AQUOS sense2はコスパの良さで大ヒットした「AQUOS sense/sense lite」の後継モデルです。
防水やおサイフケータイへの対応はそのままにSoCのグレードアップやディスプレイの大型化など、スペックが強化されました。
前モデルより使いやすくなっており、本機も大ヒットしそうな予感です。
そんなAQUOS sense2(SIMフリー版)を実際に購入したので、レビューしたいと思います。
外観・付属品をチェック
まずはAQUOS sense2の外観や付属品をチェックしていきます。
AQUOS sense2のボディは前モデル同様にアルミ素材を採用しています。
良くも悪くも低価格なAQUOS senseシリーズらしいデザインですね。
HUAWEIやASUSの同価格帯モデルと比べると高級感はなく、ややチープな印象を受けます。
手触りはサラサラしていて良い感じです。
MVNO限定を含めて7種類のカラーリングがあり、自分好みの色を選べます。
筆者はターコイズグリーン目当てで、mineoで購入しました。
背面左上にシングルカメラ、その右下にFelicaマークがついています。
ほんの少しですがアウトカメラが出っ張っています。
気になる人はケースを購入してください。
左側面にはSIMカードスロットです。
SIMトレイはnano SIM×1とmicro SDカード×1のシングルトレイです。
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)には対応していません。
右側面は音量ボタンと電源ボタンです。
本体底面にはUSB type-Cポートです。
前モデルはmicro USBだったので、type-Cへの変更はうれしいですね。
側面上部にはイヤホンジャックもあります。
片手でも持ちやすいサイズ感
続いて前面を見ていきましょう。
流行りのノッチはなく、上下のベゼルも太めです。
それでも使っていて窮屈とか、画面が小さいとかは感じません。
本体サイズも大きすぎず小さすぎずちょうど良い感じです。
片手で持ってみました。
ディスプレイは5.5インチで、最近の大型スマホより一回り小さめです。
筆者は特別手が大きいわけではありませんが、片手でも楽に操作できます。
「大きすぎるスマホが苦手」という人でも問題ありません。
付属品は最低限
続いてAQUOS sense2の付属品をチェックします。
付属品は必要最低限のものだけです。
HUAWEIやASUSのスマホに慣れると物足りなく感じます。
保護フィルムやケースは別途購入してください。
AQUOS sense2のスペック
ここからはAQUOS sense2のスペックを見ていきます。
カラー | ホワイトシルバー ニュアンスブラック アッシュイエロー アーバンブルー カーディナルレッド フレンチピンク ターコイズグリーン |
---|---|
サイズ | 幅約71mm 高さ約148mm 厚さ約8.4mm |
重さ | 約155g |
ディスプレイ | 約5.5インチ, IGZOディスプレイ FHD+(2,160×1,080) |
OS | Android 8.1 |
CPU | Snapdragon 450 (1.8GHzオクタコアCPU) |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
カメラ | アウト:1200万画素 F値2.0 イン:800万画素 F値2.2 |
バッテリー | 2,700mAh |
対応バンド | LTE:B1/3/5/8/12/17/19/26/41 3G:B1/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM |
DSDS | × |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
おサイフケータイ | 〇 |
防水・防塵 | 防水:IPX5/IPX8 防塵:IP6X |
基本的には前モデルのAQUOS senseと同じですが、以下の3点が異なります。
AQUOS sense2はSoCに「Snapdragon 450」を採用しています。
省エネ性能に優れたエントリー向けのSoCです。
Snapdragon 430を搭載していたsense liteと比べ、サクサク感が向上しています。
SNSやブラウジングなど普段使いなら全く問題ありません。
もう1つ大きな変化がディスプレイです。
本体サイズほぼ据え置きでディスプレイが大きくなり、解像度もFHD+へアップしました。
- サイズ
5.0インチから5.5インチへ - 解像度
FHD(1080×1920)からFHD+(1080×2180)へ
相変わらずIGZOディスプレイはきれいで、動画視聴にも最適です。
さらに、Wi-Fiの5GHz帯(11ac)にも対応しました。
低価格モデルは11acに対応していない機種が多いので、これはうれしいですね。
Antutuスコアは約70,000
ベンチマークアプリ「Antutu」を使ってAQUOS sense2のスコアを計測してみました。
スコアは「72218」でした。
特別高いわけではありませんが、50000以上あれば普通に使う分には全く問題ありません。
実際にAQUOS sense2で以下のような用途を使っていますが、割と快適です。
- SNS(Twitter)
- ブラウジング
- Smart News
- Googleカレンダー
- YouTube
文字入力の引っかかりもありません。
ただし、海外メーカーのスマホにはどうしてもコスパで劣ります。
例えばHUAWEI nova lite 3はAQUOS sense2より約1万円安いですが、Antutuのスコアは12万超えです。
