2020年4月8日、ついにMNOの楽天モバイルが本格始動しました。
1年間無料でデータ通信も電話も使い放題、さらに最大26,000円分のポイントがもらえるお得なキャンペーンを実施中とてんこ盛りです。
一方で楽天回線が使えるエリアはかなり限定されているなど課題も残されています。
筆者が住んでいる岡山県も楽天回線は使えないため、パートナー回線(au回線)を利用中です。
今回は楽天回線エリア外に住んでいる筆者が楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)を実際に利用し、メリットやデメリットをレビューしたいと思います。
楽天モバイル(MNO)のサービス内容おさらい
レビューの前に、楽天モバイル(MNO)のサービスを簡単におさらいしておきましょう。
- プランはRakuten UN-LIMITのみ
- 月額2,980円でデータ通信も電話を使い放題
- 先着300万人は1年無料で使える
- 楽天回線エリア外はau回線を月2GBまで&低速通信が1Mbps
- 4/22からは月5GBに
- 契約縛り/違約金なし
- 一部のiPhoneでも使えるが保証対象外
プランは1つのみ。先着300万人は1年間無料で使い放題!
楽天モバイル(MNO)のプランは「Rakuten UN-LIMIT」の1つのみです。
Rakuten UN-LIMITは月額2,980円でデータ通信と電話が無制限に使えます。
大手キャリアの使い放題または大容量プランと比べてもかなり安いです。
キャリア | プラン | 月額料金 |
---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT | 2,980円 |
ドコモ | ギガホ(60GB)+かけ放題 | 8,680円 |
au | auデータMAXプラン Pro+通話定額 | 9,180円 |
ソフトバンク | メリハリプラン+定額オプション+ | 9,280円 |
しかも先着300万人は1年間、月額料金が無料で使えます。
始まったばかりなのでメインで使うのは不安、という人でも無料で試せるので安心ですね。
初期費用&MNP転出手数料も無料に!
月額料金1年無料に加えて、2020年11月からは初期費用とMNP転出手数料も無料になりました。
完全無料で契約できて、1年間無料で使えて、無料で他社に電話番号を引き継ぐことが可能です。
しかも違約金もありません。
1年間は完全ノーリスクで楽天モバイルを試せます。
かなりの大盤振る舞いですね…!
楽天回線エリア外は月5GBまで&1Mbpsの低速通信使い放題
楽天モバイル(MNO)のデータ通信が使い放題なのは、あくまで「楽天回線エリア」のみです。
楽天回線エリアは関東圏と愛知県、そして関西圏の一部エリアだけ。
それ以外のエリアはすべて対応エリア外です。
楽天回線エリア外ではau回線を利用することになります。
利用できるデータ通信量も月2GBまでと少ないです。
1年無料とはいえこれでは…と思っていたのですが4/22から月5GBに増量されました。
しかも、低速通信の最大通信速度が128kbpsから1Mbpsに大幅アップ。
使い勝手がかなり向上しました。
月5GBに電話かけ放題、そして1Mbpsの低速通信が使い放題。
これで1年間無料と考えるとかなり太っ腹ですね。
一部のiPhoneでも使えるが保証対象外
楽天モバイル(MNO)の最大のデメリットがiPhoneで使いにくいことでしょう。
eSIMに対応しているiPhone XR以降の機種は「一応」楽天モバイルが使えることになっています。
ただしiPhoneでの動作は保証外。
完全に自己責任での利用になります。
4月16日に新型iPhone SEが発表されましたが、こちらでも対応キャリアに楽天モバイルはありませんでした。
eSIM対応なので、利用はできると思いますが自己責任でしょう。
さらに通話アプリのRakuten Linkが使えないので、電話がかけ放題になりません。
かけ放題が使えないのは魅力半減ですね。
Rakuten LinkアプリのiOS版が登場しました。
iPhoneでも楽天モバイルのかけ放題の利用が可能です。
ようやく一歩前進しましたね。
2020年12月には「my 楽天モバイル」アプリもiOS版が登場しました。
少しずつですが、iPhoneでも使いやすくなっていますね。
実際に楽天モバイル(MNO)を使ってみた感想
1年無料ということで、筆者もさっそく楽天モバイル(MNO)を申し込んでみました。
筆者は楽天回線エリア外に住んでいるため楽天回線の使い勝手はレビューできません。
