格安SIMの多くはドコモ回線かau回線ですが、中にはソフトバンク回線を利用する格安SIMもあります。
SIMロックがかかったソフトバンクの端末がそのまま使える、通信障害に備えられるのがメリットです。
ソフトバンク回線の格安SIMはいくつかあります。
2023年9月現在、その中でもおすすめなのは以下の3つです。
基本的にはこの3つから選べばOKです。
とは言え、格安SIMに詳しくないと「どう選べば良いか」分からないかもしれません。
本記事では格安SIMを8年以上使ってきた筆者が、ソフトバンク回線のおすすめ格安SIMと選び方を解説します。
ソフトバンク回線のおすすめ格安SIM3選
さっそくソフトバンク回線を利用するおすすめの格安SIM3つを紹介します。
ワイモバイル:通信速度はトップ

ワイモバイルの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 2,178円~ |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 3,300円(オンラインは無料) |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 |
かけ放題 | 10分かけ放題(月額770円) 無制限かけ放題(月額1,870円) |
5G通信 | 〇 |
テザリング | 〇 |
- 通信速度が安定している
- サポートを受けられる店舗が多い
- 無制限かけ放題あり
- LINEのID検索・キャリア決済が利用可能
- 口座振替で支払える
- Apple正規品のiPhoneを購入できる
- Yahoo!プレミアムが無料
- 5G・eSIM対応
- 家族割引やおうち割が使えれば月額料金も割安
- 割引を使えない場合は月額料金が割高
- 速度切り替えなし
- ソフトバンクのスマホを使う場合もSIMロック解除が必要
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドです。
自社で回線を保有しているため通信速度が速く、安定感もあります。
格安SIMの通信速度に不満を持っている人におすすめです。
ワイモバイルショップを全国各地に展開しているほか、一部のソフトバンクショップでも取り扱いがあります。
対面によるサポートを受けやすいので、スマホ初心者にもピッタリです。
一般的な格安SIMでは使えない次のようなサービスにも対応しています。
- LINEの年齢確認(ID検索)
- キャリアメール
- キャリア決済
- 口座振替
- Yahoo!プレミアムが無料
その代わり、割引がない場合は月額料金が割高です。
安さを重視する人には向きません。
多少高くてもサービス内容を重視したい人、ソフトバンクの光回線を使っている人におすすめです。
詳細はワイモバイルのレビュー記事も参考にしてください。
mineo:独自サービスが魅力

mineoの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 音声:1,298円~ データ:880円~ |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 3,740円 |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替※ ※eo光契約者のみ |
かけ放題 | 10分かけ放題(月額550円) 無制限かけ放題(月額1,210円) |
5G通信 | 〇 |
テザリング | 〇 |
- 月額385円で低速通信が1.5Mbpsに
- パケットシェアやパケットギフトで通信量を分け合える
- フリータンクで毎月1GBまで通信量が無料(条件あり)
- eo光ユーザーは口座振替で支払える&セット割あり
- 公式のコミュニティサイト「マイネ王」が便利
- 家族割引/複数回線割引で1回線につき55円割引
- 無制限かけ放題が安い&専用アプリ不要
- 月額料金はやや割高
- 混雑時は速度が低下する
mineoは関西電力グループのオプテージ(旧ケイオプティコム)が手掛ける格安SIMです。
ユーザーフレンドリーな運営と独自サービスで人気を集めています。
月額385円で1.5Mbpsの通信が使い放題の「パケット放題 Plus」が便利です。
2022年3月からは300kbps/1.5Mbps/3Mbpsの通信が使い放題の新プランも登場しています。
速度切り替えやデータ繰り越し、データ通信量のプレゼントなど、格安SIMに欲しい基本機能は一通り利用可能です。
月額料金はそこまで安くありません。
安さよりも、使い勝手や独自性に魅力を感じる人におすすめの格安SIMですね。
詳細はmineoのレビュー記事も参考にしてください。
NUROモバイル:SB回線で最安級


