LinksMate(リンクスメイト)はゲームプレイヤーのために作られた格安SIMです。
カウントフリーにより、対象ゲームのデータ通信量が90%以上オフになるという唯一無二の特徴を持ちます。
その他にもドコモ回線の中では比較的速度が安定している、料金プランが豊富などメリットが多いです。
メジャーな格安SIMではありませんが、ゲームをしない人にも十分おすすめできる格安SIMと言えます。
本記事では、そんなLinksMateを実際に使って分かった良い所やイマイチなところを紹介します。
LinksMateの料金プラン
まずはLinksMateの料金プランをチェックしましょう。
LinksMateでは100MB~1TBまで、実に38種類ものデータ容量が用意されています。
データ通信量 | データSIM | SMS+データSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|---|
100MB | 165円 | 297円 | 517円 |
200MB | 275円 | 407円 | 627円 |
300MB | 308円 | 440円 | 660円 |
400MB | 330円 | 462円 | 682円 |
500MB | 363円 | 495円 | 715円 |
1GB | 385円 | 517円 | 737円 |
2GB | 418円 | 550円 | 770円 |
3GB | 550円 | 682円 | 902円 |
4GB | 726円 | 858円 | 1,078円 |
5GB | 858円 | 990円 | 1,210円 |
6GB | 990円 | 1,122円 | 1,342円 |
7GB | 1,111円 | 1,243円 | 1,463円 |
8GB | 1,254円 | 1,386円 | 1,606円 |
9GB | 1,353円 | 1,485円 | 1,705円 |
10GB | 1,518円 | 1,650円 | 1,870円 |
12GB | 1,738円 | 1,870円 | 2,090円 |
14GB | 1,958円 | 2,090円 | 2,310円 |
16GB | 2,178円 | 2,310円 | 2,530円 |
18GB | 2,398円 | 2,530円 | 2,750円 |
20GB | 2,618円 | 2,750円 | 2,970円 |
1GBから10GBまで1GB刻みで用意されているほか、1GB未満の容量も豊富です。
自分にピッタリのプランを選べますね。
一方で、100GBや500GB、さらには1TBという超大容量プランも契約可能です。
ただし、月額料金は割高なのでおすすめではありません。
詳しくは後述しますが、低容量プランは月額料金が割安に設定されています。
ライトユーザーやカウントフリー前提で少ない容量を契約するなら、LinksMateがおすすめです。
5G通信も利用可能
LinksMateは5G通信も利用可能です。
以前は有料オプションでしたが、現在は無料で使えます。
2021年3月21日に5Gでの通信速度を測定してみました。
時間帯 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
8時台 | 23.3Mbps | 13.1Mbps |
12時台 | 5.58Mbps | 5.11Mbps |
18時台 | 23.8Mbps | 11.5Mbps |
22時台 | 23.8Mbps | 11.6Mbps |
格安SIMとしては十分な速度ですが、4Gの時とあまり変わりませんね。
それに、対応エリアもまだまだ限られています。
なお、SMS付きデータSIMでは5G通信が使えません。
5Gを使うなら音声通話SIMかデータSIMを選んでください。
また、5G対応エリアをドコモの公式サイトから事前にチェックしておきましょう。
LinksMateのメリット
まずはLinksMateのメリットを見ていきます。
通信速度がまずまず安定している
LinksMateはドコモ回線ながら、通信速度が比較的安定しています。
実際にGoogleスピードテストを利用して速度を計測してみました。
計測日は2021年3月22日です。
時間帯 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
8時台 | 22.8Mbps | 14.3Mbps |
12時台 | 5.52Mbps | 4.9Mbps |
18時台 | 23.8Mbps | 9.41Mbps |
22時台 | 23.5Mbps | 15.1Mbps |
平日12時台はどうしても速度が低下しますが、それでも5~10Mbps前後をキープしています。
1Mbpsを下回る格安SIMも多い中では比較的優秀ですね。
5Mbps出ていれば、SNSやネットサーフィンなどたいていの用途は快適にこなせますよ。
その他の時間帯は安定して20Mbps前後でした。
お昼に次いで速度が低下しやすい夕方も安定しています。
YouTubeの閲覧やアプリのダウンロードも試しましたが、問題ありませんでした。
ドコモ回線の格安SIMでこれだけ安定していれば十分です。
ちなみに、LinksMateは定期的に速度を測定し、公式サイトで公表しています。
公式が情報を公開してくれるのは珍しいですね。
低容量プランが安い
LinksMateはたくさんの料金プランがありますが、とくに6GB以下の低容量プランが割安です。
データ通信量 | データSIM | SMS+データSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|---|
100MB | 165円 | 297円 | 517円 |
200MB | 275円 | 407円 | 627円 |
300MB | 308円 | 440円 | 660円 |
400MB | 330円 | 462円 | 682円 |
500MB | 363円 | 495円 | 715円 |
1GB | 385円 | 517円 | 737円 |
2GB | 418円 | 550円 | 770円 |
3GB | 550円 | 682円 | 902円 |
4GB | 726円 | 858円 | 1,078円 |
5GB | 858円 | 990円 | 1,210円 |
