sの作例を見ていきます。
いずれもメインカメラのオートモードかつAI補正オンで撮影し、サイズ変更以外の加工・修正はしていません。
色鮮やかで美しい写真が撮影できます。
ただ、AIによる補正がやや強いため好みが分かれるかもしれません。
AIによる補正が苦手な人は、設定でオフにしましょう。
ズームはデジタルのみ
motorola razr 40sは最大8倍のデジタルズームに対応しています。
望遠レンズを搭載しておらず、光学ズームには非対応です。
4倍まではまだマシですが、8倍までズームすると荒くなります。
ズームは2~3倍までにしておきましょう。
ズーム性能を重視する場合は望遠レンズを搭載するモデルを購入しましょう。
超広角とマクロも便利
1,300万画素のセカンドカメラは超広角+マクロカメラです。
超広角カメラとして使うと、メインカメラより広い範囲を含めた写真を撮影できます。
若干色味が変わってしまいますが、キレイに撮れています。
歪みも少なめです。
マクロカメラにすると、通常よりも被写体に近づいた状態で撮影できます。
エントリー~ミドルのマクロカメラはおまけ程度なことも多いですが、razr 40sのマクロカメラはそれなりに高品質です。
被写体に近づくと自動的にマクロカメラになる「オートマクロ」設定もあります。
マクロカメラをよく使うなら、オンにしておくと便利です。
夜景もノイズが少なくキレイ
motorola razr 40sは暗所撮影モード「ナイトビジョン」を搭載しています。
通常よりも明るく、ノイズが減っているのが分かりますね。
ナイトビジョンの作例は以下の通りです。
ノイズや白飛びを抑え、キレイに撮影できています。
ハイエンドモデルに比べると解像感では劣りますが、必要十分以上の出来ではないでしょうか。
ちなみにナイトビジョンでも超広角カメラを使ったり、ズーム撮影したりできます。
2倍ズーム+ナイトビジョンが思ったよりキレイに撮れました。
10倍とか20倍は無理ですが、2~3倍ならrazr 40sでも大丈夫そうです。
アウトカメラで自撮りできる
motorola razr 40sを閉じた状態でカメラを起動すると、サブディスプレイにカメラの映像が映ります。
インカメラより高性能なアウトカメラを使って自撮りが撮れるわけですね。
もちろん、サブディスプレイでもモードやレンズの変更が可能です。
ただ、画面サイズが小さいため良い感じの角度で撮影するのに苦労しました。
筆者が普段ほとんど自撮りしないからヘタなだけ、かもしれませんが笑
やはり、サブディスプレイをフル活用するならよりサイズが大きいrazr 40 Ultraのほうが良いでしょう。
motorola razr 40sのバッテリー性能
motorola razr 40sのバッテリー容量は4,200mAh、充電速度は最大30Wです。
ここ最近のAndroidスマホとしてはやや少なめなバッテリー容量ですが、実際の電池持ち・充電速度はどの程度なのでしょうか。
検証してみました。
バッテリー持ちは普通
最初にバッテリー持ちのテストです。
ベンチマークソフト「PCMark for Android」を利用して、バッテリー持ちをテストします。
PCMark for Android Benchmark
UL LLC無料posted withアプリーチ
以下の条件でPCMark for Androidを回し、バッテリーが20%になるまでの時間を計測しました。
テスト結果は60Hzで12時間27分、144Hzで11時間59分でした。
電池持ちは可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
バッテリー容量がやや少ないため、電池持ちも他のスマホに比べると少し短い結果でした。
例えば5,000mAhのバッテリーを搭載するmoto g52j 5G IIは15~16時間持ちます。
とはいえ、半日ぶっ続けで使っても20%は残る計算です。
長時間ゲームや動画視聴を利用するような人でなければ、丸1日は普通に持ちますね。
充電速度はかなり速い
続いては充電速度のテストです。
先ほどの実験で電池が0%になった状態から、100%になるまでの時間を計測しました。
motorola razr 40sは充電ケーブルもアダプタも付属していないので、筆者の私物を使用しています。
テスト結果は以下の通りです。
バッテリー残量 | 充電にかかった時間 |
---|---|
50% | 11分 |
80% | 25分 |
90% | 32分 |
100% | 40分 |
わずか40分で100%まで充電できました。
最近話題の”神ジューデン”ほどではありませんが、razr 40sの充電速度もかなり高速です。
これなら朝起きて充電がなくても、出かけるまでにしっかり充電できますね。
ワイヤレス充電は遅め
motorola razr 40sはワイヤレス充電に対応しています。
充電器に置くだけで簡単に充電でき、ケーブルを抜き差しするわずらわしさがありません。
ただし、充電速度は最大5Wとかなり遅めです。
バッテリー残量が20%になった状態から、100%になるまで充電してみました。
ACアダプタとケーブルは有線時と同じものを、ワイヤレス充電器はNIMASOの充電器を利用しています。
