格安SIMやスマホについて調べると、さまざまな専門用語が出てきます。
専門用語の中には日常だとあまり使わないものや、意味が難しいものも少なくありません。
そこで、格安SIMやスマホに関する専門用語集を作ってみました。
スマホに詳しくない人でも理解できるように、できる限り簡潔にまとめています。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
本記事の目次です。
あ行
IMEI
読み方:あいえむいーあい
「国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)」の略です。
端末を識別するための番号で「識別番号」「シリアル番号」とも言います。
SIMロック解除などの手続きで必要です。
iOS/iPadOS
読み方:あいおーえす/あいぱっどおーえす
Apple社が自社製品用に開発しているOS(基本ソフトウェア)です。
iPhone用に「iOS」が作られ、そのiOSから派生してiPad専用の「iPadOS」が作られました。
Android
読み方:あんどろいど
Googleが開発したスマホ向けのOS(基本ソフトウェア)です。
同社のPixelシリーズをはじめ、さまざまなメーカーがAndroid搭載スマホを開発・販売しています。
eSIM
読み方:いーしむ
スマホやタブレットなどの端末に埋め込まれているタイプのSIMのことです。
物理的なSIMカードを挿し替えることなく、オンライン上の手続きだけで契約および解約できます。
iPhoneシリーズはiPhone XR以降の全機種で対応しています。
AndroidもPixelシリーズ(4以降)やAQUOSシリーズ(一部機種)などで利用可能です。
SMS
読み方:えすえむえす
「ショートメッセージサービス」の略です。
電話番号を使ってメッセージのやり取りができます。
昨今では本人認証の手段として利用されるケースが多いです。
NFC
読み方:えぬえふしー
「Near Field Communication」の略です。
デバイスをかざす、あるいは近づけるだけで無線通信できる技術です。
スマホ以外にクレジットカードなどにも使われています。
NFCには複数種類があり、「Felica」もNFCの規格の1つです。
MNP
読み方:えむえぬぴー
「Mobile Number Portability(携帯電話番号ポータビリティ)」の略です。
携帯電話会社を乗り換える際に、元の会社の電話番号を新しい会社へ引き継げる制度です。
MNPを利用することで、同じ電話番号のまま別の電話会社へ乗り換えられます。
MVNO
読み方:えむぶいえぬおー
「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」の略です。
他社の回線を借りてサービスを提供する事業者を指します。
格安SIMを提供している事業者のほとんどはMVNOです。
回線を貸す側の大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)は「MNO(移動体通信事業者)」と呼ばれます。
APN/APN設定
読み方:えーぴーえぬ/えーぴーえぬせってい
「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略です。
スマホをインターネットに接続する際に経由する中継地点のことです。
接続するAPNを設定することを「APN設定」と言います。
格安SIMでデータ通信を利用するためにはAPN設定が必要です。
エントリーパッケージ
読み方:えんとりーぱっけーじ
格安SIMを申し込む際にかかる初期費用(3,300円が一般的)を無料にできるパッケージです。
ネット通販や家電量販店などで購入できます。
大手キャリア/キャリア
読み方:おおてきゃりあ/きゃりあ
自社で通信回線を持っている大手通信事業者のことです。
単に「キャリア」と言うこともあります。
一般的にはドコモ、au、ソフトバンクの3社のことです。
最近では「楽天モバイル」を含めた4社を指すこともあります。
OS(オペレーティングシステム)
読み方:おーえす(おぺれーてぃんぐしすてむ)
スマホに搭載される基本ソフトウェアです。
ユーザーがスマホを簡単に操作できるように、ハード(SoCやメモリなど)とソフト(アプリや各種機能)の仲介役を担っています。
おサイフケータイ
読み方:おさいふけーたい
スマホをかざすだけで支払いができる決済サービスの総称です。
NFCの1つである「Felica」によって実現しています。
主な対応サービスはEdy、iD、QUICPay、モバイルSuicaなどです。
か行
顔認証
読み方:かおにんしょう
人の顔を認証し、本人であることを確認する仕組み・機能です。
あらかじめ顔データを登録しておけば、スマホのインカメラをのぞき込むだけで画面ロックを解除できます。
ColorOS
読み方:カラーオーエス
中国のスマホメーカー、OPPOが独自のカスタマイズを施したAndroid OSです。
基本的な使い勝手はAndroidのままですが、独自の機能やデザインが追加されています。
機内モード
読み方:きないもーど
スマホの通信を遮断するモードです。
機内モードをオンにするとデータ通信、通話、Wi-Fi接続、Bluetoothがすべて一括でオフになります。
