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「iPhone 13 mini」レビュー!カメラも優秀なコンパクトスマホ

4.5
iPhone 13 mini iPhone
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iPhone 13 mini2021年発売の「iPhone 13シリーズ」のコンパクトモデルです。

先代モデル「iPhone 12 mini」の良い所はそのままに処理速度やカメラ性能が向上し、バッテリー持ちも改善されています。

筆者
筆者

片手で操作しやすく、それでいて画面が小さすぎない絶妙なサイズ感です。

引き続き指紋認証がないのは残念ですが、コンパクトスマホとしての完成度はかなり高めです。

本記事ではiPhone 13 miniを実際に購入して感じたメリット・デメリットについてレビューしていきます。

iPhone 13 miniの評価
  • デザイン4.0
  • サイズ感5.0
  • ディスプレイ4.0
  • 処理性能4.5
  • カメラ4.0
  • バッテリー4.0
この記事を書いた人
吾妻かずき

神奈川県相模原市在住のフリーライター。スマホ(とくにモトローラ)、クレジットカード、ゲームが好きです。格安SIM歴は10年を越え、その経験を生かしてスマホライターとして活動中。

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デザインは12 miniを踏襲

さっそくiPhone 13 miniの外観からチェックです。

基本的なデザインはiPhone 12 miniを踏襲していますが、カラーラインナップが変わっています。

筆者は新色の「スタートライト」を購入しました。

iPhone 13 mini

変わった名前の色ですが、ぶっちゃけて言うと「白」です。

少しクリーム色っぽい白で、とても可愛らしい色合いに仕上がっています。

背面カメラは12 miniと同じデュアルですが、配置が斜めになりました。

サイズも大きくなり、なかなかの存在感です。

iPhone 13 miniのアウトカメラ

側面はアルミフレームでサラサラとした手触りです。

Proモデルの側面は指紋が目立ちますが、iPhone 13 miniの側面は指紋が全く目立ちません。

iPhone 13 mini
左側面にはサウンドオン/オフボタンと音量ボタン、SIMトレイ

背面にはスピーカーとLightningコネクタが配置されています。

iPhone 13 mini

最近のiPhoneではUSB Type-Cが採用されているので、それに比べると残念なポイントです。

付属品は最小限

iPhone 13 miniの付属品は必要最低限のみです。

iPhone 13 miniの付属品
  • USB-C – Lightningケーブル
  • SIMピン
  • マニュアル
iPhone 13 miniの付属品

