Redmi Watch 2 LiteはXiaomiが発売するスマートウォッチです。
実売1万円以下のエントリーモデルですが、健康管理やワークアウトの記録、通知の受け取りなど機能が充実しています。
低価格ながらGPSを搭載しているのも見逃せません。
すでに後継機も登場していますが、最新機種へのこだわりがないなら価格の安いRedmi Watch 2 Liteもおすすめです。
本記事ではRedmi Watch 2 Liteを購入した筆者が、良かったところやイマイチだと感じたところをレビューします。
カラフルでポップな外観
さっそくRedmi Watch 2 Liteの外観からチェックしましょう。
今回はブルーのカラーリングを購入しました。
四角いディスプレイを採用したシンプルなデザインのスマートウォッチです。
カラフルかつポップな外観ですが、上位モデルに比べるとやや安っぽさを感じるかもしれません。
ブルー以外にアイボリーとブラックも用意されています。
個人的にはカジュアルに使えて良い感じですが、シックで落ち着いたデザインが好きな人にはイマイチかも。
このあたりは完全に好みですね。
右側面に操作ボタンがあります。
左側面にボタン類はありません。
裏面にはセンサーと充電ポートがあります。
1.55インチの正方形ディスプレイを搭載しています。
大きすぎず小さすぎないちょうど良いサイズです。
付け心地も良好です。
重量が約35gと軽く、長時間付けても疲労感はありません。
睡眠管理の際は一晩付けたまま寝ますが、寝づらさや違和感などはありませんでした。
なお、ディスプレイについては後ほど詳しく解説しています。
バンドは取り外し/交換が可能
Redmi Watch 2 Liteはバンドを取り外せます。
他のカラーや素材のバンドとも交換可能です。
純正品はもちろん、サードパーティ製のバンドも多数用意されています。
付属品は最低限
Redmi Watch 2 Liteの付属品は充電ケーブルと取扱説明書のみです。
ACアダプタやカバー、画面保護フィルムなどは付属していません。
必要なものは別途購入してください。
1.55インチの美しい画面
Redmi Watch 2 Liteは1.55インチのディスプレイを搭載しています。
有機ELではないものの、発色は良好です。
明るさは5段階で調整できます。
レベル5はそこそこ明るく、屋外での視認性も悪くありません。
常時点灯には対応していない
Redmi Watch 2 Liteは常時点灯に対応していません。
画面を表示できるのは最長で20秒です。
「持ちあげてスリープ解除」に対応しているため、腕をひねれば画面が付きます。
しかし、常時点灯に対応するスマートウォッチに慣れていると、それすら少し面倒です。
ひねっても反応しないことがあり、常時点灯に慣れているとちょっとストレスを感じます。
文字盤を自由に変更できる
Redmi Watch 2 Liteは文字盤を自由に変更可能です。
専用アプリ「Mi Fitness」でダウンロードできるほか、本体に保存しておけば設定画面からサクッと変えられます。
シンプルなアナログ時計から情報量が多いデジタル時計まで、その種類は豊富です。
その日の気分や求める情報量に合わせて、自分好みの文字盤を選べます。
Redmi Watch 2 Liteのスペック
Redmi Watch 2 Liteのスペックは以下の通りです。
スペック | Redmi Watch 2 Lite |
---|---|
販売価格(定価) | 12,800円 |
カラー | アイボリー ブラック ブルー |
サイズ | 幅約35.3mm 高さ約41.2mm 厚さ約10.7mm |
重さ | 約35g(ストラップ込み) |
ストラップの長さ | 140~210 mm |
ディスプレイ | 約1.55インチ, TFT液晶, 320×360 |
バッテリー | 262mAh 標準使用モードで約10日間 |
GPS | GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou |
センサー | 光学式心拍数センサー 加速度計 ジャイロスコープ 電子コンパス |
防水 | 5 ATM |
対応OS | Android 6.0以降 iOS 10.0以降 |
Bluetooth | 5.0 |
音楽の単独再生 | × |
音楽コントロール | 〇 |
Felica | × |
価格の安いエントリーモデルですが、しっかりGPSを搭載しています。
スマホなしでも、位置情報の記録が可能です。
心拍センサー搭載や防水対応など、スマートウォッチに欲しい最低限のスペックは備えています。