AQUOS sense2は防水やおサイフケータイといった独自機能が売りです。
単純なコスパではどうしてもHUAWEIやASUSに勝てません。
ゲームには向かない
AQUOS sense2でゲームをいくつかプレイしてみました。
ゲーム名 | 動作※ | 備考 |
---|---|---|
モンスト | 〇 | 問題なし |
PUGBモバイル | △ | 画質を下げれば何とか動くがエイムしづらい |
FGO | △ | ロードがかなり長く、動作もカクつく |
キンスレ | △ | 最低画質ならなんとかできる |
※〇:問題なし △:できなくはないが難あり ×:快適なプレイは難しい
やはり3Dゲームのプレイには向きません。
読み込みが長かったりカクカクしたりして、とても快適とは言えませんでした。
ゲームをプレイするならもう少しスペックが高いスマホにしましょう。
SIMフリー版は対応バンドが多い
AQUOS sense2はSIMフリー版以外に、販売元によって3つのバリエーションがあります。
仕様はほぼ同じですが、SIMフリー版は対応バンドがもっとも豊富です。
ドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobile)の全回線に対応しています。
試しにmineo(ドコモ回線)やUQモバイル(au回線)などを使ってみましたが、すべて正常でした。
IGZOと省エネCPUで電池持ちも〇
AQUOS sense2は電池持ちの良さも魅力です。
バッテリー容量自体は2,700mAhとそこまで多くありません。
しかし、省エネ性能に優れたIGZO液晶ディスプレイとSnapdragon 450により電池持ちは良好です。
以下の条件でYouTubeの動画を再生し、電源が切れるまでの時間を計測しました。
参考までに筆者が所持している他の端末の結果も載せています。
機種名 | バッテリー容量 | 再生時間 |
---|---|---|
Moto E5 | 4000mAh | 9時間36分 |
AQUOS sense2 | 2700mAh | 5時間53分 |
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 8時間1分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 6時間39分 |
HUAWEI P20 lite | 3000mAh | 5時間24分 |
結果は「5時間53分」でした。
上記の表の中では短い方ですが、バッテリー容量が2700mAhということを考えると健闘しています。
動画視聴やゲームをしない人なら丸1日は充電不要です。
防水とMIL規格に対応し耐久力アップ
AQUOS sense2はシリーズの特徴でもあるおサイフケータイ&防水・防塵に対応しています。
防水・防塵はともに最高等級の性能です。
さらに以下の9つのMIL規格をクリアしています。
- 耐衝撃
- 防水
- 温度耐久(高温保管)
- 高温動作
- 湿度耐久
- 防湿
- 低圧対応
- 耐振動
- 温度耐久(低温保管)
単に水回りで使えるだけでなく、より壊れにくくなりました。
これなら故障が心配な人でも安心です。
AQUOS sense2のカメラをチェック
続いてAQUOS sense2のカメラをチェックします。
AQUOS sense2はシリーズで初めてAI機能に対応しました。
AIが自動で被写体を判別し、最適なモードを選んでくれるのが特徴です。
例えば花にカメラを向けると「花」のマークが表示されます。
識別できるのは「人、料理、花、夕景、花火、QRコード、白板・黒板」の7種類です。
実際に、AIオートでいくつか写真を撮ってみました。
可もなく不可もなくって感じです。
カメラにこだわる人だと物足りません。
逆に、明るい所でとりあえず撮れればOKという人ならAQUOS sense2のカメラでも良いでしょう。
夜景の撮影はイマイチ
明るいところではまずまずの写真が撮れましたが、夜景はイマイチでした。
F値が向上したので、暗所でも思ったよりは明るい写真が撮れました。
ただ、どうしてもノイズや白飛びが目立ちます。
オート以外のモードも豊富
AQUOS sense2にはオート以外にも複数のモードが用意されています。
例えば「接写」は至近距離の被写体を撮るのに向いています。
背景もそこそこボケてくれます。
「モノクロ」を選ぶとモノクロ写真が撮れます。
特別カメラ性能が高いモデルではありませんが、工夫すれば面白い写真を撮影できます。
指紋認証と顔認証に対応
AQUOS sense2は生体認証として指紋認証と顔認証が使えます。
指紋認証は前面の指紋センサーを利用します。
認証精度・速度はまずまずです。
たまに認識してくれない時もありますが、許容範囲です。
顔認証は前面のインカメラを利用します。
顔認証は指紋認証に比べるとワンテンポ遅めです。
- 基本は指紋認証
- 手袋をしているときなど、手が使えない時は顔認証
といったように使い分けましょう。
ちなみに指紋センサーはホームボタンとしても使えます。
ナビゲーションキーを消して、指紋センサーだけで「戻る」や「履歴」といった操作ができます。
画面が広くなるのでおすすめです。
まとめ
以上、AQUOS sense2のレビューでした。
低価格や防水・おサイフケータイ対応など、前モデルのいいところはそのまま継承しています。
それでいてスペックが向上しており、使い勝手がさらに良くなりました。
あくまでもエントリー機なので、ゲームをプレイする人やカメラにこだわる人には向きません。
これまでのsenseシリーズ同様、防水とおサイフケータイにどれだけ価値を見出せるかで評価が変わる1台と言えます。
低価格で防水&おサイフケータイ対応スマホが欲しい人にはおすすめです。