motorola edge 20はモトローラから発売されているミドルハイクラスのスマホです。
モトローラ史上、最薄・最軽量をうたうスリムボディを売りにしています。

本体サイズは大きめですが、軽くて薄いので長時間利用しても手が疲れません。
144Hzのリフレッシュレート対応や光学3倍ズームのトリプルカメラなど、スペック面も充実しています。
薄くて軽いミドルハイクラスのスマホが欲しい人にピッタリです。
本記事ではmotorola edge 20を実際に使って良かったところやイマイチなところを本音でレビューしていきます。
薄くて軽いスタイリッシュボディ
さっそくmotorola edge 20の特徴でもあるボディからチェックしていきましょう。

カラーは黒系統の「フロストオニキス」のみです。
本体はアクリル素材ですが、ガラスボディと見間違うほど質感は良好です。
最大の特徴は薄さです。
最薄部分は厚みが6.99mmしかありません。
横から見るとその薄さが分かります。

サイドフレームはフラットなデザインに仕上がっています。
好みは分かれそうですが、筆者はiPhone 13シリーズのようなフラットデザインが好きなので大歓迎です。
本体側面右側のボタンは上から音量ボタンと電源ボタンです。
電源ボタンは指紋認証センサーも兼ねています。

反対側にはGoogleアシスタント呼び出しボタンが配置されています。
筆者はGoogleアシスタントをほとんど使いませんが、音量・電源ボタンと逆側にあるので邪魔になりません。

同じモトローラのスマホでもmoto g9 playは電源ボタンとGoogleアシスタント呼び出しボタンが近く、よく押し間違えていました。
motorola edge 20ならその心配は不要です。
背面左上にはトリプルレンズカメラが配置されています。
結構出っ張っており、存在感もなかなかです。

底面にはスピーカー、USB-Cポート、SIMトレイがあります。
イヤホンジャックはありません。

スピーカーはステレオではなくモノラルです。
正直、音質はあまり良くありません。
普通に動画を見る分には問題ありませんが、音楽鑑賞や音ゲーのプレイはイヤホン推奨です。
6.7インチの大型有機ELを採用
ディスプレイは6.7インチの有機ELディスプレイです。
パンチホール採用でノッチレスなので、かなり迫力があります。


発色も良く、動画視聴や電子書籍の閲覧にも最適です。
重量が軽くて手が疲れにくいのも◎
本体サイズはかなり大きく、片手での操作は厳しめです。

基本的には両手で操作したほうが良いでしょう。
専用のクリアケースが付属
motorola edge 20の付属品は以下の通りです。

専用のソフトケースが付属しています。
サイズはもちろんぴったりです。

電源ボタン部分はくりぬかれているので、指紋認証もばっちりです。
ケースを付けても厚みを感じないのは驚きました。

クリアケースを付けてもやはりカメラ部分は出っ張っています。

ケースを付けても机に置くとガタガタする点には注意が必要ですね。

ちなみに保護フィルムはついてません。
気になる人は別途用意しましょう。
筆者はミヤビックスさんの保護フィルムを貼っています。
motorola edge 20のスペック
motorola edge 20のスペックは以下の通りです。
スペック | motorola edge 20 |
---|---|
カラー | フロストオニキス |
サイズ | 幅約76mm 高さ約163mm 厚さ約6.99mm |
重さ | 約163g |
ディスプレイ | 約6.7インチ, 有機EL FHD+(2,400×1,080) |
リフレッシュレート | 144Hz |
OS | Android 12(要アップデート) |
SoC | Snapdragon 778G |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB |
アウトカメラ | 1億800万画素+1600万画素+800万画素 |
インカメラ | 3200万画素 |
バッテリー | 4,000mAh |
対応SIM | nanoSIM + nanoSIM |
DSDV | 〇 |
5G | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax) |
Bluetooth | 5.2 |
防水・防塵 | IP52 |
おサイフケータイ | × |
SoCにはミドルハイクラスのSnapdragon 778Gを採用しています。
700番台でも比較的上位のSoCで、少し前のハイエンドSoCであるSnapdragon 855/855 Plusに迫る性能です。
メモリ6GB、ストレージ128GBも申し分ありません。
一方でFelicaは搭載していないため、おサイフケータイは使えません。
防水もIP52と生活防水レベルで、IP68レベルのスマホと比べるとやや不安です。
価格は定価54,800円と、ミドルクラスでは少し高めに感じます。
ただし最近は価格が落ちており、新品でも4万円前後です。
Antutuスコアは約61万
ベンチマークソフト、Antutuを走らせてみたところスコアは約61でした。
ハイエンドクラスには一歩及ばないものの、比較的高いスコアと言えます。
-
- 20万未満:動作はモッサリ
- 20~30万:最低限の性能、軽いアプリはOK
- 30~50万:普段使いなら十分
- 50万~80万:ゲーム以外はサクサク動く
- 80万以上:多くのゲームが快適
SNSやブラウジング、動画視聴など普段使いなら問題ありません。
サクサク動いて快適ですよ。
3Dゲームもそれなりにプレイ可能
motorola edge 20でいくつかゲームも試してみました。
2Dゲームはもちろん、動作が重い3Dゲームもそれなりにプレイできました。
PUBGモバイルはクオリティ設定「HDR」、フレーム設定「ウルトラ」でプレイ可能です。
カクつくことなく、スムーズに動作しますね。