ただ、楽天回線のレビューはいろんなところでやっています。
むしろ楽天回線エリア外に住んでいる人も多い=楽天回線エリア外でも使い物になるのか気になる人も多いはずです。
というわけで、楽天回線エリア外代表の1人(?)として使い勝手をレビューしたいと思います。
通信速度は楽天回線エリア外でも安定
まずは気になる通信速度のチェックです。
測定にはアプリ「Speedtest.net」を利用しています。
とりあえず4つの時間帯に分けて速度を計測してみました。
下り速度 | 上り速度 | |
---|---|---|
9:00 | 49.4Mbps | 19.2Mbps |
12:00 | 35.5Mbps | 13.1Mbps |
18:00 | 41.0Mbps | 17.3Mbps |
21:00 | 51.5Mbps | 20.6Mbps |
どの時間帯も安定した速度が出ていますね。
お昼とか夕方も大手キャリアと全く変わらない速度です。
というより、筆者は楽天回線エリア外に住んでいるので回線は大手キャリア(au)そのもの。
本当は楽天回線をレビューしたかったんですけどね…(涙
とりあえず、楽天回線エリア外でも高速通信は普通に使えます。
なお、楽天回線エリア外でも測定アプリの表示は「Rakuten」でした。
さすがにauとはならないか。
1Mbpsの低速通信がかなり快適
楽天モバイル(MNO)はサービス開始日にサービス内容がアップデートされ、パートナーエリア利用時の低速通信の速度が128kbpsから1Mbpsにアップしました。
楽天モバイル(MVNO)のスーパーホーダイみたいな感じですね。
データ通信量を使い切った後はもちろん、速度切り替えで制限モードにした場合も1Mbpsの速度になります。
実際に使ってみると、確かにおおむね1Mbpsの速度でした。
1Mbpsでいろいろ試してみたところ、以下のような用途なら快適に使えました。
- LINE
- SNS(Twitter)
- ゲーム(ドラクエウォーク)
- 音楽ストリーミング(Apple Music)
- YouTube(480p)
これまでバースト転送ありの200kbpsや500kbpsなどの低速通信も活用してきました。
ただ、上記の速度だと「最低限の用途ならなんとかこなせる」という感じです。
対して1Mbpsの速度ではほとんどの用途は快適にこなせます。
個人的には最近はまっているドラクエウォークが快適なのがうれしいです。
200kbpsだと読み込みに時間がかかることもありましたが、楽天モバイルの低速ならかなりスムーズに動きます。
YouTubeも480p(標準画質)なら途中で止まることなくスムーズに再生可能です。
実際に楽天モバイル(MNO)の制限モードでYouTubeを再生してみました。
スマホで見るなら標準画質で十分。
データ通信量を気にせず動画を見られるのは快適ですね。
ちなみに楽天モバイルのスーパーホーダイは回線が混雑する12時台と18時台は低速が300kbpsに制限されていました。
対して、楽天モバイル(MNO)では上記の時間帯も1Mbpsの速度です。
アプリの使い勝手はまずまず
楽天モバイル(MNO)では2つの専用アプリが用意されています。
- my 楽天モバイル
- Rakuten Link
my 楽天モバイルは楽天モバイル(MNO)の公式アプリです。
データ通信量の確認や速度切り替えといった手続きができます。
大手キャリアの公式アプリと比べるとできることは少ないですが、その分シンプルで見やすいです。
Rakuten Linkは通話・SMS・チャット機能を搭載した通話アプリ。
格安SIMにも通話アプリ(プレフィックス通話用)が用意されていますが、あれとほぼ同じです。
Rakuten Linkアプリから発信した場合のみ通話料が無料になります。
スマホの連絡先を自動でインポートしてくれます。
ダイヤルパッドから直接入力したり、履歴から折り返し電話をかけることも可能です。
標準の電話アプリとたいして変わらないので、とくに違和感なく使えますね。
SMSの送受信やチャット機能もついているようです。
でも今はLINEがあればいいので、こちらの機能はあまり使わなそう。
マイページはMVNOよりスッキリ見やすくなった
楽天モバイル(MNO)はMVNOと比べるとマイページがスッキリして見やすくなりました。
MVNO版のマイページ「メンバーズステーション」はごちゃごちゃしてたし、広告も多いしでとても見づらかったです。
MNO版のマイページは一切広告がなく、項目も少なくてスッキリしていますね。
動作保証されている端末が少ない
