(アイキャッチ画像:DTI SIM)
大手プロバイダであるDTIの格安SIM「DTI SIM」では初めて申し込む人向けに「半年お試しプラン」が用意されています。
契約してから半年間は月額料金が無料です。
名前の通り、DTI SIMを試してみたい人のために用意されています。
ただ、「本当に半年間も無料で使えるのか?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで、筆者がDTI SIM 半年お試しプランを実際に契約してみました。
DTI SIM「半年お試しプラン」の概要
DTI SIMの半年お試しプランの料金は以下の通りです。
プラン名 | 1~6ヶ月目まで | 7ヶ月目以降 |
---|---|---|
でんわ定額プラン3GB | 1,672円 | 2,541円 |
データ半年お試しプラン3GB | 0円 | 924円 |
データSMS半年お試しプラン3GB | 0円 | 1,089円 |
データプランとデータSMSプランは半年間0円で利用できます。
データ容量も3GBと格安SIMとしては標準的です。
格安SIMがどういったものなのかを体験するにはちょうど良い容量です。
同じようなお試しプランはNUROモバイルにもありますが、あちらは0.2GBしか使えません。
NUROモバイルに比べると、DTI SIMのお試しプランはまだ実用的です。
初期費用とユニバーサル料金はかかる
半年間無料で使えるお試しプランですが、完全無料ではありません。
以下の料金がかかります。
- 初期費用:3,300円
- SIM発行手数料:433円
- ユニバーサルサービス料金:2.2~3.3円
初期費用は3,300円です。
これは契約時にかかる費用で、基本的にはどの格安SIMでも同じ金額がかかります。
さらに433円のSIM発行手数料も必要です。
ユニバーサルサービス料金は携帯キャリアを利用する際はほぼ必ずかかる費用です。
生活に不可欠なユニバーサルサービス(加入電話、公衆電話、緊急通報)の提供を確保することを目的としています。
ユニバーサルサービス制度とはどのようなしくみですか?
NTT東西が加入電話などのユニバーサルサービスの提供を確保するために必要なコストの一部を、NTT東西以外の事業者も負担するしくみです。具体的には、NTT東西に接続する電気通信事業者が負担金を拠出し、負担金の徴収・交付金の交付等を業務とする基礎的電気通信役務支援機関を通じて、NTT東西に交付金として交付されます。引用元:総務省
半年に1回料金が改定されますが、毎月2.2~3.3円です。
まとめると、お試しプランでも最初の月は3,300円、それ以降の月も2.2~3.3円かかります。
音声SIMはあまりおすすめではない
お試しプランには電話も使える「でんわ定額プラン」もあります。
たたし、こちらは月額料金が有料です。
電話に関しては格安SIMも大手キャリアもほとんど差がありません。
試すのであれば無料で使えるデータプランかデータSMSプランがおすすめです。
DTI SIMのお試しプランを実際に使った感想
DTI SIMのお試しプランを使ってみると、良かったところ・悪かったところが見えてきました。
- 半年間にかかった費用は3683円
- 通信速度はまずまず
- DTI SIMならではの機能がない
半年間にかかった費用は3683円
半年お試しプランを実際に半年間使ってみたところ、かかった費用は3,683円でした。
半年お試しプランを半年間使ってかかった費用 | |
---|---|
月額料金 | 0円 |
初期費用 | 3,240円 |
SIM発行手数料 | 425円 |
ユニバーサルサービス料 | 3円×6ヶ月=18円 |
半年合計 | 3,683円 |
こちらが初月の利用明細です。
初期費用が請求されているので、ちょっと高く感じますね。
2か月目以降はユニバーサルサービス料だけなので、毎月3円でした。
これなら”ほぼ0円”ですね。
ちなみに筆者が契約した時は消費税が8%でした。
現在は10%なので、初期費用が100円ほど高くなります。
通信速度はまずまず
格安SIMを使う上で気になるのが通信速度ですよね。
実際にDTI SIMの通信速度を計測してみました。
測定にはSpeedtest.netを利用しています。
結果はこちら。
時間帯 | 下り | 上り |
---|---|---|
7時台 | 15.98Mbps | 7.95Mbps |
12時台 | 3.32Mbps | 27.34Mbps |
17時台 | 13.07Mbps | 22.02Mbps |
21時台 | 5.07Mbps | 13.97Mbps |
お昼は少し速度が落ちていますが、最低限は何とか維持していますね。
DTI SIMならではの機能がない
DTI SIMには「これはDTI SIMならでは!」という、決め手となる機能やサービスがありません。
人気の格安SIMはいずれも他社にはない独自の強みを持っています。
- IIJmio:eSIM対応、端末セットが安い、IIJグループの信頼感
- mineo:ユーザーフレンドリーな運営、他社にはない独自路線
- OCNモバイルONE:端末セットが激安、ドコモ回線では速度が安定
- UQモバイル/ワイモバイル:サブブランドならではの充実サービス
DTI SIMにはそういうのが一切ありません。
売りだった安さも、今では他社に抜かれています。
ハッキリ言って、半年間の無料期間が終わった後もDTI SIMを契約するメリットはありません。
DTI SIMの解約方法
DTI SIMはネットから簡単に解約できます。
手続き方法も簡単で、会員ページのトップ右下にある「解約」を押すだけです。
この手軽さは格安SIMならではですね。
ただし、DTI SIMは解約後にSIMカードを返却する必要があります。
返却しないと紛失手数料3,300円を取られることがあるので気を付けましょう。
まとめ
DTI SIMの「半年お試しプラン」は最初だけ初期費用がかかります。
それ以降はほぼ無料です。
DTI SIMを有料で使い続けるメリットはあまりありません。
とりあえず無料で半年間使いたい!という方はお試しプランを試してみましょう。