動きはややモッサリしていますが、許容範囲内です。
上位モデルのようなサクサク感はありませんが、遅すぎてストレスを感じることもありません。
1万円という価格を考慮すると、十分なスペックと言えます。
「Mi Fitnessアプリ」で管理する
Redmi Watch 2 Liteは専用アプリ「Mi Fitnessアプリ」で管理します。
さまざまなデータをチェックしたり、本体の設定を変更したりすることが可能です。
アプリのUIはシンプルでスッキリしていますね。
LINEなどの通知を受け取れる
Redmi Watch 2 Liteとスマホを接続すると、アプリの通知を受け取れます。
閲覧だけで返信はできませんが、スマホを取り出さすにサッと確認できるのは楽ですね。
通知を受けるアプリもMi Fitnessアプリで設定できます。
不要なアプリは通知をオフにし、必要な通知だけを受け取ることが可能です。
筆者はスマホをポケットに入れて外出しますが、通知が来てもバイブが弱くて気づかないことがあります。
Redmi Watch 2 Liteがあれば、外出中も通知を見逃す心配がありませんね。
Zepp Lifeアプリとは接続不可
Xiaomiのウェアラブル向けアプリには「Zepp Life」というアプリもあります。
ややこしいことに、Redmi Watch 2 LiteはZepp Lifeアプリと接続できません。
筆者はXiaomiの体重計、Mi スマート体組成計 2を利用しているのですが、こちらはZepp Lifeで管理します。
- Redmi Watch 2 Lite:Mi Fitnessで管理
- Mi スマート体組成計 2:Zepp Lifeで管理
このように、同じメーカーの製品なのに別々のアプリで管理することになっています。
無駄に2つのアプリを入れないといけないのが、個人的にはマイナスです。
Zepp Lifeからデータを転送できので、体重計のデータを1つにまとめることはできます。
ただ、データ転送できるなら余計に「1つのアプリにまとめてくれよ」と思ってしまいました。
さまざまな健康データを管理できる
Redmi Watch 2 Liteは他のスマートウォッチ同様、さまざまな健康データをモニタリングできます。
心電図や血圧は測定できないものの、多くの健康データをモニタリングできます。
筆者が良く使うのは睡眠モニタリングです。
浅い眠りと深い眠りのバランスや心拍数、血中酸素レベルなども分かります。
心拍数やストレスレベルも細かくチェックできます。
医療機器ではないのであくまでも参考程度ですが、客観的なデータを見ることで健康意識が高まりますね。
100種類以上のワークアウトに対応
Redmi Watch 2 Liteは100種類以上のワークアウトにも対応しています。
エントリーモデルのため、記録できるデータはそこまで細かくありません。
普段、筆者はGarminのvivoactive 4というスマートウォッチを使っています。
vivoactive 4では高度や発汗量なども測定されますが、Redmi Watch 2 Liteではそこまで測定できません。
とは言え、ペースや心拍数、カロリーなどはRedmi Watch 2 Liteでも測定されます。
素人が趣味で走るくらいなら、十分すぎる情報量です。
ワークアウト中も、本体で距離やペースなどの情報をチェックきます。
ただ、1画面の情報量が少なく2~3回スクロールしないと全部の情報を見られないのがちょっと面倒です。
この辺のUIはちょっと甘さが残っていると感じました。
GPS内蔵でスマホいらず
Redmi Watch 2 LiteはGPSを内蔵しており、スマホなしでも位置情報の計測が可能です。
多少、道路からズレることもあるため、正確さを求める人には向きません。
とは言え、格安のスマートウォッチではGPSが内蔵されておらず、スマホと接続しないとルートを記録できないモデルもあります。
1万円前後のエントリーモデルでGPSを内蔵しているのは、さすがXiaomiですね。
防水対応で汗も気にならない
Redmi Watch 2 Liteは5 ATMの防水性能を持っています。
プールや岸辺など水深の浅い場所でも使用できるとしており、軽い水洗いも問題ありません。
ただし、お風呂では使わない方が良いでしょう。
プールや岸辺での水泳など、水深の浅い場所での使用が可能です。ただし、温水シャワー、サウナ、ダイビングなどでは使用できません。また、水遊びの際には、急流の影響を直接受けないようにしてください。
引用元:Mi.com
完全防水ではないため過度な期待は禁物ですが、ジョギングの汗くらいならへっちゃらです。
Redmi Watch 2 Liteの電池持ちは?
