(画像はZenFone Max (M1)公式サイトより)
追記:
2019年3月にZenFone Max (M2)が発表されました。
今買うならZenFone Max (M2)が一番おすすめです。
9月21日にASUSの最新スマホ「ZenFone Max (M1)」が発売されました。
大容量バッテリーが特徴の「Maxシリーズ」の最新モデルです。
ただ、MaxシリーズってZenFone 4 MaxとかZenFone Max Plus(M1)とか似た名前・性能の機種が出てて分かりにくいんですよね。
今回のZenFone Max (M1)のスペックや特徴は既存の機種と似ていて、すごく分かりにくい….。
という訳で、ZenFone Max (M1)のスペックと特徴を簡単にまとめ、他のMaxシリーズやライバル機と比較してみました。
ZenFone Max (M1)のスペックと特徴
まずはZenFone Max (M1)のスペックを確認していきましょう。
発売日 | 2018年9月21日 |
---|---|
実売価格 | 24,000円前後 |
カラー | サンライトゴールド、ルビーレッド、 ディープシーブラック |
サイズ | 幅約70.9mm×高さ約147.3mm×厚さ約8.7mm |
重さ | 約150g |
ディスプレイ | 約5.5インチ, HD+(1,440×720) |
OS | Android 8.0 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 430 (オクタコアCPU) |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
カメラ | メインカメラ:1300万画素+800万画素 インカメラ:800万画素 |
バッテリー | 4,000mAh(急速充電) |
対応バンド | FDD-LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD-LTE:38/41 W-CDMA: B1/5/6/8/19 GSM:850/900/1,800/1,900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
DSDS | 〇 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
防水・防塵 | × |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ | × |
スナドラ430に3GBメモリ/32GBストレージ、Wi-Fi規格は11b/g/nのみ対応。
よくあるエントリークラスのスマホって感じですね。
スペック的にはシャープのAQUOS sense liteなどと全く同じ。
サクサク快適!とまでは言えませんが、
- LINE
- SNS
- ブラウジング
- 軽い2Dゲーム(モンストなど)
といった普段使いくらいなら大丈夫です。
僕はさらにスペックが低いZenFone Liveを持っていますが、上記の用途ならなんとかこなせます。
無論、3Dゲームには向いていません。
カメラは背面が一応デュアルレンズカメラです。
ただ、カメラ重視のスマホではないので過度な期待はしないほうがいいかも。
似た特徴を持つZenFone 4 Maxもカメラはいまいちでしたし。
20,000円くらいである程度使えるカメラを求めるならHUAWEI一択です。
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載
ZenFone Max (M1)最大の魅力は何といってもバッテリーです。
5.5インチクラスのスマホのバッテリー容量は3,000mAhくらいが一般的。
しかし、ZenFone Max (M1)は4,000mAhという大容量のバッテリーを搭載しています。
大容量バッテリーのおかげで、連続38日間という驚異の待ち受け時間を実現。
実際はそんなに長い時間待受けさせるのは無理だと思いますが、普通に使っても2日は軽く持つでしょう。
急速充電対応、約2.9時間で満充電に
ZenFone Max (M1)は独自の急速充電に対応しており、約2.9時間で満充電されます。
急速充電の割にはやや遅く感じますが、4,000mAhという容量を考えるとしょうがないですね。
ちなみに15分充電すれば4時間の通話ができます。
これなら最悪満タンまで充電しなくてもいいので、急いでいるときも安心です。
リバースチャージでモバイルバッテリーのように使える
従来のMaxシリーズ同様、他の機器を充電できる「リバースチャージ」に対応しています。
ZenFone Max (M1)をモバイルバッテリーのようにして、他のスマホやタブレットを充電できるわけですね。
スマホを2台持ちするときに便利な機能です。
3キャリアVoLTEとDSDS対応+トリプルスロット
ZenFone Max (M1)は3キャリアVoLTEとDSDSに対応しています。
ドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobile)すべてのSIMが利用可能です。
(ただしau VoLTE SIMは1スロット目のみ)
最近は低価格モデルでもこういったDSDS機が増えていますね。
HUAWEIと違い、au VoLTE対応にも積極的に力を入れているのは好印象。
また、SIMカードスロットとmicroSDカードスロットが独立しているトリプルスロットでもあります。
DSDSを使いつつ、microSDカードで容量を確保できるのはありがたいですね。
顔認証と指紋認証に対応
ZenFone Max (M1)は顔認証と指紋認証、2つの生体認証に対応しています。
顔認証は一昔前までハイスペックスマホでしか使えなかったのに、最近は2万円台でも当たり前のように搭載していますね。
とは言え、顔認証はiPhone Xなどと比べると精度は低め。
指紋認証がメインで、顔認証はおまけ程度に考えておいたほうが良いでしょう。
僕が持っているZenFone 5(5万円くらい)でも、指紋認証と比べると精度が低いです。
でも机に置いているときや手袋をしているときは顔認証が使えます。
状況に応じて使い分けるのがおすすめ。
他のMaxシリーズとスペック比較
現在、Maxシリーズは今回のZenFone Max (M1)のほかにも、
- ZenFone 4 Max
- ZenFone 4 Max Pro(ビックカメラグループ専売)
- ZenFone Max Plus(M1)
の3種類が発売されています。
名前が似てるし、スペックも似たものばかり。
いったい、どれを買えばいいのでしょうか?
