Xiaomiスマホに搭載されているMIUIおよびHyperOSでは、初期アプリのアンインストール/無効化ができません。
アプリの無効化はADBコマンドを利用するのが一般的ですが、「ADB AppControl」というWindows向けソフトを使うと、より手軽に不要なアプリを無効化できます。
本記事では、ADB AppControlを利用してMIUI/HyperOSの不要なアプリを無効化する手順をまとめました。

キャリアのスマホにプリインストールされているキャリアアプリも、本記事の通りにやればサクッと無効化できますよ。
ADB AppControlの利用や開発者向けオプションの利用は自己責任でお願いします。今のところとくに問題は起きていませんが、何かあっても筆者は一切責任を取れません。
ADB AppControlとは?
ADB AppControlは、ADB(Android Debug Bridge)コマンドを簡単に利用できるアプリです。
Androidスマホをroot化することなく、簡単にキャリアアプリや初期アプリを無効化できます。
もちろん、ADBコマンドを直接打っても同じことが可能です。

しかし、パスを通したり毎回コマンドを打ったりと、ADBは何かと面倒です。
ADB AppControlを使えば、そのような手間をかけず簡単に不要なアプリを無効化できます。
ADB AppControlを使うにはWindowsパソコンが必要
ADB AppControlを使うのに必要なものは以下の2つです。
- Windowsパソコン
- USBケーブル
ADB AppControlはWindowsのみ対応しています。
Macでは利用できません。
また、通常のADBコマンドを使う時と同様に、パソコンとスマホを繋ぐUSBケーブルも必要です。
ADB AppControlでアプリを無効化する手順
ADB AppControlでアプリを無効化する手順は以下の通りです。
今回はHyperOSを搭載したRedmi Note 13 Pro 5Gで実施していますが、他の機種でもほぼ同じだと思います。
ADB AppControlをインストールする
まずはPCにADB AppControlをインストールしましょう。
公式サイトからADB AppControlをダウンロードしてください。

ダウンロードした「ADBAppControl-1.8.5-setup.exe」をダブルクリックし、インストールを進めてください。

基本的には画面の指示に従うだけでOKです。
インストールが終わったら起動し、初期画面で[OK]を押してください。

この画面が表示されれば、ADB AppControlが正常にインストールされています。

スマホでUSBデバッグをオンにする
ADB AppControlをインストールしたらスマホを接続…する前にもうひと手間。
スマホ側で「開発者向けオプション」と「USBデバッグ」をオンにしましょう。
これらをオンにしないと、ADB AppControl(というかADBコマンド)は使えません。
本来、開発者向けオプションはその名の通り開発者向けの機能です。利用する際は自己責任でお願いします。
開発者向けオプションをオンにする
まずは開発者オプションをオンにします。
Redmi Note 13 Pro 5G(HyperOS)の場合は、[設定]→[デバイス情報]の[OSバージョン]を連打すればOKです。
画面下に残り回数が出るので、「開発者向けオプションが有効になりました」と表示されるまで押してください。
他のAndroidスマホの場合は[設定]→[端末情報]の[ビルド番号]を連打すれば開発者向けオプションがオンになると思います。
細かい手順は機種によって異なるので、「機種名 開発者向けオプション」などで検索しましょう。
「USBデバッグ」をオンにする
次に、USBデバッグをオンにしましょう。
- STEP 1
- STEP 2
- STEP 3
- STEP 4
- STEP 5
PCとスマホを接続する
USBデバッグをオンにしたら、パソコンとスマホを接続しましょう。
接続時にUSBデバッグの許可を求める画面が出たら[OK]をタップしてください。

[このパソコンからのUSB デバッグを常に許可する]のチェックについては、どちらでもOKです。
ACBridgeをインストールする
初めてスマホを接続すると、ADB AppControlから「ACBridge」というアプリをインストールするか聞かれます。

ACBridgeをインストールするとアプリがアイコンで表示され、管理しやすくなります。
利用は任意ですが、基本的にはインストール推奨です。
本来は[Yes]を押すだけでインストールされますが、なぜかRedmi Note 13 Pro 5Gはエラーでインストールできません。

ACBridgeのインストールに失敗する場合は、手動でインストールしましょう。
ADB AppControlのインストールフォルダの中に[adb]というフォルダがあります。
その中に「com.cybercat.acbridge.apk」というapkファイルがあるので、これをスマホへコピーしてください。

あとはスマホのファイルマネージャーから、さきほどのapkファイルをインストールすればOKです。

ACBridgeへアクセス許可を求める画面が出た場合は[はい]を押してください。

スマホ側でも、アクセスを許可しましょう。

これで、ADB AppControlを使う準備が完了です。

ADB AppControlでアプリを無効化する
ここまで来たら、ADB AppControlでアプリを無効化するだけです。
一覧から無効化したいアプリを探してチェックを入れ、右下の[select]で[Uninstall]を選びます。

次に[Uninstall]を押してください。
なお、データとキャッシュを削除したい場合は[Delete data and cache]にチェックを入れましょう。

警告が出るので、問題がなければ2つとも[はい]を押してください。


これでアプリを無効化できます。
今回はMeetアプリを無効化しましたが、アプリ一覧を見るとちゃんとアンインストールされているのが分かります。


なお、無効化したアプリもADB AppControlで復元可能です。
[Uninstalled]にチェックを入れると、アンインストールしたアプリが表示されます。

復元したいアプリにチェックを入れ[Restore]を押せば、復元されます。
まとめ
ADB AppControlを使えば、削除できない初期アプリやキャリアアプリを簡単に無効化できます。
直接ADBコマンドを打っても良いですが、ADB AppControlを使うほうが直感的でやりやすいでしょう。
不要なアプリをサクッと消したい人は、ぜひお試しあれ。