(画像はZenFone Max (M2)。出典は公式サイト)
最近、低価格でバッテリー持ちが良いスマホが欲しくて「ASUS Zenfone Max(M2)」を検討していました。
そんな時に、モトローラからほぼ同じ価格・スペックの「Moto G7 Power」が発表されました。
一見すると似ている両機種ですが、スペックを詳しく比較してみたところ微妙に違うところが結構ありました。
本記事ではZenFone Max (M2)とMoto G7 Powerをスペックで比較してみました。
筆者のようにこの2機種のどちらを買おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ZenFone Max (M2)とMoto G7 Powerのスペックを比較
ZenFone Max(M2)とMoto G7 Powerのスペックをまとめてみました。
ZenFone Max(M2) | Moto G7 Power | |
カラー | ミッドナイトブラック スペースブルー メテオシルバー | セラミックブラック |
サイズ | 幅:約76.2mm 高さ:約158.4mm 厚さ:約7.7mm | 幅:約75.3mm 高さ:約159.4mm 厚さ:約9.3mm |
重さ | 約160g | 約193g |
ディスプレイ | 約6.3インチ, HD+ (1,520×720) | 約6.2インチ, HD+ (1,520×720) |
OS | Android 8.1 | Android 9.0 |
CPU | Snapdragon 632 (オクタコア) | Snapdragon 632 (オクタコア) |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
カメラ | アウト: 1300万+200万画素 イン: 800万画素 | アウト: 1200万画素 イン: 800万画素 |
バッテリー | 4,000mAh | 5,000mAh |
対応バンド | FDD-LTE:B1/2/3/4/5/ 7/8/12/17/18/19/26/28 TD-LTE:B38/41 3G:B1/2/4/5/6/8/19 2G:850/900/ 1800/1900MHz | FDD-LTE:B1/2/3/4/5/ 7/8/19/20/28 TDD-LTE:B38/40/41 3G:B1/2/5/6/8/19 2G:850/900/ 1800/1900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2+microSD | nanoSIM×2+microSD |
DSDS | 〇(DSDV) | 〇 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
USB | micro USB | Type-C |
基本スペックはどちらもほぼ同じです。
ともにCPUにはSnapdragon 632を採用し、4GBメモリを搭載しています。
スナドラ632はAntutuで10万前後のスコアが出ており、よほどヘビーな3Dゲームでなければたいていの用途はスムーズにこなせます。
軽いゲームやブラウジング、SNS、動画視聴くらいならどちらを選んでもパフォーマンスに差はないでしょう。
カメラについては実際に撮ってみないと分からないので省略。
ただ、カメラ機能を重視するならHUAWEI P30 liteなどHUAWEIのスマホの方がおすすめです。
強いてどちらか言うなら、デュアルレンズであるZenFone Max(M2)のほうがいいかと。
外観はほぼ同じですが、ZenFone Max(M2)のほうがやや薄く、軽いです。
このほか、スペック表をよ~く見ると以下のような違いがあります。
- ストレージ/バッテリーはMoto G7 Powerが多い
- Moto G7 Powerはau VoLTE非対応
- ZenFone Max (M2)はDSDV、Moto G7 PowerはDSDS
- Moto G7 PowerはUSB端子にType-Cを採用
ストレージはMoto G7 Powerが多い
基本スペックはどちらもほぼ同じでしたが、ストレージについては以下のように差があります。
- ZenFone Max(M2):32GB
- Moto G7 Power:64GB
Moto G7 PowerはZenFone Max(M2)の2倍である64GBストレージを搭載しています。
この価格は32GBが多いので、64GB載せているのは優秀ですね。
とは言え、後述するように両機種ともトリプルスロット搭載で、DSDSをしながらmicro SDカードが使えます。
足りないならmicro SDカードで増やせばいいだけなので、ストレージの差はほとんどあってないようなものかもしれません。
バッテリーはMoto G7 Powerのほうが大容量
ZenFone Max(M2)、Moto G7 Powerともに売りの1つがバッテリーです。