Redmi Watch 2 Liteは「最大10日間の電池持ち」をうたっています。
10日間標準使用モード
14時間連続GPSスポーツモード
元:mi.com
本当にこれだけの日数、バッテリーが持つのでしょうか?
また、バッテリー持ちだけでなく充電速度も気になりますね。
実際にRedmi Watch 2 Liteの電池持ちと充電速度をテストしてみました。
電池持ちは普通、設定次第で1週間~10日持つ
まずは電池持ちのテストです。
以下の条件で実験してみました。
上記のテストをした結果、満充電から5日と約12時間でバッテリーが0%になりました。
経過日数 | バッテリー残量 |
---|---|
1日目(満充電から24時間後) | 80% |
2日目 | 65% |
3日目 | 39% |
4日目 | 28% |
5日目 | 4% |
電池持ちは可もなく不可もなくといったところでしょうか。
個人的にはもう少し持ってほしかったのが本音です。
スマートウォッチの電池持ちは使い方によって大きく左右されます。
公式通りにストレスの終日測定や睡眠の高度なモニタリングをオフにし、GPSの利用を控えれば10日持つかもしれません。
標準使用モードは、デフォルト設定、心拍数モニターをデフォルトの30分間隔に設定、睡眠モニターオン(高度なモニターはオフ)、ストレス終日モニターオン、毎日2回の血中酸素測定、24時間ノンストップ歩数トラッキングオン、毎日50回の通知表示、毎日2回のアラーム設定、毎日100回のレイズトゥウエイクによる画面確認、毎日1回の携帯電話とのデータ同期、毎週35分間のアウトドアスポーツ(GPSオン)を行った場合に基づいて測定しています。
引用元:Mi.com
筆者はストレスの終日測定や睡眠の高度なモニタリングをオンにし、GPSも公式より長く利用したために5日しか持ちませんでした。
- モニタリング機能をフル活用したい
- 1日中スマホと接続しておきたい
- 毎日、長時間ジョギングなどでGPSを利用する
上記のような人だと、電池持ちはイマイチに感じるでしょう。
逆に「モニタリングやGPSの利用は最低限で良い」という人なら、Redmi Watch 2 Liteの電池持ちでも問題ありません。
1時間弱で充電できる
続いては充電時間です。
さきほどの実験で充電がなくなってから、100%になるまでの時間を計測しました。
Redmi Watch 2 Liteの充電は専用のマグネットケーブルを使います。
ACアダプタは付属していません。
今回は筆者が愛用している「Anker PowerPort I PD」を使用しました。
結果は以下の通りです。
バッテリー残量 | 充電にかかった時間 |
---|---|
50% | 33分 |
80% | 52分 |
90% | 1時間7分 |
100% | 1時間15分 |
満充電までにかかった時間は1時間15分です。
公式の商品説明では約2時間でしたが、それよりかなり早く充電できました。
【最大10日間のバッテリー持続時間】Redmi Watch 2 Liteは2時間で満充電になります。
引用元:Amazon.co.jp
約30分で50%まで充電可能です。
使い方にもよりますが、50%あれば2日間は電池が持ちます。
万が一朝起きて充電がないときでも、最低限のバッテリー残量を素早く確保できるので安心です。
実売価格は1万円前後
Redmi Watch 2 LiteはAmazonなどのネット通販や家電量販店、Xiaomi公式ストアなどで購入できます。
定価は12,800円ですが、購入場所によっては8,000~10,000円ほどで購入できます。
元の価格も十分割安ですが、10,000円以下で買える現在はさらにお得度が増しています。
まとめ
以上、Redmi Watch 2 Liteのレビューでした。
エントリーモデルながら、機能性は充実していると感じました。
管理できる健康データやワークアウトの種類は充実していますし、GPSも内蔵しています。
これで実売1万円以下なので、コストパフォーマンスも悪くありません。
初めてスマートウォッチを使う人の入門モデルとしてもおすすめです。
普段使いもOKですが、ビジネスやフォーマルな場所には向きません。