スペックをざっとまとめてみました。
※スマホの人は横にスライドしながら見てください。
ZenFone Max (M1) | ZenFone 4 Max/ ZenFone 4 Max Pro | ZenFone Max Plus(M1) | |
実売価格 | 24,000円前後 | Max:19,000円前後 Pro:21,000円前後 | 26,000円前後 |
カラー | サンライトゴールド ルビーレッド ディープシーブラック | ネイビーブラック ローズピンク サンライトゴールド | サンライトゴールド アズールシルバー ディープシーブラック |
サイズ | 幅約70.9mm 高さ約147.3mm 厚さ約8.7mm | Max:幅約73.3mm 高さ約150.5mm 厚さ約8.7mm Pro:幅約76.9mm 高さ約154mm 厚さ約8.9mm | 幅約73mm 高さ約152.6mm 厚さ約8.8mm |
重さ | 約150g | Max:約156g Pro:約181g | 約160g |
ディスプレイ | 約5.5インチ, HD+ (1,440×720) | Max:5.2インチ,HD (1,280×720) Pro:5.5インチ,HD (1,280×720) | 5.7インチ,FHD+ (2,160×1080) |
OS | Android 8.0 | Android 7.1.1 | Android 7.0 |
CPU | Snapdragon 430 (オクタコアCPU) | Snapdragon 430 (オクタコアCPU) | MediaTek MT6750T (オクタコアCPU) |
メモリ | 3GB | Max:3GB Pro:4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 32GB |
カメラ | アウト:1300万画素 +800万画素 イン:800万画素 | アウト:1300万画素 +500万画素 イン:800万画素 | アウト:1600万画素 +800万画素 イン:800万画素 |
バッテリー | 4,000mAh (急速充電) | Max:4,100mAh (急速充電) Pro:5,000mAh (急速充電) | 4,130mAh (急速充電) |
対応バンド | FDD-LTE: B1/3/5/7/8/ 18/19/26/28 TDD-LTE: 38/41 W-CDMA: B1/5/6/8/19 GSM: 850/900/1,800/ 1,900MHz | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/ 8/12/17/18/19/ 26/28 TD-LTE: B38/41 W-CDMA: B1/2/5/6/8/19 (ProはB4も対応) GSM: 850/900/1,800/ 1,900MHz | FDD-LTE: B1/3/5/7/8/ 18/19/26/28 TD-LTE: B38/41 W-CDMA: B1/5/6/8/19 GSM: 850/900/1,800/ 1,900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 |
DSDS | 〇 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 | 4.2 |
防水・防塵 | × | × | × |
おサイフケータイ | × | × | × |
ワンセグ | × | × | × |
うーむ、スペックがかなり近いですね…..!
今回のZenFone Max (M1)はマイナーアップデートなのでしょう。
CPUやメモリに多少違いはありますが、いずれもエントリークラス。
カメラも画素数に差がありますが、おまけ程度でしょう。
DSDS対応&トリプルスロット仕様なのも共通です。
ポイントとなるのは、
- バッテリー容量
- 本体サイズ
- 価格
の3つです。
バッテリー容量はZenFone 4 Max Proが一番多い
バッテリー容量はZenFone 4 Max Proがダントツです。
他3機種は4,000mAhくらいですが、4 Max Proだけ5,000mAhとかなり多め。
1,000mAh多いと結構な差が出てきそうです。
ZenFone Max (M1)はもっともコンパクト
今回比較した4機種の中ではZenFone Max(M1)がもっともサイズが小さいです。
重量も約150gで最軽量。
ディスプレイサイズは5.5インチですが、5.2インチのZenFone 4 Maxより本体は小さいみたい。
ベゼルを削ってディスプレイ領域を確保しているということでしょう。
最近どんどんスマホの大型化が進んでいますし、少しでもコンパクトなスマホは貴重ですね。
コスパが良いのはZenFone 4 Max Pro
この中でコスパが最も良いのはZenFone 4 Max Proですね。
価格自体はZenFone 4 Maxが一番安く、現在は20,000円以下で購入できます。
すさまじいコスパです。
ただ、ZenFone 4 Max Proとの差は2,000円くらいしかありません。
2,000円プラスしてバッテリーが1,000mAh増えてメモリも1GB増えるなら、Max Proのほうがコスパは良いと言えますね。
結局どれが一番いいのか?