最近の一般的なスマホのバッテリー容量は3,000~3,300mAhくらい。
対してZenFone Max(M2)は4,000mAh、Moto G7 Powerは5,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。
バッテリー容量が多い分、当然電池持ちもかなりのものです。
レビューなんかでもバッテリーは高評価を受けています。
容量を見ると、Moto G7 Powerのほうが1,000mAhも多いです。
ZenFone Max(M2)のバッテリー持ちもかなりのものですが、とにかくバッテリー持ちにこだわるならMoto G7 Powerのほうがいいでしょう。
Moto G7 Powerはau VoLTE非対応
この2機種を選ぶうえで少し注意が必要なのが対応回線です。
細かい対応バンドはスペック表を見てもらうとして、簡単に言うと以下のような違いがあります。
- ZenFone Max(M2):国内3キャリアすべて対応
- Moto G7 Power:au VoLTEだけ非対応
ZenFone Max(M2)は国内3キャリアすべてに対応しています。
ドコモ回線の格安SIMはもちろん、au回線やソフトバンク回線の格安SIMも利用可能です。
Moto G7 Powerはドコモとソフトバンクは大丈夫ですが、au VoLTEには対応していません。
ようするに、au回線の格安SIMは使えないということですね。
非公式ですが、データ通信は使えるという口コミもありました。
ただし、音声通話はできないようです。
UQモバイルやmineo(Aプラン)といったau回線の格安SIMを使うならZenFone Max(M2)にしましょう。
ZenFone Max (M2)はDSDV、Moto G7 PowerはDSDS
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)は2つの電話番号で同時に待受けできる機能です。
音声通話SIMを2枚挿すことで、どちらの電話番号に電話がかかってきても着信するということですね。
ZenFone Max(M2)とMoto G7 PowerはどちらもDSDSに対応しています。
ただ、厳密に言うとMoto G7 PowerはDSDSなのに対し、ZenFone Max(M2)はその上位互換である「DSDV」という違いがあります。
1枚目のSIM | 2枚目のSIM | |
---|---|---|
DSDS | 4G回線で待ち受け | 3G回線で待ち受け |
DSDV | 4G回線で待ち受け | 4G回線で待ち受け |
DSDSは片方で4G回線を使うと、もう片方は3G回線になってしまいます。
VoLTEによる高音質な通話ができないだけでなく、VoLTEが必須なau系格安SIMはそもそも通話ができなくなるというのが弱点です。
DSDVの場合は2枚とも4G回線で待ち受けるので、VoLTEによる高品質な通話が可能。
さらにドコモ+au VoLTEやY!mobile + au VoLTEといった、DSDSでは出来ない組み合わせもできちゃいます。
DSDSではなくDSDVを利用したいなら、ZenFone Max (M2)を選びましょう。
ちなみに両機種とも、2枚のnano SIMカードスロットとは別にmicro SDカードスロットがある「トリプルスロット」を搭載しています。
トリプルスロット搭載スマホは種類が少ないです。
DSDS(またはDSDV)を使いつつ、micro SDカードを使いたい人にはどちらも貴重な端末と言えますね。
Moto G7 PowerはType-Cを採用
個人的に大きな差がUSB端子です。
ZenFone Max(M2)は従来の「micro USB」を搭載しています。
コスト削減のためでしょうが、今では2万円台でもType-Cのスマホがどんどんでています。
ここは頑張ってType-Cにしてほしかったです。
一方、Moto G7 PowerはしっかりType-Cを採用しています。
Type-Cは上下関係なくさせるので、充電するときにケーブルの上下を気にするというストレスがないです。
ちょっとしたことですが、この差は結構大きいです。
まとめ
以上、ZenFone Max(M2)とMoto G7 Powerをスペックで比較してみました。
- 携帯性を重視する人
- au回線の格安SIMを使いたい人
- DSDV機能を使いたい人
- ストレージ容量は多いほうが良い人
- 少しでもバッテリー容量を重視する人
- USB端子はType-Cがいい人
両機種とも低価格ながらそこそこのスペック、そして大容量バッテリーを搭載しています。
基本スペックはかなり近いですが、選ぶときは
- au回線を使うかどうか
- DSDVがいいか、DSDSで十分か
- micro USBとType-Cのどちらがいいか
の3点を重点的に比較してみるといいでしょう。
この2機種で悩んでいる人のために、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ではでは~。