iPhone SE(第2世代)は2020年に発売された廉価モデルのiPhoneです。
当時の最新SoCを搭載して最安5万円以下というコスパの良さで大ヒットしました。
筆者も発売直後に購入し、今もサブ機として使っています。
そんなiPhone SE(第2世代)ですが、発売からすでに3年経過しています。
- 「iPhone SE(第2世代)はあとどれくらい使えるのか」
- 「まだ現役で使えるのか」
現在もiPhone SE(第2世代)を利用中の人やこれから購入を考えている人にとっては、上記のような点が気になるでしょう。
本記事では、iPhone SE(第2世代)は現役で使えるのか、いつまで使えるのかを実際に利用している筆者が解説します。
iPhone SE(第2世代)の詳しいレビューはこちらです。
iPhone SE(第2世代)はいつまで使えるのか?
筆者の予想では、iPhone SE(第2世代)は「2025年秋くらいまでは問題なく使える」と考えています。
その根拠は以下の通りです。
OSサポートはあと1~2回と予想
スマホを長く使う上では、OSのアップデートが不可欠です。
iPhone SE(第2世代)があとどれだけOSアップデートされるか断定はできません。
これまでの傾向を考慮すると、おそらく1~2回はアップデートされるでしょう。
主な歴代iPhoneのアップデート回数を見ると、だいたい5~6回はアップデートされています。
iPhone SE(第2世代)はiOS 13を搭載して販売され、2025年現在はiOS 17までアップデート可能です。
来年以降どうなるかは分かりませんが、歴代のiPhoneと同じならiOS 18(仮)までは対応するでしょう。
追記:iPhone SE2もiOS 18へ対応
2024年6月11日にiOS 18が正式発表され、iPhone SE(第2世代)もiOS 18へアップデートされることが分かりました。
iOS 18は2024年秋に正式リリースされる予定です。
筆者の予想通り、2025年秋くらいまではiPhone SE(第2世代)も問題なく使えるでしょう。
修理サポートは2027年3月ごろまで
iPhone SE(第2世代)は2027年3月ごろまでAppleの修理サポートを受けられる予定です。
Appleでは、販売終了から5年間は修理サポートを提供しています。
iPhone、iPad、iPod、Mac、Apple TV 製品をお持ちのお客様は、Apple がその製品を販売店に供給した最終日から最低 5 年間は Apple のサービスプロバイダ (Apple Store 直営店、独立系修理プロバイダなど) から修理サービスを受けたり、部品を入手したりできる場合があります。
引用元:Apple
iPhone SE(第2世代)の販売が終了したのは2022年3月です。
その5年後である2027年3月ごろまでは、サポートを受けられると予想されます。
まだまだ安心して使えそうですね。
iPhone SE(第2世代)はスペック的にも現役
iPhone SE(第2世代)はサポートが長いだけでなく、スペック的にもまだまだ現役です。
スペック | iPhone SE(第2世代) |
---|---|
カラー | ブラック ホワイト レッド |
サイズ | 幅約67.3mm 高さ約138.4mm 厚さ約7.3mm |
重さ | 約148g |
ディスプレイ | 約4.7インチ(1,334×750) |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | iOS 16(要アップデート) |
SoC | A13 Bionic |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB |
アウトカメラ | 1200万画素 |
インカメラ | 700万画素 |
バッテリー | 1,821mAh |
対応SIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 |
5G | × |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11ax) |
Bluetooth | 5.0 |
防水・防塵 | IP67 |
Felica(Apple Pay) | 〇 |
iPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを搭載しています。
最新世代のA17 Proより4世代古いものの、処理性能は比較的高めです。
ベンチマーク「Antutu」を実行したところ、約60万のスコアを記録しました。
あくまでもベンチマークは目安ですが、このスコアなら処理性能が足りなくて不満を感じることはほぼありません。
動画視聴やSNS、調べものといった日常的な用途ならサクサク快適です。
IP67の防水・防塵性能も備えます。
完全防水ではないため過信は禁物ですが、雨の中や水回りでも安心です。
軽いものならゲームもOK
iPhone SE(第2世代)ならゲームもプレイできます。
実際にいくつかゲームを試してみましたが、負荷の軽いゲームはそれなりに快適です。
