iPhone XRは2018年に発売されました。
発売から約5年経ち、そろそろ最新モデルへの変更を検討する頃合いかもしれません。
ただ、最新のiPhoneはスペックが良い分だけ価格も高めです。
となると、iPhone XRはいつまで使えるのか気になりますよね。
断言はできませんが、筆者の予想では「2025年くらいまでは問題なく使える」と考えています。
本記事ではiPhone XRはまだ現役で使えるのか、そしていつまで使えるのかを解説します。
iPhone XRはいつまで使えるのか?
筆者の予想では、iPhone XRは「あと2年くらいは問題なく使える」と考えています。
将来のことは誰にも分かりませんし、断言もできません。
ただ、これまでのiPhoneのOSサポート期間を考えると最低でも1年は確実に使えるでしょう。
iPhone XRはiOS 17に対応
スマホを長く使う上では「最新のOSに対応するか」が重要です。
iPhone XRは2023年9月にリリースされたiOS 17にも対応しています。

実際に筆者もiPhone XRをiOS 17にアップデート済みです。
2025年くらいまでは使えると予想
筆者は、iPhone XRは少なくともあと2年(2025年まで)は使えると予想しています。
歴代のiPhoneを見ると基本的に5回はiOSアップデートを受けています。
iPhone XRはリリース時にiOS 12、2023年にiOS 17へアップデートされました。
これまでの傾向を考えるとiOS 17で終わりか、iOS 18(仮)までアップデートされる可能性があります。
少なくともiOS 18が登場する2024年秋までは問題ありません。
仮にiOS 18に非対応でも、セキュリティアップデートは1~2年受けられるでしょう。

したがって「iPhone XRは2025年くらいまでは問題なく使える」と予想します。
iOSアップデートが打ち切られたからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。
ただし、最新のアップデートを受けられない状態で使うのは避けるべきです。
- 最新のアプリを使えなくなる可能性がある
- セキュリティ的なリスクが大きい
iOSのサポートが切れた場合は、素直に新しい機種へ買い替えましょう。
iPhone XRは2023年も現役
iPhone XRは型落ちモデルですが、スペック的には2023年現在も現役で使えます。
- 処理性能は必要十分
- カメラ性能も及第点
- FelicaやeSIMなど機能も充実
- 9,800円でバッテリー交換も可能
処理性能は必要十分
iPhone XRは型落ちですが、普通に使う分には困らないスペックを持っています。
スペック | iPhone XR |
---|---|
カラー | ファントムホワイト ファントムブラック ピンクゴールド |
サイズ | 幅約71mm 高さ約146mm 厚さ約7.6mm |
重さ | 約168g |
ディスプレイ | 約6.1インチ, AMOLED FHD+(2,340×1,080) |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 13(要アップデート) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
アウトカメラ | 5000万画素+1000万画素+1200万画素 |
インカメラ | 1000万画素 |
バッテリー | 3,700mAh |
対応SIM | nanoSIM |
DSDV | × |
5G | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11ax) |
Bluetooth | 5.2 |
防水・防塵 | IPX5/IPX8、IP6X |
Felica | 〇 |
SoCはA12 Bionicを搭載しています。
最新世代のA16 Bionicより4世代古いものの、性能は比較的高めです。
実際にベンチマークテストしてみました。
Antutuスコアは50万前後、Geekbenchスコアはシングル1107/マルチ2514です。



筆者が持っているmotorola edge 20(約5万円)とほぼ同じスコアです。
iPhone XRは「最新のミドルハイクラスAndroid」並みの性能を持っていると言えます。
iPhone 14や13のような新しい機種には到底、敵いません。
逆に「そこまでスペックを重視しない」「普段使いが快適ならOK」という人ならiPhone XRでも問題ありません。
ウマ娘やFGOなども快適
iPhone XRならゲームもそれなりに快適です。
「ウマ娘」は標準版+高品質化でもサクサク動きました。
固有スキル演出もぬるぬるです。


FGOも快適です。
2倍速の宝具演出もスムーズに再生されます。


ただし、長時間プレイするとやや発熱を感じました。
SoCやバッテリーが劣化しているので、ある程度の発熱は仕方がありませんね。
原神はやや厳しい
iPhone XRの性能はあくまでもミドルハイ程度です。
ハイエンドのようになんでもこなせるわけではなく、負荷の大きい3Dゲームのプレイには向きません。
試しに原神をプレイしてみました。
デフォルトの設定は「中」で、「高」以上にすると警告が出ます。
高画質でのプレイは厳しめですね。


