GARMIN ForeAthlete 230Jは2万円以下で購入できるエントリークラスのスマートウォッチです。
価格は安価ですが、アクティビティトラッキングやスマホ通知、睡眠計測などスマートウォッチとしての機能は一通り備えています。

本格的なトレーニング用としては物足りませんが、趣味でジョギングを嗜む程度であれば十分な性能です。
とは言え、実際にどの程度まで使えるのか気になる人も多いでしょう。
本記事ではスマートウォッチ「GARMIN ForeAthlete 230J」をレビューしていきます。
シンプルで普段使いでも問題ないデザイン
まずはGARMIN ForeAthlete 230Jのデザインからチェックしていきましょう。

スマートウォッチはごついイメージがありますよね。
GARMIN ForeAthlete 230Jは比較的シンプルなデザインに仕上がっています。
薄くて軽いので、着け心地も良好です。
見た目がシンプルなので、ぱっと見ではスマートウォッチと気づかれません。

ジョギング専用にするつもりでしたが、今では普通に出かける時も身に着けています。
違和感はありません。
側面のボタンで操作する
GARMIN ForeAthlete 230Jはスマートウォッチですが、タッチパネル式ではなく物理ボタンで操作します。
右側にはタイマーボタン(上)と戻るボタン(下)。

左側には上から電源ボタン、上ボタン、下ボタン。

「ボタン式って操作しにくそう」と思うかもしれません。
実際には、慣れれば操作は簡単です。

むしろボタン式なので画面を見なくても操作できるというメリットがあります。
専用の充電ケーブルが付属
GARMIN ForeAthlete 230Jの付属品は取扱説明書とチャージングクリップの2つです。

チャージングクリップは専用の充電ケーブルです。
名前の通り、先端がクリップ式になっています。

こんな感じで本体を挟むことで充電します。

ケーブルを挿すより簡単に充電ができます。
ただ、特殊なケーブルなので替えがきかないのはちょっと心配です。
もし故障した場合はAmazonなどでケーブル単体を購入しましょう。
GARMIN ForeAthlete 230Jのスペック
GARMIN ForeAthlete 230Jの主なスペックは以下の通りです。
GARMIN ForeAthlete 230Jのスペック | |
---|---|
実寸法 | 45 x 45 x 11.7 mm |
ディスプレイサイズ | 直径31.1mm |
ディスプレイ解像度 | 215×180 |
重さ | 41g |
防水 | 〇(5 ATM) |
GPS | 〇(GLONASS、みちびき) |
単体での音楽再生 | × |
スマホ音楽のコントロール | 〇 |
ジョギングに必要なGPSと防水にしっかり対応しています。
とくに防水に対応しているのはありがたいですね。
汗を気にする必要がありません。

一応シャワーもOKですが、熱いお湯を直接あてるのはなるべく避けましょう。
心拍センサーは非搭載です。
心拍数を計測したい人は、上位モデルの「GARMIN ForeAthlete 235J」を買いましょう。
また、GARMIN ForeAthlete 230J単体では音楽を聞けません。
単体で音楽を聴きたい場合は、Apple Watchなど単体での音楽再生に対応したスマートウォッチを選びましょう。
Garminでも上位モデルなら単体で音楽再生が可能です。
スマホ音楽のコントロールは可能
GARMIN ForeAthlete 230J単体では音楽を再生できませんが、スマホの音楽再生のコントロールには対応しています。
音楽を聞きながら散歩するときなどに便利です。
音楽をコントロールするにはまずGARMIN ForeAthlete 230JをスマホとBluetoothで連携し、Garmin Connectアプリを起動した状態にしてください。

この状態で[上矢印ボタン]を長押しすると[ミュージックコントロール]が表示されるので、それを選択します。

あとはこの状態で、スマホで音楽を再生すればコントロールが可能です。

矢印ボタンで曲戻りおよび曲送り、右上のボタンで再生/停止ができます。
また、この状態で上矢印ボタンを長押しすると「曲戻り/曲送り」が「音量を上げる/音量を下げる」に切り替わります。