Fate/Grand Order(FGO)
まずFGOですが、動作は快適そのものです。
戦闘中のカクつきはほとんどなく、宝具演出も滑らかに再生されます。
オダチェンもスピーディです。
ガチャや画面の遷移もスムーズです。
PUBG MOBILE
最後にPUBG MOBILEですが、こちらも快適にプレイできました。
クオリティ「FHD」+フレーム設定「ウルトラ」でも動作はスムーズです。
カクつきもないため、安定してエイムできました。
エイム力があるとは言っていない。
ただ、PUBG MOBILEは1マッチのプレイでも結構発熱しました。
負荷の大きいゲームをがっつりプレイしたい場合は、もう少し新しいiPhoneを買ったほうが良いでしょう。
eSIMやFeliCaにも対応
iPhone SE(第2世代)は廉価モデルですが、最近のiPhoneに搭載されている機能にはしっかり対応しています。
FeliCaを搭載しているので、Suicaなどの電子マネーが使えます。
本体サイズが小さいので、おサイフケータイ専用端末としてもピッタリです。
物理的なSIMカードなしで契約できる「eSIM」にも対応しています。
物理SIM(nanoSIM)とeSIMのDSDV対応で、2枚のSIMカードの併用も可能です。
ホームボタン搭載の貴重なモデル
iPhone SE(第2世代)はホームボタンを搭載している数少ないiPhoneです。
もちろん、Touch ID(指紋認証)も使えます。
iPhone 12以降のモデルでは、マスクをつけたままFace IDによる顔認証が可能になりました。
それでも、やはりTouch IDのほうがスムーズですね。
最新機種に比べたiPhone SE(第2世代)のデメリット
まだまだ現役で使えるiPhone SE(第2世代)ですが、最新機種に比べると次のようなデメリットがあります。
画面が小さい
iPhone SE(第2世代)は画面サイズが4.7インチと小さめです。
本体が小さくホームボタンもあるため、最近のiPhoneに比べるとかなり小さく感じます。
機種 | サイズ |
---|---|
iPhone SE(第2世代) | 4.7インチ |
iPhone 12 mini/13 mini | 5.4インチ |
Phone 11 Pro | 5.8インチ |
iPhone 11~14 | 6.1インチ |
iPhone 12~14 Pro | 6.1インチ |
iPhone 12~14 Pro Max | 6.7インチ |
実際に筆者のiPhone XR(6.1インチ)と比較すると、かなり差があります。
大画面の機種に慣れていると、ゲームや動画視聴の際に迫力が足りないと感じるかもしれません。
もう少し画面が大きい機種が良いなら、iPhone 12 mini/13 miniがおすすめです。
iPhone 12 mini/13 miniはノッチを採用し、かつホームボタンがありません。
iPhone SE(第2世代)より画面が大きく、それでいて本体はコンパクトです。
ホームボタンへのこだわりがないなら、iPhone 12 miniか13 miniも検討しましょう。
カメラ性能は最新機種に劣る
iPhone SE(第2世代)のカメラは、最新機種に比べるとイマイチです。
アウトカメラはシングルカメラで、超広角カメラや望遠カメラはついていません。
ナイトモードや人物以外へのポートレートなども利用不可です。
とくに夜景の撮影では上位機種との差が出ます。
夜景をキレイに撮りたいなど、こだわりがある人には向きません。
ただし、iPhone SE(第2世代)でも明るい所ではそれなりにキレイな写真が撮れます。
「カメラへのこだわりがなく、とりあえず普通に撮れればOK」という人ならiPhone SE(第2世代)のカメラでも十分です。
5G通信に非対応
iPhone SE(第2世代)は5G通信に対応していません。
5G通信を利用したい場合は、5Gに対応するiPhoneを購入してください。
5G通信のエリアはそこまで広くありませんし、通信速度も4Gで十分です。
動画視聴やゲームも普通に利用できます。
よほどこだわる人でなければ、4GのみのiPhone SE(第2世代)で問題ありません。
バッテリー持ちは良くない
iPhone SE(第2世代)は本体サイズが小さいため、必然的にバッテリー容量も少なくなります。
他のiPhoneに比べると、バッテリー持ちはあまり良くありません。
しかも中古の場合、発売から時間が経っているのでバッテリーも劣化しているでしょう。
ゲームや動画視聴を利用しない人でも、毎日の充電が必須です。
筆者のiPhone SE(第2世代)も、ゲームやSNSを利用しているとまず1日持ちません。
iPhone SE(第2世代)を続ける場合は、バッテリー交換も検討しましょう。
10,500円でバッテリーを新品に交換可能です。
バッテリーを交換すれば、もっと長くiPhone SE(第2世代)を使えますよ。
iPhone SE(第2世代)を安く買う方法
iPhone SE(第2世代)はAppleストアでの取り扱いが終了しています。
大手キャリアや格安SIMでも新品の取り扱いはありません。