「中」設定ならそれなりに動きます。
ただ、敵が多い場所などは少しカクつきます。

そして中設定でも結構な発熱ですね。
空き時間にちょっとプレイするくらいなら問題ありませんが、長時間がっつりプレイするのには向きません。
カメラ性能も及第点
iPhone XRのアウトカメラは12MPのシングルカメラです。
超広角カメラは搭載していませんし、広角カメラの性能も最新機種に劣ります。
それでも明るいところでの撮影なら十分キレイです。







ここ最近のスマホでは当たり前に搭載しているナイトモードもありません。
その割にはキレイに撮れますが、やはりiPhone 12や13には劣ります。


とは言え、4年前のスマホでこれだけ撮れれば十分ではないでしょうか。
FeliCaやeSIMなど機能も充実
iPhone XRは古いモデルですが、機能面は充実しています。
Suicaなどの電子マネーユーザーにとっては必須なFeliCaもちゃんと搭載しています。
物理的なSIMカードなしで契約できる「eSIM」も利用可能です。

2つのeSIMを同時に使うデュアルeSIMはできません。
物理SIMとのDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)はOKです。
ワイヤレス充電も対応しています。
磁石でくっつくMagSafeは使えませんが、やはり置くだけで充電できるのは便利です。
9,800円でバッテリー交換も可能
iPhone XRはAppleに依頼すればバッテリーを交換できます。
価格は9,800円です。

長くXRを使っている場合、バッテリーが劣化しているでしょう。
バッテリーさえ交換すれば、もうしばらく使えますよ。
iPhone XRは古い機種の割にはバッテリー容量が多く、電池持ちも良好です。
最新機種に比べたiPhone XRのデメリット
最新機種に比べると、iPhone XRには次のようなデメリットもあります。
- マスク着用時の顔認証は不可
- 5G通信は非対応
マスク着用時の顔認証は不可
iPhone XRはマスク着用時の顔認証(Face ID)によるロック解除に非対応です。
iOS 15.4から、マスクをしたまま顔認証できるようになりました。
筆者もiPhone 13 miniで試しましたが、いちいちマスクをずらさなくて良いのは楽ですね。
この機能を使えるのはiPhone 12以降のモデルのみです。
iPhone XRはマスク時の顔認証に対応していません。
マスクをつける機会が多い昨今では、ちょっと不便ですね。
なお、Apple WatchがあればiPhone XRでもマスクを着けたまま顔認証できます。
Apple Watch(Series 3以降)を装着している場合は、マスクを着けているときにApple Watchを使ってiPhone(Face IDを搭載しているモデル)を安全にロック解除できます。
引用元:Apple
Apple Watchとの併用も検討しましょう。
5G通信は非対応
iPhone XRは5G通信に対応していません。
各社の5Gプランを契約しても、利用できるのは4G回線のみです。
ただし、5G通信は対応エリアがまだ広くありません。
それに現在のコンテンツ(動画視聴など)なら4G回線でも速度的には十分です。
5Gに対応していなくても、さほど問題ありません。
iPhone XRを買う方法
2023年現在、iPhone XRを買う方法は大きく3つです。
Appleストアや大手キャリアでの取り扱いはとっくに終了済みです。
基本的には中古ショップやネット通販、フリマなどで中古品を購入することになります。
価格は状態やショップによって異なりますが、おおむね以下の通りです。
- 64GB版
25,000~30,000円前後 - 128GB版
28,000~38,000円前後 - 256GB版
36,000~40,000円前後
中古ショップで買う際は「SIMロック」と「ネットワーク利用制限」の有無をしっかりチェックしてください。
ネットワーク利用制限が「×」になった際に返金・返品してくれる「赤ロム保証」があるショップなら安心ですね。
Amazonで整備品を買える
出来る限り状態の良いものが欲しいなら、Amazonで整備品を買うのも手です。
通常の中古より少し高いですが、状態は良好です。
最安はUQ(ゲオモバ経由)とのセット
以前はいくつかの格安SIMでも中古のiPhone XRを取り扱っていました。
記事執筆時点では取り扱いがほぼ終了しており、筆者が確認した限りでは以下の2つのみです。
iPhone XRを最安で買えるのはUQモバイルです。
といってもUQモバイル公式ではなく、正規代理店であるゲオモバイルを経由する必要があります。
状態Aの64GB版なら、他社からMNPで乗り換えると一括3,300円で購入できます。

ちなみに筆者が購入した時は一括3,900円でした。
iPhone XRをとにかく安く買うならゲオモバイル経由でUQモバイルとセット購入がおすすめです。
中古品なので、在庫がなくなりやすい点には注意しましょう。
ワイモバイルではソフトバンクの認定中古品を取り扱っています。
他社からMNPで128GBモデルが一括9,600円です。