iPhone 12シリーズの時と同じですね。

ACアダプタはもちろん、ケースや保護フィルムも付属しません。

必要なものは自分で用意してください。

筆者はNimasoのケース保護フィルムを購入しました。

13 mini アクセサリ

ケースはTPU+ハードのハイブリッドケース。

脱着しやすく、サイズ感もピッタリです。

フィルムはガイド枠が付いており、スムーズに貼り付けられました。

しっかり画面の端までカバーしています。

iPhone 13 mini フィルム

セットで買っても約2,000円と安価なのもうれしいですね。

おすすめです。

片手でも余裕なコンパクトボディ

iPhone 13 mini最大の魅力がコンパクトなボディです。

ディスプレイサイズは5.4インチと、6インチ越えが当たり前の昨今では比較的小さめです。

本体も小さく、片手でも楽に持てます。

iPhone 13 miniは片手でも持ちやすいサイズ感
iPhone 13 miniは片手でも持ちやすいサイズ感

重量はたったの140gです。

長時間持っても手が痛くなりません。

筆者が持っているiPhone 12 Proと比較してみました。

iPhone 13 miniのほうが一回り小さいですね。

iPhone 13 mini 12 pro

同じくコンパクトモデルとして人気のiPhone SE(第2世代)と比べても小さいのが分かります。

iPhone 13 mini SE

本体は小さいですが、画面サイズはiPhone 13 miniのほうがわずかに大きいのが分かります。

ノッチ採用&ホームボタンを削った結果ですね。

iPhone 13 miniとiPhone SE
1画面の情報量には結構な違いがあります。

ディスプレイは有機ELで、発色も良好です。

ただし、Proモデルと違いリフレッシュレートは60Hzに留まっています。

ちなみにノッチですが、従来モデルよりわずかに幅が小さくなりました。

iPhone 13 miniのノッチ

iPhone 12 Proと比較すると、確かに幅が狭くなっています。

iPhone 13 miniのノッチ
上が12 Pro、下が13 mini。わずかにノッチが狭くなっています

とはいえ、誤差レベルの違いです。

ノッチが苦手な人はやはり嫌かもしれません。

逆に言えば、元々ノッチが気にならない人ならOKです。

iPhone 13 miniのスペック

iPhone 13 miniのスペックをまとめました。

スペックiPhone 13 mini
カラー(PRODUCT)RED
スターライト
ミッドナイト
ブルー
ピンク
グリーン
サイズ幅約64.2mm
高さ約131.5mm
厚さ約7.65mm
重さ約140g
ディスプレイ約5.4インチ, 2340×1080
リフレッシュレート60Hz
OSiOS 15
SoCA15 Bionic
メモリ非公開
ストレージ128GB/256GB/512GB
アウトカメラ1200万画素+1200万画素
インカメラ1200万画素
バッテリービデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大13時間
オーディオ再生:最大55時間
対応SIMnanoSIM + eSIM
DSDV〇(デュアルeSIM)
5G
Wi-FiWi-Fi 6(802.11ax)
Bluetooth5.0
防水・防塵IP68
Felica

Antutuスコアは69万前後(v10では150万)