NUROモバイルの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 音声:792円~ データ:627円~ |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 3,740円 |
支払い方法 | クレジットカード |
かけ放題 | 5分かけ放題(月額490円) 10分かけ放題(月額880円) |
5G通信 | 〇 |
テザリング | 〇 |
- 月額料金が安い
- 初月は月額料金が無料
- 5/10GBプランは3ヶ月に1回通信量をもらえる
- パケットギフトで通信量を分け合える
- データフリーでLINEやSNSが使い放題
- NEOプランは上り通信を無制限に使える
- 混雑時は速度が遅くなる
- 安い以外の特徴がない
NUROモバイルの特徴は月額料金の安さです。
もっとも人気のVSプランは3GB/音声通話ありでも792円で利用できます。
5GB/10GBプランはただ安いだけでなく、3ヶ月に1回データ通信量をもらえます。
もらえるデータ通信量は5GBプランで3GB、10GBプランで6GBです。

安い以外はこれといった特徴はありません。
通信速度も普通です。
それでも、とにかくスマホ代を安くしたいなら検討する価値があります。
NUROモバイルのレビュー記事では、より詳しく解説していますよ。
ソフトバンク系ならLINEMOもあり

ソフトバンク回線を利用するサービスならLINEMOも検討してみましょう。
厳密には格安SIMではありませんが、ソフトバンクの回線を利用しており月額料金は格安SIM並みです。
LINEMOの基本情報 | |
---|---|
月額料金 | 990円~ |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
初期費用 | 0円 |
支払い方法 | クレジットカード、口座振替 |
かけ放題 | 5分かけ放題(月額550円) 無制限かけ放題(月額1,650円) |
5G通信 | 〇 |
テザリング | 〇 |
- ソフトバンクの高品質な回線を使える
- 月額料金が安い
- LINEが使い放題
- 初期費用0円
- 無制限かけ放題あり
- LINEのID検索・キャリア決済が利用可能
- 5G・eSIM対応
- 店舗サポートなし
- 端末のセット購入もできない
- 家族割引やおうち割の対象外
ソフトバンクの回線をそのまま使うので、通信品質は良好です。
5GやeSIMにも対応していますよ。

LINEギガフリーにより、LINEのトークや音声通話は通信量を消費せず使い放題です。
LINEモバイルの代わりに使えますね。
月額料金は3GBで990円、20GBで2,728円です。
割引なしなら、ワイモバイルより安く使えます。
データ容量 | LINEMO | ワイモバイル |
---|---|---|
3GB | 990円 | 2,178円 |
15GB | – | 3,278円 |
20GB | 2,728円 | – |
25GB | – | 4,158円 |
オンライン専用プランなので、店舗サポートは一切ありません。
サポートの弱さを許容できるなら、格安で高品質な通信が利用できるLINEMOはおすすめです。
詳細はLINEMOのレビュー記事を参考にしてください。
ソフトバンク回線の格安SIMの選び方
ソフトバンク回線の格安SIMを選ぶ際は次の4ポイントに着目しましょう。
- 音声通話の有無
- データ容量
- 通信速度
- その他のサービス
基本は「音声通話あり」を選ぶ