データ通信やWi-Fiが不調な際に機内モードのオン/オフを切り替えることで改善されることもあります。
キャリア決済
読み方:きゃりあけっさい
アプリ課金やネット通販の代金などを携帯電話料金とまとめて支払う決済方法です。
大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)がサービスを展開しています。
一部を除き、格安SIMではキャリア決済を利用できません。
キャリアメール
読み方:きゃりあめーる
大手キャリアが用意しているメールサービスです。
- ドコモ:@docomo.ne.jp
- au:@au.com
- ソフトバンク:@softbank.ne.jo
格安SIMに乗り換える場合も「キャリアメール持ち運びサービス」を使えば、月額330円でキャリアメールアドレスを維持できます。
Quick Charge(QC)
読み方:くいっくちゃーじ(きゅーしー)
急速充電規格の1つです。
QC対応のスマホと充電器を組み合わせることで、通常よりも短い時間でバッテリーを充電できます。
最新バージョンはQuick Charge3.0です。
同じ急速充電規格である「PD」との互換性はありません。
さ行
SIM/SIMカード
読み方:しむ/しむかーど
「Subscriber Identity Module」の略です。
契約者の電話番号や識別番号といった契約情報が記録されています。
スマホで電話やデータ通信を利用するために必要です。
ICチップを内蔵しており、小さなカード型であることから「SIMカード」とも言います。
SIMフリー
読み方:しむふりー
SIMロックがかかっていない状態のことです。
回線に対応してさえいれば、どのキャリア・格安SIMのSIMカードを挿しても使えます。
SIMフリー状態のスマホを「SIMフリースマホ」とも言います。
SIMロック/SIMロック解除
読み方:しむろっく/しむろっくかいじょ
利用できる通信会社を制限する仕組みです。
例えばドコモのSIMロックがかかっているスマホでは、ドコモのSIMカードしか使えません。
SIMロックを解除する手続きが「SIMロック解除」です。
SIMロック解除されたスマホはSIMフリー状態になり、キャリアを問わず使えます。
指紋認証
読み方:しもんにんしょう
指紋を利用してスマホの持ち主本人であることを認証する仕組み・機能です。
指紋認証対応のスマホなら、指で触れるだけでロック画面を解除できます。
本体の側面または背面にセンサーを内蔵するものが主流ですが、最近では画面内にセンサーを埋め込むタイプも増えています。
Snapdragon
読み方:すなっぷどらごん
米Qualcomm社が開発しているスマホ向けのSoCです。
多くのAndroidスマホに採用されています。
後ろにつく数字で世代や性能が分かるようになっています。
例:Snapdragon 888、Snapdragon 778Gなど
ストレージ
読み方:すとれーじ
スマホのデータを保存しておく領域です。
アプリはもちろん、画像や動画、音楽などスマホに関するあらゆるデータが保存されます。
メモリと間違えられることが多いですが、あちらは一時的な作業領域のことです。
SoC(ソック)
読み方:そっく
「System on a Chip」の略です。
スマホを動作させるのに必要なパーツが集まった、スマホの頭脳とも言えるチップです。
一般的に高性能なSoCを積んでいるスマホほど、処理性能も高くなります。
速度切り替え
読み方:そくどきりかえ
高速通信と低速通信を切り替える機能です。
格安SIMのマイページや専用アプリで利用できます。
低速通信に切り替えると速度制限中と同じ速度(200kbpsが一般的)に制限されます。
その代わりに、低速通信中はデータ通信量を消費しません。
「節約モード(UQモバイル)」や「mineoスイッチ(mineo)」など、独自の呼び方をする格安SIMもあります。
た行
Touch ID
読み方:たっちあいでぃー
Apple製品に搭載されている指紋認証のことです。
現行のiPhoneシリーズではiPhone SE(第3世代)のみTouch IDを搭載しています。
iPadはiPad Proを除くモデルで利用可能です。
Qi(チー)
読み方:ちー
ワイヤレス充電の規格の1つです。
ワイヤレス充電に対応するスマホのほとんどがQi規格に対応しています。
DSDS/DSDV
読み方:でぃーえすでぃーえす/でぃーえすでぃーぶい
「dual SIM dual standby」の略です。
1台のスマホで2枚のSIMカードを同時に待ち受けできます。
DSDSの上位互換が「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)」です。
2枚のSIMを同時に4G回線で待ち受けできるという違いがあります。
現在はDSDVが主流です。
Dimensity
読み方:でぃめんしてぃ
台湾のMediaTek社が開発しているスマホ用のSoCシリーズです。
おもにミドル~ハイエンドのスマホに搭載されています。
テザリング
読み方:てざりんぐ
スマホを経由してゲーム機やタブレット、ノートパソコンなどをインターネットに接続する機能です。
Wi-Fi環境がない場所でも、スマホをモバイルルーターのように使ってインターネットに接続できます。
データ繰り越し
読み方:でーたくりこし