ベンチマークソフト、Antutu(v9)を走らせてみました。

iPhone 13 mini Antutuスコア
iPhone 13 mini Antutuスコア
iPhone 13 mini Antutuスコア

スコアは69万前後でした。

iPhone 12が50万後半~60万ほどだったので、14%ほどスコアが向上しています。

このスコアなら、処理性能が足りなくて困ることはほぼありません。

なお、上記のスコアはバージョンが古いAntutuで計測したものです。

v10では150万を超えているようなので、2025年現在でも現役バリバリで使えるでしょう。

重たい3Dゲームも快適

iPhone 13 miniなら負荷の大きい3Dゲームもサクサク快適です。

いくつか試してみました。

まずは筆者もがっつりプレイしているFGOから(テストプレイはサブ垢ですが)。

iPhone 13 miniでFGO

動作は全く問題なし。

一括DLすればロードも短く、周回もはかどります。

iPhone 13 miniでFGO

オダチェンもスムーズですし、カクつきやすい宝具演出も滑らかに動きます。

iPhone 13 miniでFGO
iPhone 13 miniでFGO
iPad(2017)だとカクつく楊貴妃の宝具演出もぬるぬるです

続いて原神です。

iPhone 13 miniで原神

動作の重いゲームとして知られていますが、iPhone 13 miniならそれなりに快適です。

グラフィック設定を最高にしても一応動きます。

iPhone 13 miniで原神
iPhone 13 mini 原神
景色もとってもきれいです
iPhone 13 mini 原神
ガチャもサクサク引けます

Proモデルのような120Hzリフレッシュレートには対応していませんが、60FPSでも十分ぬるぬるですね。

ただ、最高設定で長時間プレイすると発熱が気になりました。

本体サイズが小さく、熱がこもりやすいのかもしれません。

筆者
筆者

発熱やバッテリーが気になる人は設定を少し下げておきましょう。

他にもいくつかゲームをやりましたが、総じて快適でした。

本体が小さいため発熱が少し気になります。

それでも、よほど長時間ゲームをやる人でなければ気にならないでしょう。

iPhone 13 miniのカメラ性能

続いてはiPhone 13 miniのカメラをチェックします。

iPhone 13 miniのカメラはiPhone 12 miniと同じくメイン(広角)+超広角のデュアルカメラです。

 メイン(広角)超広角
画素数12MP12MP
F値f/1.6f/2.4
レンズ7枚構成5枚構成
センサーシフト手ぶれ補正
ナイトモード

スペック上はiPhone 12 miniとあまり変わっていません。

しかし、メインカメラは大型センサーを採用し、超広角レンズも新設計により暗所での性能が向上しています。

iPhone 12シリーズでは最上位のPro Maxのみだった「センサーシフト手ぶれ補正」にも対応しました。

まずはメインカメラで撮影した画像をいくつかどうぞ。

ブログ掲載用にサイズを小さくしていますが、それ以外の加工はしていません。

(人や車のナンバーが映っているところはモザイク処理しています)

iPhone 13 miniのメインカメラ
iPhone 13 mini 作例
iPhone 13 mini 作例
iPhone 13 mini 作例
iPhone 13 作例
iPhone 13 作例
iPhone 13 mini 作例
iPhone 13 mini 作例追加

明るいところでは、普通にキレイです。

過去モデルより少し鮮やかになった気がしますが、不自然さはありません。

サッと取り出してこれだけの写真が撮れるのはさすがです。

ポートレート(背景ボケ)ももちろん撮れます。

ProモデルのLiDARスキャナはありませんが、十分なぼけ具合です。

iPhone 13 mini ポートレート
iPhone 13 mini ポートレート
iPhone 13 miniのポートレート作例

夜景はキレイだがゴースト多め

iPhone 13 miniなら夜景もキレイに撮影できます。

メインカメラはセンサーが大型化し、これまでより明るい写真が撮影可能です。

iPhone 13 mini 夜景
iPhone 13 mini 夜景
iPhone 13 mini
iPhone 13 mini 夜景

ただ他の機種と比べると、光がレンズ内で反射して写真に緑色の斑点が映る「ゴースト」が起きやすいと感じました。

iPhone 13 mini ゴースト
空の部分にゴーストが起きている

ゴーストが起こらないようにうまく撮影する必要がありますね。

iPhone 12シリーズでも報告があったので、改善されていないのはちょっと残念です。

超広角カメラもより明るく

超広角カメラもスペック上の変化はありませんが、新しいセンサーを搭載しています。

明るい所ではかなりきれいに、ダイナミックな写真を撮影可能です。

歪みもあまりありません。

超広角カメラもナイトモードを使えます。

前モデルよりも明るい写真を撮影可能です。

メインカメラには劣るものの、夜景でもそれなりにキレイな写真を撮影できます。

シネマティックモードで映画のような動画撮影

iPhone 13シリーズは全機種で「シネマティックモード」に対応しています。

写真のポートレートのように、動画の撮影中に被写体以外をぼかせる機能です。

撮影中はiPhoneが自動的にフォーカスする被写体を切り替えてくれます。

手動で被写体を選択することも可能です。

位置をずらして2つのフィギュアを並べ、シネマティックモードを試してみました。

撮影開始直後は手前(右側)のフィギュアがフォーカスされ、後ろのフィギュアがぼけています。

iPhone 13 mini シネマティックモード

この状態で後ろ(左側)のフィギュアをタップ。

フォーカスが後ろのフィギュアに移り、右側のフィギュアはぼけていますね。

iPhone 13 mini シネマティックモード

実際の動画はこちらです。

フォーカスする被写体や被写界深度などを撮影後に変更することもできます。

気に入らない時に手直しできるのは便利ですね。

iPhone 13 mini シネマティックモード

Appleはシネマティックモードで「映画のような動画が撮れる」と謡っていますが、確かに映画のような雰囲気の動画が撮れます。

筆者は普段スマホで動画をあまり撮りませんが、シネマティックモードはいろいろなところで試してみたいと思いました。

iPhone 13 miniのバッテリーをチェック

iPhone 13 mini 充電イメージ

続いてiPhone 13 miniのバッテリーをチェックします。

本体サイズが小さいminiはバッテリー容量も他のモデルより少なめです。

iPhone 13シリーズのバッテリー容量
  • iPhone 13 mini:2,046mAh
  • iPhone 13:3,277mAh
  • iPhone 13 Pro:3,095mAh
  • iPhone 13 Pro Max:4,352mAh