負荷が大きい原神もプレイしてみました。
起動した際のデフォルト設定は「低」です。

その後、最高設定にしてプレイしてみましたが思っていたよりも軽快でした。
原神はゲームが進むと動作が重くなる場面がありますが、低~中設定であればこなせそうです。
ただ、PUBGでも原神でも長時間プレイしていると本体が発熱しました。
PUBGはほんのりって感じですが、原神を最高設定でやると結構発熱します。
3Dゲームも動作はしますが、やはり負荷は大きいようです。
長時間、最高設定でプレイするならやはりSnapdragon 800番台搭載のハイスペックモデルを選びましょう。
144Hzの高リフレッシュレート対応
motorola edge 20はミドルクラスながら最大144Hzのリフレッシュレートに対応しています。
ディスプレイが1秒間に描写できる画像の数を表しており、高いほど映像が滑らかになります。一般的なスマホは60Hzです。
高リフレッシュレートのスマホを初めて使いましたが、とにかくヌルヌルです。
筆者はスマホであまりゲームをしないため、「リフレッシュレートは高くなくていいかな」と思っていました。

実際使ってみると、Twitterやブラウジングなどの普段使いも快適ですね。
高リフレッシュレートの恩恵についてはなかなか画像や動画では伝わりません。
可能であれば家電量販店などで実機を確認してみてください。
motorola edge 20ではリフレッシュレートを「自動」「60Hz」「144Hz」から選択可能です。

常時144Hzにするとバッテリーの消費が激しくなります。
基本的にはデフォルト設定の「自動」にしておけば良いでしょう。
プリインストールアプリは最低限
motorola edge 20は他のモトローラ機同様、ほぼカスタマイズされていないピュアAndroidを搭載しています。
プリインストールアプリはGoogleアプリが中心で最低限です。


Androidスマホを買ったらまず不要なアプリを大量にアンインストールする筆者。
モトローラ機はアンインストールするアプリが少ないので助かります(笑)
設定画面もシンプルでクセがありません。

XiaomiやOPPOなどのカスタムOSが苦手な人でも使いやすいでしょう。
motorola edge 20のカメラ性能をチェック
続いてはmotorola edge 20のカメラ性能をチェックしましょう。
motorola edge 20は背面にトリプルレンズカメラを搭載しています。
最大の特徴は1億800万画素のメインカメラです。
画素数が高ければ良い、というわけではありませんが、やはり1億と言われるとインパクトがありますね。
いくつかメインカメラの作例をどうぞ。









明るいところでは比較的キレイな写真が撮影できます。
AIがオンになっていますが、不自然すぎる加工もありません。

難しいことを考えず、とりあえずシャッターを切るだけでもキレイに撮れて楽しいですね。
1億画素での撮影はモード切替が必要
1億800万画素で撮影する際は「Ultra-Res」モードで撮影します。
通常モードとUltra-Resモードの違いを比較したいのですが、Ultra-Resモードの画像はそのままだと容量が大きすぎてブログに掲載できません。
とりあえずアップロードできるサイズまで下げてみましたが、これだとさほど違いは分かりませんね。




無加工の状態で比較しても、素人の筆者にはあまり違いが分かりませんでした。
拡大すると、確かにUltra-Resモードの方が高精細なのが分かります。
ただ、通常モードでも十分キレイです
それに、通常モードだと1枚3~5MBくらいの容量がUltra-Resモードだと1枚20~30MB前後の容量になります。
基本的には通常モードでの撮影で大丈夫でしょう。
きれいにボケるポートレート
背景をぼかすポートレートも対応しています。
境目も結構キレイにボケてくれますよ。




