2022年6月6日より、OCNモバイルONEでプライベートIPアドレス方式の提供がスタートしています。
これまではグローバルIPアドレス方式を採用しており、バッテリー持ちが悪くなるのが欠点でした。
プライベートIPアドレス方式に変更することで、この弱点が改善されます。
OCNモバイルONEでバッテリー持ちの悪さに悩まされている人は、ぜひ変更しましょう。
本記事ではプライベートIPアドレス方式への変更手順と、変更したことでバッテリー持ちがどう変わったかを解説します。
プライベートIPへの変更はAPNを変えるだけ
OCNモバイルONEのグローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスへ変更するためにはAPN設定を変える必要があります。
手順はAndroidとiOSで異なりますが、どちらの場合も簡単です。
AndroidはAPNを「ocn.ne.jp」に変更する
Androidの場合は設定画面からAPN情報を少し書き換えるだけです。
細かい手順は機種によりますが、ここでは筆者が利用しているmotorola edge 20の画面で紹介します。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
グローバルIPとプライベートIPで異なるのは[APN]の項目だけです。
それ以外は変更する必要はありません。
項目 | グローバルIP | プライベートIP |
---|---|---|
APN | lte.ocn.ne.jp | ocn.ne.jp |
ユーザー名 | mobileid@ocn | 変更不要 |
パスワード | mobile | 変更不要 |
MCC | 440 | 変更不要 |
MNC | 10または13 | 変更不要 |
認証タイプ | CHAP | 変更不要 |
APNプロトコル | IPv4 | 変更不要 |
一部のAndroidスマホはOCNモバイルONEのAPN情報が標準でプリインストールされています。
恐らくグローバルIPアドレス向けのAPN情報なので、必ずプライベートIPアドレス向けに変更してくださいね。
iOSはプロファイルを再ダウンロード
iOS端末(iPhone/iPad)の場合はAPN構成プロファイルを再ダウンロードします。
手順は新規でOCNモバイルONEを利用する際と全く同じです。
- STEP 1iPhoneをWi-Fiに接続します。
- STEP 2Safariを起動し、OCN モバイル ONE APN設定用構成プロファイルページへアクセスしてください。
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
- STEP 6
- STEP 7
- STEP 8
- STEP 9
- STEP 10
- STEP 11
すでにグローバルIP向けのAPN構成プロファイルをインストール済みの状態で上記の手順を踏むと、プライベートIP向けに切り替わりました。
古いAPN構成プロファイルは勝手に削除してくれるみたいです。
なお、グローバルIPを利用したい/グローバルIPに戻したい場合はOCN モバイル ONE APN設定用構成プロファイルページ上部の[構成プロファイルはこちら]をタップしてください。
バッテリー消費が大きく改善!
グローバルIPアドレスからプライベートIPアドレスへ変更することで、バッテリー消費はどれだけ改善されるのでしょうか?
以下の条件でテストしてみました。
- 利用端末はmotorola edge 20
- アプリ「Battery Mix」で計測
- バッテリーを100%に充電し、24時間スリープで放置
- Wi-Fi、Bluetooth、位置情報はオフ
結果は以下の通りです。
グローバル | プライベート | |
---|---|---|
24時間後の残量 | 83% | 94% |
1時間あたりの消費量 | 約0.7% | 約0.25% |
グローバルIPだと24時間で17%も消費しましたが、プライベートIPでは6%しか消費しませんでした。
- グローバルIP
- プライベートIP
バッテリー消費が大きく改善されていますね。
今までバッテリー消費が原因でOCNモバイルONEを敬遠していた人も問題なく使えますよ。
同じテストをiPhone 13 miniでも試してみました。
グローバル | プライベート | |
---|---|---|
24時間後の残量 | 62% | 90% |
1時間あたりの消費量 | 約1.6% | 約0.4% |
- グローバルIP
- プライベートIP
グローバルIPだと24時間で38%も減りましたが、プライベートIPでは24時間で10%しか消費しませんでした。
やはり、プライベートIPアドレスへ変更することでバッテリー消費がかなり改善されますね。
Twitterでもバッテリー消費が改善されたという声がたくさんあります。
ocnモバイルone
プライベートIPアドレスに移行したら
待ち受け時のバッテリー消費がほとんどなくなった
今まではなんだったんだ?iPhoneSE2 pic.twitter.com/Y54QNjud2L
— sfuku1228 (@sfuku1228) June 6, 2022
OCNモバイルONEのプライベートIPアドレス接続、確かにバッテリー消費が激減した。一日ほぼ待機状態だったスマートフォンで、前半がグローバルIPアドレス、後半がプライベートIPアドレス pic.twitter.com/VR6koOKtzh
— SH2 (@sh2nd) June 6, 2022
OCNモバイルONEをプライベートIPアドレスにした結果、電池使用量がかなり減った。
左がプライベートIPアドレス、右がグローバルIPアドレス。
どちらも1日持ち歩いたけど、ほぼ使ってない状況でこんなに差が。
機種はAQUOS R2 compact、電池容量は2500mAh pic.twitter.com/K8a6XWYlSK— taka (@taka_ten_t_a) June 7, 2022
OCNモバイルONEのプライベートIPアドレスに関するQ&A
- グローバルIPアドレスはもう使えない?
- APN設定を変えなければ今後も使えます。新規契約する際も、グローバルIP用のAPN設定をすればOKです。
- 追加料金はかかる?
- かかりません。申し込みも不要です。
- 新コース以外(旧コース)でプライベートIPアドレスを使える?
- 使えません。プライベートIPアドレスを使う場合は新コースへ変更してください。
まとめ
ようやく、OCNモバイルONEの大きな弱点だったバッテリー消費が改善されました。
OCNモバイルONEは筆者が最も長く利用している格安SIMです。
料金は割安ですし、通信も比較的安定しています。
それでも、バッテリー持ちが悪くなる点がネックでした。
プライベートIPアドレスに変更することで、その弱点もなくなります。
今まで以上に、他の人へおすすめしやすくなりましたね(笑)