(画像引用元:楽天モバイル)
大手キャリアの格安プラン登場で窮地に立たされている楽天モバイルが新料金プランを発表しました。
従来のUN-LIMIT Vを進化させた「Rakuten UN-LIMIT VI」です。
月額3,278円(税抜き2,980円)でデータ通信が使い放題なのはこれまでと変わりません。
利用したデータ通信量が少ない場合は月額料金が割引されるようになり、1GB以下ならなんと無料です。
まだまだ課題も多い楽天モバイルですが、かなり面白い展開になってきましたね。
「Rakuten UN-LIMIT VI」の概要
「Rakuten UN-LIMIT VI」の概要をまとめました。
Rakuten UN-LIMIT VIの概要 | |
---|---|
データ通信量 | 無制限 |
月額料金 | 1GB以下:0円 1GB~3GB:1,078円 3GB~20GB:2,178円 20GB超え:3,278円 |
事務手数料 | 無料 |
契約縛り・違約金 | なし |
5G | 利用可(無料) |
国内通話かけ放題 | 無料(要Rakuten Link) |
取り扱い | オンライン/店舗 |
従来プランとの大きな変更点は月額料金のみです。
そういう意味ではあまり大きな変化がないものの、その月額料金に関してはかなりインパクトがあります。
月額料金は段階制、1GB以下なら無料で電話かけ放題
(引用元:楽天モバイル)
これまでのRakuten UN-LIMIT Vは3,278円(税抜き2,980円)で使い放題でした。
Rakuten UN-LIMIT VIもそれは変わりませんが、利用したデータ通信量が少ない場合は月額料金が安くなるように変更されます。
いわゆる段階制のプランですね。
- 1GB以下:0円
- 1~3GB:1,078円(税抜き980円)
- 3~20GB:2,178(税抜き1,980円)
- 20GB超え:3,278円(税抜き2,980円)
なんと、データ通信量が1GB以下なら0円です。
Rakuten Linkアプリを使えば国内通話が無料でかけ放題なので完全無料の電話回線として保有できます。
初期費用や違約金、MNP転出手数料などもこれまで通り無料です。
1~3GB使った場合も1,078円とかなり安く設定されています。
一般的な格安SIMの3GBは1,400~1,600円です。
3GBで収まる人にも、Rakuten UN-LIMIT VIはかなり魅力的と言えます。
20GB2,178円は先日発表されたmineoの「マイピタ」と同水準です。
大手キャリアの新プランが3,278円(povoは2,728円)なので、こちらもかなりお得と言えます。
Rakuten UN-LIMIT VIは21年4月からスタート
Rakuten UN-LIMIT VIは21年4月1日からスタートします。
すでに契約している人も、4月1日になると自動移行です。
手続きは不要ですし、手数料もかかりません。
300万回線まで1年間無料は継続
Rakuten UN-LIMIT VIでも、現在開催している「300万回線まで1年間無料キャンペーン」は継続です。
1年間は無料で使え、1年経過後も1GB以下なら無料で使えます。
記事執筆時点での契約数は約220万回線とのこと。
残り80万回線と結構少なくなりました。
さきほど解説した通り、Rakuten UN-LIMIT VIへの移行は無料かつ自動です。
少しでも気になっているなら、今のうちに申し込んでおきましょう。
夏にはメールアドレスも提供へ
さらに、Rakuten UN-LIMIT VIでは夏以降にメールアドレスも提供する予定です。
キャリアメールが付与されない大手キャリアの新プランに対抗したのでしょう。
まだ具体的なサービス内容は不明です。
キャリアメール同等になるのか、従来の楽天メールのような実質フリーメールになるのかも分かりません。
(そもそもそこまでしてキャリアメールが必要な人が果たして大手から乗り換えるかどうか)
Rakuten UN-LIMIT VIの注意点
個人的にはかなりお得になったRakuten UN-LIMIT VIですが、いくつか注意点もあります。
低速通信もデータ通信量にカウントされる
Rakuten UN-LIMIT VIでは1Mbpsの低速通信もデータ通信量にカウントされます。
毎月のデータ利用量によってプラン料金が変動いたします。データ利用量は楽天回線エリア、パートナー回線エリア(国内)、パートナー回線エリア(海外)全てのエリアでカウントされます(データ高速モードがOFFであってもデータ利用量はカウントされます)。
引用元:楽天モバイル
これまでは低速通信をどれだけ使ってもデータ通信量にはカウントされていませんでした。
1Mbpsの通信を好きなだけ使えたわけですね。
Rakuten UN-LIMIT VIでも低速通信を無制限に使える点は変わりません。
しかし、低速通信もデータ通信量にカウントされるため、使いすぎると月額料金が高くなります。
例えば低速1Mbpsだけで5GBのデータ通信を使うと、月額料金は2,178円です。
「1Mbpsの低速通信と電話が使い放題で0円」だったら夢のようなサービスですが、さすがにそれは無理でしたね。
2回線目以降は0GB~3GBで1,078円に変更
Rakuten UN-LIMIT VIは5回線まで申し込めますが、無料で使えるのは1回線のみです。
2回線目以降はデータ通信を全く使わなくても1,078円かかります。
(3GB以降は同じ)
900MBくらいは無料で使えるわけですから、仮に5回線無料だと4.5GBくらい使えることになります。
これについてもしょうがないでしょう。
ちなみに「すでに楽天モバイルを利用している人が解約→再契約した場合も1GB以下0円なのか?」はまだ不明です。
Twitterでは「問い合わせたらOKと言われた」という意見と「累計で1回線目だけだからダメと言われた」という意見に分かれています。
こちらについては公式発表を待った方がいいでしょう。
追記:解約→再契約でも1回線のみなら1GB以下無料!
Rakuten UN-LIMIT VIに関するQ&Aページが公開されました。
その中で「解約→再契約でも1GB以下無料になるのか?」の答えが掲載されています。
なお、一度ご契約されていた回線を解約された後に再度別回線を契約された場合でも、ご利用中の回線が1回線のみであれば、プラン料金は1GBまで0円となります。
解約→再契約でも、1回線のみの契約なら1GB以下0円で使えるようですね。
「サブとして契約してたけど、再契約(MNP)してメイン回線に変えたい」という人も一安心(僕もその1人です)。
まとめ
とりあえず、Rakuten UN-LIMIT VIについて分かっていることをざっとまとめました。
- Rakuten UN-LIMIT VIは段階制プラン
- 1GB以下は0円、1~3GBは1,078円で使える
- 3~20GBも2,178円と低水準
- 20GB以上は3,278円で無制限
- 21年4月1日以降、VIへ自動移行
- 300万人まで1年無料は継続
- 低速通信もデータ通信利用量にカウントされる
これまでと比べるとやや複雑になりましたが、1GB以下なら0円で使えるのは衝撃的です。
「無料期間が終わったら解約予定だったけど、0円なら継続しようかな」という人も出てきそう。
何を隠そう僕もその1人です(笑)
3GBで1,078円、20GBで2,178円というのもかなり安いですね。
料金だけを見れば大手キャリアにも格安SIMにも負けていません。
あとは対応エリアですね(これが一番の懸念点ですが)。
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