セカンドカメラは超広角/マクロ対応
1600慢画素のセカンドカメラは超広角の撮影に対応しています。
通常よりも広い範囲を含めたダイナミックな写真が撮影可能です。




超広角カメラだと画面の端が歪むことがありますが、あまり歪んでいませんね。
色合いも自然です。
また、セカンドカメラはマクロカメラも兼ねています。
被写体に近づいて迫力のある写真の撮影が可能です。

光学3倍ズームに対応
メイン・超広角に加えて800万画素の望遠レンズも搭載しています。
最大3倍の光学ズームが可能です。








デジタルズームと違って画質があまり劣化していません。
被写体に近づくことなく、キレイな写真を撮れますよ。
ナイトビジョンで夜景もキレイ
motorola edge 20は夜景用の撮影モードである「ナイトビジョン」を搭載しています。

ナイトビジョンを利用することで、暗い所でも明るい写真を撮れます。


夜景はスマホが苦手なシチュエーションの1つです。
motorola edge 20のナイトビジョンなら夜景もそれなりにキレイに撮れます。



明るい看板を撮影しても、白飛びが抑えられています。

暗所でもそれなりにキレイな写真を撮りたい、という人でも満足できますよ。
バッテリー持ち・充電速度をチェック
motorola edge 20は本体が薄いこともあり、バッテリー容量は4,000mAhとやや控えめです。
となると、電池持ちが悪くないか気になりますね。
バッテリー持ちは良好で、充電速度も高速です。
ただし、電池持ちはリフレッシュレートの設定にも左右されます。
電池持ちは普通、144Hz時は注意
まずはバッテリー残量が0になるまでYouTubeを再生する電池持ちのテストを実施しました。
- 電池100%
- 明るさMAX
- Wi-Fi接続
- 画面のスリープオフ
- YouTubeを全画面で再生
motorola edge 20は144Hzのリフレッシュレートに対応していますが、高リフレッシュレートにすると電池持ちが悪くなる傾向にあります、
そこで、リフレッシュレート「自動」と「144Hz」の2パターンでテストしてみました。
その結果がこちらです。
経過時間 | 自動 | 144Hz |
---|---|---|
1時間 | 94% | 92% |
2時間 | 87% | 83% |
3時間 | 80% | 73% |
4時間 | 72% | 65% |
5時間 | 64% | 55% |
6時間 | 54% | 46% |
6時間動画を見続けた結果、自動の時は54%、144Hzの時は46%でした。
やはりリフレッシュレートを高くすると電池の消耗が激しくなりますね。
最終的にバッテリーが0%になるまでは自動で12時間49分、144Hzで10時間39分でした。
バッテリー容量が4,000mAhであることを考えると、想定よりよく持ちました。
144Hzの時は電池の消耗が早くなります。
基本的には「自動」での運用が良さそうです。
約1時間で満充電可能
続いては充電速度のテストです。
motorola edge 20は独自の急速充電「TurboPower」に対応しています。
付属の30W充電器を使うことで高速充電が可能です。

さきほどのテストが終わって0%になった状態から充電にかかる時間を計測しました。
ACアダプタとUSBケーブルは付属品を利用しています。
充電速度テストの結果はこちら。
バッテリー残量 | 充電にかかった時間 |
---|---|
50% | 20分 |
80% | 33分 |
90% | 44分 |
100% | 1時間1分 |
なんと20分で50%まで充電できました。
朝起きて電池がなくても、家を出るまでに50%くらいまでは充電が可能です。
最終的に1時間1分で満充電できました。
ちなみに付属のACアダプタ以外に、PD対応充電器でも急速充電できます。
筆者が愛用しているAnkerのACアダプタでも急速充電できました。
独自機能が便利
motorola edge 20にはモトローラ独自の機能も多数搭載されています。
便利機能1.Motoアクション
個人的に、とくに便利なのが「Motoアクション」です。
簡単なジェスチャーでスマホを操作できます。

筆者がよく利用する機能は以下の3つです。
- クイックキャプチャー
- 3本指でのスクリーンショット
- 簡易ライト
もっとも使うのは「3本指でのスクリーンショット」ですね。
スマホが大きいと電源ボタン+音量ボタンの同時押しが辛いですが、このジェスチャーなら片手でパッとスクショが撮れます。
便利機能2.ゲームタイム
「ゲームタイム」はゲームを快適にプレイできる機能です。
ゲーム中にアイコンをタップするか、Motoアプリからアクセスできます。

