OPPO R15 Neoは中国のスマホメーカーOPPOから発売されているSIMフリースマホです。
2万円台と低価格ですが大容量バッテリーを搭載し、トリプルスロット採用でDSDVとmicroSDを併用できるなどコスパに優れます。
とくにDSDV対応でトリプルスロットのスマホはほとんどないので貴重ですよ。
そんなOPPO R15 Neoを実際に購入したので、徹底的にレビューしたいと思います。
外観をチェック
さっそく外観からチェックしていきしょう。
まずは背面です。
今回はダイヤモンドブルーのカラーを買いました。
スタイリッシュですね。
単に光沢があるだけでなく上下に斜めにカットしたような模様が入っています。
見る角度によって違う光り方をするので、独創的でカッコいいです。
前面はノッチあり。隠せないので要注意
続いて前面をチェックします。
ベゼルが狭く、画面は6.2インチとかなり大きいです。
本体サイズも結構大きく、片手で操作するのはちょっと大変。
(できなくはない)
画面上部にはお馴染みのノッチ(切り欠け)があります。
サイズは普通で、そこまで存在感はないです。
なお、HUAWEIやASUSのスマホにはノッチを隠す機能がありますが、R15 Neoにはありません。
一応、アプリによっては個別に消すことも可能です。
でも、いちいちアプリごとに消せるかどうか調べて設定、って面倒くさいです。
しかも消せるのは横画面の時だけなので、縦画面ではノッチが普通に表示されます。
したがって、R15 Neoのノッチは消せないと思っておいたほうがいいでしょう。
付属品をチェック。ケースの質が良い
続いて付属品をチェックしていきます。
- 専用ケース
- ACアダプター
- USBケーブル
- 取扱説明書
最近のSIMフリースマホとしては標準的な付属品ですね。
イヤホンは付属しないので要注意。
専用ケースはシリコン素材の柔らかいケース。
側面もバッチリ守られます。
サイズももちろんピッタリ。
OPPO R15 Neoのスペック
ここからはOPPO R15 Neoのスペックをチェックしていきます。
まずはスペックを一覧表にまとめました。
カラー | ダイヤモンドブルー ダイヤモンドピンク |
---|---|
サイズ | 幅約75.6mm 高さ約156.2mm 厚さ約8.2mm |
重さ | 約168g |
ディスプレイ | 約6.2インチ,HD+(1520×720) |
OS | ColorOS 5.1 (Android 8.1ベース) |
CPU | Snapdragon 450 (オクタコアCPU) |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 64GB |
カメラ | アウト:1300万画素+200万画素 イン:800万画素 |
バッテリー | 4230mAh |
対応バンド | FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/ 19/20/26/28 TD-LTE:B38/39/40/41 3G:B1/2/4/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
DSDS | 〇(DSDV) |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
基本的には2万円台のスマホではよくあるスペックですね。
ミドルクラスでの採用が多い「スナドラ450」と3GBメモリの組み合わせで、SNSやブラウジングなど軽い用途ならこなせます。
実際にR15 Neoで
- ブラウジング(Chrome)
- Smart News
- YouTube
- Apple Music
などを使ってみましたがこれくらいの用途であれば大丈夫でした。
ただアプリの切り替え時やTwitterでタイムラインを更新する際に少しモタつきます。
ストレスを感じるほどではありません。
でもHUAWEI製の同価格帯モデルであるP20 lite(CPUはKirin 659)やnova lite 3(Kirin 710)と比べるとサクサク感はないです。
ストレージがは64GBと多めに積まれています。
この価格帯は32GBであることが多いですが、64GBあれば大抵の人は問題ありません。
あとはやはりバッテリーです。
一般的なスマホのバッテリー容量は3,000mAhくらいですが、R15 Neoはなんと4230mAh!
