OPPO Reno Aはコスパに優れる万能モデルです。
高いスペックと高性能なカメラを備え、おサイフケータイや防水、DSDVにも対応しています。
これだけ充実して価格は3万円台とお手頃です。
そんなOPPO Reno Aを実際に購入したので、良かった点やイマイチな点をレビューしたいと思います。
ブルーのグラデーションが美しい背面
まずはOPPO Reno Aの外観からチェックしていきます。
今回は購入したのは「ブルー」のカラーです。
ブルーのグラデーションが非常に美しいですね。
デザインもシンプルですし、指紋センサーもないためすっきりしています。
グラデーションは縦で見たほうがわかりやすいですね。
左側は緑に近く、右に行くにつれて濃い青になっていきます。
背面上部のアップはこんな感じ。
背面上部にはデュアルレンズカメラを搭載しています。
詳細は後述しますが、この価格帯のスマホとしてはかなり性能が良いカメラです。
中央には「Felicaマーク」があり、おサイフケータイに対応していることが分かります。
続いて前面です。
ベゼルが狭く、こちらもすっきりしています。
画面上部のノッチ(切り欠け)は水滴型で、とっても小さいです。
ほぼ目立ちませんね。
続いて底面です。
USB端子(USB-C)、スピーカー、イヤホンジャック。
右側面には電源ボタン。
左側面にSIMカードスロットと音量ボタン。
電源と音量ボタンが離れているのは珍しいですね(そうでもない?)
付属品は以下の通りです。
- ケース
- 保護フィルム(本体に貼り付け済み)
- USB-Cケーブル
- ACアダプター
- SIMピン
- イヤホン
- スタートガイド
専用ケースが付属し、保護フィルムも本体に張り付けてあります。
相変わらず充実した付属品ですね。
ケースもしっかりしたつくりで、色とかにこだわりがないなら別売りのケースはいりません。
ケースを付けたOPPO Reno Aを持ってみました。
結構でかいです。
片手での操作はかなりギリギリ。
上のほうは片手だと厳しいかもしれません。
3Dゲームもプレイできるスペック
OPPO Reno Aのスペックは以下の通りです。
カラー | ブラック、ブルー |
---|---|
サイズ | 幅約75.4mm 高さ約158.4mm 厚さ約7.8mm |
重さ | 約169.5g |
ディスプレイ | 約6.4インチ, FHD+ (2340×1080) |
OS | ColorOS 6(Android 9) |
CPU | Snapdragon 710 (オクタコアCPU) |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB(楽天モバイル専売) |
カメラ | アウト: 1600万画素+200万画素 イン: 2500万画素 |
バッテリー | 3600mAh |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
DSDS | 〇(DSDV) |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
防水・防塵 | IP67 |
おサイフケータイ | 〇 |
省エネ性能に優れた「Snapdragon 710」と6GBの大容量メモリを搭載しています。
比較的スペックが高く、3Dゲームも快適にプレイ可能です。
10万円近くするようなハイエンドモデルに慣れている人は物足りないかも。
とはいえ、普通に使う分には困ることはありません。
特筆すべきはおサイフケータイ、防水、DSDVに対応していることでしょう。
この3つすべてに対応しているSIMフリースマホはほぼありません。
他だとAQUOS sense3/sense 3 plusくらいでしょうか。
とくに海外メーカー製で防水とおサイフケータイに対応しているのはかなり珍しい。
なお、OPPO Reno AはSIMフリー版以外に「楽天モバイル専売モデル」もあります。
あちらはストレージが2倍の128GBです。
それ以外のスぺックはSIMフリー版も楽天モバイル版も変わりません。
Antutuのスコアは約20万
OPPO Reno AでAntutuベンチマークを走らせてみました。
スコアは「195,756」でした。
ミドルハイクラスの中でも上位の性能と言えます。
一昔前のハイエンドモデル並みです。
3万円台で約20万のスコアが出るとは、恐ろしい時代ですね。
FGOやPUBG、デレマスもサクサク