楽天モバイル(MNO)は動作保証されいている端末が非常に少ないです。
基本的に、楽天モバイルで発売している端末とMVNO版楽天モバイルで発売されていた以下の機種以外は自己責任での利用になります。
- AQUOS zero SH-M10
- AQUOS R2 compact SH-M09
- AQUOS sense2 SH-M08
- AQUOS sense plus SH-M07
- AQUOS R compact SH-M06
- AQUOS sense lite SH-M05
- Reno 10x Zoom
- AX7
- R17 Pro
- Find X
- HUAWEI P30 lite
- HUAWEI nova lite 3
上記以外の端末はすべて動作保証外です。
他の端末でも動作する可能性はありますがすべて自己責任となります。
ちゃんと動作保証があるスマホで使いたい、という人にとってはかなり選択肢が少ないですね。
ちなみに僕はSIMフリー版のOPPO Reno Aで楽天モバイル(MNO)を利用中。
楽天モバイル版OPPO Reno Aと違って動作保証外ですが、問題なく使えています。
eSIM対応機種なら楽天モバイルのeSIMが利用できる
楽天モバイルは物理的なSIMなしで契約できる「esIM」が利用できます。
音声通話機能付きのeSIMは国内では楽天モバイルが初めてです。
実際にiPhone SE(第2世代)で楽天モバイルのeSIMを利用してみました。
やはり、SIMカードの入れ替えが不要なのは楽ですね。
物理SIMとの併用もできます。
楽天モバイルはまだメイン回線として使うには不安定なので、現状はサブ回線として他の格安SIMや大手キャリアと併用するのがおすすめです。
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月額料金も初期費用も無料で5,000ポイントももらえるとかどうなってるんですかね(笑)
さらに、対象の端末とセットなら最大20,000ポイントがもらえます。
対象端末 | 販売価格(一括) | もらえるポイント |
---|---|---|
OPPO Reno3 A | 36,182円 | 20,000ポイント |
AQUOS sense3 lite | 23,619円 | 20,000ポイント |
AQUOS sense3 plus | 34,528円 | 20,000ポイント |
Galaxy Note10+ | 89,982円 | 20,000ポイント |
Rakuten mini | 17,000円 | 15,000ポイント |
AQUOS R5G | 117,091円 | 15,000ポイント |
Galaxy A7 | 17,000円 | 15,000ポイント |
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近くに楽天モバイル利用者がいない人はぜひ僕のIDを使って下さい。
IDは「XUVcmCzyUurK」です。
キャンペーンの詳細については楽天モバイル公式サイトも参考にしてください。
楽天モバイルのよくある質問
- 口座振替できる?
- できます。ただし、毎月100円の口座振替手数料がかかります。
- 楽天ポイントを支払いに使える?
- 使えます。my 楽天モバイルから設定可能です。
- 解約方法は?
- my 楽天モバイルで解約可能です。「契約プランを表示」→「各種手続き」→「解約」の順に進んでください。
- 留守番電話は使える?
- 使えます。MVNOと違い、標準で留守番電話が使えるようです。月額料金も無料。
まとめ
というわけで楽天モバイル(MNO)のレビューでした。
- 楽天回線エリア内なら1年間無料でデータ通信も電話も使い放題
- エリア外でも月5GBまで使える&低速通信が1Mbpsで使い放題
- 現状、iPhoneでの利用はおすすめしない
- 通信速度は安定している
- 1Mbpsが使い放題なのはかなり便利
- 専用アプリはどちらもシンプル
- 動作保証端末がかなり少ない
楽天回線エリアが狭い、iPhoneで使いにくいなど問題点も多めです。
ですが、月5GB&電話かけ放題&低速1Mbpsが使い放題で1年間無料なのはお得だと思います。
現状ではメインで他の大手キャリアや格安SIMを利用し、サブで楽天モバイル(MNO)を1年試すのがおすすめです。
今なら最26,000円分の楽天スーパーポイントももらえますよ。
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