通知をブロックしてゲームに集中したり、ゲームをしながら他のアプリを起動したりできます。

便利機能3.Ready For
Ready Forはmotorola edge 20をディスプレイにつなげる機能です。
大画面で動画やゲームを楽しめます。
motorola edge 20はMiracast対応ディスプレイとのワイヤレス接続、およびPC接続のみ利用が可能です。
ケーブルでの接続には対応していません。

ケーブルで手軽に接続したい場合はmoto g100を購入しましょう。
筆者はMiracast対応ディスプレイを持っていないためPC接続を試しました。
手順は簡単で、PC側にアプリを入れてQRコードをスマホ側で読み取るだけです。
遅延も少なくて驚きました。
ただワイヤレス接続だと4Kに対応していないのか、全画面表示ができません。
ちょっと残念ですね。

DSDV対応だがmicroSD非対応
motorola edge 20は2枚のSIMカードで同時に待ち受けできるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。
SIMトレイは表裏に1枚ずつSIMを装着するタイプです。
一見装着しにくそうですが、カチッとハマるので意外に簡単に挿入できました。

DSDVには対応しているものの、microSDカードは使えません。
ストレージは128GBと大容量なのでたいていの人は大丈夫でしょう。
ただ、画像やゲームをたくさん保存する人だと足りないかもしれません。
クラウドストレージなどをうまく活用してください。
motorola edge 20 fusionとの違い
motorola edge 20 fusionはmotorola edge 20の兄弟モデルです。
名前はよく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか?
edge 20とedge 20 fusionのスペックを一覧表にまとめました。
スペック | edge 20 | edge 20 fusion |
---|---|---|
定価 | 54,800円 | 43,800円 |
カラー | フロストオニキス | エレキグラファイト |
サイズ | 幅約76mm 高さ約163mm 厚さ約6.99mm | 幅約76mm 高さ約166mm 厚さ約8.25mm |
重さ | 約163g | 約185g |
ディスプレイ | 約6.7インチ, 有機EL, FHD+(2,400×1,080) | 約6.7インチ, 有機EL, FHD+(2,400×1,080) |
リフレッシュレート | 144Hz | 90Hz |
OS | Android 12(要アップデート) | Android 12(要アップデート) |
SoC | Snapdragon 778G | Dimensity 800U |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
アウトカメラ | 1億800万画素+1600万画素+800万画素 | 1億800万画素+800万画素+200万画素 |
インカメラ | 3200万画素 | 3200万画素 |
バッテリー | 4,000mAh | 5,000mAh |
対応SIM | nanoSIM + nanoSIM | nanoSIM + nanoSIM |
DSDV | 〇 | 〇 |
5G | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax) | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 5.2 | 5.0 |
防水・防塵 | IP52 | IP52 |
おサイフケータイ | × | × |
しっかり比較すると、違いがいくつかあります。
基本的なスペックは上位モデルであるmotorola edge 20がリードしています。
処理性能やカメラを重視するならmotorola edge 20がおすすめです。
とはいえ、motorola edge 20 fusionも普段使いには困らないスペックです。
バッテリーに関しては、edge 20よりも良く持ちます。
価格もedge 20より少し安いので、価格重視ならedge 20 fusionもおすすめです。
motorola edge 20はこんな人におすすめ
motorola edge 20は次のような人におすすめです。
motorola edge 20は大画面ながら軽量なボディを実現しています。
「大きな画面のスマホを使いたいけど、重たいのは嫌」という人にピッタリですよ。
ハイエンドではないものの、必要十分以上の処理性能・カメラ性能を持ちます。

4万円くらいで、普通に使えるスマホを求めている人におすすめです。
まとめ
以上、motorola edge 20のレビューでした。
- 薄くて軽いボディ
- 普段使いなら問題のないスペック
- 144Hzのリフレッシュレート
- カメラは光学3倍ズームが便利
- 夜景もまずまず
- スリムボディの割には電池持ちが良い
- 急速充電対応で充電がかなり早い
- おサイフケータイ非対応
- 防水は最低限のレベル
- microSDカードも使えない
- イヤホンジャックなし
- スピーカーはモノラルでイマイチ
薄くて軽いボディは想像以上に快適でした。
重いスマホが苦手な筆者ですが、motorola edge 20は問題なく使えます。
スペックも比較的高く、144Hzのリフレッシュレートも相まってゲームも快適にプレイできます。

光学3倍ズーム対応のカメラも便利です。
一方でおサイフケータイには対応していません。
microSDカードや有線イヤホンが使えないのも人によっては痛いですね。
デメリットもありますが、それさえ気にならないのであればメインスマホとしても十分おすすめできる1台だと感じました。
スタイリッシュで安っぽさは感じません。