正直、個人的にはZenFone 4 Max Proが一番いい気がします。
バッテリー容量がもっとも多く、メモリも4GBです。
価格はZenFone 4 Maxと2,000円ほどしか変わらないので、コスパの良さは一番でしょう。
ZenFone Max (M1)が良いのはサイズとカラーリングでしょうか。
サイズが一番コンパクトなので、できるだけ小さいスマホが良いという人に最適です。
またこの中で唯一レッドのカラーリングがあります。
赤は人気の色ですし、毎日使うスマホだから結構「色」って大事ですよね。
ここまでの比較結果をざっくりまとめると、
- ZenFone Max (M1):コンパクトなスマホが良い人
- ZenFone 4 Max:とにかく安く済ませたい人
- ZenFone 4 Max Pro:バッテリー容量を重視する人
- ZenFone Max Plus(M1):ディスプレイサイズを重視する人
って感じでしょうか。
ライバル機「OPPO R15 Neo」と比較
20,000円台で大容量バッテリーのスマホと言えば、最近発売されたばかりの「OPPO R15 Neo」があります。
スペックや価格的にZenFone Max (M1)のライバルとなりそうな機種の筆頭です。
というわけで、ZenFone Max (M1)とOPPO R15 Neoのスペックも比較してみました。
ZenFone Max (M1) | OPPO R15 Neo | |
---|---|---|
実売価格 | 24,000円前後 | 3GB版:25,000円前後 4GB版:32,000円前後 |
カラー | サンライトゴールド ルビーレッド ディープシーブラック | ダイヤモンドブルー ダイヤモンドピンク |
サイズ | 幅約70.9mm 高さ約147.3mm 厚さ約8.7mm | 幅約75.6mm 高さ約156.2mm 厚さ約8.2mm |
重さ | 約150g | 約168g |
ディスプレイ | 約5.5インチ, HD+ (1,440×720) | 約6.2インチ,HD+ (1,520×720) |
OS | Android 8.0 | ColorOS 5.1 (Based on Android 8.1) |
CPU | Snapdragon 430 (オクタコアCPU) | Snapdragon 450 (オクタコアCPU) |
メモリ | 3GB | 3GB/4GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
カメラ | アウト:1300万画素 +800万画素 イン:800万画素 | アウト:1300万画素 +200万画素 イン:800万画素 |
バッテリー | 4,000mAh(急速充電) | 4,230mAh(急速充電) |
対応バンド | FDD-LTE: B1/3/5/7/8/18/19/26/28 TDD-LTE:38/41 W-CDMA: B1/5/6/8/19 GSM: 850/900/1,800/1,900MHz | LTE: B1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 20/26/28/38/39/40/41 3G:B1/2/4/5/6/8/19 GSM: 850/900/1800/1900 MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 |
DSDS | 〇 | 〇(DSDV) |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 |
防水・防塵 | × | × |
おサイフケータイ | × | × |
ワンセグ | × | × |
生体認証 | 指紋認証 顔認証 | 顔認証 |
スペックや特徴が似ているとは思っていましたが、比べるとR15 Neoのコスパの凄さが目立ちますね。
CPUはわずかですが450のR15 Neoのほうが上ですし、ストレージは倍。
メモリも4GBを選択可能です。
バッテリー容量はほぼ同じ。
わずかにR15 Neoのほうが多いですが、そこまで差はないでしょう。
R15 Neoが更にすごいのが3キャリアVoLTE+DSDV対応です。
DSDV対応機は種類が少なく、加えて複数キャリアVoTLE対応はこれまでZenFone 5しかありませんでした。
もちろんトリプルスロットなので、microSDも併用可能です。
ここは完全にZenFone Max (M1)の上位互換と言えます。
価格も3GB版ならほぼ同じ。
これだと基本的にはZenFone Max(M1)よりOPPO R15のほうがよさそうですね….。
ZenFone Maxが優れている点を挙げると、
- リバースチャージで他のスマホを充電できる
- 指紋認証が使える
- (R15 Neoよりは)コンパクト
ってところでしょうか。
R15 Neoは指紋認証がなくて顔認証のみというのが珍しいですね。
精度は悪くないみたいですが、やっぱり指紋認証もほしいところ。
僕個人としては、指紋認証が使えるZenFone Maxのほうが好きですね。
ただ、R15 Neoのコスパも恐ろしい。
悩みどころですね…..。
まとめ
備忘録も兼ねてZenFone Max (M1)のスペックまとめ&比較をしてみました。
旧機種のコスパが良いことやマイナーチェンジにとどまっていることなどからも、やや否定的な内容になってしまいました(;^_^A
ただ、ZenFone Max (M1)自体は結構いいスマホだと思います。
冷静に考えると、
- 大容量バッテリー
- オクタコアCPU&3GBメモリ
- 3キャリアVoLTE+DSDS
- トリプルスロット仕様
- 指紋認証と顔認証
という特徴を持ちながら25,000円くらいって、かなり驚異的なコスパですよね。
サイズ感やデザインはライバル機にも負けていないですし、気になった人はぜひ一度店頭で確認してみてください。