これから購入する場合は中古品を買いましょう。
中古なら1万円台で購入可能
iPhone SE(第2世代)の中古相場は1万円台後半~3万円前後です。
容量 | 中古相場 |
---|---|
64GB | 17,000~20,000円前後 |
128GB | 21,000~27,000円前後 |
256GB | 27,000~30,000円前後 |
64GBなら最安1万円台から購入できます。
後継モデルが発売されていることもあり、かなりお手頃価格ですね。
格安SIMならさらに安く買える可能性あり
一部の格安SIMではiPhone SE(第2世代)をセット購入できます。
格安SIM | 容量 | 価格 |
---|---|---|
IIJmio | 64GB | 中古:24,800円 未使用品:39,800円 |
UQモバイル | 64GB / 128GB | 24,400円 |
ワイモバイル | 64GB / 128GB | 64GB:21,600円 128GB:29,520円 |
格安SIMの契約が必要ですが、割引によって中古ショップより安く買えるケースもあります。
例えばワイモバイルの場合、他社から乗り換えると64GB版は一括1円、128GB版は7,520円から購入可能です。
iPhone SE(第2世代)をとにかく安く買いたいなら、格安SIMの割引を活用しましょう。
iPhone SE(第3世代)との違い
2022年4月に、iPhone SE(第2世代)の後継モデルであるiPhone SE(第3世代)が発売されています。
見た目はほぼ同じですが、どのような違いがあるのでしょうか?
簡単にとまとめました。
スペック | iPhone SE(第2世代) | iPhone SE(第3世代) |
---|---|---|
カラー | ブラック ホワイト レッド | スターライト ミッドナイト レッド |
サイズ | 幅約67.3mm 高さ約138.4mm 厚さ約7.3mm | 幅約67.3mm 高さ約138.4mm 厚さ約7.3mm |
重さ | 約148g | 約144g |
ディスプレイ | 約4.7インチ(1,334×750) | 約4.7インチ(1,334×750) |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
OS | iOS 17(要アップデート) | iOS 17(要アップデート) |
SoC | A13 Bionic | A15 Bionic |
メモリ | 3GB(非公式) | 4GB(非公式) |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB | 64GB/128GB/256GB |
アウトカメラ | 1200万画素 | 1200万画素 |
インカメラ | 700万画素 | 700万画素 |
バッテリー | 1,821mAh | 2,018mAh(非公式) |
対応SIM | nanoSIM + eSIM | nanoSIM + eSIM |
DSDV | 〇 | 〇(デュアルeSIM) |
5G | × | 〇 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11ax) | Wi-Fi 6(802.11ax) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
防水・防塵 | IP67 | IP67 |
Felica(Apple Pay) | 〇 | 〇 |
一番の違いはバッテリー持ちです。
省エネ性能に優れるA15チップを搭載し、バッテリー容量も少し増加しました。
電池持ちが大きく伸びています。
バッテリー比較(公式) | 第2世代 | 第3世代 |
---|---|---|
ビデオ再生 | 最大13時間 | 最大15時間 |
ビデオ再生(ストリーミング) | 最大8時間 | 最大10時間 |
オーディオ再生 | 最大40時間 | 最大50時間 |
バッテリー持ちを重視するならiPhone SE(第3世代)を検討しましょう。
とにかく安く買いたいならiPhone SE(第2世代)でOKです。
処理性能やカメラ性能は確かに上がっていますが、そこまで大きな差はありません。
スペックやカメラ重視ならSEではなくiPhone 14などを購入したほうが良いでしょう。
iPhone SE(第2世代)なら、第3世代より1~2万円前後安く購入できます。
スペック的な違いはさほどないため、こだわりがないなら安く買えるiPhone SE(第2世代)がおすすめです。
まとめ
以上、iPhone SE(第2世代)は「まだ使えるのか」「いつまで使えるのか」について、筆者なりに解説しました。
スペック的には2025年もバリバリ現役です。
iOS 18へのアップデートも確定したため、少なくとも2025年秋までは使えます。
カメラやバッテリー性能などはイマイチで、ヘビーな使い方をする人には向きません。
スペックやカメラへのこだわりがなく、できるだけ安く高性能なiPhoneを使いたい人には十分おすすめです。