OPPO Reno Aは高性能なCPUと大容量メモリを積んでおり、ゲームも快適にプレイできます。
実際に、OPPO Reno Aでいくつかゲームを試してみました。
ゲーム名 | 動作※ | 備考 |
---|---|---|
モンスト | 〇 | 全く問題なし |
にゃんこ大戦争 | 〇 | 全く問題なし |
ドラクエウォーク | 〇 | 全く問題なし、GPS精度も〇 |
FGO | 〇 | 全く問題なし |
PUBG | 〇 | 問題なし、デフォルトでHD画質 |
デレマス | 〇 | 3Dリッチで問題なくプレイ可能 |
※〇:問題なし △:できなくはないが難あり ×:快適なプレイは難しい
PUBGやデレマスなど、重たい3Dゲームも快適にプレイできました。
発熱もあまりありません。
PUBGはHD画質かつ高フレームでもぬるぬる動きました。
FGOもサクサク快適でした。
こちらは実際に動画も用意しています。
OPPO Reno Aならたいていのゲームは快適にプレイできそうですね。
3万台のスマホとしては十分すぎるカメラ
続いてはOPPO Reno Aのカメラ性能のチェックです。
OPPOのスマホはカメラ性能が高いことで知られていますよね。
OPPO Reno Aも3万円台のスマホとしては十分すぎるクオリティの写真が撮影可能です。
さっそく、オート設定で適当に写真を撮影してみました。
AIが被写体を認識して最適なモードにしてくれるため、適当に撮影しても結構キレイに撮れます。
色合いも自然です。
背景もキレイにボケる
OPPO Reno Aはポートレートモードに対応しており、背景をぼかした写真を撮影可能です。
価格が安いスマホだとキレイにボケないこともあります。
でも、OPPO Reno Aは比較的キレイにボケる印象です。
夜景の撮影もいい感じ
OPPO Reno Aは夜景モードも搭載しています。
夜景や薄暗いところでの撮影はスマホが苦手とするシチュエーションですが、Reno Aの夜景モードなら大丈夫です。
実際に夜景モードを使った写真と、オートで撮影した写真を見比べてみましょう。
夜景モードのほうが明るくキレイな写真が撮れますね。
白飛びも少なめ。
夜景モードは撮影に4秒ほどかかります。
その間はスマホを固定する必要がありますが、手ブレ補正がしっかり聞いているのか今のところ手ブレは起きていません。
夜景モードでもズームが可能です。
上位モデルと比べると白飛びが気になるときもたまにあります。
ですが、3万円台のスマホでこれだけキレイな夜景が撮れるのは驚きですね。
OPPO Reno Aのバッテリーをチェック
続いてはOPPO Reno Aのバッテリーのチェックです。
いつも通り、電池持ちと充電速度の2つをテストしました。
バッテリー持ちはかなり良い
まずはバッテリー持ちのテストです。
以下の状態のでYouTubeの動画を再生し、電源が切れるまでの時間を計測してみました。
- 電池100%
- 明るさMAX
- Wi-Fi接続
- 画面のスリープオフ
その結果がこちら。
参考までに僕が所有しているほかの端末の結果も載せています。
端末名 | バッテリー容量 | 再生時間 |
---|---|---|
OPPO Reno A | 3600mAh | 9時間46分 |
Xperia 8 | 2760mAh | 5時間43分 |
HUAWEI P30 lite | 3340mAh | 6時間45分 |
AQUOS sense2 | 2700mAh | 5時間53分 |
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 8時間1分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 6時間39分 |
再生時間は9時間46分でした。
かなり優秀ですね。
バッテリー容量が700mAhほど多いOPPO R15 Neoより1時間以上長く持ちました。
やはりSnapdragon 710の省エネ性能は優秀ですね。
特別バッテリー持ちを重視している端末ではないため、正直この結果には驚きました。
急速充電非対応で充電速度は遅い
続いて充電速度のチェックです。
先ほどの実験で電池が0%になった状態から、100%になるまでの時間を計測しました。
充電ケーブルとアダプタはに付属しているものを使用しています。
こちらも参考までに僕が所持している他の端末で同条件の実験をした結果を載せています。
端末名 | バッテリー容量 | 充電完了の時間 |
---|---|---|
