これまで格安SIMと言えばほとんどがドコモ回線で、いくつかau回線を使ったものがあるくらいでした。
しかし、最近ではソフトバンク回線を利用する格安SIMも少しずつ増えています。
SIMロック解除ができないソフトバンクの端末(iPhone 6など)でも格安SIMが使えるようになってきました。
では、ソフトバンク回線の格安SIMを使うならどこがいいのでしょうか?
今回はこれまで15社以上の格安SIMを使った管理人がソフトバンク回線を利用する格安SIMのうち、とくにおすすめの4つをピックアップしました。
ソフトバンク回線のおすすめ格安SIMは4つ!
2019年12月現在、ソフトバンク回線を利用する主な格安SIMは以下の5つです。
- mineo
- b-mobile S
- QTモバイル
- ロケットモバイル
他にもいくつかあるのですが、おすすめできるのはこの4つくらいでしょう。
なお、ソフトバンクのスマホをそのまま使えない「Yモバイル」は除外しています。
それでは、それぞれの格安SIMの特徴やメリット・デメリットを紹介しますね。
mineo
基本情報 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社オプテージ |
対応回線 | ドコモ、au、ソフトバンク |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | お試しプラン:550円 その他:3,300円 |
かけ放題 | 10分かけ放題(月額880円) 通話定額30(月額924円) 通話定額60(月額1,848円) |
- パケットシェアやパケットギフトでデータ通信量を分け合える
- フリータンクで毎月1GBまでデータ通信量を無料でもらえる(条件あり)
- 公式のコミュニティサイト「マイネ王」が便利
- 家族割引/複数回線割引で1回線につき55円の割引
- 1GBプランはやや割高
関西電力グループのオプテージ(旧ケイオプティコム)が手掛ける格安SIMです。
サービス内容が非常に充実しており、格安SIMに乗り換えるならまず検討したい格安SIMの1つです。
mineoはほかの格安SIMにはない独自サービスが充実しているのが大きな特徴。
主なものを上げると以下の通りです。
- 複数の回線を契約すると1回線につき55円割引
- パケットシェアで余った容量を自動でシェア
- 任意のユーザーにパケットを渡せる「パケットギフト」
- 公式のコミュニティサイト「マイネ王」
- 全ユーザーでデータ通信量を共有「フリータンク」
中でも僕個人がよく利用しているのが「マイネ王」です。
格安SIMが公式でコミュニティサイトを運営しているのはmineoくらいでしょう。
マイネ王はユーザーが活発でとても面白いです。
質問とかしても速攻で返ってきますし、よくわからない雑談でもすぐ反応があります。
端末の使い勝手や他社との比較など、公式サポートに聞きにくいことでも気軽に質問できるのがありがたいです。
また、マイネ王には全ユーザーでデータ通信量を共有できる「フリータンク」という機能もあります。
条件を満たせば、毎月1GBまで無料でデータ通信量をもらえます。
僕も月末にデータ通信量が足りないとき、何度がお世話になりました。
変わり種サービスだけでなく、速度切り替えや公式アプリなど、格安SIMに欲しい基本機能は一通り網羅しています。
使い勝手の良さを重視するなら、mineoはおすすめです。
僕はmineoのドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線すべて使いましたが、いずれも満足度は高めです。
データ通信量 | シングルタイプ (データ通信専用SIM) | デュアルタイプ (音声通話SIM) |
---|---|---|
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
b-mobile S
基本情報 | |
---|---|
運営会社 | 日本通信 |
対応回線 | ドコモ、ソフトバンク |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 3,300円 |
かけ放題 | 5分かけ放題(月額550円) |
- 従量制プランで月ごとのデータ通信量にばらつきがある人におすすめ
- 1GB1,089円はソフトバンク回線の音声SIMとしては最安クラス
- 使いすぎると料金が高くなる
- サービス内容が乏しい
使った分だけ料金を支払う「従量制プラン」を採用しているのが特徴です。
一般的な格安SIMは「3GB/1,760円」といったように月額料金が決まっており、変更しない限りはずっとその料金を支払います。
b-mobile-Sの「ジャストフィットSIM」は「1GBまでは1,089円、2GBまでは1,309円」といったように使った容量に応じて月額料金が決まる仕組みです。
「普段は2GBで済むけど出張があるときは5GBくらい使う」といったように、月によってデータ通信量にばらつきがある人に向いています。
また、データ通信量が1GB以下であれば月額1,089円で利用可能です。
音声通話つきで1GB1,089円というのはソフトバンク回線では最安値クラス。
ネットをあまり使わず、とにかく安く音声通話SIMを確保したい人にも最適です。
ただ、従量制プランなので間違ってたくさんデータ通信量を使うと想定よりも月額料金が高くなります。
使いすぎには要注意。
また、b-mobileは全体的にサービス内容に乏しく、LINEモバイルの「データフリー」やmineoの「フリータンク」「パケットシェア」のような「b-mobileならではの機能」がありません。