100%になるまで2時間47分もかかりました。
バッテリー残量 | 充電にかかった時間 |
---|---|
50% | 1時間1分 |
80% | 2時間5分 |
90% | 2時間26分 |
100% | 2時間47分 |
40分で満充電できた有線充電に比べると、かなり遅めです。
ケーブルの抜き差しが不要なのは楽ですが、さすがに時間がかかりすぎますね。
基本は有線充電を利用し、時間に余裕があるときはワイヤレス充電を使うのがおすすめです。
motorola razr 40sはステレオスピーカー搭載
motorola razr 40sはステレオスピーカーを搭載しています。
両方のスピーカーからバランス良く音が出ており、音がこもる感じもありません。
立体音響技術のDolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応しており、自分好みに音をカスタマイズ可能です。
「広がりのあるサウンド」という設定をオンにすると、さらに臨場感のある音を楽しめます。
音楽を聴くときはもちろん、動画視聴やゲームをプレイする際も迫力を感じます。
普段はイヤホンで音を聞く筆者ですが、razr 40sにしてからはついついスピーカーで音を聞いてしまいます笑
イヤホンジャックは非搭載
motorola razr 40sはイヤホンジャックを搭載していません。
有線イヤホンを使う場合はUSB type-C対応の交換アダプタを利用しましょう。
aptX Adaptiveに対応
motorola razr 40sはBluetoothイヤホンも使えます。
対応コーデックは以下の通りです。
aptX HDやLDACなど幅広いコーデックをサポートしています。
また、筆者が試した限りではaptX AdaptiveもOKでした(非公式なので注意)。
aptX AdaptiveやLDACに対応するイヤホンを持っていれば、ワイヤレスでも高品質な音を楽しめます。
モトローラ独自の機能を多数搭載
motorola razr 40sはモトローラ独自の機能を多数搭載しています。
モトローラスマホではお馴染みの「Motoアプリ」から、独自機能の設定が可能です。
ジェスチャーは簡単な動きでrazr 40sを操作できる機能です。
例えば「クイック撮影」をオンにすると、本体を2回ひねるだけで素早くカメラを起動できます。
いずれも便利な機能ですが、利用は必須ではありません。
必要な機能だけを使えばOKです。
指紋認証と顔認証に対応
motorola razr 40sは生体認証として指紋認証と顔認証に対応しています。
指紋認証は側面の電源ボタン内蔵型です。
精度は良好で、軽く触れるだけで画面ロックが即解除されます。
顔認証も良い感じです。
エントリー~ミドル機の顔認証と違い、razr 40sはスムーズに解除されます。
本体を開いてそのまま顔認証でロックを解除できるのが便利ですね。
nanoSIM + eSIMのDSDV対応
motorola razr 40はnanoSIM + eSIMのDSDVに対応しています。
SIMフリー版はもちろん、ソフトバンク専売のrazr 40sも同様です。
以前はキャリア版だとeSIMやDSDVが塞がれることがほとんどでした。
最近ではキャリア版もちゃんとDSDVが使えるのでありがたいですね。
ドコモやau回線もOK
motorola razr 40sの対応バンドは以下の通りです。
motorola razr 40sの対応バンド | |
---|---|
5G | n1 / 3 / 8 / 28 / 40 / 41 / 77 / 78 |
4G | B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 11 / 12 / 17 / 18 / 19 / 25 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 |
3G | B1 / 2 / 4 / 5 / 8 |
ソフトバンク専売モデルのrazr 40sも、対応バンドはSIMフリー版と変わりません。
ソフトバンク回線はもちろん、ドコモ回線・au回線にもしっかり対応しています。
実際にドコモ回線のLIBMO、au回線のIIJmioを試したところ問題なく利用可能でした。
APNも主要なところはプリインストールされています。
ただし、ドコモの5Gで重要なn79には非対応です。
他社SIMが使えるかどうかについては、別記事でも詳しくまとめています。
物理SIM2枚でのDSDVは不可
motorola razr 40sで使える物理SIMカードは1枚だけなので、nanoSIM + nanoSIMによるDSDVはできません。
microSDカードも利用不可です。
物理SIMカードのみでDSDVを利用したい場合は別の機種を検討しましょう。
最近はeSIM対応の格安SIMが増えてきたので、そこまで困らなくなりましたね。
motorola razr 40 Ultraとの違い
モトローラはmotorola razr 40sの上位モデルにあたるmotorola razr 40 Ultraもリリースしています。
motorola razr 40sとrazr 40 Ultraのスペックを比較してみましょう。