詳細は後述していますが、バッテリー持ちはかなりのものです。
Antutuベンチマークのスコア
続いて、ベンチマークソフト「Antutu」を使ってR15 Neoのスコアを計測してみました。
総合スコアは「71246」でした。
まんまミドルレンジって感じですね。
70,000あれば普通に使う分にはそんなに困らないと思います。
逆にサクサク感を求めたり、3Dゲームをプレイする場合は物足りないでしょう。
3Dゲームは厳しい
OPPO R15 Neoで具体的にどれくらいのゲームならプレイできるのか、いろいろ試してみました。
ゲーム名 | 動作※ | 備考 |
---|---|---|
モンスト | 〇 | 問題なし |
PUGBモバイル | △ | 画質を下げれば何とか動く |
FGO | × | ロードがかなり長くカクつく |
キンスレ | × | カクカクする |
※〇:問題なし △:できなくはないが難あり ×:快適なプレイは難しい
やはり3Dゲームのプレイは厳しいです。
全くできないわけではないですがロードが長かったり、カクカクしたりと、とても快適とは言えません。
動作が軽い2Dゲームならなんとかできる…という感じ。
ただ、やっぱりゲームをするなら最低でもSnapdragon 600番台を搭載したスマホが欲しいですね。
現在はXiaomiから発売されているRedmi Note 9S当たりがいいでしょう。
Wi-FiやUSB規格は価格なりなところも
コスパに優れるR15 Neoですが、細かい所を見るとやはり価格なりなところもあります。
まずはWi-Fi規格です。
対応しているのは11b/g/nと2.4GHz帯のみで、5GHz帯や11acには対応していません。
だからって特別Wi-Fiが遅いとは感じませんが、こだわる人は要注意。
それからUSB端子は従来通りのmicro USBです。
価格的にしょうがないのは分かりますが、そろそろUSB type-Cで統一してほしいところ。
Androidなのにドロワーがない
個人的に一番残念だったのがドロワーがないことです。
Androidのスマホのほとんどはホーム画面には必要なアプリだけを置きそれ以外は「ドロワー」という領域に表示されます。
しかし、R15 Neoはドロワーがなく、すべてのアプリをホーム画面に置きます。
いわゆるiOSと同じスタイルです。
これについてどう判断するかは人それぞれ。
むしろiPhoneから乗り換えるような人はiPhoneらしくていいかも。
逆に僕みたいにホームにはあまりアプリを置きたくない人間にとっては大きなマイナスです。
HUAWEIのスマホみたいにドロワースタイルか全部ホームに置くスタイルか選択できるようにしてほしかった。
ノッチを隠せないのもそうですが、OPPOのスマホに搭載される独自OS「ColorOS」はクセがあると言われる理由がなんとなく分かりますね。
カメラ性能をチェック
お次はカメラをチェックしていきます。
アウトカメラは1300万画素+200万画素のデュアルレンズカメラです。
低価格モデルなので驚くほど高品質ではないですが、普通に使う分には問題ないクオリティの写真が撮れます。
少ないですがいくつか作例をどうぞ。
全体的にやや暗い気がしますが、価格を考えると悪くはない感じ。
2万円台のスマホとしては標準的ですね。
カメラにこだわる場合はZenFone 5やP20など、もう少し上のランクのスマホがいいでしょう。
ポートレートも撮れる
R15 Neoは背景をぼかすポートレート写真も撮れます。
境界部分がやや曖昧ですが、割とキレイにボケてます。
ライトを撮ってみました。
背景はキレイにボケましたが、上部分は高架線との距離が近くてボケてくれませんでした。
価格なりなところはありますが、そんなに不自然ではないと思います。
暗い所での撮影は苦手
明るい所ではまずまずの写真が撮れましたが、暗い所での撮影はイマイチでした。
暗い所で撮影すると本当に真っ暗な写真しか撮れません。
暗すぎて何が映ってるか分かりませんね。
夜景を撮りたいならもう少しカメラ性能が良いスマホを買いましょう。
DSDV+トリプルスロット!ただしドコモVoLTEは非対応
OPPO R15 Neoの特徴の1つがDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応していることです。
DSDVにより、2枚のSIMカードを4G+4Gで同時に待受けできます。
2つの電話番号を使い分けられるだけでなく、両方ともVoLTEによる高品質な通話が可能です。
しかもR15 NeoはmicroSDカードスロットが独立している「トリプルスロット」を搭載しています。
DSDV対応でトリプルスロットなのはほとんどないので貴重です。
実際のR15 Neoのスロットがこちら。
通常のスロットだと2つ目のSIMスロットがmicroSDカードスロットと兼用です。
DSDV利用中はmicroSDカードが挿せません。
一方、R15 NeoはmicroSDカードスロットが独立して用意されています。
DSDVをしつつmicroSDカードで容量を増やせます。
実際にSIMとmicroSDカードを置くとこんな感じです。