格安SIMは音声通話の有無で2種類のSIMタイプに分けられます。
比較項目 | 音声通話SIM | データSIM |
---|---|---|
音声通話 | 〇 | × |
SMS | 〇 | △(オプションで付けられる) |
データ通信 | 〇 | 〇 |
MNP(電話番号の引き継ぎ) | 〇 | × |
月額料金 | データSIMより高い | 音声通話SIMより安い |
音声通話SIMは音声通話、SMS、データ通信の全機能を使えます。
MNPを利用して他社から電話番号を引き継ぐことも可能です。
データSIMはデータ通信のみ使えます。
音声通話はできません。
機能が制限される代わりに、月額料金はデータSIMが割安です。
用途・目的に合わせて選びましょう。
- 音声通話SIMが向いている人
メイン回線として使う、予備の電話番号が欲しい - データSIMが向いている人
サブ回線として使う、タブレットやモバイルルーターで使う
基本的には音声通話SIMを選ぶのがおすすめです。
データ容量をざっくり選ぶ
SIMタイプを選んだら、次はデータ容量です。
一般的に、データ容量が多くなるほど月額料金が高くなります。
データ容量 | 月額料金(音声通話SIM) |
---|---|
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
データ通信をあまり使わないのに大容量プランを契約するのは無駄です。
かと言ってスマホをたくさん使う人が低容量プランを選ぶと足りなくなります。
ちょうど良いデータ容量を選びましょう。
ただ、格安SIMに慣れていないと自分に合った容量を選ぶのは難しいかもしれません。
最初は以下を目安にざっくり選べばOKです。
- 電話メインでデータ通信はほとんど使わない
→1GB - LINEやちょっとした調べものがメイン
→3GB - SNSを頻繁に利用する、たまにゲームもする
→5~10GB - 動画は見ないが自宅にWi-Fi環境がない
→15~20GB - 外出先でも動画をたくさん見る
→20GB以上
格安SIMのほとんどは後からプランを変更できます。
最初は少し多め(10GBくらい)のプランを契約し、後から変更するのもOKです。
速度重視ならワイモバ/LINEMO
通信速度を重視する場合はワイモバイルかLINEMOを選ぶのがおすすめです。
一般的に格安SIMは大手キャリアより通信速度が遅い傾向にあります。
平日お昼や夕方など回線が混雑する時間帯は特に遅く、まともに使えないことも少なくありません。
その他の時間帯はそれなりに速度が出ますが、大手キャリアほどの速度は出ません。
対してソフトバンクのサブブランドであるワイモバイル、格安プランであるLINEMOは通信速度が安定しています。
お昼休みや帰宅途中の電車内でも、スマホでゲームや動画視聴を快適に利用可能です。
速度重視ならワイモバイルかLINEMOを選びましょう。
独自サービスも要チェック
ここまでに紹介した3つ以外に独自サービスも要チェックです。
- Y!mobile
Yahoo!プレミアムが無料、キャリア決済対応、各種セット割、店舗多め - mineo
パケット放題 Plus、マイそく、ゆずるね、パケットギフト/シェア - NUROモバイル
データフリー、あげ放題 - LINEMO
LINEギガフリー、スタンプ使い放題(スマホプランのみ)
例えばLINEをたくさん使うなら、LINEが使い放題のNUROモバイルやLINEMOを選ぶとお得です。

他社との差別化を図るべく、独自色を出す格安SIMも増えています。
SIMタイプやデータ容量や速度で選ぶのが基本ですが、独自サービスもぜひチェックしてみてください。
ソフトバンク回線の格安SIMに関するよくある質問
最後に、ソフトバンク回線の格安SIMに関するよくある質問をまとめました。
- Qソフトバンクのスマホはそのまま使える?
- A
一部の端末を除き、原則そのまま使えます。ただし、ワイモバイル/LINEMOで使う際はSIMロック解除が必要です。
- Qドコモ/auのスマホでソフトバンク回線は使える?
- A
SIMロック解除すれば一応使えます。ただし、ソフトバンク回線に対応していない端末では使えません。詳しくは各社の動作確認済み端末をチェックしてください。
- Q使えるエリアはソフトバンクと同じ?
- A
利用できるエリアはソフトバンクと同じです。
- Qソフトバンクから乗り換える際、MNP予約番号は必要?
- A
ワイモバイル/LINEMOは不要です。その他の格安SIMへ乗り換える際はMNP予約番号が必要です。
まとめ
今回はソフトバンク回線のおすすめ格安SIMを紹介しました。
- ソフトバンク回線のおすすめ格安SIMは3つ
- サービス内容重視ならワイモバイル
- 独自サービスに魅力を感じるならmineo
- NUROモバイルは月額料金がとにかく安い
- 品質重視ならLINEMOも検討
ソフトバンク回線の格安SIMはいくつかあります。
2023年9月現在はワイモバイル、mineo、NUROモバイルを選べばOKです。
どのサービスもメリット・デメリットがあります。
しっかり比較したうえで、あなたに合ったプランを選んでくださいね。