6GB | 990円 | 1,122円 | 1,342円 |
例えば2GBのプランは音声通話ありでも月額770円です。
最安ではありませんが、他社に比べても十分安いと言えます。
格安SIM | 2GBの月額料金 |
---|---|
LinksMate | 770円 |
IIJmio | 850円 |
QTモバイル | 1,100円 |
イオンモバイル | 968円 |
ロケットモバイル | 773円 |
日本通信SIM | 510円 |
データ通信をあまり使わないライトユーザーにピッタリですね。
80種類を超えるゲームがカウントフリー
LinksMate最大のメリットは月額550円で使える「カウントフリーオプション」です。
対象のサービスはデータ通信量が90%以上カットされます。
ほぼ使い放題ですね。
類似のサービスは他社にもありますが、LinksMateが特徴的なのはゲームアプリを中心に80種類以上ものサービスが対象になっていることです。
カテゴリ | 主な対象アプリ |
---|---|
ゲーム | ・アイドルマスターシンデレラガールズ ・アズールレーン ・ウマ娘 プリティーダービー ・グランブルーファンタジー ・刀剣乱舞ONLINE Pocket ・ブルーアーカイブ ・モンスターストライク |
コンテンツ | ・ABEMA ・AWA ・ニコニコ動画 ・pixivコミック ・AppStore ・Google Play |
SNS | ・Instagram |
ゲームだけでなく、ゲーム攻略サイトや動画サイト、アプリストアなども対象です。
これだけたくさんのサービスがカウントフリー対象のサービスは他にありません。
さすがに全部は載せきれないので、詳細はLinksMate公式サイトもチェックしてください。
特定のゲームと連携すると特典をもらえる
LinksMateでは特定のゲームと連携することでゲーム内ないテムなどの特典をもらえます。
2024年10月現在、対象となっているのは以下のゲームです。
連携時にアイテムをもらえるほか、毎月の利用特典ももらえます。
さらに10GB以上のプランなら毎月スターがもらえ、スターを12個貯めることでも特典をもらうことが可能です。
特典は2GB以上のプランでもらえます。
もらえるアイテムについてはLinksMate公式サイトも参考にしてください。
なお、連携するにはカウントフリーオプションの利用が必要です。
対象のプランを利用中でも、カウントフリーオプションを契約していない場合は連携できません。
eSIMに対応
LinksMateは2021年10月下旬にeSIMへ対応しました。
eSIMは物理SIMカードなしで契約できる埋め込み型のSIMです。
筆者も現在はeSIMを利用中です。
クレジットカードなしで利用できる
LinksMateはクレジットカードなしで契約できる珍しい格安SIMです。
一般的な格安SIMはクレジットカードによる支払いしか対応していません。
それに対し、LinksMateにはクレジットカード払いだけでなく「LP払い」という独自の支払い方法が用意されています。
LPは「LinksPoint」の略で、名前の通りLinksMate独自のポイントサービスです。
事前にチャージしておけば、1ポイント=1円としてLinksMateの支払いに利用できます。
LPのチャージ方法は以下の4種類です。
コンビニや銀行振込でLPをチャージすれば、クレジットカードなしでLinksMateを使えます。
クレジットカードを持っていない人にとっては貴重ですね。
ただし、以下のような注意点があります。
やや複雑なので、LP払いを利用する人は公式サイトをしっかり読み込んでおきましょう。
人によるチャットサポートが24時間利用できる
LinksMateはオペレーターが24時間チャットでサポートしてくれます。
チャットサポート自体は珍しくありません。
ただ、他社の場合はオペレーターの対応時間が限られています。
LinksMateは24時間いつでもオペレーターがチャット対応してくれます。
困ったときも安心ですね。
LinksMateのデメリット
続いてLinksMateのイマイチなところや他社と比べた際のデメリットをまとめてみました。
低速でも通信量がカウントされる
LinksMateは低速でも通信量がカウントされます。
一般的な格安SIMでは、低速モード中は通信量を消費しません。
LinksMateも低速モードに切り替えると、通信速度が200kbpsに制限されます。
ところが、高速モードの時と変わらず通信量は消費します。
これでは低速モードの意味がありません。
低速の使いすぎでさらに速度制限がかかる
LinksMateでは、低速時に直近3日間で300MB以上のデータ通信を使うと一時的に速度制限がかかります。
低速時に3日間でデータ通信量が300MBに達した場合データ通信規制状態になる場合があります。
引用元:LinksMate公式
また、低速状態で制限がかかっている間はカウントフリーオプションが無効になります。
通信量にカウントされることを含めても、LinksMateの低速通信はできるだけ使わない方が良いでしょう。
専用アプリがない
LinksMateは専用アプリがありません。
速度を切り替えたり、データ通信量を確認したりするためには毎回ブラウザからマイページにログインしないといけません。
筆者はChromeの機能を使ってマイページをスマホのホーム画面に置いています。
それでも毎回IDとパスワードを入力してログインするのはちょっと面倒です。
簡単なもので良いので、速度切り替えがワンタッチでできるアプリが欲しいですね。
LinksMateのキャンペーン
2024年10月現在、LinksMateで実施されているキャンペーンは以下の通りです。
eSIM申し込み時の新規発行手数料550円が無料になるキャンペーンを実施中です。
LinksMateのeSIMを申し込むなら、今がチャンスですね。
まとめ
以上、LinksMateのレビューでした。
ゲーマー向けのイメージが強いですが、やっぱり通信速度が安定しているのが良いですね。
2021年3月からは料金プランも値下げされ、より使いやすくなりました。
知名度は低いですが、ゲームをよくプレイする人や6GB以下のプランを安く使いたい人におすすめです。
5Gに関してはおまけ程度に思っておいた方が良いでしょう。