余ったデータ通信量を翌月に繰り越す機能のことです。
例えば月3GBのプランで2GBしか使わなかった場合、余った1GBが翌月に繰り越されます。
翌月は元の3GB+繰り越した1GB=合計4GBのデータ通信が利用可能です。
デュアルeSIM
読み方:でゅあるいーしむ
2つのeSIMを同時に使える機能です。
eSIM + eSIMの組み合わせでDSDVを実現できます。
国内ではiPhone 13/14シリーズおよびiPhone SE(第3世代)が対応しています。
デュアルSIM
読み方:でゅあるしむ
1つのスマホに2枚のSIMカードを挿すことです。
2枚のSIMカードを同時に待ち受ける場合はDSDVに対応している必要があります。
DSDVに対応していないデュアルSIMスマホの場合、SIMを切り替えながら使います。
トリプルスロット
読み方:とりぷるすろっと
2枚のSIMカードとmicro SDカードを同時に使えるSIMカードスロットです。
一般的なSIMカードスロットはSIMカードを置くとスロットが埋まるため、micro SDカードが使えません。
トリプルスロット対応スマホなら2枚のSIMカードを置きつつ、micro SDカードも利用可能です。
は行
バースト転送
読み方:ばーすとてんそう
低速通信中でも、最初の読み込みだけ高速通信できる機能です。
IIJmioやOCNモバイルONE、mineoなどで利用できます。
速度切り替えとの相性も◎
HarmonyOS
読み方:はーもにーおーえす
中国のスマホメーカー、HUAWEIが独自に開発したOSです。
元々はIoTデバイス向けでした。
米国の制裁でAndroidを使えなくなったのを機に、HUAWEIスマホにも搭載されるようになりました。
Face ID
読み方:ふぇいす あいでぃー
Apple製品に搭載されている顔認証のことです。
iPhone X以降のiPhone(SEモデルを除く)とiPad Proに搭載されています。
iOS 15.4以降かつiPhone 12以降であればマスク着用時も画面のロックを解除可能です。
Felica
読み方:ふぇりか
ソニーが開発した非接触ICカード技術です。
SuicaやICOCAなどの交通系ICカード、nanacoやWAONといった電子マネーに採用されています。
おサイフケータイを利用する場合は、Felica対応端末が必要です。
+メッセージ
読み方:ぷらすめっせーじ
電話番号でメッセージのやり取りができる機能です。
専用アプリから利用できます。
+メッセージ(プラスメッセージ)
NTT DOCOMO,KDDI,SoftBank無料posted withアプリーチ
SMSに似ていますが、文字だけでなくスタンプや写真などを送れるという違いがあります。
データ定額サービスに加入していれば、送信料もかかりません。
フリーメール
読み方:ふりーめーる
無料で使えるメールサービスです。
キャリアメールと違い、アカウントさえあれば携帯キャリアの契約に関係なく継続利用できます。
GmailやYahoo!メール、iCloudメールなどが代表的です。
VoLTE
読み方:ぼるて
「Voice over LTE」の略で、LTEのデータ通信を利用して音声通話できる機能です。
3Gの音声通話より高音質、電話しながらデータ通信を使えるといったメリットがあります。
ま行
MIUI
読み方:みーゆーあい
中国のスマホメーカー、Xiaomiが独自のカスタマイズを施したAndroid OSです。
Xiaomi製のスマホおよびタブレットに搭載されています。
アイコンやアニメーションなど、デザインにこだわって作られています。
mAh(ミリアンペアアワー)
読み方:みりあんぺああわー
スマホのバッテリー容量の単位です。
この数値が大きいほどバッテリー容量が多く、電池が長持ちします。
最近では4,000mAh前後が一般的です。
メモリ
読み方:めもり
データを一時的に保存しておく作業領域です。
メモリの容量が多いと、たくさんのアプリを同時に起動しても動作が安定します。
最近では4~6GBのメモリを搭載している機種が主流です。
ストレージと混同しやすいですが、メモリが増えてもアプリや画像を保存できる数は変わりません。
や・ら・わ行
USB Power Delivery(PD)
読み方:ゆーえすびー ぱわー でりばりー(ぴーでぃー)
急速充電規格の1つです。
PDに対応するデバイスと充電器を利用することで、通常よりも早く充電できます。
Quick Charge(QC)との互換性はありません。
リフレッシュレート
読み方:りふれっしゅれーと
ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数を表します。
単位はHz(ヘルツ)です。
リフレッシュレートが高いほど、スマホのスクロールや映像が滑らかになります。
一般的なスマホは60Hzですが、最近では90Hzや120Hzといった高リフレッシュレートモデルも増えています。
ワイヤレス充電
読み方:わいやれすじゅうでん
ケーブルを利用せずにスマホやタブレットなどのバッテリーを充電できる技術です。
ワイヤレス充電器に置くだけで充電できる、ケーブルを抜き差しする必要がないといったメリットがあります。
ワイヤレス充電の規格の1つがQi(チー)です。
意味が分からない用語がいっぱいあると、格安SIMやスマホを選ぶのに疲れてしまいます。