とにかく安く使いたい人向けであり、サービス内容を重視する人には向かないでしょう。
データ容量 | 月額基本料 |
---|---|
1GBまで | 1,089円 |
2GBまで | 1,309円 |
3GBまで | 1,529円 |
4GBまで | 1,749円 |
5GBまで | 1,969円 |
6GBまで | 2,189円 |
7GBまで | 2,409円 |
8GBまで | 2,629円 |
9GBまで | 2,849円 |
10GBまで | 3,069円 |
11GBまで | 3,289円 |
12GBまで | 3,509円 |
13GBまで | 3,729円 |
14GBまで | 3,949円 |
15GBまで | 4,169円 |
16GBまで | 4,389円 |
17GBまで | 4,609円 |
18GBまで | 4,829円 |
19GBまで | 5,049円 |
20GBまで | 5,269円 |
QTモバイル
基本情報 | |
---|---|
運営会社 | QTnet |
対応回線 | ドコモ、au、ソフトバンク |
最低利用期間 | 13ヶ月(MNPをする場合のみ) |
解約金 | 10,450円 |
初期費用 | 3,300円 |
かけ放題 | 10分かけ放題(月額935円) 無制限かけ放題(月額2,750円) |
- BBIQ会員向けの特典が豊富
- ソフトバンク回線で唯一無制限のかけ放題あり
- 月額料金はやや高め
- BBIQユーザー以外にはメリットが薄い
九州電力グループの通信会社「QTnet」が提供している格安SIMです。
QTnetの光回線サービス「BBIQ」ユーザー向けの特典が豊富に用意されています。
- BBIQユーザーが対象端末を買うと10%キャッシュバック
- BBIQプレミアクラブのステージによって事務手数料が最大無料
- BBIQポイント制でPontaポイントが貯まる
九州在住で、すでにBBIQを利用している人は検討する価値があるでしょう。
また、ソフトバンク回線の格安SIMで唯一回数・時間ともに無制限のかけ放題オプションが使えます。
そもそも無制限のかけ放題自体、格安SIMでは珍しいです。
ただ、ソフトバンク回線にこだわらず無制限かけ放題目当てならYモバイルかUQモバイルのほうがおすすめ。
正直、BBIQを利用していないユーザーからするとあまりメリットはないかも。
よくも悪くもBBIQ向けといえますね。
容量 | データ専用 | 音声通話 |
---|---|---|
1GB | 800円 | 1,870円 |
3GB | 900円 | 1,980円 |
6GB | 1,550円 | 2,750円 |
10GB | 2,550円 | 3,850円 |
20GB | 4,200円 | 5,610円 |
30GB | 6,200円 | 7,810円 |
ロケットモバイル
(画像引用元:ロケットモバイル公式)
基本情報 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社IoTコンサルティング |
対応回線 | ドコモ、au、ソフトバンク |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 3,740円 |
かけ放題 | なし |
- 低速通信のみが使える「神プラン」が激安
- ロケモバポイントを使えば月額料金無料も可
- 神プラン以外は直近3日間の速度制限あり
- 1GBプラン/20GBプランは割高
今回紹介する格安SIMの中ではちょっと変わり種なのが「ロケットモバイル」です。
特徴は低速通信のみが使える「神プラン」でしょう。
高速通信は一切使えませんが、月額料金は437円と激安。
当然速度は遅いので、普通に使いたい人には向きません。
ただ、以下のような軽い用途に割り切れば割と使えます。
- ブラウジング
- SNS(画像が多いインスタは難しい)
- 音楽ストリーミング(Apple Musicなど)
- カーナビ
- YouTube(最低画質)
これらの用途で限定して使う人や、サブ端末用に安い回線が欲しい人、とりあえず予備で1回線持っときたい人におすすめです。
1GBと20GBのプランは他社よりやや割高です。
低速通信が使い放題の激安プランを求める人向けの、かなりニッチな格安SIMと言えます。
データ通信量 | データSIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
神プラン(無制限) | 437円 | 1,309円 |
1GB | 869円 | 1,738円 |
20GB | 4,510円 | 5,467円 |
※最大通信速度は200kbps
まとめ
今回はソフトバンク回線の格安SIMのうち、おすすめの4つを紹介しました。
- 一番おすすめはサービス内容が充実したmineo
- 1GBの音声通話SIMを格安で持つならb-mboile S
- 九州電力の地域に住んでいるならQTモバイル
- 低速通信を格安で使いたいならロケットモバイル
現状ではmienoもっともおすすめです。
料金とサービス内容のバランスがよく、大きな欠点もありません。
b-mobile S、QTモバイル、ロケットモバイルはmineoと比べるとおすすめ度は下がります。
ただ、いずれも独自路線を進んでおり、刺さる人には刺さるのではないでしょうか。
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