「曲戻り/曲送り」に戻したい場合はもう一度「上矢印ボタン」を長押しすればOK。
散歩しているときにスマホを取り出さずにスキップや音量変更ができるのが便利ですね。
ちなみに対応している音楽アプリですが、調べても分かりませんでした。
筆者が試してみたところ、以下の音楽アプリはコントロールできました。
- Apple Music
- Amazon Music
- YouTube Music
よほどマイナーなアプリでなければコントロールできそうですね。
GARMIN ForeAthlete 230Jの良かったところ
続いて、GARMIN ForeAthlete 230Jを実際に使ってみて、良かったと感じたところをまとめてみました。
- バッテリー持ちが良い
- アプリと連携してデータを管理できる
- スマホと連携して通知を受け取れる
- 好きなウォッチフェイスを利用できる
バッテリー持ちが良い
GARMIN ForeAthlete 230Jを使っていて驚いたのがバッテリー持ちの良さです。
24時間、以下のような使い方をして電池がどれくらい減るか試してみました。
- 常に電源をオン
- 約1時間、GPSを利用しながらジョギング
- ジョギング終わりにBluetoothでスマホと連携
- 連携が終わったらBluetoothをオフ
- そのあとは翌朝までずっとつけっぱ
実験前に100%だったバッテリーは24時間経ってもなんと86%も残っていました。
24時間で14%しか消費していません。
どれくらいGPS機能やBluetoothを使うかにもよりますが、充電は4,5日に1回で良さそうです。
アプリと連携してデータを管理できる
GARMIN ForeAthlete 230Jは専用のスマホアプリ「Garmin Connect」と連携し、さまざまなデータを管理できます。
- アクティビティ(ジョギングやウォーキング)
- 歩数
- 睡眠時間
- カロリー

歩数やジョギングの距離などはグラフで表示されるので、達成度が分かりやすいですね。

スマホと連携して通知を受け取れる
GARMIN ForeAthlete 230Jは他のスマートウォッチと同様、連携中はスマホの通知を受け取れます。
LINEやメール、電話など主要なアプリの通知はほとんどOKです。

LINEとメールにいたっては内容を全部読むこともできます。
画面が小さいのでさすがに見にくいですが、素早く確認できるのはありがたいですね。
今まではスマホをポケットに入れていて、通知に気づくのが遅れることが多々ありました。
スマートウォッチと連携していれば通知を見逃さないし、素早く内容を確認できます。
好きなウォッチフェイスを利用できる
GARMIN ForeAthlete 230Jをスマホアプリと連携すると、ストアからさまざまなウィジェットやウォッチフェイス(盤面)をダウンロードできます。
とくに面白いのがウォッチフェイスです。
種類がたくさんあり、フェイスを変えることで自分好みの時計に仕上げられます。

最近話題のゲーム「Cuphead」のフェイスもあり、時折キャラクターが動きます。
許可取ってんのか?

マリオのフェイスも。
ゲームのようにマリオが動いています。
絶対許可取ってない気がする。

GARMIN ForeAthlete 230Jのイマイチなところ
安価な割には出来が良いGARMIN ForeAthlete 230Jですが、使っているとイマイチなところや気になる部分もありました。
- GPSを掴むのに時間がかかることがある
- 睡眠時間の計測は誤検知が多い
GPSを掴むのに時間がかかることがある
GARMIN ForeAthlete 230JはGPSが搭載されています。
ジョギングやウォーキングのコースを記録可能です。
精度は悪くありませんが、GPSを掴むのに時間がかかる時があります。

遅いときはランニングモードをオンにしてから5分は待たないといけません。
ジョギングの際は、早めにランニングモードにしておくのが吉です。
睡眠時間の計測は誤検知が多い
GARMIN ForeAthlete 230Jでは睡眠時間の誤検知が多いのが気になりました。
装着したまま寝ると、睡眠時間の計測が可能です。
深い眠りと浅い眠りの割合がグラフで表示され、途中で起きた時間なども分かります。

睡眠の質を確認するのに便利なのですが、装着していないのに「寝ている」と誤検知されることがしばしばあります。
夜お風呂に入る際に外して置きっぱなしにしていたところ、「夜8時から翌朝まで12時間寝ていることになっていた」なんてことも。
安価なのでしょうがないかもしれませんが、睡眠計測はおまけ程度に思っておいた方が良いでしょう。
まとめ
以上、GARMIN ForeAthlete 230Jのレビューでした。
- 見た目はシンプルで普段使いにも〇
- バッテリー持ちはかなり良い
- LINEやメールの通知を受け取れる
- 盤面を自由に変えられる
- 2万円以下の手頃な価格で買える
- GPSを掴むのに時間がかかることがある
- 睡眠時間の誤検知が結構ある
- 心拍センサーは非搭載
- 単体で音楽を再生できない
はじめてスマートウォッチを購入しましたが、とにかく便利ですね。
GPSによるジョギングの測定が目当てでしたが、今では普通にお出かけするときも身に着けています。
スマホの通知を受けられるのが地味に便利です。
価格が安いので上位モデルと比べると機能的には劣ります。
それでも標準的な機能は備わっていますし、これで2万円以下なら納得です。
スマートウォッチの入門におすすめですよ。