OPPO Reno A | 3600mAh | 2時間27分 |
Xperia 8 | 2760mAh | 2時間42分 |
HUAWEI P30 lite | 3340mAh | 1時間45分 |
AQUOS sense2 | 2700mAh | 2時間42分 |
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 1時間45分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 2時間12分 |
充電完了までの時間は2時間27分でした。
急速充電に対応していないため、かなり遅く感じました。
電池持ちが良いので、そこまで大きなデメリットないかもしれません。
なるべく早めの充電を心がけましょう。
おサイフケータイ&防水対応
OPPO Reno Aはおサイフケータイと防水に対応しています。
海外メーカー製のSIMフリースマホでこの2つに対応している機種はかなり貴重です。
Google Payももちろん利用できます。
スマホ1つでお買い物できるので、おサイフケータイはもう手放せません。
防水・防塵の性能を表す等級はIP67です。
防水等級が最高の8ではなく7なのに注意。
水滴がつく、濡れた手で使うくらいなら問題ありませんが、お風呂での利用はやめたほうがいいでしょう。
お風呂でスマホを使うならSHARPのスマホがおすすめです。
DSDV対応だがmicroSDは排他利用
OPPO Reno Aは2枚のSIMカードを同時に4G+4Gで待ち受けできる「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」に対応しています。
デュアルSIMスロットになっており、2枚のSIMカードを入れることが可能です。
仕事とプライベートで電話番号を分けたいときや、大手キャリアの通話SIMと格安SIMのデータSIMを併用したいときなどに便利です。
注意点としては、SIMカードを2枚挿すとmicroSDカードは使えません。
microSDカードとDSDVを併用したい場合は「トリプルスロット」を搭載している機種を選びましょう。
ディスプレイ指紋認証は従来方式よりやや面倒
OPPO Reno Aでは以下の2つの生体認証に対応しています。
- ディスプレイ指紋認証
- 顔認証
顔認証はインカメラを使って本人認証をします。
最近のiPhoneなどでもお馴染みですね。
一方「ディスプレイ指紋認証」については馴染みがない人もいるかもしれません。
通常、指紋認証をするための指紋センサーはディスプレイ下や背面、電源ボタンなどに配置されています。
OPPO Reno Aは指紋センサーをディスプレイに内蔵しています。
画面下部に指紋マークが表示され、それをタップすると画面ロックを解除可能です。
ディスプレイ指紋認証にすることでディスプレイを広く使いつつ、表側で指紋認証ができます。
物理的なボタンではないため、慣れるまでちょっと大変です。
また、従来の指紋認証と比べると認証速度は劣ります。
- 従来の指紋認証:センサーに触れるだけで即解除
- OPPO Reno A:センサー部分を長押ししないといけない
従来の指紋認証だと、センサーに触れるとすぐにロック画面が解除されました。
一方、Reno Aの場合は1秒ほど長押しする感じです。
恐らく、誤動作を防ぐためにあえて時間がかかるようにしているのでしょう。
精度は悪くないですが、従来のものと比べると一呼吸おかないといけません。
顔認証は精度・速度ともに優秀です。
ディスプレイ指紋認証に慣れない人でも、顔認証を使えば問題はありません。
GPSの精度が良い
OPPO Reno AはGPSの精度が比較的良いと感じました。
CPUのSnapdragon 710が日本の人工衛星「みちびき」に対応しているためです。
みちびきに対応していなくてもGPSは利用できますが、従来のGPSだと高層ビルが多い都市部や山間部では結構な誤差がありました。
OPPO Reno Aはみちびきに対応しているため、GPSの精度が良いです。
以前使っていたZenFone 5と比べて、地図アプリやドラクエウォークで位置がズレにくくなりました。
通知ランプがない
OPPO Reno Aを使っていてちょっと不便なのが通知ランプがないことです。
通知ランプというのは、通知がある時やスマホを充電している時に光るランプのこと。
個人的には通知ランプを見れば充電状況がわかるのが便利でした。
(スマホがいっぱいあるので….)