そこそこ安いですが、こちらも在庫がなくなりやすいようです。
気になる人は早めに購入しましょう。
他の型落ちiPhoneとの違い
型落ちのiPhoneを使う場合、iPhone XR以外にもいくつか選択肢があります。
ここではiPhone XRを同世代のiPhone XS、1世代新しいiPhone 11と比較してみました。
XSとの違いはカメラ性能

まずは同世代であるiPhone XSとの比較です。
スペック | iPhone XR | iPhone XS |
---|---|---|
価格相場 (64GB) | 2.5~3万円前後 | 3~3.5万円前後 |
カラー | レッド イエロー ホワイト コーラル ブラック ブルー | ゴールド スペースグレイ シルバー |
サイズ | 幅75.7mm 高さ150.9mm 厚さ8.3mm | 幅70.9mm 高さ143.6mm 厚さ7.7mm |
重さ | 約194g | 約177g |
ディスプレイ | 6.1インチ(1,792×828) | 5.8インチ(2,436×1,125) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
OS | iOS 16対応 | iOS 16対応 |
SoC | A12 Bionic | A12 Bionic |
メモリ | 3GB(非公開) | 4GB(非公開) |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB | 64GB/256GB/512GB |
アウトカメラ | 1200万画素 | 1200万画素+1200万画素 |
インカメラ | 700万画素 | 700万画素 |
バッテリー | 2,942mAh(非公開) | 2658mAh(非公開) |
対応SIM | nanoSIM + eSIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 | 〇 |
5G | × | × |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 5(802.11ac) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
防水・防塵 | IP67 | IP68 |
Felica | 〇 | 〇 |
SoCは同じですが、メモリはXRより1GB多い4GBです。
カメラは超広角カメラを備えており、広い範囲を含めた写真を撮影できます。
それでいてXRよりコンパクトかつ軽量です。
スペックや携帯性重視ならiPhone XSを選びましょう。
唯一、バッテリー容量はiPhone XRが優れています。
新品のようにはいきませんが、バッテリー持ち重視ならiPhone XRがおすすめです。
11はXRより性能も価格も上

次はiPhone XRより1世代新しいiPhone 11と比較してみました。
スペック | iPhone XR | iPhone 11 |
---|---|---|
価格相場 (64GB) | 2.5~3万円前後 | 4~5万円前後 |
カラー | レッド イエロー ホワイト コーラル ブラック ブルー | ブラック グリーン イエロー パープル レッド ホワイト |
サイズ | 幅75.7mm 高さ150.9mm 厚さ8.3mm | 幅75.7mm 高さ150.9mm 厚さ8.3mm |
重さ | 約194g | 約194g |
ディスプレイ | 6.1インチ(1,792×828) | 6.1インチ(1,792×828) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
OS | iOS 16対応 | iOS 16対応 |
SoC | A12 Bionic | A13 Bionic |
メモリ | 3GB(非公開) | 4GB(非公開) |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB | 64GB/128GB/256GB |
アウトカメラ | 1200万画素 | 1200万画素+1200万画素 |
インカメラ | 700万画素 | 1200万画素 |
バッテリー | 2,942mAh(非公開) | 3110mAh(非公開) |
対応SIM | nanoSIM + eSIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 | 〇 |
5G | × | × |
Wi-Fi | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 6(802.11ax) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
防水・防塵 | IP67 | IP68 |
Felica | 〇 | 〇 |
1世代新しいということもあり、スペックで選ぶならiPhone 11ですね。
iPhone 11に搭載されているA13 BionicはXRのA12より20%ほど性能が優れています。


処理性能を重視するならiPhone 11がおすすめです。
その代わりに価格はiPhone XRより1~2万円ほど高くなります。
価格重視ならiPhone XRですね。
まとめ
以上、iPhone XRは「まだ使えるのか」「いつまで使えるのか」について、筆者なりに解説しました。
2018年発売のモデルですが、スペック的にはまだまだ使えます。
「3Dゲームをがっつりプレイしたい」「カメラにこだわりたい」というような人でなければ十分ですね。
最新バージョンの「iOS 17」への対応も確定しています。
筆者の予想が正しければ、少なくともあと2年、2025年くらいまでは使えるでしょう。
サブとしてはもちろん、メインの端末としてもまだまだイケますよ。
「まだまだiPhone XRを使いたい」「サブ用にiPhone XRを買いたい」という人もいるでしょう。