2018年6月に開催されたAppleの開発者向けカンファレンス「WWDC 2018」でiPhone/iPad向け最新OS「iOS 12」が発表されました。
パフォーマンス向上やMemoji、通知の変更などさまざまな新機能の追加および既存機能の調整が行われるようです。
また、iOS 12で対象外になると思われていた「あのiPhone」もアップデートの対象になっています。
追記:iPhone 5sとiPadをiOS 12にアップデートしてみました。
iPhone 5sもアップデートの対象に!
iOS 12についていろいろ言いたいことはありますが、個人的に一番驚いたのが「対象機種」です。
対象から外れると思われていた「iPhone 5s」がiOS 12の対象になっています。
iOS 12の対象機種は以下の画像の通り。
ばっちりiPhone 5sの名前があります。
(画像はiOS 12 Preview – Appleより)
現バージョンのiOS 11ではiPhone 5/5cが対象外になりました。
そのためiOS 12ではiPhone 5sが対象外になると思っていたのですが、予想に反してアップデート対象にとして残りました。
iPhone 5sは2013年に発売された古い機種ですが、国内ではいまだに人気が高いです。
このブログでもiPhone 5sを対象にした記事がアクセス数の1,2位を争っていますからね。
iPhone 5sが人気だからこそ、Appleも長く使えるようにしっかりサポートしてくれるのかもしれません。
ちなみに、これでiPhone 5sは通算5回目のOSアップデートです。
これだけ古い機種をサポートし続けるなんてすごいですね。
僕はiOSよりAndroidのほうが好きですが、OSのサポートが長いのはiOSの長所だと思います。
iOS 12の主な新機能と特徴
iOSが新しくなると毎回新しい機能が追加されますが、iOS 12も数多くの機能が追加されています。
iOS 12の新機能や特徴のうち、主要なものを簡単にまとめました。
パフォーマンスの向上
個人的にもっとも気になるのが「パフォーマンスの向上」です。
これまではiOSをアップデートすると、どちらかというと動作が重くなっていました。
とくに古いiPhoneだとその傾向が顕著です。
それに対しiOS 12は
- カメラの起動が最大70%短縮
- キーボードの表示が最大50%高速化
- アプリの起動速度が最大2倍高速化
といったように、システム全体のパフォーマンス向上が図られています。
速度が速くなるのは地味ですが素直にうれしいですね。
とくにiPhone 5sや6/6 Plusといった古い機種を使っている場合はより恩恵を受けられそう。
iPhone 5sがアップデート対象になったのも含め、今回は古いiPhoneへの配慮も見受けられますね!
Animojiが進化&Memojiも登場
iPhone Xで登場した「Animoji」ですが、それがiOS 12でさらに進化します。
これまでのAnimojiでは目や口の動きを認識していましたが、新たに「舌」を認識してくれるようです。
いるのかこれは?
さらに、自分そっくりなAnimojiを作れる「Memoji」も登場。
Animoji/MemojiはFaceTimeやiMessageなどでも使えるようです。
(画像はiOS 12 Preview – Appleより)
ただ、自分のアバターを作れるのはGalaxy S9で出来るし、ZenFone 5ならアバターでライブ配信もできます。
なのでぶっちゃけ新鮮さはないですね。
そもそもGalaxyもZenFoneもiPhone XのAnimojiを参考にしたんだと思いますけどね。
iPhoneの利用状況が確認できる「Screen Time」
iOS 12では「iPhoneの使いすぎを防ぐ」機能も追加されます。
それが「Screen Time」です。
Screen Timeではアプリやサイトをどれくらい利用しているか(=どれくらい時間を費やしているか)を分析することができます。
Screen Timeが特に有効なのが子供のスマホの利用時間を管理したいケースです。
iPhoneを利用できる時間を制限したり、1日にゲームをプレイできる時間を設定して「今日ゲームができるのはあと5分」といった通知を出したりできます。
(画像はiOS 12 Preview – Appleより)
最近では子供にスマホを持たせることも珍しくなくなりました。
かといって、スマホばっかり使って宿題とかを全くしないのも問題です。
そういったときに、この「Screen Time」が役立ちそうですね。
大人でも、試験勉強や仕事に集中したいときに活用しても良いかもしれませんw
ARkitがARkit2にバージョンアップ
iOSのAR(拡張現実)機能である ARkitがiOS 12では「ARkit 2」にバージョンアップします。
ARkit 2ではAR空間の画面を他のユーザーと共有できるようになります。
また、Apple製のARkitアプリ「Messure」が登場。
iOS端末のカメラ越しに、さまざまな物の寸法を測ることが可能です。
これは便利そうですね。
今までARと言えばゲームという印象ですが、これを機に日常生活を便利にしてくれるARアプリがどんどん出てほしいですね。
通知が大幅に変更
メールやメッセージが届いことを知らせてくれる「通知」が、iOS 12では大きく変更されるようです。
通知がグループ化される
これまでiOSの通知は1つ1つの通知が画面の上から流れてくるスタイルでした。
そのため、一度にたくさんの通知がくると画面が埋め尽くされてしまうことがありました。
iOS 12からは通知がグループ化され、たくさん通知が来ても画面が埋め尽くされにくくなります。
(画像はiOS 12 Preview – Appleより)
例えばメッセージの通知は「メッセージ」という1つの通知として表示されますし、Twitterの通知は「Twitter」という1つの通知としてまとめられます。
普段から通知がたくさん来て困る、という人にはありがたい機能ですね。
僕みたいに通知があんまり来ないぼっちには関係なさそう
一時的に通知をオフにする「Do not Disturb」
「Do not Disturb」 は一時的に通知をオフにしてくれる機能です。
「1時間だけ」や「このイベントが終わるまで」といったように条件を細かく指定することができます。
通知のオフ自体は設定からできますが、毎回オン/オフを切り替えるのは面倒ですね。
Do not Disturbなら通知の一時的オフが気軽にできます。
Screen Timeと併用することで、スマホ中毒を防ごうという狙いがあるようです。
FaceTimeが最大32人のグループ通話に対応
(画像はiOS 12 Preview – Appleより)
「FaceTime」はAppleデバイスで利用できる無料通話サービスです。
これまでFaceTimeは1対1の通話しかできませんでしたが、iOS 12からは最大32人でのグループ通話に対応します。
通話中は発言している人の顔が大きく表示され、それ以外の人は画面下に小さく
表示されるようです。
うまく考えてますね~。
正直LINEが登場して以降はFaceTimeを使っている人も減っている気がしますが。
(僕の周りだけ?)
32人も参加できるなら、ちょっとした会議なんかにも使えそうですね。
追記:iOS 12は2018年9月18日にリリース!
本日、Appleのイベントが行われて最新iPhoneなどが発表されました。
このイベントで、iOS 12が2018年9月18日にリリースされることが判明しました。
あと5日!楽しみですねぇ。
当サイトでは18日になったら早速iPhone 5sをアップデートし、どのような変化が起きるのかを試す予定です。
まとめ
正直発表前はあんまり関心がなかったiOS 12。
でもiPhone 5sも対象ということを聞いて俄然興味が出てきました!w
パフォーマンスも向上するということなので、今回のアップデートは古いiPhoneを使っている人も恩恵をしっかり受けられそうです。
当ブログでは新しいiOSがリリースされるたびにiPhone 5sを更新しています。
iSO 12もリリース次第、すぐにアップデートして報告したいと思います。
そんなiOS 12は2018年9月18日リリース予定。
来週が待ち遠しいですね!