OPPO Reno Aには通知ランプがないので、充電が完了したのかしていないのか分かりません。
細かいことですが、個人的にはこれがちょっと痛いです。
ただ、もともと通知ランプを切っている人などからするとむしろメリットかもしれませんね。
実際、夜中に迷惑メールが来てチカチカ光ったりするとすごい邪魔ですし。
Simeji for OPPOは重すぎる
OPPO Reno Aには「Simeji for OPPO」というキーボードがプリインストールされていますが、こいつの使い勝手がかなり悪いです。
Simejiはとても有名なキーボードアプリなので、使っている人も多いと思います。
僕も普段Simejiを使っているため別途インストールする手間が省けてラッキー、と最初は思いました。
ところが、Simeji for OPPOは動作が重すぎて全く使い物になりません。
一昔前のエントリースマホのほうがマシじゃないか?っていうくらいカクカクして、誤字脱字しまくりでした。
OPPO Reno Aの性能が低すぎるのかと、一瞬疑いました。
しかし、Google Playから通常のSimejiをインストールしたところ、驚くくらいサクサクでした。
Reno Aではなく、Simeji for OPPO側に問題があるようですね。
見た目や機能面はほぼ同じなのに、なぜここまで差があるのか分かりません。
とにかく、OPPO Reno AでSimejiを使いたい人は必ずGoogle Playから通常のSimejiをインストールしてください。
OPPO Reno Aの設定方法はこちらの記事にまとめています。
もしReno Aを購入した際は、ぜひ参考にしてくださいね。
OPPO Reno Aの価格は?
最後に、OPPO Reno Aの価格について紹介しておきます。
格安SIMとのセットなら約22,000円から
OPPO Reno Aは格安SIMとのセット販売もされています。
主要な格安SIMのOPPO Reno Aの販売価格は以下の通りです。
格安SIM | 販売価格(一括) | 販売価格(分割払い) |
---|---|---|
IIJmio | 25,080円 | 1,056円×24回 |
OCNモバイルONE | 22,110円 | – |
楽天モバイル(128GB版) | 38,800円 | 1,616円×24回 |
もっとも安いのはOCNモバイルONEです。
音声通話SIMとのセットかつ一括のみですが2万2,000円ほどで買えます。
後継モデルが出ていることもあり、取り扱いが終了している格安SIMもチラホラ。
今でも十分現役で利用できるので、購入したい人は早めに購入しましょう。
ネット通販では2~3万円前後
OPPO Reno Aはネット通販でも購入可能です。
価格は2~3万円前後といったところ。
ネット通販最大手であるAmazonなら22,000円くらいで購入可能。
値下がりしたことで、さらにお買い得感が増しています。
OPPO Reno A レビューまとめ
以上、OPPO Reno Aのレビューでした。
- Snapdragon 710と6GBメモリでゲームもサクサク
- おサイフケータイ、防水、DSDV対応
- カメラは高性能で夜景も撮れる
- バッテリー持ちも良い
- みちびきに対応
- これだけ充実して3万円台後半という高コスパ
- 充電速度は遅い
- 通知ランプがない
- 指紋認証はやや時間がかかる
OPPO Reno Aは比較的高い処理性能を持ち、3Dゲームもサクサクプレイできます。
カメラもこの価格帯では高性能で、ポートレートや夜景もキレイです。
さらにおサイフケータイ、防水、DSDVに対応しています。
細かい不満点はありますが、大きなデメリットはなし。
これで3万円以下ですから、恐ろしいコストパフォーマンスですよね。