スペック | razr 40s | razr 40 Ultra |
---|---|---|
価格(直売) | 125,800円 | 155,800円 |
カラー | セージグリーン バニラクリーム サマーライラック※40sのみ | インフィニットブラック |
サイズ | 幅約73.95mm 高さ約170.82mm 厚さ約7.35mm | 幅約73.95mm 高さ約170.83mm 厚さ約6.99mm |
重さ | 約188.6g | 約188g |
ディスプレイ(メイン) | 約6.9インチ, pOLED FHD+(2,640×1,080) | 約6.9インチ, pOLED FHD+(2,640×1,080) |
ディスプレイ(サブ) | 約1.5インチ, 194×368 | 約3.6インチ, 1,066×1,056 |
リフレッシュレート | メイン:144Hz サブ:60Hz | メイン:165Hz サブ:144Hz |
OS | Android 13 | Android 13 |
SoC | Snapdragon 7 Gen 1 | Snapdragon 8+ Gen 1 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GB | 256GB |
アウトカメラ | 64MP(メイン) 13MP(超広角) | 12MP(メイン) 13MP(超広角) |
インカメラ | 32MP | 32MP |
バッテリー | 4,200mAh(30W) | 3,800mAh(30W) |
ワイヤレス充電 | 〇(5W) | 〇(5W) |
対応SIM | nanoSIM + eSIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 | 〇 |
5G | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax) | Wi-Fi 6E(802.11ax) |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
生体認証 | 指紋認証、顔認証 | 指紋認証、顔認証 |
防水・防塵 | IP52 | IP52 |
おサイフケータイ | 〇 | × |
もっとも大きな違いはサブディスプレイのサイズです。
motorola razr 40 Ultraは3.6インチの大型サブディスプレイを搭載しており、折りたたんだ状態でも多くのアプリを利用できます。
閉じた状態でもアプリを使いたいなら、razr 40 Ultraのほうが良いでしょう。
スペック面は共通点が多いですが、razr 40 UltraはSoCにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。
Snapdragon 7 Gen 1のrazr 40sよりも処理性能が優れており、ゲームを快適にプレイしたい人にもrazr 40 Ultraがおすすめです。
一方で、motorola razr 40 Ultraはおサイフケータイに対応していません。
筆者のようにおサイフケータイを利用したいなら、razr 40s一択ですね。
motorola razr 40sの販売価格
ここではmotorola razr 40sの販売価格を見ていきます。
定価は125,800円です。
これでも折りたたみスマホとしては割安ですが、SIMフリー版は実売11万ほどで販売されています。
例えばAmazonなら109,000円ほどです。
通信事業者ではソフトバンクまたはIIJmioが取り扱っています。
どちらも条件を満たすと10万円を下回る価格で購入可能です。
ソフトバンクなら実質24円
motorola razr 40をとにかく安く買うならソフトバンクがおすすめです。
ソフトバンク専売モデルの「motorola razr 40s」は条件を満たすと実質24円で1年間利用できます。
「新トクするサポート」を利用すると1~24回目まで917円/月、25~48回目は3,133円/月の合計48回払いになります。
25ヶ月目に返却すれば残りの支払いが免除されるため、2年間で実質22,008円です。
他社からMNPで乗り換えた場合は「オンラインショップ割」でさらに21,984円割引されるため、実質負担額は24円になります。
途中で返却する必要はありますが、ほぼ機種代金をかけずに2年間使えるなら”かなりアリ”でしょう。
3~4年以上使いたい人、手元に置いておきたい人は一括で買うのがおすすめです。
IIJmioは一括74,800円から
IIJmioでもmotorola razr 40を取り扱っています。
定価は112,000円ですが、他社からの乗り換えなら一括74,800円です。
一括で安く買うなら、IIJmioがおすすめです。
まとめ
以上、motorola razr 40sの実機レビューでした。
回線とセットなら10万円以下という価格の安さが魅力の折りたたみ機です。
処理性能やカメラは必要十分以上ですし、おサイフケータイや30Wの急速充電に対応するなど機能性も充実しています。
筆者のように、初めての折りたたみスマホとして買うのにピッタリの1台ですよ。
ヴィーガンレザー仕上げの上品なデザインも必見です。