※あくまでも非公式

バッテリー容量と本体サイズはトレードオフなので、容量が少ないのはしょうがないですね。

それでも前モデルのiPhone 12 miniよりも容量が増えており、公式では持続時間も1.5時間伸びています。

では実際の電池持ちはどうなのでしょうか。

以下の条件で、電源が切れるまでYouTubeの動画を再生し続けるテストを実施しました。

バッテリーテストの条件
  • 電池100%
  • 明るさMAX
  • Wi-Fi接続
  • 画面のスリープオフ

その結果がこちらです。

経過時間バッテリー残量
1時間96%
2時間86%
3時間76%
4時間66%
5時間56%
6時間45%

YouTubeを6時間再生しても45%の電池が残っていました。

思っていたよりも長持ちですね。

最終的に、電池が0%になるまで10時間21分かかりました。

サイズを考慮すると、十分な電池持ちと言えます。

筆者
筆者

SNSや調べものがメインの人なら、丸1日くらいは持ちそうです。

なお、iPhone 13 miniはワイヤレス充電(Qi)および磁力でくっつくMagSafeにも対応しています。

充電器にピタっとくっつけるだけで充電できるので、とっても便利ですよ。

生体認証は顔認証のみ

iPhone 13 miniの生体認証はiPhone 12シリーズに引き続き顔認証(Face ID)のみです。

iPhone 13 mini Face ID

精度は良好で、画面を覗き込むだけで素早く画面ロックが解除されます。

マスクを着けたままでもOKです。

iPhone 13 mini iOS 15.4
アップデートでマスク認証が追加されました。

マスク着用時にFace IDを有効にするかどうかは、設定から切り替えられます。

マスク着用時のFace IDの設定

セキュリティ重視でマスク着用時の認証をオフにすることも可能です。

シリーズ初のデュアルeSIM対応

iPhone 13 miniシリーズで初めてデュアルeSIMに対応しました。

eSIMは物理的なSIMカードなしで、スマホ本体に直接データを書き込めるSIMです。

eSIMとは

iPhone 12シリーズも対応していますが、一度に利用できるeSIMは1つだけでした。

iPhone 13 miniでは2つのeSIMを同時に使えるようになっています。

筆者も楽天モバイルとUQモバイルを併用中です。

iPhone 13 mini eSIM

他にもY!mobileIIJmio、大手キャリアの格安プラン(ahamo/povo2.0/LINEMO)などのeSIMも利用できます。

もちろん物理SIM+eSIMによるDSDVも可能です。

これまで以上に柔軟で自由度の高いSIM運用ができますね。

まとめ

以上、iPhone 13 miniのレビューでした。

iPhone 13 miniの良かったところ
  • 片手でラクラク持てるコンパクトボディ
  • 重量も軽い
  • iPhone 13シリーズでは最安価格
  • 高い処理性能で最新ゲームもサクサク快適
  • 夜景や動画も楽しく撮れるカメラ
  • バッテリー持ちは12 miniから改善
  • Face IDの精度は良好(マスク対応)
  • デュアルeSIM対応
iPhone 13 miniのイマイチなところ
  • 付属品は最小限
  • リフレッシュレートは60Hz
  • Lightning継続(人によっては良かったかも?)
  • 夜景はゴーストが出やすい
  • 指紋認証は非搭載

一番の魅力はコンパクトなボディですね。

筆者もそれだけでProではなくiPhone 13 miniを選びました。

動作もサクサクですし、カメラ性能もアップして写真撮影が楽しくなります。

デュアルeSIM対応も地味に便利ですね。

Lightning端子が継続、指紋認証を非搭載など残念なところもあります。

これらを差し引いても、iPhone 13 miniは最高のコンパクトスマホですね。