今回はOCNモバイルONE(ドコモ回線)とIIJmio タイプA(au VoLTE)を挿しました。
SIM・microSDカードともに正常に認識されています。
VoLTEはauとソフトバンク(Y!mobile)に対応。
au VoLTEは対応している機種が少ないので貴重ですね。
ただ、残念ながらドコモのVoLTEに対応していません。
格安SIMはドコモ回線が一番多いわけですから、ドコモのVoLTEも対応してほしかったですね。
バッテリーをチェック
OPPO R15 Neoは4230mAhという大容量バッテリーを搭載しています。
一般的なスマホが3000mAhくらいなので、R15 Neoはかなり多いですね。
容量が大きければ、それだけバッテリー持ちも良いと言えます。
とは言え、実際にはCPUやディスプレイの省エネ性能にも左右されます。
バッテリー容量がこれだけ多いと充電にも時間がかかりそうですね。
そこで、バッテリーに関するテストしてみました。
バッテリー持ちはかなり良い
まずはバッテリー持ちのテストです。
バッテリー100%の状態から明るさMAXでYouTubeの動画を再生し、電源が切れるまでの時間を計測しました。
その結果は以下の通り。
参考としてP20 liteとnova lite 3でも同様のテストをやった結果を載せています。
バッテリー容量 | 再生時間 | |
---|---|---|
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 8時間1分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 6時間39分 |
HUAWEI P20 lite | 3000mAh | 5時間24分 |
結果は8時間1分でした。
今までいろいろな機種のテストをしてきましたが、8時間も持ったのは初めてです。
ディスプレイ解像度が低いことや、スナドラ450の消費電力が少ないことなども影響してそうですが、やはりバッテリー容量が大きいのが一番大きいでしょう。
実際に使っていても、バッテリー持ちが非常にいいことを実感しています。
僕はSNSとニュースアプリがメインですが、こういった使い方だと充電は2~3日に1回でも平気です。
バッテリー持ちを重視する人でもこれなら満足できますね。
充電速度は普通
続いて充電速度のテストです。
さきほどのテストでバッテリーが0になった状態から、100%になるまでの時間を計測しました。
ACアダプターおよびケーブルは付属品を使用しています。
その結果が以下の通り。
こちらも同条件で実験したP20 liteおよびnova lite 3も参考で載せています。
バッテリー容量 | 充電完了までにかかった時間 | |
---|---|---|
OPPO R15 Neo | 4230mAh | 2時間42分 |
HUAWEI nova lite 3 | 3400mAh | 1時間45分 |
HUAWEI P20 lite | 3000mAh | 2時間12分 |
充電までにかかった時間は2時間42分でした。
P20 lite、nova lite 3と比べると長いですね。
バッテリー容量が多く、急速充電には対応していないっぽいので仕方がないですね。
P20 liteとnova lite 3は容量がR15 Neoより少ないし、急速充電にも対応しています。
4230mAhというバッテリー容量を考慮すると、特別速くもなく遅くもなくって感じでしょうか。
顔認証の精度は良いが指紋認証も欲しかった
OPPO R15 Neoは生体認証としてインカメラを使った顔認証を採用しています。
低価格スマホだと認証精度が悪いこともありますが、R15 Neoはかなり良いですね。
インカメラを覗くとスムーズにロックが解除されます。
でも、正直に言うとやはり指紋認証も欲しかった。
僕は花粉症なのでこの時期に外出するときはマスクが必須ですが、マスクを付けると顔認証は失敗します。
スマホを見るたびにいちいちマスクをズラすのが非常に面倒。
指紋認証と顔認証が両方あると使い分けができていいんですけどね。
例えばメインスマホのZenFone 5では普段は顔認証でマスクを付けているときは指紋認証を使う、といった感じ。
指紋認証がない分、前面も背面もセンサー不要で見た目がスッキリしてるんですけどね。
まとめ
というわけでOPPO R15 Neoのレビューでした。
- 背面デザインは個性的で◎
- 普段使いなら問題ないスペック
- バッテリー持ちが優秀
- DSDV対応+トリプルスロット
- au VoLTE対応でau系SIMも使える
- 顔認証の精度が良い
- Wi-Fiは2.4GHz帯のみ
- USB端子はmicroUSB
- ドロワーがない
- ドコモのVoLTEに対応していない
- 指紋認証がない
R15 Neoは大容量バッテリーとDSDV対応+トリプルスロット搭載なのが特徴。
とくにDSDVとトリプルスロットの組み合わせは少ないので貴重です。
ドコモのVoLTEは使えませんが、au VoLTEに対応しているのはありがたい。
スペックも価格を考えるとまずまずで顔認証の精度も良い感じ。
バッテリー持ちを重視する場合や、トリプルスロット搭載のDSDV対応スマホが欲しい人におすすめです。